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第11章 天津水
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ぱちゃ、ぱちゃと小さな水の音だけが部屋の中に響く。
禊はやわらかい浴布に湯を含ませ、再び主となった少女の背を優しくなでた。汗で湿る肌を清め、情欲に濡れた恥部を禊ぐ。
その間互いに言葉を交わさず、神依は気まずいのと怖いのと、嬉しいのと恥ずかしいのを少しずつ混ぜた心持ちでじっとしていた。あと、ちょっとだけ眠いのもある。それは習慣からくるものもあったし、体の疲労もあった。薬はもう抜けているようだったが、とにかくひどくだるい。
しかしこの沈黙の原因は眠気以上に、伍名が去ったあと不意に戻ってきた理性と、それによってもたらされた尋常ではない羞恥心のせいだと溜め息を吐いた。
伍名に含まされた媚薬は体を過敏にし、禊には女として求められ……はしたなく悶え、嬌声を上げる姿を童にも見られてしまった。あんな純朴そうな子に、あんな恥態を晒してしまった。
しかも今でさえ一糸纏わぬ姿で禊の前にある。挙げ句、秘裂まで清められて――。
そう考えれば考えるほど恥ずかしくて、自己嫌悪に陥って、神依はぐしゃぐしゃになった寝着を引き寄せ胸元に抱いた。
「……申し訳ありません」
それを見た禊は目を伏せ、小さく呟いた。
「その……やはり、私に抵抗がおありのようでしたら一ノ弟にやらせますので」
「あ……ち、違うの」
ごめんなさい、と神依は今にも立ち上がりそうな禊を慌てて呼び止め、また自己嫌悪にうつむく。
「……ごめんね、そうじゃないの。やっぱりわたし……だめだね。ごめんなさい」
「貴女が謝ることは」
「ううん、いいの。謝らせて。……本当はさっきも、迷ったの。あなたに取っての幸せが、わたしにはわからなかったから」
「私の……幸せ?」
「うん。わたしといるより……奥社で、洞主様や大兄さんと過ごす方がいいんじゃないかって。でも、今までずっと一緒だったから……禊がいなくなるって思ったら、悲しくて。……こんなこと言うの、卑怯だってわかってる。でもあなたが残ってくれて良かった。ズルいよね。あなたが許してくれるのも知ってる。だから……我儘で……ごめんね」
「……いえ。それでいいと、私は最初から申し上げていたはずです」
「……そっか」
「はい」
禊はもう一度浴布を絞り直し、腰から臀部を清める。そこに刻まれた朱印は、もう少女が半ば己の手から離れたことを示していた。しかしそれでも――禊の幸せは、ここにある。後ろでも前でも左右でも、この少女の一歩隣にそれはある。
洞主や大兄とともにあるのは、たしかに気は楽だろうが――それはただ単に過ごした時間が多いことと、大兄に従ってさえいればいいという、ある種の無責任さがもたらしてくれる安心感だけだった。
そのとき、聞き慣れた小さな足音が近づいてきた。
それで一層寝着を広げ胸元に寄せた主に、禊は彼女が何を気にしていたか思い出してすぐに意図を察する。
あんなことをしでかした自分に触れられるのは嫌だろうと思っていたが、彼女はそれを幼い童に見られるのを最初から何よりも嫌がっていた。
「――神依様、布団の準備できたよ。いつでも休めるから」
「あ……うん。ありがとう、童」
「一ノ弟、それからそちらへ何か飲むものを」
「ん、そうだな」
やがてひょこりと顔を出した童に、禊は神依をかばうように自らの体で剥き出しの背を隠し答える。童は気にした風もなく、頷いた。
「姉ちゃん、あったかいのと冷たいのどっちがいい?」
「……うんと冷たいの。頭冷えるくらい」
「それ、姉ちゃんも一ノ兄も気ィ張りすぎ。いいじゃん、今までどおり一緒にいられるんだから」
「一ノ弟――」
童はそれだけ言うと、にかっと笑ってまた去っていく。
立ち直りが早いというか何と言うか――。自分よりも確実に高い適応能力を持ち合わせている弟分に禊が小さく息を吐けば、神依はようやく体の力を抜いた。
禊も童も、自分が望むこと望まないことをよく察してくれる。いつの間にかそれが当たり前になってしまっていたが、流れ着いた頃は違っていた。
「禊……ありがとう」
「いえ」
だからそれを思い出してお礼の言葉を紡ぐのだが、こういうときの禊の返事はあの頃と変わらず素っ気ない。それでも互いに……今はそれが、一番安心した。
