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四章 騎双学園決戦
第125話 衝動
しおりを挟む綺羅螺クラムは考える。
果たして目の前の光景はセーフなのか、と。
「おおー、ケイが女の子なったっす! ……え、なっているっすよね?」
「……うん、たぶん」
ヒカリがトランスアンカーを使用した際、その見た目は大きく変わった。
が、ケイはどうだろうか。
本当に変わったのか分からない。
普段の彼通りと言われればそう見えるし、違うと言われれば違う気もする。
「本当に今って女の子っすよね」
「うん。なってるよ」
ケイの言葉に、ミユメは首を傾げる。
見た目だけでは判断できないようだ。
その光景を見て、クラムの隣でヒカリが声を上げた。
「え? ケイ君は女になるんですか? なんでですか?」
「「え?」」
トアとミユメが、ヒカリを見る。
その瞬間、クラムは顔がサッと青くなるのを感じた。
(そ、そうだった……! ヒカリはもうケイがソルシエラだって知ってるじゃん!)
ヒカリにとってはケイは女である。
ならば、トランスアンカーを使った際男になるのではないか。
そう思うのは当然のことだった。
(ケイ本人に弁解させるのも意味わかんないし、ここは私が……)
クラムは、ヒカリを見てわざとらしくため息をつく。
「馬鹿じゃないの? ケイがトランスアンカーを使ったら女になるでしょ。まったく」
「え、そうなんですか?」
「トランスアンカーは性別を変える道具。日曜朝向けのイケメンにする道具じゃないんだよ」
あくまでヒカリが勘違いしているという風に場の空気を誘導しながら、クラムはケイに笑顔を向ける。
浄化ちゃん時代に培った嘘百パーセントの笑顔だ。
「ね、そうでしょケイ。それで……女の子になった気分はどう? あ、せっかくだし女の子の服とか着てみる?」
「いいねそれ!」
クラムの提案にケイ本人が答えるよりも早く、トアが賛同の声を上げた。
先程とは打って変わって、トアはケイの手を握りながらぴょんぴょんと跳ねる。
「ケイ君、こんなこともあろうかと私はもう一着制服を持ってきてるんだ……!」
「え、着替えるの?」
「勿論!」
引き攣った顔のケイを見て、トアは頷く。
普段の落ち着いた態度からは考えられない程にうろたえているケイを見て、ミユメもまた乗り気になったようだ。
その隙にクラムはヒカリの耳元でそっと呟く。
「あの子たちはケイの事を男だと思ってるのよ。トランスアンカーを使ったら女になるんだから、余計なことは言わないで」
「あっ、確かに……ってことはトランスアンカーを使った今のケイ君って男なのでは? それで逆説的にケイが女だとバレる気がするんですけど」
「……やば」
純粋な顔で首を傾げるヒカリを見て、クラムは気が付く。
(ミユメとトアはケイを男だと思ってて、だから今は本当は女になるはずだけど女じゃなくて男で――あー! なんでこんな面倒臭い状況になってるのぉ!)
「ほら、着替えようケイ君! 私が手伝ってあげるから! ね?」
「トアちゃん……? か、顔が怖いんだけど」
「ふふふ、大丈夫っすよケイ。こういうのって癖になって止められなくなるらしいっすから」
「何が大丈夫なのそれ」
女子制服をもって迫るミユメとトア。
しかし、今のケイは男。
このままではケイの本当の性別が女だとバレてしまう。
(ヤバイヤバイヤバイ)
クラムは過去一脳をフル回転させていた。
その回転数たるや、過去に六波羅を前に逃走を成功させた時の数倍である。
(助けなきゃ、でもどうやって? トランスアンカーが問題なく機能しているのはヒカリで実証済み。この状況でどうやってケイが男であることに理由をつければ――)
