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2日目 原田視点
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翌朝、高校の最寄り駅から自転車をこぎだした原田は、ぎしぎしする肩をゆっくりと回した。
先月高校は夏休みに入ったけれど、原田の所属しているバレー部は初日から練習が始まった。
朝の十時から夕方五時まで。間に昼休憩と午後休憩を挟むけれど、それ以外は動いて動いて動きまくる。
一年生の体力づくりと夏の大会がメインといわれているが、県大会にさえ届かない成績のうちの部活にとっては、確実に前者が最優先事項。もうすでに二週間、八月に入って少し経つけれどまだ体力が伴わないのか走らされてへとへとになっていた後輩の姿が目に浮かぶ。
三年もやってりゃ、さすがに慣れるけどなぁ。
息を吐き出しながら、ハンドルを右に切る。
原田はバレー部に入った一年の夏休みから、体力づくりと称していつもはバス通学の高校まで、駅から自転車で通っていた。その為に、終業式は五駅離れている自宅から自転車で来て、駅の駐輪場を借りるようにしている。
片道二十分。
結構な体力を使う。特に、足。
金の掛からない、俺的素晴らしい体力づくり。いや、駐輪場の金がかかるか。まぁ、それも安いもんだ。
確かに疲れるけどな。特に部活終えた後の帰りとか。
通学路の途中から土手に乗り上げて、舗装されていない道をゆっくりとこいでいく。
視界に入ってくる、比較的大きな川。朝の冷たい空気、たまにしかすれ違わない人。その中を自転車で突っ切っていくのが、とても気持ちいい。
前回は春休みだったから、きれいに桜も咲いていた。満開になる前に、始業式を迎えてバス通に戻ったけど。今は、生い茂った緑の葉が、日の光に透けて眩しい。
「……ちょっと、くさいか、俺」
たまに、ロマンチストとか突っ込まれる自分の思考に、苦笑する。
身長が無駄にでかい……いやバレーやってるからもっと欲しいところなんだけど、目の前に立つと威圧感を与え後ろに立つと恐怖感を与えるらしい。
そんなあんたがロマンチストとか、似合わないし! ……とは、クラスの女子の言葉。
余計なお世話だ。
「……そう言えば……」
ふと、昨日会った変な女の人を思い出した。朝、今日と同じ様に自転車で土手を走っていた時に見かけた、ベンチに座る女の人。
生気のないような呆けた顔で、じっと川面を見ていた。風景に見惚れてるのか、ただ呆けているだけなのか。
とりあえず俺には関係ないと、そのまま前を通り過ぎた。
そう、関係ないはずだった。
まさか、夕方帰りにここを通った時、まだいるとは思わなかったから。驚いて、少し手前で自転車を止めて少し様子を伺っていたら。違う意味で、驚いた。いや、焦った。
……泣いていた
声も出さず、ただ静かに涙だけ流してた。
その姿は、夕日に照らされて綺麗で。思わず息を飲んだ。
そこまで考えて、頭を横に振る。
これだから、ロマンチストとか言われるんだっ。俺の脳内には、乙女思考がこっそり住み着いてるのか?!まぁ、ちょびっとだけ見惚れたことは認めよう。
でもそれもすぐ終わったけどなっ。話しかけたら、すげぇ面倒な女だったから。
くそっ、心配じゃなくて、見惚れた俺の過去を消してくれ!
