【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

仕方のないこと

　男が庭で穴を掘っていると、いつのまにか背後に女の子がやって来ていました。


「おじさん、わたしにも穴を掘って」


　見ると女の子の腕の中で猫が眠っていました。いや、眠っているのではありません。どうやら死んでいるようです。


「この子はマリアっていうの。わたしの親友なの」
「わかったよ」


　男は穴を掘ってあげました。


「こんなに大きくなくてもいいのに」


　しばらくしてできたのは、深い穴でした。
　その大きさは１メートル以上もある大きなもの。


「大きく掘ってくれたのね」
「そりゃあ。大切な猫なんだろう。ちゃんと埋めてあげないとな。それにさ」


　男はその穴を埋めました。


　そして男は、最初に掘っていた穴の穴掘りを再開させました。



【解説＆ヒントは↓をスクロール】
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　〈ヒント「おじさん、わたしにも穴を掘って」〉

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【解説】
　猫の死体を持っていた少女は言いました。「おじさん、わたしにも穴を掘って」　


　このセリフの意味は「わたしも死体を埋めたいから穴を掘って」ということで、つまり、男は何者かの死体を埋めるために穴を掘っていたのでした。

　それを偶然見られてしまった男は少女を消すために大きめの穴を掘ったのでした。そして邪魔者を消したところで、男は始めに掘っていた穴掘りに戻った、というオチです。