魔性の女、異世界にて…。

第二章 ～ 捻じ曲げられた神話体系 ～

第十四話 《人神を祀る島》

人間界に存在する、人神を祀る島、瞑眠島めいみんとう…。
其の島の祠には、人間から神へと変化した女神が祀られて居た…。
そして…其の祠の前では、一人の神官が祀られて居た女神へと、懺悔を唱えて居た…。


「あぁ…我等が、女神よ…我等は、貴女様の苦しまれる御顔は、見とぉ御座いません…ですから、我等が、現在の神へと宣戦布告を申し立てる事を御許し下さい…」


其の島には、人間として弾かれた異常な人間達が、其の女神を信仰しながら、暮らして居た…。


「オレ達の女神の元には、常に守護者が付いて居られる…オレ達、信者は、自分達が信仰する女神の為に、邪悪な神を討ち滅ぼす…」

「一部の死神様や魔王様、ドラゴン様も僕等に御協力して頂けて居ますしね…アァ、一刻も早くあの屑神の精神をグチャグチャに壊したいですね…」


其の女神の信者達は、皆が皆…人間としては危険な思考や身体能力を持って居た…。
だからこそ、其の女神を信仰して居たのだ…。


「そうすれば、我等と我等が想い信仰せし女神様の想いが叶うのですからね…」

「あぁ…あの御方こそ新たなる時代の女神に相応しい…」

「そうですね…さぁ、行きましょう！！屑神を討ち滅ぼしにっ！！」


そして…。
三人の狂信者達は、神に牙を向け、神の領域に向かうのだった…。