ふはぁぁと、息を大きく吐いて前に向きなおした俺の視界の端に映った、人影。
今思い出していた記憶に、登場していた女の人――
「……無視してみても、いいだろうか」
思わず、声に出して呟いてしまった。
昨日とは違って、土手じゃなく自分の庭の敷地内に座ってるようだったけど。あーあ、昨日だって話しかけなきゃ、ちょっとしたいい思い出だったのに……。
よし、無視だ。
うん。
原田は何も口に出さず納得すると、思いっきりペダルをこぐ足に力をこめた。何も言わず、その女の人の前を通り過ぎる。
「……」
よしっ、うまく通り過ぎ……
少し通り過ぎたところで、ブレーキをかけて片足を地面につく。
そしてゆっくりと、後ろを振り返った。
「……」
「……」
目が、合った。
女の人は生垣のすぐ傍にあるベンチに座ったまま、じっと原田の顔を見つめている。原田も視線を逸らせないまま、じっと彼女を見返してしまっていて。
「……はぁ」
諦めた。
自転車から降りるとそのままUターンをして、女の人の前に歩いていく。彼女は原田の姿をじっと見つめ続け、目の前に立った後にっこりと笑った。
「さすが高校生に見えない高校生でもやっぱり本当に高校生。若いな。私の見捨てないで光線に負けたね」
「ややこしいわ、その言葉。なんだよ、何の用だよ」
サスガコウコウセイニミエナイコウコウセイデモヤッパリホントウニコウコウセイ
カタカナで一気に書くと、何かの呪文にしか思えん。呪いでも掛けられそうだ。
眉を顰めて胡乱気な表情で見下ろすと、彼女は座ったままくすくすと笑った。
「ななしくんは元気だねぇ。ここから一番近い高校って、自転車で駅から二十分は掛かるでしょ? まだ授業あるの? もう八月なのに、もしかして補習?」
何かと思えば、世間話かよ。停まらなきゃよかった。でも停まっちゃったし面倒だし、とサドルに腰掛けてため息をつく。
「その高校に通ってっけどもうしっかり夏休みに入ってる。自転車通なのはその休みの間だけ」
「じゃ、なんで行くの? バス便あったよね?」
「部活があるから体力づくり。体育会系の部活なもんで、身体が資本なわけですよ」
「へぇ、体育会系。バレーボール辺りかな」
「……その可哀想な頭で、よく分かったな」
体育会系って言っただけで、他に何も言ってねぇのに。背、高ぇけど百八十ちょい位なら、他の部活にだっている。ほら、例えばバスケとか。
彼女は得意そうに、ふふんっと笑って胸を反らした。
「実は頭いいのよ、爪隠してんの。ななしくんと違って」
「あーそー。つーかさ、とりあえずななしくん止めねぇ? てか、あんたの名前は?」
いい加減、頭の中で女の人とか彼女とか言ってんの面倒になってきた。
彼女は原田の言葉に意外そうな表情を浮かべて少し考えた後、右の人差し指を立てた。
「似合ってるから、君はななしくん続行!」
「んなもん、似合うか!」
「私は素敵だから、素敵な名前で呼んでくれていいよ!」
素敵だぁぁ?
なんか頭痛くなってきた。こいつ、大丈夫か? 主に脳内。
「どの顔が素敵とかほざいてんだろな、昨日の行動を思い出せ! お前に素敵を名乗る資格はない!」
ぜーはーぜーはー
思わず素で言い合いしてしまった……、なんでこんな朝っぱらから疲れなきゃならんのよ……。
肩で息をしながら顔を下に向けた時、ふわりと首元に何かがかけられた。
「?」
少し驚いてそれを見ると
「……タオル?」
見慣れた、タオル。真っ青な色彩が、目に映った。
「うん、昨日貸してくれたでしょ? 洗っておいたよ、ありがとうね」
忘れてた。
ふわりと、洗剤のいい香りが鼻をくすぐる。タオルの端を手で掴んだまま、彼女に視線を向けた。
「私の名前は、アオでいいよ。そのタオル、綺麗な色ね」
「アオ?」
でいいってことは、本名は違うってことか……?
何のために偽名を使うんだろうと首を傾げていたけれど、アオの次の言葉に盛大なツッコミを始めなければならなくなった。
「で、君はななしくんのままで!」
「だからどうして!」
「じゃぁ、ナナちゃん?」
「女じゃねぇ!」
「じゃあ決まり~」
「……」
にこやかに笑う彼女……アオ……の表情に、なんだか言い返すのも面倒になってきた。
言ってもきかねぇな、こりゃ。
「ていうかさ、ななしくん、時間大丈夫なの?」
「へ?」
時間?
思わず腕時計に視線を移す。胸の前に持ってきた腕を、横からアオが覗き込んだ。
「九時三十分。あら、結構経ったわねぇ」
「……、やべぇっ!」
着替えとアップ考えたら、遅刻ぎりぎりだ!
