【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

ホラー映画

　私は久しぶりに映画を観みに、近所の映画館へと足を運んでいた。
　見るのはホラー映画に定評のある監督の最新作。前作も見て大いに楽しめたので、今作も期待大だ。



　ちなみにその監督の作品にはとある噂がある。なんでも映画を観たあとは、実際に映画の内容に合わせた恐怖体験をしてしまうのだとか。おそらく観た人の心身に影響を与えるほどの作品という意味だと思う。それだけ監督の作品は人の心を動かすということだ。


　私が買った座席は壁の隣の一番はじだった。本当は真ん中の席で観たかったのだが、すでに買われた後だったので仕方ない。考えることは皆同じだ。


　そしていよいよ映画が始まった。徐々に暗くなる館内にワクワクが止まらない。


　内容はざっくり説明すると、幽霊をテーマにした作品だった。幽霊屋敷と噂される廃墟に興味本位で入っていった少年五人が、さまざまな心霊現象に苛まれるお話。


　私は何度か怖くて泣きそうになった。防寒対策をしてきたのに背筋に寒さを感じる。ハラハラとドキドキとワクワクでスクリーンに釘付けにされていた。辛いのについつい食べてしまうカレーのような？　怖くてたまらないのについつい観てしまう。



　グロテスクなシーンも中にはあった。そこは表現が生々しすぎてさすがに目を背けたくなった。けど、しっかりと私は見た。でも中には耐えられなかっただろう人々がいて、私の目の前を通って館内を出ていく人もいた。


　二時間ほどの映画はあっという間に過ぎていってしまった。
　良かった。すごく良かった。あとでじっくりと感想をＳＮＳで呟こう。


　ということで私は、久しぶりの映画館での映画鑑賞を楽しんだ。噂が本当ならこの後幽霊に出会えるのかもしれない。それはそれである意味で楽しみではある。次回作が今から楽しみだ。




【解説＆ヒントは↓をスクロール】
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　〈ヒント「主人公は壁隣の座席を買ったはずだが……」〉

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【解説】

　久しぶりの映画館にワクワクしていた主人公。主人公は壁隣の席を購入しました。ということは右か左かわかりませんが主人公の席のとなりは壁で、そこには当然席がありません。しかしながら映画の途中で、主人公の前を横切る人が現れました。これはどういうことでしょう？ 


　壁側から横切ってきたのならその人はいったいどこから来たのでしょう？　逆に壁側に向かうとしたらどこに向かうというのでしょう？　暗い中で、かつ映画に集中していた主人公は気づきませんでした。


　どうやら噂は本当のようだったみたいです。