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理不尽系勇者
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現在の状況…襲われてます。それも、仲間に。
「覚悟しろ!!このっ、裏切り者め!!」
長い赤髪をなびかせながら切りかかってくる女性…魔王城に入る直前、お互い告白しあった、女版勇者と呼ばれる俺の幼馴染。
え、たった今魔王を倒したっていうのにどうして裏切り者扱いされてるんだろう…てか、あの感動的な告白シーンはどこへ行ってしまったのだろうか。俺、割と心に来たんだからな!?
「死になさい」
「死ね」
「リア充爆発しろやァァァァァ」
なんか約一名別の意味での殺意を持ってる奴がいるが、それは無視する。
いかにも魔法使いな装備をしているのは賢者と呼ばれている少女。
もう1人は拳闘においては世界最強と言っても過言ではない少女。
2人とは王都で知り合った。2人は幼馴染がいつの間にか仲間にしていた。どこで知り合ったのかは深く聞かなかったが、スラム育ちだということだけは聞いている。実際、こちらを殺すことになんの感慨も抱いていないようだ。
「勇者よ…残念です」
と、言いながら魔王なら一撃で再生出来ないほどの威力があるであろう光の柱を何本も撃ってくる。
魔王曰く、糞女神。いや、うん。勇者なんかやってる俺としてはそれに反論するのが正しいと思うのだが、まったくもってその通りだと魔王に同意する。
国王は完全にこいつの傀儡。
何世代か前にたまたま傀儡にならなかった国王がいたらしいのだが、そいつは精神魔法で精神を壊されて完全なる人形になった。
特にイラつくのは、これを伝えてきたのは今代の国王。
要するに女神はこれが俺程度にバレようがバレまいがなんの問題もないということだ。この時の国王の表情を俺は一生忘れないだろう。
笑顔だった。まるで、それが幸運であるかのように語っていた。
「っ!!」
その時の表情を思い出し、動揺してしまった。その瞬間、光の柱が俺をのみこんだ。
「…やはり、混じりものはこの程度では倒れませんよね」
「その呼び方、嫌いなんだけどなぁ…」
混じりもの…俺は魔族の人間のハーフ。
女神の精神魔法は、魔神の尖兵たる魔族にはきかない。
まぁ、魔神からしたら送り出した眷属が洗脳されてはたまらないのだろう。すべての魔族に耐性が備わっている。
だからこそ、俺は女神に洗脳されない。
そんな存在を糞女神が容認している理由はただ一つ。人間は弱すぎるのだ。いや、魔族が強すぎるのか?
比で表せば、1:100。これは大して差はないと考えるかもしれないが、比較しているのは人間の軍人と一般魔族。
魔族には農具などの村人の身近にあるものでは傷一つつかない。軍人に支給されている、神謹製の武具でようやくかすり傷。
ハーフ故に、魔力も気力も使える俺。
気力と魔力は互いに打ち消し合う性質があるが、何故か俺は体内に両方保持している。
体内にある状態のまま放出すると魔力は気力に反応せず、そのまま魔族を直撃。魔族は気力にめっぽう弱いらしく、それだけで人間が死ぬレベルで死ぬようになる。
故に俺はその辺に落ちてる工具だろうがなんだろうが人間が死ぬであろう攻撃を加えるだけで倒せる。
神に直接力を与えられた使徒なんていう規格外もいる。が、対して使徒の力は人間にしか効かない。
俺は彼らのことを処刑人、と心の中で呼んでいる。その名の通り、イレギュラーな人類を殺す。神のキルマシーン。
…胸糞悪い。恐らく、彼女は使徒になってしまったのだろう。
なら、もう手遅れとしか言えない。
…………………………………
「はぁ、もう、いいよな…」
「は?」
「お前が人質にとってた彼女を使徒にしたってことは…お前ごと、世界を壊して、いいんだよな?我慢する必要は、ないんだな?」
「あんた何言って!!?」
愛した彼女の器が何か言っているが知ったことではない。
こんな歪んだ世界は、壊してやった方がいい。
生まれて10数年、ずっと我慢してた俺に言わせれば、こんな世界に正してやる価値はない。
だから…さっき魔王の呪いを受けて使えるようになった技を。
魔王ですら魔力が足らず、魔力が足りても魔人の尖兵たる彼では発動できなかった技。
この世界の膨張の性質を、反転させる。
「【特異点収束】」
これに対抗できるのは、恐らく魔神、そして、魔族。
だが、反転を反転させたところで悲しいかな、無意味である。
何故ならば、即座に効果を出すため、【特異点収束】に速度上昇の魔法をかけている。
故に、魔族領は膨張。どちらにせよ全ての魔族たちは死に絶える。
まぁ、狙いは魔族ではない。目の前のこいつらだ。人間には速度上昇は出来てもその逆…速度減少は魔族にしか発動できない。
魔族が何をしようが、俺の目標は達成可能!
