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七章 ぞろぞろ偽者ソルシエラ

第210話 ソワソワ非道な悪の罠

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 楽しい時間は時が経つのが早い。
 クローマの街は、気が付けば夕陽に染められていた。

「今日は、ありがとうございました。それでは」
「ありがとうございました。……ケイお兄ちゃん、さよなら」

 少し恥ずかしそうに手を振るソウゴ君を最後に、お姉さんデートは終了した。
 ヒナミちゃんと一緒に仲良く帰っていくソウゴ君を見ていると、この星の明るい未来を感じさせる。

 頼んだぞ少年。
 君が、次代の主人公になるんだ。そしてまだ見ぬ美少女を俺に見せてくれ。

『理由があまりにも私情だねぇ』

 俺は常に美少女の輝きを優先して生きているだけだ。
 仮にこの命を差し出して美少女を救えるのなら、喜んで差し出そう。

『言葉に本気の熱意を感じる……これが人類の持つ無償の愛なのか』
『少し違う』

 違くないよ!
 無償の愛だよ! BIGLOVE!

「さてそろそろ私も行こうかなー。これ以上職務を放棄していると、コガレ先生が怒りそうだし」

 結局、一日中引率してくれた飲んだくれ美女のネイさんは、そう言った。
 ちなみに、道中で数本空けている。
 なんでそんなにお酒を飲むんだろう。お体に障りますよ……?

「リュウコ、私を送ってよー」
「いいですけど……いや、やっぱ酒臭いし嫌かも」
「んなこと言うなってー。ほら、ズットモ師弟じゃん? ソウルメイトじゃん?」
「……いやぁ……ははっ、そっすね」

 リュウコちゃんは目を逸らして歯切れの悪い返事をする。
 それを見て、ネイさんはすかさず言葉を続けた。

「君の言っていた等身大バルティウス君ぬいぐるみの生産。アレ、私の方で通してあげるからさ」
「私達は最高の師弟です」

 そうやって無計画にグッズを生産しているから在庫の山を抱えるんじゃないですか?
 
「どうぞお乗り下さい、わが師よ」
「ははは、相変わらずわかりやすくて好きだよ……っと、その前に」

 ネイさんはバルティウスに乗る前に振り返る。
 その視線の先には、ミユメちゃんの姿があった。

「今日は、ありがとう。君に出会えてよかった」
「……私も今日は、楽しかったっす」

 なんとも言えないしっとりした空気が場を支配する。
 流石に空気を読んで誰も何も言い出せずにいた。

 俺達に出来るのは、二人を見守る事だけである。

「また近いうちに会おう。私、ようやく答えらしいものが見つけられそうなんだ」

 悲し気で、しかしどこか優しい笑みでネイさんはそう告げる。
 ミユメちゃんは、それに静かに頷く事で答えた。

「それじゃ! 湿っぽいのはダルいし、ハッピーにさよならしようか。じゃあね、ミユメちゃん。次はそっちにでも遊びに行くよ」
「はい、待ってるっす! その時は私が案内するっす。! なんならそのための街も創るっす!」
「ははは、面白いこと言うねー!」

 冗談じゃなくてマジで言ってますよこの人。
 なぜならフェクトム総合学園の地区開発の全権を握ってますからね。
 その気になれば、明日からフェクトム総合学園をビーチにするっす! とかもできるから。