積み重なっていく詰みの現実。
しかし諦めずに考えていた時の事だった。
「……ん? なーんか女の子のケイってどっかで見た気がするんすけど」
「「「!?!?!?!」」」
ケイ、クラム、ヒカリが同時に肩を震わせる。
哀れ、ソルシエラの正体がバレるのは時間の問題だった。
「ケイ、もうちょっと顔をよく見せ――」
「……あ、あー! そういえば、私の部屋に今のケイに似合いそうな服あるんだったー!」
クラムがわざとらしく声を上げる。
その眼はありとあらゆる方向に泳ぎまくっている。
「ケイ、良かったら着てみてよー。制服もいいけどさー、ここはもっとしっかり女の子っぽくした方が良いよねー! ね、二人もそう思うよね!」
「そ、そうっすかね? まあ、この際だし色んなケイを見てみたいっすけど」
「うん私も見たいなー」
ミユメは困惑しながら、トアは意外と素直に頷いた。
「それじゃあちょっと着替えてこようか、ケイ! ほら、行こう行こう!」
「え?」
ケイの手をにぎり、返事も待たずにクラムは部屋を飛び出す。
「ちょ、別にケイは残っても良くないっすか!?」
まさか部屋を出ていくとは思わず追いかけようとしたミユメの前に、ヒカリが飛び出す。
そして、腕を大きく広げ真剣な顔で口を開いた。
「ミユメちゃん! ……えーっと、あー……その、うーん……あ! 着替え終わった姿を見たほうがサプライズ的で面白いと思います!」
「そ、そうっすかね」
「そうです! トアちゃんもそう思いますよね!」
「そうだねー。制服は後でも良いかな?」
「ありがとうございます!」
勢いよく頭を下げるヒカリ。
その姿に困惑したミユメが声を掛けるよりも早くヒカリがガバリと顔を上げた。
「今は私とお話しましょう!」
ヒカリなりの必死なフォローであった。
彼女にしては満点の行動だ、とクラムは廊下を駆けながら内心で感謝する。
「待っている間に、私が今気になっているスイーツの話をしますね! ミユメちゃんはモラルって知ってますか!」
「それお菓子じゃないっすよ」
「……え」
秘密を守る代わりに、一つの夢が犠牲になった瞬間だった。
そしてケイの手を引き駆けていくクラムの姿を目撃した影が一つ。
「――あれ、ケイお姉ちゃんどこいくんだろ?」
■
クラムは自室にたどり着いてすぐに、ケイを引き入れると扉を閉めた。
そして鍵をかけることを忘れてそのままぐいぐいとケイを部屋の奥へと押す。
「早くこっち! えーっと、どうしよう……今は男なんだよね? だから、どうにか女の子って事にしなきゃ」
慌てるクラムを見て、ケイは首を傾げる。
「私、今は女よ?」
「……え? ええええ!? な、なんで!?」
「トランスアンカーの機能を無視するなんて造作もない事よ。使ったように見せたの。だから、あの子たちの眼にはトランスアンカーを使って男から女に変わったように見えているでしょうね。ふふっ、本当の性別は変わっていないというのに」
冷静にそう答えるケイもといソルシエラを見て、クラムはその場にふらふらと倒れ込む。
そんな彼女を面白いものを見るかのように笑みを浮かべながら、ソルシエラはベッドに腰を下ろす。
「中々面白かったわよ、慌てる貴女は。……私があの程度で正体をばらすわけないじゃない」
「ミユメが勘づいていたと思うんだけど」
「あの程度想定の範囲内よ」
さらりとそう言ってのけるソルシエラを見て、クラムは急に疲労が体を巡っていくのを感じた。
「じゃあ、本当に今は女のままなんだね」
「ええ。トランスアンカー、中々に面白いわね。私の干渉を破れないようじゃまだまだだけれど」
涼しい顔のソルシエラを見て、クラムは――
(コイツ……! 人が心配したってのに……!)
