155 / 255
五章 決めるぜ! ミステリアスムーブ!
第152話 探れ! 集団洗脳の秘密!
しおりを挟む
「終わった……! 完全に面倒事に巻き込まれた……!」
膝から崩れ落ちて地面に手をついたリュウコちゃんはそう嘆いた。
何故だかわからないが、リュウコちゃんはこういう姿がしっくり来てしまう。
美少女は表情を曇らせるべきではないのに何故だ。
「どうしてこうなったんだ……! 私の優雅な休日が……!」
俺達は今、観光区のとある場所に身を隠していた。
飛んでいては的になるだけだろうとリュウコちゃんが判断して、地上に降り立ちひっそりと息を潜めていたのである。
ビルの屋上、龍の翼の内側で顔を見合わせた状態で俺達は絶賛会議中だ。
「リュウコちゃん、なるべく静かに……」
「大丈夫大丈夫。今、バルティウスはインビジブルドラゴンモードだから。周囲からは姿は見えてないよ。だから、いっぱい嘆こう!」
やけくそ気味にそう言ってリュウコちゃんはサムズアップをした。
血走った眼が、少し怖い。
「さて状況を整理しよう。巻き込む形で申し訳ないけど、君たちはたぶんこの子がらみの事件に巻き込まれた」
そう言ってリュウコちゃんはレイちゃんの頭に手を置く。
「おい、ワタシ様に気安く触るな」
「はい、キャンディー」
「触って良し」
既に手懐け方を理解してやがる。
リュウコちゃんは、意を決したように口を開いた。
「実は、この子はとあるSランクのクローンなんだ」
「えぇっ!?」
トアちゃんは気が付いていなかったようだ。
一緒にご飯を食べたロリくらいの認識なのだろう。
ここは俺だけ抜け駆けで賢いアピールをさせてもらおう。
「……そんな気はしていた。これだけの氷を扱える探索者なんてそういないから」
「流石、ケイちゃんは賢いね。そう、この子は氷凰堂レイのクローンだよ。そして私は、このクローン計画を阻止する任務の最中だったんだ」
シリアス顔で、そしてどこかドヤ顔でリュウコちゃんはそう告げる。
な、なんだってー!!
「クローン……この子が……」
トアちゃんが信じられない様子でレイちゃんを見る。
レイちゃんはそんな事はお構いなしにキャンディーをペロペロしていた。
きゃわわ。
『クローン……成程、そういうのもあるのか』
ねえよ。
やめろって不穏な言葉を呟くの。
こっちは真面目にやってんのにどうして君はそうジャンルの開拓だけに真剣なの?
『Sランクのクローンは厄災に対する一つの有効な手段かもしれない。そう思っただけなんだが』
ごめん俺だったわ不真面目なの。
マジごめん。
『悪用された自身のクローンを殺して回るソルシエラ概念……良い……。一瞬辛い顔をして殺してほしい。突発的に自己嫌悪で謝罪をしながら吐いてくれ……』
俺の謝罪返せよ。
というかなんで悪用前提なんだよ。
せめて有効活用してくれよ。
『? ソルシエラ本人の精神を追いつめるのに有効活用しているだろう?』
時折見せるその狂気やめてくんない?