『後生だ、水着ソルシエラを……!』
『1-1 そるしえら』

 今、性癖を語る隙あったか?
 油断してなかったのに無理やりこじ開けられたんだけど。

「またね、ミユメちゃん。皆!」
「さよならっす!」
「お世話になりました」

 俺達は頭を下げる。
 その隣では、ミユメちゃんとヒカリちゃんが元気に手を振っていた。

 うーん、平和な一幕。
 あまりにも嵐の前の静けさすぎるのだが。

『まだ偽シエラに関しては解決していないからねぇ』

 何が目的なのかわからない以上、後手に回るしかないのが歯がゆいわよ。

「じゃ、またねー。ミズヒちゃん、当日は警備一緒に頑張ろう!」

 そう言うと、リュウコちゃんはバルティウスと共にその場から姿を消した。
 どうやら、インビジブルで酔っているネイさんをコガレちゃんから隠す方針らしい。

 こういうところがちゃんと小心者で安心する。

「じゃあ、私達もホテルに一度戻りましょう! バイキング? があるらしいので!」
「まだ食べるのか……私は、もう大分厳しいな」
「俺も……」

 俺とミズヒ先輩はついていくのでやっとであった。
 こういう時トアちゃんがいたら優秀な食事役として前に出てくれるのに……。

「私はまだ余裕っすよ! いっぱい食べるっす!」
「はい! 食べましょう!」

 そう言って手を繋ぐ腹ペコーズ。
 と、その時ミユメちゃんのダイブギアが通知音を鳴らした。

 その瞬間、ミユメちゃんはハッと固まった後にため息をつく。
 そして、俺達から少し離れた場所で通話に出た。

「はいミユメっす。…………ああ、はい。不具合っすね……はい」

 言葉の端々から伝わる落胆と疲労。
 俺達はなんとかく事情を察した。

「あの……一緒に戻りたいんですけど。実はジルニアスの展示品に不具合が出たようで。今から、修正しにいかなければ行けないっす……」

 肩を落とししょんぼりするミユメちゃん。
 そして、その隣でまるで自分の事のように肩を落とすヒカリちゃん。

「ミユメちゃん、すみません……。私、めっちゃバカなのでお役には立てません……」
「気持ちだけで十分っす。……よーし! 頑張るっすよ!」

 ミユメちゃんは気持ちを切り替えて、そう叫ぶ。
 やる気は十分のようだ。

「すみません! また一旦別行動になるっす! 夜には戻れるように頑張るっすよー!」
「ああ、その意気だ。……すまない、私もバカなのでどうにもならないんだ」
「どうして二人ともそんな悲しい自己申告をするっすか……?」

 自ら傷をえぐり、悲しい顔をしているヒカリちゃんとミズヒ先輩。
 しかし、忘れてはならない。

 ヒカリちゃんは、勉強はそこそこ出来る……!
 ミズヒ先輩はまあ……うん。
 強いし、顔もいいしね!
 ね!

「と、とにかく行ってくるっすよー!」
「うん、気をつけてね」

 なぜか平常心なのが俺だけになったので、俺だけがミユメちゃんに手を振る。
 
 ミユメちゃんは名残惜しそうに俺達に一度だけ振り返ったが、次の瞬間にはその身体能力で爆速で走り始めた。
 アレで魔力で肉体強化してないってマジ?

 カノンちゃん妹の体だからって張り切りすぎじゃね?

『でも仮に創れるなら、君だって己の技術の粋を全てつぎ込むだろう?』

 当然だ。

「じゃあ、俺達だけで行きましょう」
「ああ」
「はい……ミユメちゃんの分まで食べてやりましょう!」

 ヒカリちゃんの言葉に、俺とミズヒ先輩は笑顔を向けるだけでYESともNOとも言わない。
 すまない。
 俺達はもう限界なんだ……。







 時刻は深夜、空無ミユメはクローマの街を爆走していた。
 その顔は開放感で溢れている。

「随分と手こずったっす……。でも、これで憂いはないっす! 明日は楽しむっすよー!」

 ケイ達と別れて既に数時間が経過していた。

 展示物の修正のために駆り出されたミユメだったが、その頭脳と眼を遺憾なく発揮し見事その日の内に作業を終了させたのだ。
 おかげで睡眠時間が確保出来たクローマ生からは女神扱いされたほどである。

(明日は前夜祭! いっぱい食べていっぱい遊ぶっすよー! ……あ、でもミズヒさんの警備ルートに合わせる必要があるっすね。偽者のソルシエラなんて、本当に迷惑っすよ!)

 当初のバイトの予定から変更され、莫大な報酬と共にミズヒはSランクとして5日間の警備を依頼されている。
 と言っても、完全に警備に縛られる訳ではない。
 見回りをしつつ、祭を楽しむくらいの自由は許されていた。
 
(というか、なんでソルシエラの偽物なんすか! 恩人に化けるなんて許せないっすー!)

 もしも自分が出会ったらボコボコにしてやろう。
 そう考えるくらいにはミユメは偽者に対して怒りの炎を燃やしていた。

 その時である。

 暗がりを走っていたミユメの超人的な聴覚が誰かの悲鳴を捉えた。

「っ!? 今行くっす!」

 悲鳴の聞こえた方へ方向を急転換。
 さらに、白い鰐を召喚し、飛び乗った。

「ロロン、目標地点まで真っすぐGO!」

 主の命令に従い、ロロンはまるで壁を水の上を泳ぐ様に移動し、直線的に悲鳴の聞こえた場所へと向かう。

 そして十秒とかからずその場に到着した。
 
(まだ誰も来ていない。たまたま一番乗りっすね)

 クローマの風紀委員会の他に、今はSランクが警備をしている。
 しかしどうやら、ミユメは一番に現場にたどり着いていた。

 そして、その眼の前ではまさに件のソルシエラの姿。

「……アイツかぁ」

 ミユメは心底嫌そうな顔をする。
 そして、その眼を解放した。

 青く輝く瞳の中に、幾何学模様が浮かび上がる。

 権能の名は真理。
 万物を解析、再現する最強の魔眼の一つだ。

等分された死マストダイ

 ミユメの背後から現れた蝶が偽者へと迫る。
 それに気が付いた偽者がその場から飛びのいたのと同時に、ミユメは悲鳴を上げた女性の元へと駆け寄った。

「大丈夫っすか!?」
「あ、はい。ありがとうございます!」
「下がってて。ここは私がなんとかするっす! Act1」

 両手に銃が握られ、白い焔が湧き出る。
 

 対して、偽者はまるでソルシエラのように冷徹な視線と共に収束砲撃を放った。
 誰も逃れる事のできない銀色の光。

 しかし、それは過去の話である。

「等分された死に魔力砲撃……? 本物ならそんな事はしないっすよ」

 放たれた収束砲撃を等分された死が真正面から受け止め、吸収する。
 そして、その魔力を主であるミユメへと供給していた。

「あの人の真似は、不愉快っす。さっさと殺すっすよ」

 普段の溌溂さは嘘のように、ミユメはそう吐き捨てる。
 そして、その背中から純白の翼を生みだした。

「Act4」

 高密度の魔力で出来た翼が、まるでジェットのように噴射されミユメは前へと飛び出した。
 銃の引金に指をかけ、収束砲撃の間を縫うように飛翔。

 そして、あっという間に偽者の眉間に銃口を突き立てていた。

「おしまいっすね」

 容赦なく引金が引かれる。
 同時に、概念を燃やし尽くす焔が偽者を干渉の壁ごと焼却した。

「……弱すぎるっすね」

 砂となり崩れ落ちていくそれを見下ろしながら、ミユメは呟く。
 ソルシエラと呼ぶにはあまりにも、弱すぎるソレにミユメは苛立ちを覚えていた。

(作りに無駄が多い……! 作るならもっと上手く作るっす!)

 どうやら、ミユメから見てこのソルシエラは問題点ばかりだったようだ。

「ありがとうございました! 助かりました!」
「いえいえ、無事で良かったっすよ」

 駆け寄ってきた女に、ミユメは気恥ずかしそうに答える。

 その背後、新たに現れた転移魔法陣――。

「ッ!?」

 ミユメは反射的に引金を引く。
 魔法陣が焼却され、偽者が砂になっていく。

 が、現れた偽者は一体ではなかった。

「……確かに、これだけ弱いなら量産でもしなければおかしいっすよね」

 目につく場所全てにソルシエラの姿。
 そのどれもがミユメ達を見つめていた。

(真理の魔眼は燃費が悪いっすね。ここは理に出力を落して、防衛戦にするっすよ)

 一対一であれば真理の魔眼は無類の強さを誇る。
 が、敵のリソースも不明な今、下手に使い続けるべきではなかった。

(戦いを察知して、Sランクの誰かがきっと来るっす)

 ミユメは等分された死を生み出し、大量の偽者に対して防衛戦の構えを取る。

「っ、こ、こんなにソルシエラが!? た、助けてぇ!」
「私の後ろに隠れるっす!」

 悲鳴を上げる女を背に隠す。
 そしていざ戦おうとしたその時だった。

「――容易いですね。ネイ様なら、こうはいかない」
「え? ――っ!?」

 突如として、背中に軽い衝撃と痺れが走った。
 それが毒であると気が付いた時にはすでに遅い。

(誘いこまれた!? この女、もしかしなくても餌っすか!)

 理解したミユメはすぐに等分された死を背後の女へ向かわせようとする。

 が、狙ったかのようにソルシエラ達は収束砲撃を放った。

「チィッ ――」

 移動を取りやめ、防御せざるを得なくなったミユメの体を毒が流れていく。

「くっ」
「無駄です。どれだけ待とうとも、助けは来ませんよ? 他のSランクには足止めをしていますから」

 背後から聞こえる嘲り笑う声。

 次第に、視界の端から眩んでいき足元がおぼつかなくなっていく。

「こ、れ。マズ……イ」
「天使由来の毒ですから、苦しいでしょう。……大丈夫、今度こそネイ様が救ってくれますよ」
「何を言って……まさ、か……!」
 
 ミユメはすぐに女の言葉の意味を察した。
 そして、何をしようとしているかを。

「ネイさ……ん。逃……げ……」

 届かない願いと共に、ミユメの意識は闇へと落ちていった。

 等分された死が消失し、辺りに再び静寂が訪れる。
 無数のソルシエラに見つめられる女――指揮者は、ミユメを抱きかかえると満足げに頷き言った。

「やはり、ネイ様でなければ駄目ですね。この程度の罠に引っ掛かるとは。……行きましょうか」

 生み出された転移魔法陣の中を、指揮者は潜り抜けていく。
 それを見届けた偽者たちも、一人、また一人とその場から消失。

 最後に残されたのは、僅かな砂と静けさだけであった。
 
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