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三章 閃きジーニアス
第76話 予兆プロローグ
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お金を稼ぐ事は大事である。
特に、我らがフェクトム総合学園では、資金調達が目下何よりの課題であった。
個人的にもお金は欲しい。
ジルニアス学術院の生徒を札束ビンタして色々と作ってもらうためにも必要である。
という事で、今フェクトム総合学園は一丸となって金集めに奔走している最中であった。
皆の頭の中にはフェクトム総合学園の再建しか頭にないのだ。
「ケイ、見ろ……! 私がSランクとして載っているぞ!」
ごめん、ちょっとこの人は違うかもしれない……。
俺は今、ミズヒ先輩と一緒にダンジョン救援に来ていた。
もはや慣れたものだが、隣の人がSランクになっちゃったおかげで、届く救援依頼の難易度が爆上がりしている。
なんなら、最低ランクでBになっていた。
正直、那滝ケイモードだとついていくのがやっとである。
「おぉ……こうしてみると実感が湧くな……」
「良かったですね。俺もミズヒ先輩は頼もしいと思っていましたが、最近はよりそう感じるようになりましたよ」
「そうか。うむ、これからもフェクトム総合学園の一番槍として頑張らねば」
一番槍で全部終わるんだけど。
ダンジョン救援を続けて三日ほど。
今までも失敗はなかったが、この三日は失敗とかそういうレベルじゃなくなってた。
「む、依頼だな」
「難易度は……Aですか」
もう見慣れたよ。
桜庭ラッカのコピー相手にわちゃわちゃしてた時期が懐かしいわ。
こうなると、ミステリアス美少女の出る幕が無くてちょっと寂しいね。
ミズヒ先輩とソルシエラの絡みを望む声もネットにはあるんだし、いつかしっかりぐっちょり絡まないと。
『君、自分をソルシエラというコンテンツとして消費しようとしてないかい?』
? ??
『なんで不思議そうなんだよおかしいだろ』
ソルシエラは皆の物だろ。
俺だけが楽しんじゃ悪いからな。
「では、早速行こうか」
「はい」
ダンジョン特区を駆けて、すぐに救援依頼のあった場所へ。
まだゲートの外に魔物が漏れ出している様子もないし、このままさっさと攻略してしまおう。
という訳で、お願いしますミズヒ先輩!
「私の後に続け」
「はい」
得物を構えてゲートを潜る。
今回は、事前に色々と情報を得ている。
神話系統の鏡の怪物だ。
鏡の中から飛び出して攻撃してくるらしく、既に救援も二度失敗しているらしい。
が、ここにいるクソつよ美少女を誰だと思っていやがる!
あのSランクのミズヒ先輩だぞ!
ミズヒの姉御、お願いするでヤンス!
「この辺りだな」
暫く進み、信号があったエリアに辿り着いた俺達は足を止める。
部屋の前には数人の生徒が倒れ伏していた。
制服がバラバラである事から、救援できた生徒たちも混ざっている事がわかる。
つまり、全員ここまでは難なくたどり着くことが出来たのだ。
そしてそれはここからがこのダンジョンの本番である事を示していた。
大理石で出来た半球型の部屋は、全てが鏡張りであり、見ているだけで頭がおかしくなりそうである。
あの中に入って行かなければ生徒たちを助ける事は出来ない。
が、明らかに罠であることも確かだった。
「……私が行く。ケイ、いつでも動けるようにしておけ」
ミズヒ先輩に言われて、俺は短刀を構える。
間もなく、ミズヒ先輩は鏡張りの部屋へと足を踏みいれた。
その瞬間、俺は見た。
鏡の中から、一匹の魚型の魔物が飛び出したのである。
シルエットでかろうじて魚とわかるが、それはよく見ると無数の細長い触手を体表に這わせており、あの触手で相手を拘束するのだろうと予測できた。
が、それは相手が普通の探索者だったらの話である。
「ん、こいつか」
頭上、見ることもなくミズヒ先輩は銃弾を放った。
銃弾は、魚を拘束するように細長い紐になると縛り上げ、そのまま完全に焼き殺してしまった。
はい、おしまいです。
俺、いらなくない?