メッチャ怖いから。
「本当ならアリアンロッドの人間がこの子の保護に来る予定だったんだけど……この様子だと無理そうだね。既に誰かの手が回ってる」
「じゃ、じゃあどうするの?」
「リュウコ、キャンディーが無くなった」
「はいチョコレート」
「おお! リュウコはお菓子をたくさん持っているんだな! ワタシ様から最大級の賛辞をくれてやろう」
「はいはいどうもー」
チョコを食べ始めたレイを尻目に、リュウコはそっと屋上から下を覗く。
「さっきの光景覚えてる? その場にいた全員が、敵に回っていた」
「それって、あの人たち全員悪い人たちだったってこと?」
リュウコちゃんは首を横に振った。
「いや、裏の人間じゃない。本当に途中までは普通だった。だから、油断した。いや、誘いこまれたのか。アレは……うん、どちらかというと洗脳に近いね」
無個性とかいいながら、この有能っぷりですよ。
冷静に状況を判断しているし、流石はSランクだね。
「あの数の洗脳は間違いなく何かズルをしている。恐らく、これが関係してると思うんだけど」
そう言って、リュウコちゃんは結晶を取り出した。
冷たい印象を持つ氷のような結晶は、手のひらに収まるサイズだが鋭利である。
これで刺されたら痛そう……。
「ん、これワタシ様も作れるぞ」
結晶を見たレイちゃんがチョコを食べる片手間で寸分たがわず同じものを作り出してみせた。
「これ……やっぱりレイちゃんの能力で作ったのか」
「凍結の異能を僅かだが込めた。一度なら、刺した相手を凍結出来るだろう」
レイちゃんはさらりとそう言ってのける。
とんでもないもの流通してんじゃねえか。
「だから私を刺そうとしたのか……。あの場にいた全員がこれを持ってたし、あの場に居たらヤバかったね。はは、もう笑うしかないや」
リュウコちゃんは力なく笑う。
Sランクの威厳は何処へ。
「リュウコちゃん、これからどうするの……?」
「んー、まずはどうやって皆を洗脳しているのかを知りたいな。アレだけの数を洗脳出来るなら、間違いなく共通の何かを仕込んでいると思うんだけど。この結晶よりももっと目立たないやつ……」
そう言って、リュウコちゃんは屋上から道行く人を見下ろす。
その隣でトアちゃんが真似をして頭をひょこっと出す。
俺は、そんな二人が可愛いのでただ見ていた。
『いや、君も何かしてくれよ』
OK星詠みの杖君、人々を洗脳している何かの正体を教えて。
『すみません、よくわかりません』
君も大概じゃないか。
「……あっ」
トアちゃんが何かに気が付いたように声を上げた。
「あの、皆ブレスレット付けてない? さっきの結晶みたいなのが付いたやつ」
トアちゃんの言葉に驚いたリュウコちゃんが顔を上げる。
「えっ、見えるの!?」
「うん……あれ、そんなに変かな? この距離なら全部見えるけど」
基本遠距離だから、視力が必要なのかもしれない。
トアちゃんお目目がつよつよなんだねぇ。
「す、凄い……。私なんかもう諦めて地上に降りようと思ってたのに」
リュウコちゃんが素直に驚いている姿を見ると、本当にSランクか疑ってしまう。
今もこの気配を消す能力を持った隠密ドラゴンで俺達を匿ってくれているのに、全然凄さが伝わらない。
「あのブレスレット、色んな場所で配ってたよ。私見たもん」
「そうなの? 私は気が付かなかったな。ケイちゃんはどう?」
「私も全く気が付かなかった」
前半はトアちゃんを見てたし、後半は増えた美少女群を見てました。
「今回は食べ歩きが目的だから、興味はなかったけど……あれを受け取ると洗脳されちゃうのかも」
「今のところ、その可能性が高いか……よし」
リュウコちゃんは頷くと、立ち上がった。
「あれ何処で貰ったか聞いてくるわ。近場に配ってる奴いるなら、ソイツをとりあえずボコボコにしたいし」
「「え?」」
固まる俺達を前に、リュウコちゃんは肩をぐるぐる回して張り切っていた。
「よーしバルティウス、尻尾貸してー」
「待って待って待って! え、聞いてくるって誰に?」
「下の人たち」
「無理だよぉ! だって、私達追われてるんだよ? 見つかったら捕まっちゃう」
トアちゃんは、首を横に振って必死に訴える。
俺はというと、黙っていた。
何故なら、リュウコちゃんはそれが可能だと知っているからである。
「大丈夫だよトアちゃん。今の私は抜け殻みたいなもんだから。この姿だと、不思議と私だって認識されないんだよねー。貴女たちもバルティウスから離れたらたぶん分からなくなると思うよ」
そう言ってリュウコちゃんは笑う。
そう、彼女はこうしてバルティウスを出している時物凄く存在感がなくなる。
例外として他のSランクは認識できるようだが、それ以外は彼女がリュウコちゃんだと認識できなくなるのだ。
これはバルティウスという存在が特殊であるためなのだが今は別に良いだろう。
それよりも、リュウコちゃんの出陣である。
皆の者、応援だ。
がんばえー!
