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第5章 巫女として
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高天原は天に浮かぶ社が複雑に絡み合う、空と霧と木の世界だった。
空に晒された舞台から下を覗いても、そこには縦横に組まれた柱が見えるばかりで、あとは雲と霧とに覆われている。豊葦原と道俣淡島がそうであるように、次元が少しずれているのだ。
社は古式に則り清廉された佇まいで無駄がない。どこを見ても整然として、美しいというなら美しいし味気ないといえば味気ない。極限まで錬られた精密な技術が放つ無言の覇気こそあるが、常日頃それに当てられていれば、やがては日常に溶けてしまう。白木のまばゆさも緻密に組まれた柱も、見慣れてしまえばただあるだけのものだ。
しかしその中でも、朱に塗られた楼閣だけは、神々にとって常に変化を象徴するものだった。
唯一表立って淡島に繋がるその場所は、高天原でも多少禁制が緩く、酔狂な神々はよく酒を嗜みながら肴がわりに巫たちの生活を眺めていた。
巫たちが花を摘むのを見、お喋りを聞き、祭祀を眺めては〝妻問い〟の……一夜の逢瀬の相手を見つける。
次元は違えど、見えるよう顔を出してやれば相手もこちらを認識できるようになるから、たまにそうして娘たちの嬌声を聞くのも一興だった。
季節の変化に喜んだり戸惑ったり、瑣末なことで激昂したり泣き腫らしたり……そこにある人のうつろいすべてが芝居のようで、しかしその舞台にはいとも簡単に乗ることができるし、飽きたら降りて放り出してしまえばいい。永遠にも近い日々を日の出と日の入りに従い過ごす苦痛はすでに膿み、享楽にも近い惰性となってその一時の刺激を求める。新しく流れ着いた水蛭子は、そんな神々の恰好の獲物だった。
――反面、心から恋を求める男神も稀にいる。妻たちの感情はともかく、多妻が許される世。その実が結ぶまで、誠実に巫女の元へ通い続ける。
そしてその日、その夜――その恋を求める最たる男神が、一柱の夜の神を訪ねその朱の楼閣に赴いていた。
「――祭祀が終わりしだい一度、その娘の元に降りようかと思っています」
「……国津神の長たるお前がじかに、か?」
「ええ――猿彦が面白い話を持って参りましたので。元々、個人的に思うところもありましたし」
二柱の神々は各々に盃を傾け、一人は座敷に、一人は大きな月を背にして欄干にしとけなく座っている。
その後者の神の姿はどこか日嗣にも似て、しかし日嗣が黄金の装いなら彼は瞳にも衣にも銀を宿し、夜風に揺れる髪もまた、さながら海を行く魚のようだった。
「……なるほど。土を起こし肥ゆらせ、水を張って苗を埋ゆるはお前たち国津神の役目、か」
「いえ――個人的に申せば、色恋のない人生など不毛だと。つまらぬと思っているだけです。一度や二度苗が枯れたとて、ならば三度植えればよいのに。人でさえ、我らより遥かに短い――刹那の時の中で幾度となく恋を願い、愛を乞い、その証として子を残すのに。その儚くも強き美しさを、天津神である貴方がたももっと尊重しても良いのではと」
「……相変わらず歯の浮くような物言いをする……。姉上には聞かせられぬ話だ」
気だるそうに間を含ませ話す銀の神に、もう一人の神は苦笑する。
「あの方は偉大なる父神しか見ておられない。本来母たる存在は穢れに侵された醜いもので、自身は穢れなき……美しい父のみから生まれたと」
「……まさしく、それの何が異なろうか……我ら姉弟には、父しかおらぬものと思うておったが」
「それは天津神ゆえに――の傲慢であらっしゃいましょう。……しかし実際はそうではない。お二人は最後に言葉を交わされた。哀れな女神は男神を呪い、地上の子を一日千人殺すと宣った。男神はそれに抗い、ならば自分は一日に千五百の産屋を建てるとお返しになった。なるほど、それは呪詛であったかもしれません。ですが最終的には産む母神の性が父神に、殺す父神の性が母神に移り、内包されることとなったのです。そしてそれゆえに、ただ一柱の男神の器より貴方様がた御姉弟がお生まれになった。……どれだけ拒もうが、命を生むには絶対に二人必要なのですよ。……苗が育つにも」
「……育つにも、月日が要ると?」
「青き米では、御手の中にある酒すらも造れませぬ」
「……」
銀の神は自身の持つ盃を見、それからようやくその氷の表情を崩して微笑んだ。
