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七章 ぞろぞろ偽者ソルシエラ
第201話 パクパク入院食いしん坊
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中央都市の病院は、誰もが利用できる非戦闘区域の安全な施設の一つである。
ここでは如何なる因縁やしがらみがあろうとも、同じく患者として扱われるのだ。
さらに言えば、観光客向けにも解放している病院であるため、その警備は厳重である。
最低Bランク以上の探索者からなる警備隊に、ジルニアス学術院の作り上げた防犯システムが安全性を限界まで引き上げた。
トアが運ばれたのは、そんな病院である。
ソルシエラに襲われた少女ともなれば、次に狙われたときに生きて帰れる保証はない。
故に、この学園都市でも有数の安全地帯に放り込まれたわけである。
「――ごめんね、ミロクちゃん。迷惑かけて」
病院のベッドで、トアは申し訳なさそうにそう言った。
病衣を身に纏った彼女は、しかし外見上はどこにも問題が無いように見える。
「気にしないで下さい。困ったときはお互い様ですから。あ、リンゴ食べますか?」
「うん。深夜でもリンゴならセーフだよね?」
「たぶんアウトでしょうけど、空腹で寝られないと可哀そうですし。それに、この時間まで顔を見せられなかったお詫びに、一個だけ許してあげます」
「やった!」
そう言ってミロクはリンゴを剥き始めた。
時刻は零時を回っている。
ミロクは知らない事だが、トアはきちんと夕飯を食べていたし拡張領域にしまっていたお菓子も食べていた。
完全にアウトである。
「それにしても災難でしたね。ソルシエラの偽者に襲われるだなんて」
「本当だよ! 急に出てきて、ビックリしちゃった。収束砲撃を撃つ暇すらなかったし」
そう言ってトアは口をとがらせた。
「撃てた所で、勝てるかどうか。あ、偽者なら勝てたかもしれませんね。トアちゃん、強くなってきてますし」
「……ミロクちゃんも、信じてくれるんだね。あのソルシエラが偽者だって」
トアの問いに、ミロクは頷く。
それは、トアの主観での判断であった。
客観的に見ればソルシエラという正体不明の怪物がついに人を襲った程度の認識しかもたれない。
が、それでもフェクトム総合学園のメンバーは全員が信じてくれたのだ。
「あの子がこんな事をする子じゃないって事は分かっています。優しくて真面目な子ですから」
「……もしかして、ソルシエラの正体知ってるの?」
その言葉に、ミロクはリンゴを剥く手を止める。
そしてニッコリ笑って首を横に振った。
「いいえ。知っていたらとっくの昔にお礼をしていますよ。早く正体を明かしてほしいくらいです。私達フェクトム総合学園は、間違いなくあの子に救われましたから」
ミロクはそう言うと、切り分けたリンゴを皿にのせトアへと差し出す。
トアはぱぁっと表情を明るくするとリンゴを口に頬張った。
「仮にも入院しているとは思えない食べっぷりですね。よく噛むんですよ?」
「大丈夫だよ! それに、入院とは言っても検査入院だし。明後日には退院だから。ヒノツチ文化大祭の当日には間に合うよ。……まあ、アルバイトには参加できないけど。ケイ君には今回、色々と迷惑かけちゃったなぁ」
代わりにアルバイトに派遣されたケイを思い浮かべて、トアはそう呟く。
「ふふ、案外ノリノリかもしれませんよ。あの子もお祭りとか好きなタイプかも」
ミロクとトアは顔を見合わせて笑い合う。
いつも真面目なケイがお祭りを楽しんでいる様子は想像するだけで微笑ましいものだった。
「無事に、ヒノツチ文化大祭が行えると良いのですが」
「大丈夫」
ミロクの言葉に、トアはハッキリとそう答える。
「文化大祭は絶対に開催する。きっと楽しいお祭りになるよ」
自信に満ちた表情だ。
確信を持っているような、まるでその光景を見てきたかのような言葉であった。
「そうだと良いのですが……」
「絶対に大丈夫だよ。あー、当日は何を食べよっかなぁ。千界学園の焼き鳥はまず確定でしょ、それで今度こそゴルゴタクレープも食べてそれから……えへへ。お腹空いてきちゃったかも」
「もう駄目です。太りますよ」
「ふっ、太らないもん!」
トアはそう言いつつ残りのリンゴを手早く食べるとベッドに体を預けた。
そして、窓の外を眺めながら言う。
「……ミロクちゃん。なんか、今って楽しいね。沢山大変なこともあったけど、それ以上に楽しい事もあったしお友達も増えた」
「そうですね。夢を見ているようです。来年には、きっと新入生も来てくれるでしょう。校舎も寮も修復されましたし、学区ももっと広くきちんとした物になりますよ」
「食べ物屋さんとか出来るかな?」
「きっと出来ますよ。学食も購買も夢じゃありません」
その言葉に、トアは頬を緩めた。
「楽しみだなぁ。皆でいろんな事をするんだ。来年も、再来年も」
「再来年もですか? 私とミズヒ留年してませんかそれ」
「先生として残ってよ。そして、皆でずっと一緒にいるんだ。きっと」
それは子供だからこそ思い描けた夢であった。
まだ大人への道半ばの少女達は、そんな未来を想像して笑い合うことができる。
そして、本気で叶えようとすら思っていた。
「それじゃ、尚更頑張らないとですね。まずは、ヒノツチ文化大祭から。アルバイトをして、めいっぱい楽しんで、そして――」
ミロクは微笑んで言葉を続ける。
「夏休みの課題も」
「……んん!? えっ、課題!? だって、ヒノツチの基礎学習課題だけでフェクトムとしてのそういうのは無いんじゃ……」
「それでは新入生が入ってきた時に示しが付きません。今の成績上位三名が誰かわかりますか?」
「一番はミロクちゃんでしょ?」
ミロクは苦虫を嚙み潰したような顔で否定する。
「ミユメちゃんです」
「……あー」
「そして次が私。最後にクラム。そこからヒカリちゃん、ケイ君、と続きます。殆ど編入生なんですよ! うちの成績トップ陣は! 特にミズヒとトアちゃんの二人はなんですか? 教師がいないからって舐めてませんか?」
「で、でも探索者として優秀なら卒業できるじゃん!」
「トアちゃん」
ミロクはトアの肩を掴む。
その瞳は澄んでおり、それはそれは真っすぐだった。
「私相手に、言い訳が通用すると思っていますか?」
「ひ、ひぇ」
トアはあまりの恐怖に声を漏らす。
食欲も一割減であった。
「大丈夫ですよ。貴女達でも問題なくこなせる量しか出しませんから。ね?」
「う、うん」
「だから、夏休み終わりまでに提出できなかったら……ね?」
「ひ、ひぇ」
食欲、さらに一割減!
「それじゃあ、私はこれで」
そう言って、ミロクは立ち上がる。
トアはベッドに潜り込んで、顔だけを出していた。
「そう言えば、本当に退院に付き添いはいらないんですか? 私かクラムなら当日行けますけど」
「大丈夫。見ての通り元気だし」
「震えてベッドに入っている姿で言われても……」
トアにとって目下最大の恐怖はソルシエラの偽者ではなく、ミロクの出す課題である。
「だ、大丈夫……」
「少し脅かし過ぎましたかね……いや、甘やかしすぎも良くないですか。それじゃ、何かあったら遠慮なく呼んでくださいね」
「あ、うん。じゃあね」
トアは頷き、ミロクを見送った。
扉の閉まる音と共に部屋は静寂に包まれる。
やがてミロクの足音が遠ざかっていき、トアはゆっくりと起き上がった。
そして、静かに頭を抱える。
「ど、どうしよう……課題があるなら夏休み食べ歩き弾丸ツアーが……!」
プルプルと震えるトアはやがて絞り出すように言った。
「ねえ、やっぱり止めない? 今日はそういう気分じゃないっていうか。……いや、それはわかるんだけど。でもモチベーションが……」
ブツブツと呟いていたトアだったが、身に纏う衣服が変化したことにより観念したように息を吐いた。
「わかったよぉ。変わるよぉ……うぅ……寝たい。食べてふて寝したい……」
ベッドから抜け出したトアは黒い外套の皺を伸ばし、がっくりと項垂れる。
すると、次の瞬間にはその髪は真っ黒に染まっていた。
「我ながらなんという食い意地……。まあ大丈夫だって、二人いれば課題なんて楽勝だよ。それよりも――」
少女は自身のお腹を摘まむ。
ぷに、と聞こえてきそうなちょっと柔らかそうな腹部に顔を顰めた。
「流石に食べ過ぎじゃない? 魔力に回すって言い訳、効かないレベルになってない? ……ああ、ごめんて。わかったわかった。さっさと行こう」
そう言うと、黒い外套の少女――ネームレスは、転移魔法陣を展開させた。