普通にムカついていた。
ヒカリの男体化で脳をやられていたところにさらにソルシエラの正体バレ未遂。
既にクラムはボロボロだった。
「まだ疑っているのかしら?」
クラムの恨めしそうな表情に気が付いたソルシエラは、勘違いしたのかそう言って首を傾げる。
「手、出して頂戴」
「え、なんで」
「いいから、ほら」
ソルシエラの言葉にしぶしぶ従いクラムは手を出す。
その手を掴んだソルシエラは、そのままクラムの手のひらを自分の方へと誘導し――
「これでどうかしら。私が女だってわかる?」
自分の胸にクラムの手のひらを押し付けた。
「っ!?」
手のひらが沈み、柔らかい感触が伝わってくる。
慎ましいが、確かにそれは少女特有の柔らかさだった。
「ようやく信じられたかしら。まったく、疑い深い子で困るわ」
平気そうな顔でそう話すソルシエラに、クラムは俯いたまま口を開く。
「……胸、触られて嫌じゃないの?」
「同性で何をそこまで恥ずかしがっているのかしら。ふふっ、可愛い子」
「……っふぅ」
ブチッと、何かが切れる音。
それが自分の理性の音だと気が付いた時には、クラムは動き出していた。
「――これはどういう事かしら」
ベッドの上で仰向けになったまま、ソルシエラはそう言った。
クラムは、表情を一切変えないまま口を開く。
「ヒカリも貴女も、私を馬鹿にし過ぎなんだよ。無防備で、こっちの事を信じきって。……私がどれだけ我慢しているか、わかる?」
怖ろしい事に、クラムは瞬きを一切していなかった。
瞳孔すら完全に開き切った血走った眼でソルシエラを凝視している。
自分に覆い被さり、物凄い顔で見つめてくるクラム。
その光景を前に、流石のソルシエラも動揺したのか、僅かに眼が泳ぎ始めていた。
「……あー、ごめんなさい。あんまり可愛いから揶揄いすぎちゃった。離してくれるかしら」
「嫌」
「……そう」
ソルシエラは深呼吸をした。
そして、微笑みを浮かべてクラムの頭を優しく撫でる。
「……一応、私は着替えて皆の前に戻ることになっているから、早く戻りましょう?」
「そうだね、だから脱がせるね」
ガッと、クラムは勢いよくズボンに手を掛ける。
それを見たソルシエラがギョッとして魔法陣を展開した。
が、一手遅い。
「マーちゃんズ」
クラムの後頭部に、一匹の蛙が張り付いている。
それを指さしながら、クラムは表情を変えずに淡々と告げた。
「私は、このマーちゃんズで自分を爆破する覚悟がある。私を傷つけたくなければ、大人しくしろ」
「ど、どういう精神状況なのかしら……!?」
自分を人質としたイカれた交渉術に、ソルシエラは驚きの声を上げる。
余裕を失った彼女を見て、何故だか物凄く気持ちが晴々としたクラム。
いつも余裕ぶった表情のソルシエラを屈服させる快感に目覚めつつあった。
「じゃあ、大人しくして。大丈夫、着替えもきちんと済ませるから。だから、大丈夫、大丈夫……!」
「……ふ、ふふっ」
強がった笑みを浮かべるソルシエラを前に、クラムはズボンのベルトを外し始めた。
■
ヤバーーーーーイ!!!!
なんか思ってたのとちがーう!
『っしゃぁオラッ! 解釈一致! 解釈一致!』
俺はただ「年齢制限はギリギリかからない百合スチル」を生み出したかっただけなのに……!
ソルシエラも、いたずらっ子な一面があるんだね、ってアピールしたかっただけなのに!
これじゃあ全年齢対象版じゃないよぉ!
「じっとして、大丈夫……痛くしないから」
クラムちゃんASMR!?
『もう逃げられないねぇ^^』
こんな筈じゃなかった。
トランスアンカーを使うまではよかった。
ミユメちゃんとトアちゃんにはあくまで男から女になったように。
そして、既にソルシエラだと知っている二人にはトランスアンカーを無効化したという設定で、この女体化イベントを楽しもうと思っていたのだ。
女子制服を着る流れまでは良かった。
それでほんのり顔を赤らめる準備もできていた。
が、これはなんだ?
何が起きている?