慌ててサドルに座りなおすと、んじゃ、とアオに手を上げる。
「いってらっしゃい」
ニコニコ笑うアオをみて、ペダルを思いっきり踏み込んだ。
少し行ったところでこっそり振り返ってみると、まだこっちを向いて立っている。
変な女だなぁ……
偽名使うとか、おかしくね? ていうか、俺が警戒されてるってこと? それにしては、警戒心薄そうに見えるけど……
やっぱり、おかしな女だわ。
昨日の印象を色濃くした原田は、とりあえず目先の遅刻回避だけを目標に自転車をこいでいった。
そして帰宅途中、同じ場所で呆けているアオを見つけて、とりあえず頭をはたいておいた。
「だから、女が夜遅くまで外でボケるんじゃねぇよ! ボケ!」
「あーれー、ななしくんてばもう帰り? 早いね?」
「お前の体内時計が、狂ってんだよ!」
……あー、疲れる。
先月高校は夏休みに入ったけれど、原田の所属しているバレー部は初日から練習が始まった。
朝の十時から夕方五時まで。間に昼休憩と午後休憩を挟むけれど、それ以外は動いて動いて動きまくる。
一年生の体力づくりと夏の大会がメインといわれているが、県大会にさえ届かない成績のうちの部活にとっては、確実に前者が最優先事項。もうすでに二週間、八月に入って少し経つけれどまだ体力が伴わないのか走らされてへとへとになっていた後輩の姿が目に浮かぶ。
三年もやってりゃ、さすがに慣れるけどなぁ。
息を吐き出しながら、ハンドルを右に切る。
原田はバレー部に入った一年の夏休みから、体力づくりと称していつもはバス通学の高校まで、駅から自転車で通っていた。その為に、終業式は五駅離れている自宅から自転車で来て、駅の駐輪場を借りるようにしている。
片道二十分。
結構な体力を使う。特に、足。
金の掛からない、俺的素晴らしい体力づくり。いや、駐輪場の金がかかるか。まぁ、それも安いもんだ。
確かに疲れるけどな。特に部活終えた後の帰りとか。
通学路の途中から土手に乗り上げて、舗装されていない道をゆっくりとこいでいく。
視界に入ってくる、比較的大きな川。朝の冷たい空気、たまにしかすれ違わない人。その中を自転車で突っ切っていくのが、とても気持ちいい。
前回は春休みだったから、きれいに桜も咲いていた。満開になる前に、始業式を迎えてバス通に戻ったけど。今は、生い茂った緑の葉が、日の光に透けて眩しい。
「……ちょっと、くさいか、俺」
たまに、ロマンチストとか突っ込まれる自分の思考に、苦笑する。
身長が無駄にでかい……いやバレーやってるからもっと欲しいところなんだけど、目の前に立つと威圧感を与え後ろに立つと恐怖感を与えるらしい。
そんなあんたがロマンチストとか、似合わないし! ……とは、クラスの女子の言葉。
余計なお世話だ。
「……そう言えば……」
ふと、昨日会った変な女の人を思い出した。朝、今日と同じ様に自転車で土手を走っていた時に見かけた、ベンチに座る女の人。
生気のないような呆けた顔で、じっと川面を見ていた。風景に見惚れてるのか、ただ呆けているだけなのか。
とりあえず俺には関係ないと、そのまま前を通り過ぎた。
そう、関係ないはずだった。
まさか、夕方帰りにここを通った時、まだいるとは思わなかったから。驚いて、少し手前で自転車を止めて少し様子を伺っていたら。違う意味で、驚いた。いや、焦った。
……泣いていた
声も出さず、ただ静かに涙だけ流してた。
その姿は、夕日に照らされて綺麗で。思わず息を飲んだ。
そこまで考えて、頭を横に振る。
これだから、ロマンチストとか言われるんだっ。俺の脳内には、乙女思考がこっそり住み着いてるのか?!まぁ、ちょびっとだけ見惚れたことは認めよう。
でもそれもすぐ終わったけどなっ。話しかけたら、すげぇ面倒な女だったから。
くそっ、心配じゃなくて、見惚れた俺の過去を消してくれ!