「――伍名よ。なぜその話を私に持って参った?」
「それは……貴方様が傍観者であるがゆえに。誰にも関わらないからこそ、万事にもっとも善き方法が見つけられる」
「私の気性を知ってか? ならばその方法の中身も問わぬな?」
「……」
「好きにせよ……私も好きにする。元よりその苗――日嗣という苗はお前たち国津神のものでもある。せいぜい日照りにならぬよう、神の字抱く大層な水田も潤してやればいい。水が張られれば、月も自然と水面に映ろう」
伍名と呼ばれた神は、その言葉に了承するように頭を垂れる。
言葉には言霊が宿る。だからこそ神と神が対するときには、交わす言葉がそのまま破り難い誓約になることがある。
そしてそれを見た銀の神はまた興味が失せたように月を臨んで、酒を煽った。
月――。
銀の神は、月そのままだった。満ち欠けをするように気まぐれで、闇を照らすように未来を見通す。そして、夜に輝く太陽はなけれど昼に浮かぶ月があるように――太陽に憚らず、共に天に存在できる剛毅さも持ち合わせている。
また彼は神々には珍しく、特定の妻を持たない男神でもあった。ゆえか、淡島には酔ったようにふらりと現れては……巫女を、抱いたり抱かなかったり。
字は気分によって変えるので山ほどあるようだったが、それゆえに淡島の人間は男が誰であるか知っていた。
名は――月読命。
豊葦原を治める国津神八百万、高天原を治める天津神八百万――その万物の頂点である太陽を司る〝天照大御神〟と時を同じくして生まれたのが、この月と夜の神だった。
朽ちた女神を見て逃げ出し黄泉国より地上に戻った原初の男神が、その穢れを清らかな水にて禊ぎ祓った時に生まれた、尊き三柱の神の中子――。
「――…」
そうして酒を飲み干した月読はふと地上を見、それから何か天啓を得たかのように伍名に向き直ると、意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「稲田の時期には、嵐と雷が付き物だな」
「……、そのお相手は、可能な限り私にはご勘弁を」
弁舌をふるっていた伍名が一瞬押し黙るのを見た月読は、気を良くしたのかその笑みを深め空の盃を座敷に放ると、おもむろに懐から横笛を取り出し唇にあてがった。
夜の静寂の神が奏でる音。
伍名はその音を辿るように外の世界に視線を移す。
もし淡島の広場に人がいたならば――その音はきっと、月のきらめきと共に、静かに届いていただろう。
空に晒された舞台から下を覗いても、そこには縦横に組まれた柱が見えるばかりで、あとは雲と霧とに覆われている。豊葦原と道俣淡島がそうであるように、次元が少しずれているのだ。
社は古式に則り清廉された佇まいで無駄がない。どこを見ても整然として、美しいというなら美しいし味気ないといえば味気ない。極限まで錬られた精密な技術が放つ無言の覇気こそあるが、常日頃それに当てられていれば、やがては日常に溶けてしまう。白木のまばゆさも緻密に組まれた柱も、見慣れてしまえばただあるだけのものだ。
しかしその中でも、朱に塗られた楼閣だけは、神々にとって常に変化を象徴するものだった。
唯一表立って淡島に繋がるその場所は、高天原でも多少禁制が緩く、酔狂な神々はよく酒を嗜みながら肴がわりに巫たちの生活を眺めていた。
巫たちが花を摘むのを見、お喋りを聞き、祭祀を眺めては〝妻問い〟の……一夜の逢瀬の相手を見つける。
次元は違えど、見えるよう顔を出してやれば相手もこちらを認識できるようになるから、たまにそうして娘たちの嬌声を聞くのも一興だった。
季節の変化に喜んだり戸惑ったり、瑣末なことで激昂したり泣き腫らしたり……そこにある人のうつろいすべてが芝居のようで、しかしその舞台にはいとも簡単に乗ることができるし、飽きたら降りて放り出してしまえばいい。永遠にも近い日々を日の出と日の入りに従い過ごす苦痛はすでに膿み、享楽にも近い惰性となってその一時の刺激を求める。新しく流れ着いた水蛭子は、そんな神々の恰好の獲物だった。
――反面、心から恋を求める男神も稀にいる。妻たちの感情はともかく、多妻が許される世。その実が結ぶまで、誠実に巫女の元へ通い続ける。
そしてその日、その夜――その恋を求める最たる男神が、一柱の夜の神を訪ねその朱の楼閣に赴いていた。
「――祭祀が終わりしだい一度、その娘の元に降りようかと思っています」
「……国津神の長たるお前がじかに、か?」
「ええ――猿彦が面白い話を持って参りましたので。元々、個人的に思うところもありましたし」