『ソルシエラの正体がバレる事を恐れた二人が気を使ってくれたんだ。感謝しないとねぇ^^』
二人のいい子ちゃんレベルを舐めていた……。
別に静観していても大丈夫だったのに……。
ソルシエラバレはしない様にミユメちゃんに言い訳も準備してたのに……。
「……ねえ、いつも下着まで男物なの?」
「勿論。だって、男でこの学園には通っているのだから当然でしょ?」
「可愛い下着をつけたいとか、そういうのは?」
あ、可哀そうなミステリアス美少女ポイントだ。
「……私は、ソルシエラだから」
「ッ、少しくらい我儘になればいいのに……!」
クラムちゃんが悲しそうにそう言う。
が、その手は既に俺の制服の上着にかけられていた。
「私の前では素直になっていいから。大丈夫だから、ね?」
俺は「普通の少女として接してもらえたソルシエラ」ごっこがしたかっただけなのに……。
助けて星詠みの杖君。
『うーん、今からページ追加で間に合うか……? いや、ここはシーンごとでラクガキ本として売った方が』
薄い本の心配してんじゃねえよ。
「ケイ、私はずっと貴女の味方だよ」
「っ」
クラムの顔がどんどんと近づいていく。
俺にはもうどうすることもできずに身を委ねて――。
「ッ!? 誰ッ!?」
何かの気配を察知したクラムちゃんが突然顔を上げる。
そして扉の方を睨みつけた。
僅かに開いた扉。
その向こうから、瞳が覗いている。
「マーちゃんズ!」
生み出された機械仕掛けの蛙が、扉をこじ開けて扉の前に居た誰かをすぐに拘束した。
「えっ、なナニコレ蛙!? うわっ、離れろっ!」
ん、この声は……。
大量の蛙に担がれて、部屋の中へと入ってきたのは一人の少年。
その顔には見覚えがある。
「……ソウゴ君?」
そう、未来のハーレム主人公のソウゴ君だった。
……うーん、話がさらに面倒臭くなってきたぞぉ。
「え、なにこの子供……」
捕えたクラムちゃんも困惑している。
まさか子供だとは思わなかったのだろう。
ソウゴ君もソウゴ君で、正気を失ったクラムちゃんを見て若干怯えているのか、様子がおかしい。
ここは俺が両者の間に入ったほうが良いか。
上着を肩に羽織り、肌を隠すしぐさをしながら俺はソウゴ君に笑みを浮かべた。
「久しぶりね、ソウゴ君」
「……う、うん」
「ケイ、知り合いなの?」
「そうよ。私の正体を知っている子。そして、私達の学園に支援をしてくれる企業の御曹司よ」
「……え」
賢いクラムちゃんは、それだけで今の状況を理解したようだ。
そう、これはマズい。
何故なら、クラムちゃんは百合乱暴を目撃され、さらに一方的に拘束したのである。
企業様によってはブチギレ案件だ。
「っご、ごめんなさい! 怪我はない!?」
「だ、大丈夫です」
マーちゃんズを消失させ、クラムちゃんはソウゴ君に駆け寄る。
良かった。
さっきまでの怖いクラムちゃんはどこかに行った。
『んだよ、もう終わりか。ちぇっ』
悔しがり方がクソガキだな君。
「鍵かけとけばよかった……じゃなくって、ごめんね?」
「大丈夫だよ。うん、僕は大丈夫」
そう言ってソウゴ君は俺を見た。
衣服が殆ど脱がされた俺だが、それでもにっこり微笑む。
ありがとう、ソウゴ君。
君のおかげで、R-18にならずに済んだんだ。
「それでその……お姉ちゃんたちは、何を……?」
「えぇっ!? そ、それはその……」
「ふふっ、私達は仲良しなのよ。だから、少しじゃれていただけ」
そう言って、俺はクラムちゃんに笑いかける。
ソウゴ君の事を撫でつつ、クラムちゃんも相手する。
まったく、ミステリアス美少女ってのは楽じゃないぜ。
『自分で蒔いた種だねぇ』
「そ、そうなんだ……そっか。アレが、じゃれてただけ……なんだ」
「それよりも、ソウゴ君はどうしてここに?」
「えっと、お姉ちゃんがお仕事しにここに来て。それで、待っている間ケイお姉ちゃんと一緒に遊びたくって」
必死に言葉を紡ぐソウゴ君を見て、俺はふっと微笑む。
そして、クラムちゃんに言った。
「そろそろ戻りましょう? あまり待たせるものではないわ。それに、小さなお客様もいるようだし」
「…………そうだね」
クラムちゃんは何かを飲み込むように頷いた。
そして、俺に着せる用の服を探してクローゼットへと向かう。
「……次は邪魔の来ないところで。うん、大丈夫。二度も失敗しない。次こそ――」
怖い事を言っている気がしたが、俺は華麗にスルーした。
ミステリアス美少女は受けに回らないので、気にする必要が無いのである。
TSしたら覚えておきなさい!
絶対にアンタに負けないんだからっ!
『もう古典だろその反応』
「ソウゴ君も、一緒に行きましょう?」
「う、うん」
俺の乱れた衣服をチラチラと見ながらソウゴ君は、頷く。
彼には、先程まで体をいいようにされていた風に見えているのだろうか。
「さっき見たものは、内緒よ?」
「……っ、うん」
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ソウゴ君の性癖がさらにねじれにねじれちゃう。
……うむ、普通に清楚な格好をして彼の脳を浄化してあげようかね。
俺は健全な少年を育成したいのだ。
『ついさっきまで体を貪られていたのに、それを皆には隠すように清楚な恰好をしているなんて、ギャップでさらに捻じ曲がらないかい?』
お前と一緒にすんな。
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