男子校に隠れたシンデレラ

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今日から

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ここは、星悠学園。
日本一有名な学校で、学園の生徒は皆お金持ちらしい。
私は今日からこの学校に通う。
この…男子校に!!

私、須藤凜は14歳の頃に両親を事故で亡くし、お父さんの古い友人である来栖宗次郎さんに引き取られた。
宗次郎さんはとても優しく、私が学校へ通えるように学費や環境を与えてくれた。
だが、小さい頃から髪が短かった私は宗次郎さんから男の子だと思われていたらしい。
そのせいで私は、宗次郎さんか理事長を務めるこの星悠学園に通うことになった…。

ー正門前ー

ガヤガヤガヤッ
私は正門前に立ち、この立派な星悠学園を見上げていた。ここは学校とは思えないほど大きく、中はとても広いと聞いている。
私は唖然としていた時、後ろから肩を組まれた。

凜 「わぁっ!」

私は驚いて思わず声が出てしまった。

T 「よっ!お前新入生だろ?俺と一緒だな!
あっ俺、新海拓人!よろしくな!」

凜 「よ、よろしくお願いします…。」

拓人 「なんで敬語なんだよ!俺ら同い年だろ!これからは友達として仲良くしような!」

凜 「(朝から元気な人だなぁ…)」

拓人 「じゃあ、振り分け見に行こうぜ!」

拓人は肩を組んだまま、私を昇降口に貼ってあるクラス表と寮の部屋割り表まで連れて行った。
今日から3年間ここで…
宗次郎さんはここまで世話をしてくれたんだから、文句を言わないで頑張ろうと心に強く誓った。

凜 「(いいところに入れますように!)」

私は何も起こらず平和にこの学校生活が送れるように願った。

拓人 「あ!あった!俺クラスBだ!部屋は…白馬って奴とか」

拓人の友達 「拓人っ!」

拓人 「おう!悪ぃ、ちょっとあいつらと話してくるわ」

拓人は走って友達のところへ行ってしまった。

凜 「(私はー…あっ、私もBだ)」

私は知り合ったばかりだが、新海君と一緒で少し安心した。

凜 「(部屋割りは…来栖…。宗次郎さんと同じ苗字だ…!)」

私は大事なことを思い出した。

凜 「(クラスとか部屋割りとかより!男子と同じ部屋だなんて!私やってけるの!?)」

1番不安なことを忘れていたのに気付き、慌てふためく。
私はどうやって生活していけばいいか、頭の中を回転させながら教室へ向かった。

ー教室ー

ガラガラガラッ
扉を開けると目の前は男子でいっぱい。
更に不安の気持ちが積み重なる。
すると、教室の端っこで友達と話していた新海君が、私に気付いて飛び込んできた。

拓人 「お前さっきの新入生!同じクラスだったんだな!あっそういえば、お前の名前は?」

凜 「あ、えっと、須藤凜…」

私は新海君の行動や近さに驚き動揺していた。

凜 「(男の子ってこんなに距離近いの!?)」

拓人 「凜か!これからよろしく!俺のことは拓人でいいかんな!」

凜 「う、うん」

私はおどおどしながらも、自分の席を確認した。

凜 「(よかった…1番後ろだ…。前はた、拓人で右は…来栖君だ)」

私は3年間同じ部屋で過ごすことになる来栖君がどんな人なのか、彼が来るまですごくドキドキしていた。
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