「……一つだけ、お話させていただいてよろしいでしょうか」
「え?」
そしてその安心感にこそ後押しされたように、禊がいつになく穏やかな口調で神依に話しかけた。
「私の……いえ、〝禊〟と呼ばれる、私たちのことについて……。貴女には、知って欲しいのです」
「……禊……のこと?」
「はい。……ずっと、お伝えする必要はないと思って今日まで参りました。そのときが来ることも……ないだろうと思ってもいました。ですが、もはや信じまいと思っていた神が……猿彦様と伍名様が、私を信じつないでくださった貴女様との縁を、もう一度私も信じたいと思うのです。今度は……信仰ではなく、もっと素朴な姿で。一ノ弟がそうしたように」
「禊――」
振り向きかけた神依を制し、禊は乱れたその髪を再び胸の方に流してやる。濡らしてしまって、風邪をひかせるのも避けたい。新しく寝着を着せ、新調したばかりの綿の入った打ち掛けを肩に羽織らせれば、主はにこりと笑った。
「あったかい。綿ってすごいね」
「どうぞ、お部屋の方へ。そのうち一ノ弟も参りましょう」
「三人の方がいい?」
「今は……貴女にも私にも、その方がよろしいかと」
「ん……そっか。そうだね、ちょっと情けないけど」
そうして禊はいつもより遅い戸締まりをし、神依はそれにぶらぶらと付き添いながら自室へ向かう。禊が少々建て付けが悪い雨戸を閉めている間、神依は近くの明かり取りの窓掛けを引こうとそちらに足を向けた。
小さな明かり取りには半透明の硝子が入っていたが、高価で滅多にはお目にかかれないものらしい。その曇った硝子越しにふと外を見れば、外は霧のような雨が降っていた。しかしその向こうでは月が傾き、なぜか見張られているような気がする。
「見て。雨が降ってるのに、月も出てる」
「雨月夜ですね」
「なんか……ちょっと怖いね」
ぼんやりとにじむ月。
じっとそれを眺めていれば、厨の方から童が盆を持ってやってきた。冷たいものを頼んだはずなのに空気がふわりと温かい。湯呑みも三つあるあたり、本当に――賢く、ちゃっかりとしている。
「冷たいのって言ったのに」
「ダメ、一ノ兄は頭固くしないように溶かさないとだし、姉ちゃんは単純に体冷やすの良くないからこっち」
なぜか納得してしまう言い分と思いやりに後押しされ、三人は神依の部屋に向かう。
「ああ、懐かしのお布団!」
そうして見慣れた部屋で見慣れたように敷かれた布団を見た神依は、長旅を終えた心地で飛びつくように布団に寝そべった。しかし即座に禊に行儀が悪いと叱られ、しぶしぶ畳に座り直す。
童が用意してくれた甘みの強いお茶で一息つけば、本当にがちがちだった頭や体がほぐれていくような気がした。
「一回くらい、みんなで同じ部屋で寝てみたいね。それでたくさんお喋りして、夜更かしするの」
「そしたら俺、一ノ兄に一筆書いてもらわないと匠に寝坊すんなって怒られる。ていうか、今日も書いてくれるよな?」
「今日は……仕方ない」
「へえ、そんなふうになってるんだ」
「貴女様は寝る暇もなくすぐに進貢だということをお忘れなく」
「……」
それは許してもらえないのかと思ったが、今日からはまた一つ花を増やさないといけない。
(それに……)
以前、妻問いの話をされて焦る神依を日嗣と猿彦が訪ねてくれたことがあった。だからあれは本当に、神様の元へ届く祈りなのだと神依は知っている。その上で今日は、どんな気持ちであの水穂を捧げたらいいのか――。
日嗣のことを考えれば、あまり行きたくないような気もした。
「……今日の進貢からは、稲穂になさるとよろしいでしょう」
しかし、それは思いがけない声に払拭される。
「そして……もし許されるなら、今日の進貢は社まで御一緒させていただきたいのです。また、他の巫女からは多少好奇な目で見られるかもしれませんが」
「禊……」
「御令孫のことをお考えになっていたのでしょう。謝らなくても、もう私は大丈夫ですから……どうぞこのつまらない話にだけは、最後までお付き合いください」
「……」
うつむく神依に対し、禊はどこかさっぱりとしたような……温かみのある静けさを含んだ口調でそれを告げる。そして、
「一ノ兄……やっぱり、全部話すんだな」
「ああ」
「……そっか。俺も、その方がいいと思う。それに泣き落としって、神依様には絶対効くぜ」
「……お前の呑気さには、本当に助けられる」
「だから御令孫も猿彦様と一緒にいるんだと思うな」
ただ一人すべてを知って、なお最後まで支えてやると言ってくれた弟分と笑みを交わすと、禊は再び顔を上げてくれた主と向き合い――ゆっくりと語り始めた。
禊はやわらかい浴布に湯を含ませ、再び主となった少女の背を優しくなでた。汗で湿る肌を清め、情欲に濡れた恥部を禊ぐ。
その間互いに言葉を交わさず、神依は気まずいのと怖いのと、嬉しいのと恥ずかしいのを少しずつ混ぜた心持ちでじっとしていた。あと、ちょっとだけ眠いのもある。それは習慣からくるものもあったし、体の疲労もあった。薬はもう抜けているようだったが、とにかくひどくだるい。
しかしこの沈黙の原因は眠気以上に、伍名が去ったあと不意に戻ってきた理性と、それによってもたらされた尋常ではない羞恥心のせいだと溜め息を吐いた。
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そう考えれば考えるほど恥ずかしくて、自己嫌悪に陥って、神依はぐしゃぐしゃになった寝着を引き寄せ胸元に抱いた。
「……申し訳ありません」
それを見た禊は目を伏せ、小さく呟いた。
「その……やはり、私に抵抗がおありのようでしたら一ノ弟にやらせますので」
「あ……ち、違うの」
ごめんなさい、と神依は今にも立ち上がりそうな禊を慌てて呼び止め、また自己嫌悪にうつむく。
「……ごめんね、そうじゃないの。やっぱりわたし……だめだね。ごめんなさい」
「貴女が謝ることは」
「ううん、いいの。謝らせて。……本当はさっきも、迷ったの。あなたに取っての幸せが、わたしにはわからなかったから」
「私の……幸せ?」
「うん。わたしといるより……奥社で、洞主様や大兄さんと過ごす方がいいんじゃないかって。でも、今までずっと一緒だったから……禊がいなくなるって思ったら、悲しくて。……こんなこと言うの、卑怯だってわかってる。でもあなたが残ってくれて良かった。ズルいよね。あなたが許してくれるのも知ってる。だから……我儘で……ごめんね」
「……いえ。それでいいと、私は最初から申し上げていたはずです」
「……そっか」
「はい」
禊はもう一度浴布を絞り直し、腰から臀部を清める。そこに刻まれた朱印は、もう少女が半ば己の手から離れたことを示していた。しかしそれでも――禊の幸せは、ここにある。後ろでも前でも左右でも、この少女の一歩隣にそれはある。
洞主や大兄とともにあるのは、たしかに気は楽だろうが――それはただ単に過ごした時間が多いことと、大兄に従ってさえいればいいという、ある種の無責任さがもたらしてくれる安心感だけだった。
そのとき、聞き慣れた小さな足音が近づいてきた。
それで一層寝着を広げ胸元に寄せた主に、禊は彼女が何を気にしていたか思い出してすぐに意図を察する。
あんなことをしでかした自分に触れられるのは嫌だろうと思っていたが、彼女はそれを幼い童に見られるのを最初から何よりも嫌がっていた。
「――神依様、布団の準備できたよ。いつでも休めるから」
「あ……うん。ありがとう、童」
「一ノ弟、それからそちらへ何か飲むものを」
「ん、そうだな」
やがてひょこりと顔を出した童に、禊は神依をかばうように自らの体で剥き出しの背を隠し答える。童は気にした風もなく、頷いた。
「姉ちゃん、あったかいのと冷たいのどっちがいい?」
「……うんと冷たいの。頭冷えるくらい」
「それ、姉ちゃんも一ノ兄も気ィ張りすぎ。いいじゃん、今までどおり一緒にいられるんだから」
「一ノ弟――」
童はそれだけ言うと、にかっと笑ってまた去っていく。
立ち直りが早いというか何と言うか――。自分よりも確実に高い適応能力を持ち合わせている弟分に禊が小さく息を吐けば、神依はようやく体の力を抜いた。
禊も童も、自分が望むこと望まないことをよく察してくれる。いつの間にかそれが当たり前になってしまっていたが、流れ着いた頃は違っていた。
「禊……ありがとう」
「いえ」
だからそれを思い出してお礼の言葉を紡ぐのだが、こういうときの禊の返事はあの頃と変わらず素っ気ない。それでも互いに……今はそれが、一番安心した。
「……一つだけ、お話させていただいてよろしいでしょうか」
「え?」
そしてその安心感にこそ後押しされたように、禊がいつになく穏やかな口調で神依に話しかけた。
「私の……いえ、〝禊〟と呼ばれる、私たちのことについて……。貴女には、知って欲しいのです」
「……禊……のこと?」
「はい。……ずっと、お伝えする必要はないと思って今日まで参りました。そのときが来ることも……ないだろうと思ってもいました。ですが、もはや信じまいと思っていた神が……猿彦様と伍名様が、私を信じつないでくださった貴女様との縁を、もう一度私も信じたいと思うのです。今度は……信仰ではなく、もっと素朴な姿で。一ノ弟がそうしたように」
「禊――」
振り向きかけた神依を制し、禊は乱れたその髪を再び胸の方に流してやる。濡らしてしまって、風邪をひかせるのも避けたい。新しく寝着を着せ、新調したばかりの綿の入った打ち掛けを肩に羽織らせれば、主はにこりと笑った。
「あったかい。綿ってすごいね」
「どうぞ、お部屋の方へ。そのうち一ノ弟も参りましょう」
「三人の方がいい?」
「今は……貴女にも私にも、その方がよろしいかと」
「ん……そっか。そうだね、ちょっと情けないけど」
そうして禊はいつもより遅い戸締まりをし、神依はそれにぶらぶらと付き添いながら自室へ向かう。禊が少々建て付けが悪い雨戸を閉めている間、神依は近くの明かり取りの窓掛けを引こうとそちらに足を向けた。
小さな明かり取りには半透明の硝子が入っていたが、高価で滅多にはお目にかかれないものらしい。その曇った硝子越しにふと外を見れば、外は霧のような雨が降っていた。しかしその向こうでは月が傾き、なぜか見張られているような気がする。
「見て。雨が降ってるのに、月も出てる」
「雨月夜ですね」
「なんか……ちょっと怖いね」
ぼんやりとにじむ月。
じっとそれを眺めていれば、厨の方から童が盆を持ってやってきた。冷たいものを頼んだはずなのに空気がふわりと温かい。湯呑みも三つあるあたり、本当に――賢く、ちゃっかりとしている。
「冷たいのって言ったのに」
「ダメ、一ノ兄は頭固くしないように溶かさないとだし、姉ちゃんは単純に体冷やすの良くないからこっち」
なぜか納得してしまう言い分と思いやりに後押しされ、三人は神依の部屋に向かう。
「ああ、懐かしのお布団!」
そうして見慣れた部屋で見慣れたように敷かれた布団を見た神依は、長旅を終えた心地で飛びつくように布団に寝そべった。しかし即座に禊に行儀が悪いと叱られ、しぶしぶ畳に座り直す。
童が用意してくれた甘みの強いお茶で一息つけば、本当にがちがちだった頭や体がほぐれていくような気がした。
「一回くらい、みんなで同じ部屋で寝てみたいね。それでたくさんお喋りして、夜更かしするの」
「そしたら俺、一ノ兄に一筆書いてもらわないと匠に寝坊すんなって怒られる。ていうか、今日も書いてくれるよな?」
「今日は……仕方ない」
「へえ、そんなふうになってるんだ」
「貴女様は寝る暇もなくすぐに進貢だということをお忘れなく」
「……」
それは許してもらえないのかと思ったが、今日からはまた一つ花を増やさないといけない。
(それに……)
以前、妻問いの話をされて焦る神依を日嗣と猿彦が訪ねてくれたことがあった。だからあれは本当に、神様の元へ届く祈りなのだと神依は知っている。その上で今日は、どんな気持ちであの水穂を捧げたらいいのか――。
日嗣のことを考えれば、あまり行きたくないような気もした。
「……今日の進貢からは、稲穂になさるとよろしいでしょう」
しかし、それは思いがけない声に払拭される。
「そして……もし許されるなら、今日の進貢は社まで御一緒させていただきたいのです。また、他の巫女からは多少好奇な目で見られるかもしれませんが」
「禊……」
「御令孫のことをお考えになっていたのでしょう。謝らなくても、もう私は大丈夫ですから……どうぞこのつまらない話にだけは、最後までお付き合いください」
「……」
うつむく神依に対し、禊はどこかさっぱりとしたような……温かみのある静けさを含んだ口調でそれを告げる。そして、
「一ノ兄……やっぱり、全部話すんだな」
「ああ」
「……そっか。俺も、その方がいいと思う。それに泣き落としって、神依様には絶対効くぜ」
「……お前の呑気さには、本当に助けられる」
「だから御令孫も猿彦様と一緒にいるんだと思うな」
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