そして…
“…今まで何もしてあげられなくて、ごめんなさい。愛しいわが子…”
「なっ!?」
“ごめんなさい…ごめんなさい…でも、他の子達を殺させるわけにはいかないの…”
謝る声が聞こえたのとほぼ同時。【特異点収束】を発動したという事実そのものを反転させられた。
バカな…!?こんなことできるのは…
“ごめんなさい…ごめんなさい…辛かったよね…ごめんなさい…ごめんなさい…こんな世界、なくなった方がいいのは分かってる…けど…………………………………”
「魔神!!?」
“ごめんなさい…ごめんなさい…こんな世界に絶望してるよね…ごめんね…私に出来るのは…もう、このくらいしかないから…”
反転の能力を手に入れた俺だからわかる。俺の周り、半径1mほどの空間が反転し始めている。それも相当な魔力を使われている。
【特異点収束】をしようとした反動でまともに対応出来ない。
せめてもの抵抗として体表に反転の性質を持たせた結界もどきを張り巡らせる。
“願わくば、わが子が幸せでありますように…”
そして、俺は裏世界に…
【特異点収束】は、発動そのものがしなかったものとされた…つまりは、その発動のための魔力はまだ俺に残っていた。
だから…最後にもう一度発動させる。
今度こそ、確実に。
反転を発動させている、魔神。その位置ははっきり分かった。
月だ。
そこを中心にして【特異点収束】を発動させた。
俺を排除するために力を注いでいた魔神にはこれに完全に対応することは不可能だろう。
「あぁ、残念だな…………………………………ようやく死ねると思ったんだけどな…」
そして、この世界が収束する。その瞬間、俺はこの世界から消えた。
「覚悟しろ!!このっ、裏切り者め!!」
長い赤髪をなびかせながら切りかかってくる女性…魔王城に入る直前、お互い告白しあった、女版勇者と呼ばれる俺の幼馴染。
え、たった今魔王を倒したっていうのにどうして裏切り者扱いされてるんだろう…てか、あの感動的な告白シーンはどこへ行ってしまったのだろうか。俺、割と心に来たんだからな!?
「死になさい」
「死ね」
「リア充爆発しろやァァァァァ」
なんか約一名別の意味での殺意を持ってる奴がいるが、それは無視する。
いかにも魔法使いな装備をしているのは賢者と呼ばれている少女。
もう1人は拳闘においては世界最強と言っても過言ではない少女。
2人とは王都で知り合った。2人は幼馴染がいつの間にか仲間にしていた。どこで知り合ったのかは深く聞かなかったが、スラム育ちだということだけは聞いている。実際、こちらを殺すことになんの感慨も抱いていないようだ。
「勇者よ…残念です」
と、言いながら魔王なら一撃で再生出来ないほどの威力があるであろう光の柱を何本も撃ってくる。
魔王曰く、糞女神。いや、うん。勇者なんかやってる俺としてはそれに反論するのが正しいと思うのだが、まったくもってその通りだと魔王に同意する。
国王は完全にこいつの傀儡。
何世代か前にたまたま傀儡にならなかった国王がいたらしいのだが、そいつは精神魔法で精神を壊されて完全なる人形になった。
特にイラつくのは、これを伝えてきたのは今代の国王。
要するに女神はこれが俺程度にバレようがバレまいがなんの問題もないということだ。この時の国王の表情を俺は一生忘れないだろう。
笑顔だった。まるで、それが幸運であるかのように語っていた。
「っ!!」
その時の表情を思い出し、動揺してしまった。その瞬間、光の柱が俺をのみこんだ。
「…やはり、混じりものはこの程度では倒れませんよね」
「その呼び方、嫌いなんだけどなぁ…」
混じりもの…俺は魔族の人間のハーフ。
女神の精神魔法は、魔神の尖兵たる魔族にはきかない。
まぁ、魔神からしたら送り出した眷属が洗脳されてはたまらないのだろう。すべての魔族に耐性が備わっている。
だからこそ、俺は女神に洗脳されない。
そんな存在を糞女神が容認している理由はただ一つ。人間は弱すぎるのだ。いや、魔族が強すぎるのか?