『がんばえー!』
「え、本当に行くの……? ケイちゃん、どうしよう」
「リュウコちゃんが大丈夫っていうなら信じるしかないんじゃないかな。彼女もSランクなら、その言葉は信じるに値すると思うよ」
俺の言葉に、トアちゃんも渋々納得したようだった。
と、その時今までチョコを食べていたレイちゃんが、リュウコちゃんの腕を掴む。
その顔は、真剣であった。
「大丈夫だよ、少し行ってくるだけだから」
リュウコちゃんは、そう言って頭を撫でる。
すると、レイちゃんはこう言った。
「バニラ、チョコミント、イチゴで頼む」
「あぁ……アイスの注文かぁ……」
心配している訳ではなかったと知り、リュウコちゃんはがっくり項垂れる。
その場にいたたまれない空気が流れた。
「よ、よし。それじゃあ行ってくるよ! じゃあね!」
空気を無理やり切り替えようと声を上げたリュウコちゃんは、バルティウスの尻尾を掴む。
そして俺達の言葉を待たずに屋上からダイブした。
すると、バルティウスの尻尾がゴムのように伸び、地上目前で丁度良く停止。
リュウコちゃんは危なげなく着地した。
屋上からダイブし、突然その場に現れた筈のリュウコちゃんに注目するものは誰もいない。
周囲の人間は、誰一人としてリュウコちゃんをリュウコちゃんだと認識していなかった。
リュウコちゃんは、屋上にいる俺達を見るとピースサインを作る。
そして、ブレスレットを付けているであろう人々の方へと向かっていった。
膝から崩れ落ちて地面に手をついたリュウコちゃんはそう嘆いた。
何故だかわからないが、リュウコちゃんはこういう姿がしっくり来てしまう。
美少女は表情を曇らせるべきではないのに何故だ。
「どうしてこうなったんだ……! 私の優雅な休日が……!」
俺達は今、観光区のとある場所に身を隠していた。
飛んでいては的になるだけだろうとリュウコちゃんが判断して、地上に降り立ちひっそりと息を潜めていたのである。
ビルの屋上、龍の翼の内側で顔を見合わせた状態で俺達は絶賛会議中だ。
「リュウコちゃん、なるべく静かに……」
「大丈夫大丈夫。今、バルティウスはインビジブルドラゴンモードだから。周囲からは姿は見えてないよ。だから、いっぱい嘆こう!」
やけくそ気味にそう言ってリュウコちゃんはサムズアップをした。
血走った眼が、少し怖い。
「さて状況を整理しよう。巻き込む形で申し訳ないけど、君たちはたぶんこの子がらみの事件に巻き込まれた」
そう言ってリュウコちゃんはレイちゃんの頭に手を置く。
「おい、ワタシ様に気安く触るな」
「はい、キャンディー」
「触って良し」
既に手懐け方を理解してやがる。
リュウコちゃんは、意を決したように口を開いた。
「実は、この子はとあるSランクのクローンなんだ」
「えぇっ!?」
トアちゃんは気が付いていなかったようだ。
一緒にご飯を食べたロリくらいの認識なのだろう。
ここは俺だけ抜け駆けで賢いアピールをさせてもらおう。
「……そんな気はしていた。これだけの氷を扱える探索者なんてそういないから」
「流石、ケイちゃんは賢いね。そう、この子は氷凰堂レイのクローンだよ。そして私は、このクローン計画を阻止する任務の最中だったんだ」
シリアス顔で、そしてどこかドヤ顔でリュウコちゃんはそう告げる。
な、なんだってー!!