二柱の神々は各々に盃を傾け、一人は座敷に、一人は大きな月を背にして欄干にしとけなく座っている。
その後者の神の姿はどこか日嗣にも似て、しかし日嗣が黄金の装いなら彼は瞳にも衣にも銀を宿し、夜風に揺れる髪もまた、さながら海を行く魚のようだった。
「……なるほど。土を起こし肥ゆらせ、水を張って苗を埋ゆるはお前たち国津神の役目、か」
「いえ――個人的に申せば、色恋のない人生など不毛だと。つまらぬと思っているだけです。一度や二度苗が枯れたとて、ならば三度植えればよいのに。人でさえ、我らより遥かに短い――刹那の時の中で幾度となく恋を願い、愛を乞い、その証として子を残すのに。その儚くも強き美しさを、天津神である貴方がたももっと尊重しても良いのではと」
「……相変わらず歯の浮くような物言いをする……。姉上には聞かせられぬ話だ」
気だるそうに間を含ませ話す銀の神に、もう一人の神は苦笑する。
「あの方は偉大なる父神しか見ておられない。本来母たる存在は穢れに侵された醜いもので、自身は穢れなき……美しい父のみから生まれたと」
「……まさしく、それの何が異なろうか……我ら姉弟には、父しかおらぬものと思うておったが」
「それは天津神ゆえに――の傲慢であらっしゃいましょう。……しかし実際はそうではない。お二人は最後に言葉を交わされた。哀れな女神は男神を呪い、地上の子を一日千人殺すと宣った。男神はそれに抗い、ならば自分は一日に千五百の産屋を建てるとお返しになった。なるほど、それは呪詛であったかもしれません。ですが最終的には産む母神の性が父神に、殺す父神の性が母神に移り、内包されることとなったのです。そしてそれゆえに、ただ一柱の男神の器より貴方様がた御姉弟がお生まれになった。……どれだけ拒もうが、命を生むには絶対に二人必要なのですよ。……苗が育つにも」
「……育つにも、月日が要ると?」
「青き米では、御手の中にある酒すらも造れませぬ」
「……」
銀の神は自身の持つ盃を見、それからようやくその氷の表情を崩して微笑んだ。
「――伍名よ。なぜその話を私に持って参った?」
「それは……貴方様が傍観者であるがゆえに。誰にも関わらないからこそ、万事にもっとも善き方法が見つけられる」
「私の気性を知ってか? ならばその方法の中身も問わぬな?」
「……」
「好きにせよ……私も好きにする。元よりその苗――日嗣という苗はお前たち国津神のものでもある。せいぜい日照りにならぬよう、神の字抱く大層な水田も潤してやればいい。水が張られれば、月も自然と水面に映ろう」
伍名と呼ばれた神は、その言葉に了承するように頭を垂れる。
言葉には言霊が宿る。だからこそ神と神が対するときには、交わす言葉がそのまま破り難い誓約になることがある。
そしてそれを見た銀の神はまた興味が失せたように月を臨んで、酒を煽った。
月――。
銀の神は、月そのままだった。満ち欠けをするように気まぐれで、闇を照らすように未来を見通す。そして、夜に輝く太陽はなけれど昼に浮かぶ月があるように――太陽に憚らず、共に天に存在できる剛毅さも持ち合わせている。
また彼は神々には珍しく、特定の妻を持たない男神でもあった。ゆえか、淡島には酔ったようにふらりと現れては……巫女を、抱いたり抱かなかったり。
字は気分によって変えるので山ほどあるようだったが、それゆえに淡島の人間は男が誰であるか知っていた。
名は――月読命。
豊葦原を治める国津神八百万、高天原を治める天津神八百万――その万物の頂点である太陽を司る〝天照大御神〟と時を同じくして生まれたのが、この月と夜の神だった。
朽ちた女神を見て逃げ出し黄泉国より地上に戻った原初の男神が、その穢れを清らかな水にて禊ぎ祓った時に生まれた、尊き三柱の神の中子――。
「――…」
そうして酒を飲み干した月読はふと地上を見、それから何か天啓を得たかのように伍名に向き直ると、意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「稲田の時期には、嵐と雷が付き物だな」
「……、そのお相手は、可能な限り私にはご勘弁を」
弁舌をふるっていた伍名が一瞬押し黙るのを見た月読は、気を良くしたのかその笑みを深め空の盃を座敷に放ると、おもむろに懐から横笛を取り出し唇にあてがった。
夜の静寂の神が奏でる音。
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