短刀ちゃんが泣いているよ? 麻痺とかそういう次元じゃないじゃん。
「お疲れ様です、ミズヒ先輩。お見事でした」
「やはり、あの力を手に入れてから感覚も鋭くなったな。うん、良い事だ」
Sランクは皆、そもそも能力を使わなくても基礎スペックが格段に高い。
ミズヒ先輩の場合はSランクになった経緯が特殊だが、例に漏れずイカれたスペック持ちになったようだった。
ちなみに、個人的に彼女がSランクであると実感させられるのはここからだ。
「随分と深い傷だ。鏡の中に取り込んで嬲り殺しだったか? 殺すよりもその過程を楽しむダンジョン主だったのだろう。さっさと傷を焼却してあげないとな」
そう言って、ミズヒ先輩は手から焔を出し生徒たちの傷口に移し与える。
焔は、傷を薪にして音を立てて燃え盛り、ある一定の時間を過ぎると何も無かったかのように消えていった。
その後には傷はおろか傷があったという形跡すらなく、本当に文字通り傷を焼却したのだと理解できる。
これが一番ヤバイと思う。
ミズヒ先輩はもう、一人で全ての役割りを果たす事ができるのだ。
俺、最近はミズヒ先輩の雑談相手にしかなってない……。
「これで交渉が出来るな」
満足げに頷くミズヒ先輩。
うーん、満足げにドヤ顔してるのが可愛いからヨシ!
ファンクラブ出来たら入りますから。
毎月の会費も勿論払いますので。
「……う、うーん、ここは」
「目覚めたか。救援依頼で来た、フェクトム総合学園の照上ミズヒだ」
目覚めた女子生徒に、ミズヒ先輩は手を差し伸べる。
そして起こすと、安心したように笑った。
「精神に異常もなさそうだな。私の焔は見た物しか焼却出来ないから、精神攻撃を仕掛けてくる敵であれば、治すことは出来ない。異常があればすぐに言ってくれ」
「だ、大丈夫です。というか……え? 照上ミズヒ?」
「そうだが」
「あの、Sランクの……?」
女子生徒の言葉を聞いて、ミズヒ先輩はドヤ顔で頷く。
「ああそうだ。私がSランクの照上ミズヒだ」
「アッ」
女子生徒は、短い奇声を上げる。
俺はあの現象に見覚えがあった。
限界化である。
「わ、私! ミズヒ様推しなんです! その、Sランクとして発表された時から、顔が良すぎて……! 今なら古参名乗ってもいいですか!?」
「………………ああ、いいぞ」
「ありがとうございます!」
ミズヒ先輩、後半何を言っているのかわかってなかったでしょ。
見るからに思考停止して返事してたもん。
この人、こういう事に疎いってミロク先輩が言ってたからなぁ。
実は、こういう時のミズヒ先輩とファンの間に入って余計なトラブルを起こさないようにする役割りも俺にはある。
ミロク先輩がこっそり俺にお願いしてきたのだ。
ちなみに、今日だけで既に四回目だったりする。
「あー、はいはい。今日はあくまで救援ですから。ミズヒ先輩をあんまり困らせないようにお願いしますねー」
もうマネージャーに転職しようかしら。
■
「すまない、助かった。ケイ」
「いえいえ。にしても、Sランクってやっぱり凄いんですねー。このまま知名度あがれば、生徒数も増えたりして」
「ああ、そうだと良いな」
ミズヒ先輩は生徒が増える可能性があることが嬉しいのか笑っている。
うん、やっぱり美少女の笑顔は良いものだ。
救援の報酬を受け取った後、俺達はダンジョン特区を歩いていた。
もはや、待っている時間の方が長い。
攻略は基本的にミズヒ先輩が燃やすだけなので短時間で済む。
あと数件救援依頼をこなしたら、後はフェクトム総合学園に戻っても良いだろう。
今日は御景学園から姉妹校の件で話し合いがあるらしいが、流石に夕方には終わっている筈だ。
「ケイ、今日もお肉が食べられそうだな。借金も踏み倒せたし、手に入った魔石もコアも全てフェクトム総合学園の資産として運用できる」
「自治区が広げられそうですね。あと、学園の施設も色々と直せそうです」
「ああ。もう冷水シャワーだけで耐える生活からはおさらばだ」
今まで本当によく耐えたわね、俺達。
後はもう良い事しかないフィーバータイムだから最高わよ。
「……む? これは緊急の信号か」
不意に、ミズヒ先輩のダイブギアがけたたましい音を鳴らす。
近くに居る者にすぐに来てほしい時の、急を要する特殊な救援依頼用の通知音だ。
