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来栖君にも…
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私は先生に全て話した。両親が他界したこと、宗次郎さんに引き取られたこと、これ以上迷惑かけたくなかったこと…。
先生も昔、宗次郎さんに助けて貰ったことがあると言って、私のことは黙っていてくれると言ってくれた。
蛍先生 「黙ってはいるが、他の奴らに女だとバレたら俺は何もしてやれない。だが、これでもお前の担任だ。相談には乗ってやる…。」
なんだかんだ優しい先生なんだなと思った。
凜 「あ、そういえば…」
私は水泳場にいたのを思い出し、誰がここまで運んできたのか聞いた。
蛍先生 「あー、来栖だよ。あいつ見た目より優しいんだな(笑)」
私はそれを聞いて焦った。運んできたのが先生じゃないなら、来栖君にバレているかもと思ったのだ。
ー部屋ー
ガチャッ
私は勢いよく扉を開け、中に入った。
そこには、音楽を聴きながら横になっている来栖君がいた。
私は来栖君を突いた。
凜 「く、来栖君…」
来栖君はゆっくり目を開けた。
咲樹 「よぉ…凜…ちゃん?」
私は大きく目を見開いた。
凜 「(や、やっぱり…終わった…)」
私はショックのあまり座り込んだ。
咲樹 「やっぱり、お前女だったんだな」
凜 「こ、これは…あ、あの…学校を辞めるわけには…」
私は来栖君にお願いをした。
凜 「迷惑かけないから…」
咲樹 「3年間お前と暮らせと?」
凜 「…」
私の頭の中はパニック状態だった。
どうしたらここに残れるのかをずっと考えていた。
咲樹 「俺に、近寄るな」
私は部屋から追い出された。
凜 「(…来栖君にバレた…どうしよう…)」
廊下は消灯時間が過ぎていて真っ暗だった。
凜 「どこで寝ろと…」
私は唯一安心できる保健室に向かった。保健室は明かりがついていて、先生がまだ残っていた。
ガラガラガラッ
私は扉を開けた。
蛍先生 「須藤?こんな遅くにどうした。消灯時間はとっくに過ぎてるぞ」
凜 「…先生。部屋を、追い出されました。」
私は先生に、来栖君に女であるとバレたことを話した。
だが先生は、驚いた表情をしなかった。
蛍先生 「そっか、須藤のペアは来栖だったのか。あいつはお前のことを知っていた」
凜 「えっ!?(知ってた!?)」
私は驚いた。
先生は私が運び込まれた時の話をした。
ー数時間前の保健室ー
ガラガラガラッ
来栖が須藤を抱えてここに運んできた。
来栖は須藤の状態がわかるまで近くで見ていた。
蛍先生 「…!」
私は須藤が女だと言うことに気付いて、来栖に聞いた。
蛍先生 「来栖…。お前、こいつのこと知ってるのか…?」
そう言うと、来栖はゆっくり目を逸らして、保健室から出て行った。
ー今の保健室ー
蛍先生 「だから、今何も起きていないってことは来栖は誰にも言っていない」
凜 「…なんで…」
蛍先生 「まぁ俺からもなんでか聞いてみるよ。今日はここで寝ろ」
先生は電気を消して保健室から出て行った。
先生も昔、宗次郎さんに助けて貰ったことがあると言って、私のことは黙っていてくれると言ってくれた。
蛍先生 「黙ってはいるが、他の奴らに女だとバレたら俺は何もしてやれない。だが、これでもお前の担任だ。相談には乗ってやる…。」
なんだかんだ優しい先生なんだなと思った。
凜 「あ、そういえば…」
私は水泳場にいたのを思い出し、誰がここまで運んできたのか聞いた。
蛍先生 「あー、来栖だよ。あいつ見た目より優しいんだな(笑)」
私はそれを聞いて焦った。運んできたのが先生じゃないなら、来栖君にバレているかもと思ったのだ。
ー部屋ー
ガチャッ
私は勢いよく扉を開け、中に入った。
そこには、音楽を聴きながら横になっている来栖君がいた。
私は来栖君を突いた。
凜 「く、来栖君…」
来栖君はゆっくり目を開けた。
咲樹 「よぉ…凜…ちゃん?」
私は大きく目を見開いた。
凜 「(や、やっぱり…終わった…)」
私はショックのあまり座り込んだ。
咲樹 「やっぱり、お前女だったんだな」
凜 「こ、これは…あ、あの…学校を辞めるわけには…」
私は来栖君にお願いをした。
凜 「迷惑かけないから…」
咲樹 「3年間お前と暮らせと?」
凜 「…」
私の頭の中はパニック状態だった。
どうしたらここに残れるのかをずっと考えていた。
咲樹 「俺に、近寄るな」
私は部屋から追い出された。
凜 「(…来栖君にバレた…どうしよう…)」
廊下は消灯時間が過ぎていて真っ暗だった。
凜 「どこで寝ろと…」
私は唯一安心できる保健室に向かった。保健室は明かりがついていて、先生がまだ残っていた。
ガラガラガラッ
私は扉を開けた。
蛍先生 「須藤?こんな遅くにどうした。消灯時間はとっくに過ぎてるぞ」
凜 「…先生。部屋を、追い出されました。」
私は先生に、来栖君に女であるとバレたことを話した。
だが先生は、驚いた表情をしなかった。
蛍先生 「そっか、須藤のペアは来栖だったのか。あいつはお前のことを知っていた」
凜 「えっ!?(知ってた!?)」
私は驚いた。
先生は私が運び込まれた時の話をした。
ー数時間前の保健室ー
ガラガラガラッ
来栖が須藤を抱えてここに運んできた。
来栖は須藤の状態がわかるまで近くで見ていた。
蛍先生 「…!」
私は須藤が女だと言うことに気付いて、来栖に聞いた。
蛍先生 「来栖…。お前、こいつのこと知ってるのか…?」
そう言うと、来栖はゆっくり目を逸らして、保健室から出て行った。
ー今の保健室ー
蛍先生 「だから、今何も起きていないってことは来栖は誰にも言っていない」
凜 「…なんで…」
蛍先生 「まぁ俺からもなんでか聞いてみるよ。今日はここで寝ろ」
先生は電気を消して保健室から出て行った。
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