「クローン……この子が……」
トアちゃんが信じられない様子でレイちゃんを見る。
レイちゃんはそんな事はお構いなしにキャンディーをペロペロしていた。
きゃわわ。
『クローン……成程、そういうのもあるのか』
ねえよ。
やめろって不穏な言葉を呟くの。
こっちは真面目にやってんのにどうして君はそうジャンルの開拓だけに真剣なの?
『Sランクのクローンは厄災に対する一つの有効な手段かもしれない。そう思っただけなんだが』
ごめん俺だったわ不真面目なの。
マジごめん。
『悪用された自身のクローンを殺して回るソルシエラ概念……良い……。一瞬辛い顔をして殺してほしい。突発的に自己嫌悪で謝罪をしながら吐いてくれ……』
俺の謝罪返せよ。
というかなんで悪用前提なんだよ。
せめて有効活用してくれよ。
『? ソルシエラ本人の精神を追いつめるのに有効活用しているだろう?』
時折見せるその狂気やめてくんない?
メッチャ怖いから。
「本当ならアリアンロッドの人間がこの子の保護に来る予定だったんだけど……この様子だと無理そうだね。既に誰かの手が回ってる」
「じゃ、じゃあどうするの?」
「リュウコ、キャンディーが無くなった」
「はいチョコレート」
「おお! リュウコはお菓子をたくさん持っているんだな! ワタシ様から最大級の賛辞をくれてやろう」
「はいはいどうもー」
チョコを食べ始めたレイを尻目に、リュウコはそっと屋上から下を覗く。
「さっきの光景覚えてる? その場にいた全員が、敵に回っていた」
「それって、あの人たち全員悪い人たちだったってこと?」
リュウコちゃんは首を横に振った。
「いや、裏の人間じゃない。本当に途中までは普通だった。だから、油断した。いや、誘いこまれたのか。アレは……うん、どちらかというと洗脳に近いね」
無個性とかいいながら、この有能っぷりですよ。
冷静に状況を判断しているし、流石はSランクだね。
「あの数の洗脳は間違いなく何かズルをしている。恐らく、これが関係してると思うんだけど」
そう言って、リュウコちゃんは結晶を取り出した。
冷たい印象を持つ氷のような結晶は、手のひらに収まるサイズだが鋭利である。
これで刺されたら痛そう……。
「ん、これワタシ様も作れるぞ」
結晶を見たレイちゃんがチョコを食べる片手間で寸分たがわず同じものを作り出してみせた。
「これ……やっぱりレイちゃんの能力で作ったのか」
「凍結の異能を僅かだが込めた。一度なら、刺した相手を凍結出来るだろう」
レイちゃんはさらりとそう言ってのける。
とんでもないもの流通してんじゃねえか。
「だから私を刺そうとしたのか……。あの場にいた全員がこれを持ってたし、あの場に居たらヤバかったね。はは、もう笑うしかないや」
リュウコちゃんは力なく笑う。
Sランクの威厳は何処へ。
「リュウコちゃん、これからどうするの……?」
「んー、まずはどうやって皆を洗脳しているのかを知りたいな。アレだけの数を洗脳出来るなら、間違いなく共通の何かを仕込んでいると思うんだけど。この結晶よりももっと目立たないやつ……」
そう言って、リュウコちゃんは屋上から道行く人を見下ろす。
その隣でトアちゃんが真似をして頭をひょこっと出す。
俺は、そんな二人が可愛いのでただ見ていた。
『いや、君も何かしてくれよ』
OK星詠みの杖君、人々を洗脳している何かの正体を教えて。
『すみません、よくわかりません』
君も大概じゃないか。
「……あっ」
トアちゃんが何かに気が付いたように声を上げた。
「あの、皆ブレスレット付けてない? さっきの結晶みたいなのが付いたやつ」
トアちゃんの言葉に驚いたリュウコちゃんが顔を上げる。
「えっ、見えるの!?」
「うん……あれ、そんなに変かな? この距離なら全部見えるけど」