こういう時は、報酬がかなり美味しいので行き得である。
「ダンジョンランクはDか。低いが、緊急であることに変わりはないな。行こう、ケイ」
「はい。ちなみに、救援出してるのはどの学校です?」
「えぇっと……ふむ」
ミズヒ先輩はダイブギアでそれを確認すると俺を見てこう言った。
「ジルニアス学術院だな」
……なんか始まりそうな予感しかしないんだけど。
特に、我らがフェクトム総合学園では、資金調達が目下何よりの課題であった。
個人的にもお金は欲しい。
ジルニアス学術院の生徒を札束ビンタして色々と作ってもらうためにも必要である。
という事で、今フェクトム総合学園は一丸となって金集めに奔走している最中であった。
皆の頭の中にはフェクトム総合学園の再建しか頭にないのだ。
「ケイ、見ろ……! 私がSランクとして載っているぞ!」
ごめん、ちょっとこの人は違うかもしれない……。
俺は今、ミズヒ先輩と一緒にダンジョン救援に来ていた。
もはや慣れたものだが、隣の人がSランクになっちゃったおかげで、届く救援依頼の難易度が爆上がりしている。
なんなら、最低ランクでBになっていた。
正直、那滝ケイモードだとついていくのがやっとである。
「おぉ……こうしてみると実感が湧くな……」
「良かったですね。俺もミズヒ先輩は頼もしいと思っていましたが、最近はよりそう感じるようになりましたよ」
「そうか。うむ、これからもフェクトム総合学園の一番槍として頑張らねば」
一番槍で全部終わるんだけど。
ダンジョン救援を続けて三日ほど。
今までも失敗はなかったが、この三日は失敗とかそういうレベルじゃなくなってた。
「む、依頼だな」
「難易度は……Aですか」
もう見慣れたよ。
桜庭ラッカのコピー相手にわちゃわちゃしてた時期が懐かしいわ。
こうなると、ミステリアス美少女の出る幕が無くてちょっと寂しいね。
ミズヒ先輩とソルシエラの絡みを望む声もネットにはあるんだし、いつかしっかりぐっちょり絡まないと。
『君、自分をソルシエラというコンテンツとして消費しようとしてないかい?』
? ??
『なんで不思議そうなんだよおかしいだろ』
ソルシエラは皆の物だろ。
俺だけが楽しんじゃ悪いからな。
「では、早速行こうか」
「はい」
ダンジョン特区を駆けて、すぐに救援依頼のあった場所へ。
まだゲートの外に魔物が漏れ出している様子もないし、このままさっさと攻略してしまおう。
という訳で、お願いしますミズヒ先輩!
「私の後に続け」
「はい」
得物を構えてゲートを潜る。
今回は、事前に色々と情報を得ている。
神話系統の鏡の怪物だ。
鏡の中から飛び出して攻撃してくるらしく、既に救援も二度失敗しているらしい。
が、ここにいるクソつよ美少女を誰だと思っていやがる!
あのSランクのミズヒ先輩だぞ!
ミズヒの姉御、お願いするでヤンス!
「この辺りだな」
暫く進み、信号があったエリアに辿り着いた俺達は足を止める。
部屋の前には数人の生徒が倒れ伏していた。
制服がバラバラである事から、救援できた生徒たちも混ざっている事がわかる。
つまり、全員ここまでは難なくたどり着くことが出来たのだ。
そしてそれはここからがこのダンジョンの本番である事を示していた。
大理石で出来た半球型の部屋は、全てが鏡張りであり、見ているだけで頭がおかしくなりそうである。
あの中に入って行かなければ生徒たちを助ける事は出来ない。
が、明らかに罠であることも確かだった。
「……私が行く。ケイ、いつでも動けるようにしておけ」
ミズヒ先輩に言われて、俺は短刀を構える。
間もなく、ミズヒ先輩は鏡張りの部屋へと足を踏みいれた。
その瞬間、俺は見た。
鏡の中から、一匹の魚型の魔物が飛び出したのである。
シルエットでかろうじて魚とわかるが、それはよく見ると無数の細長い触手を体表に這わせており、あの触手で相手を拘束するのだろうと予測できた。
が、それは相手が普通の探索者だったらの話である。
「ん、こいつか」
頭上、見ることもなくミズヒ先輩は銃弾を放った。
銃弾は、魚を拘束するように細長い紐になると縛り上げ、そのまま完全に焼き殺してしまった。
はい、おしまいです。
俺、いらなくない?