比で表せば、1:100。これは大して差はないと考えるかもしれないが、比較しているのは人間の軍人と一般魔族。
魔族には農具などの村人の身近にあるものでは傷一つつかない。軍人に支給されている、神謹製の武具でようやくかすり傷。
ハーフ故に、魔力も気力も使える俺。
気力と魔力は互いに打ち消し合う性質があるが、何故か俺は体内に両方保持している。
体内にある状態のまま放出すると魔力は気力に反応せず、そのまま魔族を直撃。魔族は気力にめっぽう弱いらしく、それだけで人間が死ぬレベルで死ぬようになる。
故に俺はその辺に落ちてる工具だろうがなんだろうが人間が死ぬであろう攻撃を加えるだけで倒せる。
神に直接力を与えられた使徒なんていう規格外もいる。が、対して使徒の力は人間にしか効かない。
俺は彼らのことを処刑人、と心の中で呼んでいる。その名の通り、イレギュラーな人類を殺す。神のキルマシーン。
…胸糞悪い。恐らく、彼女は使徒になってしまったのだろう。
なら、もう手遅れとしか言えない。
…………………………………
「はぁ、もう、いいよな…」
「は?」
「お前が人質にとってた彼女を使徒にしたってことは…お前ごと、世界を壊して、いいんだよな?我慢する必要は、ないんだな?」
「あんた何言って!!?」
愛した彼女の器が何か言っているが知ったことではない。
こんな歪んだ世界は、壊してやった方がいい。
生まれて10数年、ずっと我慢してた俺に言わせれば、こんな世界に正してやる価値はない。
だから…さっき魔王の呪いを受けて使えるようになった技を。
魔王ですら魔力が足らず、魔力が足りても魔人の尖兵たる彼では発動できなかった技。
この世界の膨張の性質を、反転させる。
「【特異点収束】」
これに対抗できるのは、恐らく魔神、そして、魔族。
だが、反転を反転させたところで悲しいかな、無意味である。
何故ならば、即座に効果を出すため、【特異点収束】に速度上昇の魔法をかけている。
故に、魔族領は膨張。どちらにせよ全ての魔族たちは死に絶える。
まぁ、狙いは魔族ではない。目の前のこいつらだ。人間には速度上昇は出来てもその逆…速度減少は魔族にしか発動できない。
魔族が何をしようが、俺の目標は達成可能!
そして…
“…今まで何もしてあげられなくて、ごめんなさい。愛しいわが子…”
「なっ!?」
“ごめんなさい…ごめんなさい…でも、他の子達を殺させるわけにはいかないの…”
謝る声が聞こえたのとほぼ同時。【特異点収束】を発動したという事実そのものを反転させられた。
バカな…!?こんなことできるのは…
“ごめんなさい…ごめんなさい…辛かったよね…ごめんなさい…ごめんなさい…こんな世界、なくなった方がいいのは分かってる…けど…………………………………”
「魔神!!?」
“ごめんなさい…ごめんなさい…こんな世界に絶望してるよね…ごめんね…私に出来るのは…もう、このくらいしかないから…”
反転の能力を手に入れた俺だからわかる。俺の周り、半径1mほどの空間が反転し始めている。それも相当な魔力を使われている。
【特異点収束】をしようとした反動でまともに対応出来ない。
せめてもの抵抗として体表に反転の性質を持たせた結界もどきを張り巡らせる。
“願わくば、わが子が幸せでありますように…”
そして、俺は裏世界に…
【特異点収束】は、発動そのものがしなかったものとされた…つまりは、その発動のための魔力はまだ俺に残っていた。
だから…最後にもう一度発動させる。
今度こそ、確実に。
反転を発動させている、魔神。その位置ははっきり分かった。
月だ。
そこを中心にして【特異点収束】を発動させた。
俺を排除するために力を注いでいた魔神にはこれに完全に対応することは不可能だろう。
「あぁ、残念だな…………………………………ようやく死ねると思ったんだけどな…」
そして、この世界が収束する。その瞬間、俺はこの世界から消えた。
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