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2章 女子大生

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晋哉は忠に三木奏の写真を見せた。
そこに写っていたのは、タイトなワンピースを着た女性の後ろ姿だった。日本人にしては尻が大きく、安産型のデカケツだった。

小山内忠「エッロ…」

河田晋哉「だろ?この人噂によるとサークルの男のほぼ全員とヤってるらしいよ」

忠「まじか、かなりのヤリマン」

晋「噂だけどね、本当なら俺もワンチャン…」

晋哉ならあり得た。晋哉はどちらかと言うと女子ウケのいい顔をしている。
何回か女子に声をかけられているのを見たが、毎回テキトーに返していた。興味ない人にはあまり相手をしないタイプの男であった。

忠「顔はどんな?」

晋「普通に美人だよ」

晋哉は忠に正面から撮った三木の写真も見せた。
三木の顔は特段美人というわけではないが、晋哉の言う通り『普通に美人』って感じであった。つまり女性が10人いれば1人はいるような量産型の美人だった。

忠「この顔でこの尻か。エロいな」

晋「だろ~?この人とはヤってみたい」

忠 (決めた。最後の1人はこの人、三木奏にしよう。晋哉には申し訳ないが、エロすぎてヤりたくなった)

忠「おう、頑張れよ」

晋「珍しいな。お前なら『俺もサークル入るわ!』とか言ってくると思ってた」

忠「いや、俺はその人とはヤれないよ。人生のレベルが違いすぎる」

晋「本当どうした。ネガティブ発言なんて普段しないのに。やっぱ今日変だよ」

忠「そうかな」

忠 (晋哉本当にすまない。でも待てよ。昨日のはただの夢だったって言うオチもあるしな。晋哉に謝るのもまだ気が早いか)

晋「あ、忠。あれ三木さん」

晋哉の小さく指を差した方を見ると食堂の配膳待ちの所に大きめのTシャツ1枚羽織ったような格好をした三木が並んでいた。
三木は写真だと分かりにくかったが、身長は160cm程で茶髪のロングヘアだった。
その三木の隣には体格の良いイケメン男がいて仲良さそうに話していた。

晋「沢田さんだ」

忠「沢田さん?」

晋「俺の入ってるサークルの代表、三木さんといつも一緒にいるんだよね。付き合ってはないらしいけど」

忠「へえ~」

忠 (いかにも『私達セックスばっかしてます』みたいな雰囲気出てるな)

晋「これも噂だけど、三木さんと1番多くヤってるのは沢田さんらしい」

忠「だろうな」

忠と晋哉は昼飯を食べ終わり、食堂を後にした。


3、4限の授業を終え、忠と晋哉は帰り道を歩いていた。晋哉はサークルやバイトのことを話していたが、忠は空返事するだけだった。
そしていつもの別れる所まで来た。

晋「お前結局今日1日変だったな。言いたくなったら言ってくれればいいから」

忠「うん。わかった」

晋「んじゃまた明日」

忠は晋哉に申し訳ない気持ちもありつつ、今日の夜のことで頭がいっぱいだった。
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