基本遠距離だから、視力が必要なのかもしれない。
トアちゃんお目目がつよつよなんだねぇ。
「す、凄い……。私なんかもう諦めて地上に降りようと思ってたのに」
リュウコちゃんが素直に驚いている姿を見ると、本当にSランクか疑ってしまう。
今もこの気配を消す能力を持った隠密ドラゴンで俺達を匿ってくれているのに、全然凄さが伝わらない。
「あのブレスレット、色んな場所で配ってたよ。私見たもん」
「そうなの? 私は気が付かなかったな。ケイちゃんはどう?」
「私も全く気が付かなかった」
前半はトアちゃんを見てたし、後半は増えた美少女群を見てました。
「今回は食べ歩きが目的だから、興味はなかったけど……あれを受け取ると洗脳されちゃうのかも」
「今のところ、その可能性が高いか……よし」
リュウコちゃんは頷くと、立ち上がった。
「あれ何処で貰ったか聞いてくるわ。近場に配ってる奴いるなら、ソイツをとりあえずボコボコにしたいし」
「「え?」」
固まる俺達を前に、リュウコちゃんは肩をぐるぐる回して張り切っていた。
「よーしバルティウス、尻尾貸してー」
「待って待って待って! え、聞いてくるって誰に?」
「下の人たち」
「無理だよぉ! だって、私達追われてるんだよ? 見つかったら捕まっちゃう」
トアちゃんは、首を横に振って必死に訴える。
俺はというと、黙っていた。
何故なら、リュウコちゃんはそれが可能だと知っているからである。
「大丈夫だよトアちゃん。今の私は抜け殻みたいなもんだから。この姿だと、不思議と私だって認識されないんだよねー。貴女たちもバルティウスから離れたらたぶん分からなくなると思うよ」
そう言ってリュウコちゃんは笑う。
そう、彼女はこうしてバルティウスを出している時物凄く存在感がなくなる。
例外として他のSランクは認識できるようだが、それ以外は彼女がリュウコちゃんだと認識できなくなるのだ。
これはバルティウスという存在が特殊であるためなのだが今は別に良いだろう。
それよりも、リュウコちゃんの出陣である。
皆の者、応援だ。
がんばえー!
『がんばえー!』
「え、本当に行くの……? ケイちゃん、どうしよう」
「リュウコちゃんが大丈夫っていうなら信じるしかないんじゃないかな。彼女もSランクなら、その言葉は信じるに値すると思うよ」
俺の言葉に、トアちゃんも渋々納得したようだった。
と、その時今までチョコを食べていたレイちゃんが、リュウコちゃんの腕を掴む。
その顔は、真剣であった。
「大丈夫だよ、少し行ってくるだけだから」
リュウコちゃんは、そう言って頭を撫でる。
すると、レイちゃんはこう言った。
「バニラ、チョコミント、イチゴで頼む」
「あぁ……アイスの注文かぁ……」
心配している訳ではなかったと知り、リュウコちゃんはがっくり項垂れる。
その場にいたたまれない空気が流れた。
「よ、よし。それじゃあ行ってくるよ! じゃあね!」
空気を無理やり切り替えようと声を上げたリュウコちゃんは、バルティウスの尻尾を掴む。
そして俺達の言葉を待たずに屋上からダイブした。
すると、バルティウスの尻尾がゴムのように伸び、地上目前で丁度良く停止。
リュウコちゃんは危なげなく着地した。
屋上からダイブし、突然その場に現れた筈のリュウコちゃんに注目するものは誰もいない。
周囲の人間は、誰一人としてリュウコちゃんをリュウコちゃんだと認識していなかった。
リュウコちゃんは、屋上にいる俺達を見るとピースサインを作る。
そして、ブレスレットを付けているであろう人々の方へと向かっていった。
23
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる