冬の烏と夏の朱鷺――おとき柳助物語
色黒故に烏助のあだ名を持つわけありの饅頭屋柳助と上野山下の娼婦おときを巡る人々の、菓子作りと邂逅の連作短編集。
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三章企画様、素晴らしい物語に引き込まれ、一気に読み進んでしまいました。おときと柳助、二人を巡る人々の心の襞を、鋭くも爽やかに描き出す鮮やかな筆致に圧倒されます。曖昧宿の娼婦と菓子職人という、一見かけ離れた二人の世界が絶妙に重なり合い、他の人情物とは一線を画する新鮮で豊かな物語が広がっているのを感じました。
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