「指揮者、上手くやってくれると良いなぁ」
他人事のようにそう呟きながら、ネームレスはその場から姿を消す。
月明かりが差し込む病室は、そうして誰もいなくなった。
ここでは如何なる因縁やしがらみがあろうとも、同じく患者として扱われるのだ。
さらに言えば、観光客向けにも解放している病院であるため、その警備は厳重である。
最低Bランク以上の探索者からなる警備隊に、ジルニアス学術院の作り上げた防犯システムが安全性を限界まで引き上げた。
トアが運ばれたのは、そんな病院である。
ソルシエラに襲われた少女ともなれば、次に狙われたときに生きて帰れる保証はない。
故に、この学園都市でも有数の安全地帯に放り込まれたわけである。
「――ごめんね、ミロクちゃん。迷惑かけて」
病院のベッドで、トアは申し訳なさそうにそう言った。
病衣を身に纏った彼女は、しかし外見上はどこにも問題が無いように見える。
「気にしないで下さい。困ったときはお互い様ですから。あ、リンゴ食べますか?」
「うん。深夜でもリンゴならセーフだよね?」
「たぶんアウトでしょうけど、空腹で寝られないと可哀そうですし。それに、この時間まで顔を見せられなかったお詫びに、一個だけ許してあげます」
「やった!」
そう言ってミロクはリンゴを剥き始めた。
時刻は零時を回っている。
ミロクは知らない事だが、トアはきちんと夕飯を食べていたし拡張領域にしまっていたお菓子も食べていた。
完全にアウトである。
「それにしても災難でしたね。ソルシエラの偽者に襲われるだなんて」
「本当だよ! 急に出てきて、ビックリしちゃった。収束砲撃を撃つ暇すらなかったし」
そう言ってトアは口をとがらせた。
「撃てた所で、勝てるかどうか。あ、偽者なら勝てたかもしれませんね。トアちゃん、強くなってきてますし」
「……ミロクちゃんも、信じてくれるんだね。あのソルシエラが偽者だって」
トアの問いに、ミロクは頷く。
それは、トアの主観での判断であった。
客観的に見ればソルシエラという正体不明の怪物がついに人を襲った程度の認識しかもたれない。
が、それでもフェクトム総合学園のメンバーは全員が信じてくれたのだ。
「あの子がこんな事をする子じゃないって事は分かっています。優しくて真面目な子ですから」
「……もしかして、ソルシエラの正体知ってるの?」
その言葉に、ミロクはリンゴを剥く手を止める。
そしてニッコリ笑って首を横に振った。
「いいえ。知っていたらとっくの昔にお礼をしていますよ。早く正体を明かしてほしいくらいです。私達フェクトム総合学園は、間違いなくあの子に救われましたから」
ミロクはそう言うと、切り分けたリンゴを皿にのせトアへと差し出す。
トアはぱぁっと表情を明るくするとリンゴを口に頬張った。
「仮にも入院しているとは思えない食べっぷりですね。よく噛むんですよ?」
「大丈夫だよ! それに、入院とは言っても検査入院だし。明後日には退院だから。ヒノツチ文化大祭の当日には間に合うよ。……まあ、アルバイトには参加できないけど。ケイ君には今回、色々と迷惑かけちゃったなぁ」
代わりにアルバイトに派遣されたケイを思い浮かべて、トアはそう呟く。
「ふふ、案外ノリノリかもしれませんよ。あの子もお祭りとか好きなタイプかも」
ミロクとトアは顔を見合わせて笑い合う。
いつも真面目なケイがお祭りを楽しんでいる様子は想像するだけで微笑ましいものだった。
「無事に、ヒノツチ文化大祭が行えると良いのですが」
「大丈夫」
ミロクの言葉に、トアはハッキリとそう答える。
「文化大祭は絶対に開催する。きっと楽しいお祭りになるよ」
自信に満ちた表情だ。
確信を持っているような、まるでその光景を見てきたかのような言葉であった。
「そうだと良いのですが……」
「絶対に大丈夫だよ。あー、当日は何を食べよっかなぁ。千界学園の焼き鳥はまず確定でしょ、それで今度こそゴルゴタクレープも食べてそれから……えへへ。お腹空いてきちゃったかも」
「もう駄目です。太りますよ」
「ふっ、太らないもん!」
トアはそう言いつつ残りのリンゴを手早く食べるとベッドに体を預けた。
そして、窓の外を眺めながら言う。
「……ミロクちゃん。なんか、今って楽しいね。沢山大変なこともあったけど、それ以上に楽しい事もあったしお友達も増えた」
