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第二章 ~ 黒き闇 ~

《戦闘狂と狂気の王》

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世界の狭間…。
其処では、ヴァリアル・ルシファーが全ての元凶で在る魔人と対峙して居た…。


「で、御前さ…俺に喧嘩、売ってる?」

「今更、気付いたの?遅いよ、兄さん…」


二人は、腹違いの兄弟だった…。
魔神ルシファーと魔人ルシフェル…。


「其の呼び方…止めろ…」

「なんで?兄さんは兄さんでしょ?」


彼等兄弟には、残酷な因縁が有った…。
其れこそが、全ての争いの始まりであり、全ての災いの始まりだった…。


「スマねぇが、御前を殺さないと世界が、滅ぶ…」

「クヒヒッ!!神聖に絆されたのかなぁ?其れとも、あの始まりに何か言われた?」


リリスの二極化…。
全ての属性、耐性を持つ神聖・リリス…。
全ての属性、耐性を持つ魔性・リリス…。


「俺は…」

「同族殺し…魔族にも、人間にすら成れ無い始まりの狗無勢が…馴れ馴れしい…」


魔神・ルシファーは、神聖・リリスに付いた…。
魔人・ルシフェルは、魔性・リリスに付いた…。


「話し合いは、不可能か…《明けの明星》…」

「クヒヒッ…雑魚が…我に牙を向けるとは…《拘束魔狼バインド・ウルフ》…我に仇なす者を捕らえよ!!」


たった、それだけの事で、人神・リリスは自らの運命を破壊された…。


「チッ…」

「クヒヒッ…避け無いで下さいよ~!!」


あぁ、愚かしい…。
人間が望んだ神々は、なんて愚かな種族何だろう…。
人神・リリスは、真の平和を御所望だ…。
貴様等、神々は勝手に潰し合い、滅んで仕舞えば良い…。
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