ふはぁぁと、息を大きく吐いて前に向きなおした俺の視界の端に映った、人影。
今思い出していた記憶に、登場していた女の人――
「……無視してみても、いいだろうか」
思わず、声に出して呟いてしまった。
昨日とは違って、土手じゃなく自分の庭の敷地内に座ってるようだったけど。あーあ、昨日だって話しかけなきゃ、ちょっとしたいい思い出だったのに……。
よし、無視だ。
うん。
原田は何も口に出さず納得すると、思いっきりペダルをこぐ足に力をこめた。何も言わず、その女の人の前を通り過ぎる。
「……」
よしっ、うまく通り過ぎ……
少し通り過ぎたところで、ブレーキをかけて片足を地面につく。
そしてゆっくりと、後ろを振り返った。
「……」
「……」
目が、合った。
女の人は生垣のすぐ傍にあるベンチに座ったまま、じっと原田の顔を見つめている。原田も視線を逸らせないまま、じっと彼女を見返してしまっていて。
「……はぁ」
諦めた。
自転車から降りるとそのままUターンをして、女の人の前に歩いていく。彼女は原田の姿をじっと見つめ続け、目の前に立った後にっこりと笑った。
「さすが高校生に見えない高校生でもやっぱり本当に高校生。若いな。私の見捨てないで光線に負けたね」
「ややこしいわ、その言葉。なんだよ、何の用だよ」
サスガコウコウセイニミエナイコウコウセイデモヤッパリホントウニコウコウセイ
カタカナで一気に書くと、何かの呪文にしか思えん。呪いでも掛けられそうだ。
眉を顰めて胡乱気な表情で見下ろすと、彼女は座ったままくすくすと笑った。
「ななしくんは元気だねぇ。ここから一番近い高校って、自転車で駅から二十分は掛かるでしょ? まだ授業あるの? もう八月なのに、もしかして補習?」
何かと思えば、世間話かよ。停まらなきゃよかった。でも停まっちゃったし面倒だし、とサドルに腰掛けてため息をつく。
「その高校に通ってっけどもうしっかり夏休みに入ってる。自転車通なのはその休みの間だけ」
「じゃ、なんで行くの? バス便あったよね?」
「部活があるから体力づくり。体育会系の部活なもんで、身体が資本なわけですよ」
「へぇ、体育会系。バレーボール辺りかな」
「……その可哀想な頭で、よく分かったな」
体育会系って言っただけで、他に何も言ってねぇのに。背、高ぇけど百八十ちょい位なら、他の部活にだっている。ほら、例えばバスケとか。
彼女は得意そうに、ふふんっと笑って胸を反らした。
「実は頭いいのよ、爪隠してんの。ななしくんと違って」
「あーそー。つーかさ、とりあえずななしくん止めねぇ? てか、あんたの名前は?」
いい加減、頭の中で女の人とか彼女とか言ってんの面倒になってきた。
彼女は原田の言葉に意外そうな表情を浮かべて少し考えた後、右の人差し指を立てた。
「似合ってるから、君はななしくん続行!」
「んなもん、似合うか!」
「私は素敵だから、素敵な名前で呼んでくれていいよ!」
素敵だぁぁ?
なんか頭痛くなってきた。こいつ、大丈夫か? 主に脳内。
「どの顔が素敵とかほざいてんだろな、昨日の行動を思い出せ! お前に素敵を名乗る資格はない!」
ぜーはーぜーはー
思わず素で言い合いしてしまった……、なんでこんな朝っぱらから疲れなきゃならんのよ……。
肩で息をしながら顔を下に向けた時、ふわりと首元に何かがかけられた。
「?」
少し驚いてそれを見ると
「……タオル?」
見慣れた、タオル。真っ青な色彩が、目に映った。
「うん、昨日貸してくれたでしょ? 洗っておいたよ、ありがとうね」
忘れてた。
ふわりと、洗剤のいい香りが鼻をくすぐる。タオルの端を手で掴んだまま、彼女に視線を向けた。
「私の名前は、アオでいいよ。そのタオル、綺麗な色ね」
「アオ?」
でいいってことは、本名は違うってことか……?
何のために偽名を使うんだろうと首を傾げていたけれど、アオの次の言葉に盛大なツッコミを始めなければならなくなった。
「で、君はななしくんのままで!」
「だからどうして!」
「じゃぁ、ナナちゃん?」
「女じゃねぇ!」
「じゃあ決まり~」
「……」
にこやかに笑う彼女……アオ……の表情に、なんだか言い返すのも面倒になってきた。
言ってもきかねぇな、こりゃ。
「ていうかさ、ななしくん、時間大丈夫なの?」
「へ?」
時間?
思わず腕時計に視線を移す。胸の前に持ってきた腕を、横からアオが覗き込んだ。
「九時三十分。あら、結構経ったわねぇ」
「……、やべぇっ!」
着替えとアップ考えたら、遅刻ぎりぎりだ!
慌ててサドルに座りなおすと、んじゃ、とアオに手を上げる。
「いってらっしゃい」
ニコニコ笑うアオをみて、ペダルを思いっきり踏み込んだ。
少し行ったところでこっそり振り返ってみると、まだこっちを向いて立っている。
変な女だなぁ……
偽名使うとか、おかしくね? ていうか、俺が警戒されてるってこと? それにしては、警戒心薄そうに見えるけど……
やっぱり、おかしな女だわ。
昨日の印象を色濃くした原田は、とりあえず目先の遅刻回避だけを目標に自転車をこいでいった。
そして帰宅途中、同じ場所で呆けているアオを見つけて、とりあえず頭をはたいておいた。
「だから、女が夜遅くまで外でボケるんじゃねぇよ! ボケ!」
「あーれー、ななしくんてばもう帰り? 早いね?」
「お前の体内時計が、狂ってんだよ!」
……あー、疲れる。
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