「そうですね。夢を見ているようです。来年には、きっと新入生も来てくれるでしょう。校舎も寮も修復されましたし、学区ももっと広くきちんとした物になりますよ」
「食べ物屋さんとか出来るかな?」
「きっと出来ますよ。学食も購買も夢じゃありません」
その言葉に、トアは頬を緩めた。
「楽しみだなぁ。皆でいろんな事をするんだ。来年も、再来年も」
「再来年もですか? 私とミズヒ留年してませんかそれ」
「先生として残ってよ。そして、皆でずっと一緒にいるんだ。きっと」
それは子供だからこそ思い描けた夢であった。
まだ大人への道半ばの少女達は、そんな未来を想像して笑い合うことができる。
そして、本気で叶えようとすら思っていた。
「それじゃ、尚更頑張らないとですね。まずは、ヒノツチ文化大祭から。アルバイトをして、めいっぱい楽しんで、そして――」
ミロクは微笑んで言葉を続ける。
「夏休みの課題も」
「……んん!? えっ、課題!? だって、ヒノツチの基礎学習課題だけでフェクトムとしてのそういうのは無いんじゃ……」
「それでは新入生が入ってきた時に示しが付きません。今の成績上位三名が誰かわかりますか?」
「一番はミロクちゃんでしょ?」
ミロクは苦虫を嚙み潰したような顔で否定する。
「ミユメちゃんです」
「……あー」
「そして次が私。最後にクラム。そこからヒカリちゃん、ケイ君、と続きます。殆ど編入生なんですよ! うちの成績トップ陣は! 特にミズヒとトアちゃんの二人はなんですか? 教師がいないからって舐めてませんか?」
「で、でも探索者として優秀なら卒業できるじゃん!」
「トアちゃん」
ミロクはトアの肩を掴む。
その瞳は澄んでおり、それはそれは真っすぐだった。
「私相手に、言い訳が通用すると思っていますか?」
「ひ、ひぇ」
トアはあまりの恐怖に声を漏らす。
食欲も一割減であった。
「大丈夫ですよ。貴女達でも問題なくこなせる量しか出しませんから。ね?」
「う、うん」
「だから、夏休み終わりまでに提出できなかったら……ね?」
「ひ、ひぇ」
食欲、さらに一割減!
「それじゃあ、私はこれで」
そう言って、ミロクは立ち上がる。
トアはベッドに潜り込んで、顔だけを出していた。
「そう言えば、本当に退院に付き添いはいらないんですか? 私かクラムなら当日行けますけど」
「大丈夫。見ての通り元気だし」
「震えてベッドに入っている姿で言われても……」
トアにとって目下最大の恐怖はソルシエラの偽者ではなく、ミロクの出す課題である。
「だ、大丈夫……」
「少し脅かし過ぎましたかね……いや、甘やかしすぎも良くないですか。それじゃ、何かあったら遠慮なく呼んでくださいね」
「あ、うん。じゃあね」
トアは頷き、ミロクを見送った。
扉の閉まる音と共に部屋は静寂に包まれる。
やがてミロクの足音が遠ざかっていき、トアはゆっくりと起き上がった。
そして、静かに頭を抱える。
「ど、どうしよう……課題があるなら夏休み食べ歩き弾丸ツアーが……!」
プルプルと震えるトアはやがて絞り出すように言った。
「ねえ、やっぱり止めない? 今日はそういう気分じゃないっていうか。……いや、それはわかるんだけど。でもモチベーションが……」
ブツブツと呟いていたトアだったが、身に纏う衣服が変化したことにより観念したように息を吐いた。
「わかったよぉ。変わるよぉ……うぅ……寝たい。食べてふて寝したい……」
ベッドから抜け出したトアは黒い外套の皺を伸ばし、がっくりと項垂れる。
すると、次の瞬間にはその髪は真っ黒に染まっていた。
「我ながらなんという食い意地……。まあ大丈夫だって、二人いれば課題なんて楽勝だよ。それよりも――」
少女は自身のお腹を摘まむ。
ぷに、と聞こえてきそうなちょっと柔らかそうな腹部に顔を顰めた。
「流石に食べ過ぎじゃない? 魔力に回すって言い訳、効かないレベルになってない? ……ああ、ごめんて。わかったわかった。さっさと行こう」
そう言うと、黒い外套の少女――ネームレスは、転移魔法陣を展開させた。
「指揮者、上手くやってくれると良いなぁ」
他人事のようにそう呟きながら、ネームレスはその場から姿を消す。
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