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36週逆子帝王切開
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妊婦健診の度に逆子といわれていた我が子はよく動く子だった。
キックをしたり浮き上がってきたり、お腹の中でクルクルとよく回っていた。
助産師さんに頭が小さくて足が長いと言われていたので、頭が軽い分下に下がりにくいのかなと考えたりもしたが、健診の8割は逆子だった。
36週になり、健診時に次の健診で逆子が治っていなければ帝王切開の話をしないといけないと医者に言われ、逆子体操をするように指示された。
実は前回の健診時に逆子であり、逆子体操を指示されており張り止めの薬を飲みながら2週間逆子体操をしていた。
体調が悪いときにはやらなくていいとのことだったので、実質1週間ほど逆子体操を行った。
この体操は妊婦でないと分からないが意外と体に負担がかかり、姿勢的にもかなりキツい体操なのだ。
そして何より体操中にへその緒が絡まるというリスクも少なからずあるみたいで、私は体操をすることに反対派であった。
前回は体操のおかげか逆子が治ったのだが、今回また逆子になってしまっていた為、医者の指示には迷っていた。
ネット情報や先輩ママの話を聞いていくうちに、へその緒が絡まり難産になったという事例もあることから、今回は体操を一切やらなかった。
帝王切開になれば誕生日もある程度決められる上に、生命保険も降りるため黒字になることからデメリットだけじゃないことを知り、前向きに考えていた。
デメリットとすれば、母体にかかる負担が大きいこと。
術後の痛みに耐えながら母乳を開通させるためにトレーニングをしたり、母乳中に赤ちゃんを抱きながらお腹の痛みに耐えたりと、痛みとの戦いは常に付きまとうだろう。
トイレの力みも苦痛である。
そして二人目は帝王切開になるということ。
他にもあるがこの二つがデメリットとして大きいと思う。
しかし、逆子になる理由として何かしらの原因があり、それが自然分娩で産んでしまうととんでもない難産や死産に繋がることもあるということを私は知った。
とある妊婦さんの話では、出産まで逆子で帝王切開で分娩すると医者がこの姿を見て驚き声を漏らしたそうだ。
理由は子宮膜が通常の人よりも薄くて、赤ちゃんの姿が透けて見えていたらしい。
このまま自然分娩していたら、破裂して母子共に危ない状況に陥っていたそうだ。
赤ちゃんがママを守るために逆子を貫いたんだという話。
他にもいろいろと赤ちゃんがママを守るという話は聞くため、もしかしたら我が子も何かを伝えたいのではないかと考え、我が子に未来を託した。
私が行った行動は、我が子に話しかけるという行為。
「あなたが望むようにしていいよ。
逆子である理由があるのなら、逆子のままでいてね。
通常は頭が下だよ。」
ーーー運命の37週健診日。
「あれ?頭が下になってるね。」
医者の言葉に私も驚いた。
胎動は変わっていなかったため、逆子のままだと確信していた。
それが治っていたのだ。
ふと気づいたのがエコー検査の直前にお腹が膨らみ、いつもの姿勢を変える時の胎動を感じていた。
助産師さんに今動いていて息が苦しいですと言ったのも覚えている。
もしかしたらエコー直前に治ったのかもしれない。
医者に
「最初の親孝行だね。」
といわれ、ほっこりした。
キックをしたり浮き上がってきたり、お腹の中でクルクルとよく回っていた。
助産師さんに頭が小さくて足が長いと言われていたので、頭が軽い分下に下がりにくいのかなと考えたりもしたが、健診の8割は逆子だった。
36週になり、健診時に次の健診で逆子が治っていなければ帝王切開の話をしないといけないと医者に言われ、逆子体操をするように指示された。
実は前回の健診時に逆子であり、逆子体操を指示されており張り止めの薬を飲みながら2週間逆子体操をしていた。
体調が悪いときにはやらなくていいとのことだったので、実質1週間ほど逆子体操を行った。
この体操は妊婦でないと分からないが意外と体に負担がかかり、姿勢的にもかなりキツい体操なのだ。
そして何より体操中にへその緒が絡まるというリスクも少なからずあるみたいで、私は体操をすることに反対派であった。
前回は体操のおかげか逆子が治ったのだが、今回また逆子になってしまっていた為、医者の指示には迷っていた。
ネット情報や先輩ママの話を聞いていくうちに、へその緒が絡まり難産になったという事例もあることから、今回は体操を一切やらなかった。
帝王切開になれば誕生日もある程度決められる上に、生命保険も降りるため黒字になることからデメリットだけじゃないことを知り、前向きに考えていた。
デメリットとすれば、母体にかかる負担が大きいこと。
術後の痛みに耐えながら母乳を開通させるためにトレーニングをしたり、母乳中に赤ちゃんを抱きながらお腹の痛みに耐えたりと、痛みとの戦いは常に付きまとうだろう。
トイレの力みも苦痛である。
そして二人目は帝王切開になるということ。
他にもあるがこの二つがデメリットとして大きいと思う。
しかし、逆子になる理由として何かしらの原因があり、それが自然分娩で産んでしまうととんでもない難産や死産に繋がることもあるということを私は知った。
とある妊婦さんの話では、出産まで逆子で帝王切開で分娩すると医者がこの姿を見て驚き声を漏らしたそうだ。
理由は子宮膜が通常の人よりも薄くて、赤ちゃんの姿が透けて見えていたらしい。
このまま自然分娩していたら、破裂して母子共に危ない状況に陥っていたそうだ。
赤ちゃんがママを守るために逆子を貫いたんだという話。
他にもいろいろと赤ちゃんがママを守るという話は聞くため、もしかしたら我が子も何かを伝えたいのではないかと考え、我が子に未来を託した。
私が行った行動は、我が子に話しかけるという行為。
「あなたが望むようにしていいよ。
逆子である理由があるのなら、逆子のままでいてね。
通常は頭が下だよ。」
ーーー運命の37週健診日。
「あれ?頭が下になってるね。」
医者の言葉に私も驚いた。
胎動は変わっていなかったため、逆子のままだと確信していた。
それが治っていたのだ。
ふと気づいたのがエコー検査の直前にお腹が膨らみ、いつもの姿勢を変える時の胎動を感じていた。
助産師さんに今動いていて息が苦しいですと言ったのも覚えている。
もしかしたらエコー直前に治ったのかもしれない。
医者に
「最初の親孝行だね。」
といわれ、ほっこりした。
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