短刀ちゃんが泣いているよ? 麻痺とかそういう次元じゃないじゃん。
「お疲れ様です、ミズヒ先輩。お見事でした」
「やはり、あの力を手に入れてから感覚も鋭くなったな。うん、良い事だ」
Sランクは皆、そもそも能力を使わなくても基礎スペックが格段に高い。
ミズヒ先輩の場合はSランクになった経緯が特殊だが、例に漏れずイカれたスペック持ちになったようだった。
ちなみに、個人的に彼女がSランクであると実感させられるのはここからだ。
「随分と深い傷だ。鏡の中に取り込んで嬲り殺しだったか? 殺すよりもその過程を楽しむダンジョン主だったのだろう。さっさと傷を焼却してあげないとな」
そう言って、ミズヒ先輩は手から焔を出し生徒たちの傷口に移し与える。
焔は、傷を薪にして音を立てて燃え盛り、ある一定の時間を過ぎると何も無かったかのように消えていった。
その後には傷はおろか傷があったという形跡すらなく、本当に文字通り傷を焼却したのだと理解できる。
これが一番ヤバイと思う。
ミズヒ先輩はもう、一人で全ての役割りを果たす事ができるのだ。
俺、最近はミズヒ先輩の雑談相手にしかなってない……。
「これで交渉が出来るな」
満足げに頷くミズヒ先輩。
うーん、満足げにドヤ顔してるのが可愛いからヨシ!
ファンクラブ出来たら入りますから。
毎月の会費も勿論払いますので。
「……う、うーん、ここは」
「目覚めたか。救援依頼で来た、フェクトム総合学園の照上ミズヒだ」
目覚めた女子生徒に、ミズヒ先輩は手を差し伸べる。
そして起こすと、安心したように笑った。
「精神に異常もなさそうだな。私の焔は見た物しか焼却出来ないから、精神攻撃を仕掛けてくる敵であれば、治すことは出来ない。異常があればすぐに言ってくれ」
「だ、大丈夫です。というか……え? 照上ミズヒ?」
「そうだが」
「あの、Sランクの……?」
女子生徒の言葉を聞いて、ミズヒ先輩はドヤ顔で頷く。
「ああそうだ。私がSランクの照上ミズヒだ」
「アッ」
女子生徒は、短い奇声を上げる。
俺はあの現象に見覚えがあった。
限界化である。
「わ、私! ミズヒ様推しなんです! その、Sランクとして発表された時から、顔が良すぎて……! 今なら古参名乗ってもいいですか!?」
「………………ああ、いいぞ」
「ありがとうございます!」
ミズヒ先輩、後半何を言っているのかわかってなかったでしょ。
見るからに思考停止して返事してたもん。
この人、こういう事に疎いってミロク先輩が言ってたからなぁ。
実は、こういう時のミズヒ先輩とファンの間に入って余計なトラブルを起こさないようにする役割りも俺にはある。
ミロク先輩がこっそり俺にお願いしてきたのだ。
ちなみに、今日だけで既に四回目だったりする。
「あー、はいはい。今日はあくまで救援ですから。ミズヒ先輩をあんまり困らせないようにお願いしますねー」
もうマネージャーに転職しようかしら。
■
「すまない、助かった。ケイ」
「いえいえ。にしても、Sランクってやっぱり凄いんですねー。このまま知名度あがれば、生徒数も増えたりして」
「ああ、そうだと良いな」
ミズヒ先輩は生徒が増える可能性があることが嬉しいのか笑っている。
うん、やっぱり美少女の笑顔は良いものだ。
救援の報酬を受け取った後、俺達はダンジョン特区を歩いていた。
もはや、待っている時間の方が長い。
攻略は基本的にミズヒ先輩が燃やすだけなので短時間で済む。
あと数件救援依頼をこなしたら、後はフェクトム総合学園に戻っても良いだろう。
今日は御景学園から姉妹校の件で話し合いがあるらしいが、流石に夕方には終わっている筈だ。
「ケイ、今日もお肉が食べられそうだな。借金も踏み倒せたし、手に入った魔石もコアも全てフェクトム総合学園の資産として運用できる」
「自治区が広げられそうですね。あと、学園の施設も色々と直せそうです」
「ああ。もう冷水シャワーだけで耐える生活からはおさらばだ」
今まで本当によく耐えたわね、俺達。
後はもう良い事しかないフィーバータイムだから最高わよ。
「……む? これは緊急の信号か」
不意に、ミズヒ先輩のダイブギアがけたたましい音を鳴らす。
近くに居る者にすぐに来てほしい時の、急を要する特殊な救援依頼用の通知音だ。
こういう時は、報酬がかなり美味しいので行き得である。
「ダンジョンランクはDか。低いが、緊急であることに変わりはないな。行こう、ケイ」
「はい。ちなみに、救援出してるのはどの学校です?」
「えぇっと……ふむ」
ミズヒ先輩はダイブギアでそれを確認すると俺を見てこう言った。
「ジルニアス学術院だな」
……なんか始まりそうな予感しかしないんだけど。
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