かませ役♂に憑依転生した俺はTSを諦めない~現代ダンジョンのある学園都市で、俺はミステリアス美少女ムーブを繰り返す~

不破ふわり

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二章 蒼星の少女

第49話 臨戦と星光

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 月明かりが照らす生徒会室で、ミズヒは一人の少女と対峙していた。
 かつて、様々な偶然が絡み合い一時的に肩を並べて戦った少女。

 名をソルシエラ。
 学園都市の頂点の一人である。

「全てを知ったところで、貴女に出来ることは少ないわ」

 ソルシエラは、ミズヒを前にしても動揺することなく涼しい顔でそう言った。
 元よりソルシエラの方から話しかけてきたのだ。

 自分が接近していることなど知っていたのだろう。

「それなら最初から限られた世界を見ていた方がずっと幸せでしょう?」
「そんなものは紛い物だ」
「紛い物でも幸せならいいじゃない。嘘は嫌いかしら」

 ソルシエラはミズヒから視線を逸らして、ふっと息を吐く。
 なんてことのない動作であるはずが、気が付けば眼で追っていた。

 そんな自分に気が付いたミズヒは、気を引き締める様に言う。

「ああ、嘘は嫌いだな」
「そう。気が合うのね、私もよ」

 そう言って、ソルシエラは微笑む。
 本心はわからない。

 ただ、蒼い眼が自分の心の奥底を見透かしているようで気味が悪かった。

「……答えろ、何をしに来たんだ。私は出来る事ならお前と敵対したくはない」

 ソルシエラの強さは知っていた。
 故に、彼女が敵に回ったらどれだけ怖ろしいのかを理解している。

 そして何より、一度は自分を助けてくれた少女だ。
 恩人である彼女に銃口を向けるのは気が引けた。

 しかし、ソルシエラはそんなミズヒの言葉にも態度を変える事はなかった。

「貴女の事情に合わせるつもりはないわ。敵も味方も、星の定めが決める事」
「そうか」

 ならば、とミズヒが自身の武装を展開しようとしたその時だった。

「でもそうね、少しくらいは助けてあげようかしら」

 ソルシエラは立ち上がる。
 そして魔法陣から数枚の紙を取り出すと、ミズヒの方へと放り投げた。

 ミズヒはそれを拾い上げる。
 どうやら書類のようだった。
 それも、随分と見覚えがある。

「……トアとケイが整理していた書類か」
「そうね。貴女の後輩たちが整理していた書類よ」

 ソルシエラはそれを読むようにと、書類を指さす。
 それに誘われるようにミズヒは書類を見た。

(これは……騎双学園への借金に関わるものだな。いつも見ているからよくわかる)

「これが一体どうしたんだ」
「まだ気が付かないのかしら」
「……なんだと?」
「どうやら借金が減ったようだけれど……ここの生徒会長は随分と優秀なようね」

 ソルシエラは唐突にそう言った。
 まるで何かを誤魔化す様な話題転換にも見えるが、彼女に限ってそんな訳が無い。

 ミズヒにはそれがよくわかっていた。

「ミロクがどうしたんだ」
「随分と、入院が長引いているのね。もう一人の男子生徒の方はもう学園に戻ってきたというのに。私の知る限り、彼女に怪我は無かった筈だけれど」
「……まさか」
「ふふっ、仲良しならお見舞いでも行ったらどうかしら」

 茶化すように、ソルシエラはそう言った。
 その笑みは、今はまるでミズヒを試しているかのようである。

「ミロクになにかあったのか」
「さあ? そんな事、私は言っていないけれど」

 ソルシエラは首を傾げる。
 何かを隠していることは明白だった。

 であれば、ミズヒが躊躇うことは無い。

「答えろ」

 武装を展開して、銃口をソルシエラに向ける。
 しかし、彼女は得物を取り出す事もせず、ただジッとそれを見ていた。

「どうしたの? 急に武器なんて出して。何か、怒らせる様な事でもしちゃったかしら」
「ミロクに何があった。答えろ!」
「そんなの知らないわよ」

 そう言うと、ソルシエラは魔法陣を展開させた。
 そして、ミズヒの制止も聞かずにその中へと入っていく。

(転移!? 能力ではなく、魔法式での転移も可能なのか!)

 ミズヒは、慌てて駆け出す。
 そして、魔法陣が消える数秒前にその中へと飛び込んだ。







 ミズヒが次に見た景色は、フェクトム総合学園の訓練場だった。
 元はただの校庭だった場所をミズヒが様々な障害物やトレーニング器具をセットして作り上げたその場所は、ミズヒにとっては馴染み深い。

「何故、訓練場に……」

 逃げるのであれば、この学園の自治区の外である筈だ。
 そう考えていると背後から声が掛かった。

「そう、追ってきたのね」

 振り返れば、訓練場の中でも一際高い障害物の上に立ったソルシエラがこちらを見下ろしている。

「まだ、答えてもらっていないからな」
「強引なのは、嫌いよ」
「そんなの知った事か!」

 ミズヒは引金を迷わず引いた。
 手加減をして勝てる相手でない事は充分に理解している。

 最初から全力で戦う必要があった。

 二つの銃口から、焔と水の弾丸が発射される。
 並みの探索者であれば直撃すれば大怪我は免れないであろうそれを前に、ソルシエラはただ冷静に左手を前にかざした。

 その瞬間、左手に魔法陣が展開されその中から生み出された大鎌が回転しながら二つの銃弾を跳ね返しつつ、ソルシエラの手に収まる。

 ソルシエラは大鎌をミズヒに向けて言った。

「いいわ。少し遊んであげる」

 次の瞬間、星空を背にしていた彼女の姿が消える。

「っ!?」

 同時に、背後に気配を感じた。

 ミズヒは迷うことなく背後に銃口を向けて放つ。

「遅い」

 ソルシエラはそう言って銃弾を回避した。
 すると、通り過ぎた銃弾が彼女の背後で大きな爆発を起こす。

 相手の回避によって生じる二度目の攻撃。
 ミズヒにとっては十八番であるこの一連の攻撃は、しかし爆発の瞬間に背に展開された魔力の壁によって防がれた。

(一度、共に戦った時に見せている技だ。通用するはずもないか)

 ミズヒは冷静にソルシエラに防がれた爆炎を再び操作する。
 そして、無数の小さな弾丸へと形を作り変えていった。

(まだ完成ではないが、出し惜しみなどできるわけもあるまい)

 ミズヒの合図とともに、弾丸が発射される。
 爆炎として広がった弾丸は、まるでソルシエラを囲むように一斉に迫った。

 息をつく間もない波状攻撃。

 全方位から来るそれを見て、ソルシエラはようやく足を止めた。
 
 それと時を同じくして焔の銃弾が、ソルシエラへと向かっていく。
 やがて、辺りは大きな爆音と共に煙に包まれた。

「……」

 ミズヒは警戒を解くことなく、銃口を煙の中へと向ける。
 そして、ありったけの魔力を込めて、銃弾を撃ち続けた。

 波状攻撃はただの足止めに過ぎない。
 こうして、止まった所を撃ち抜くのがミズヒの狙いだったのだ。

 自身の魔力が尽きるまで、銃弾を放ち続ける事数秒。
 辺りを沈黙が支配し始めようとしたところで、ミズヒはうんざりしたように言った。

「……少しは、効いてくれると思ったんだがな」

 夜風が砂煙を晴らしていく。
 そこには、初めとなんら変わりのないソルシエラの姿があった。

「いい攻撃だった」

 まるで評価するような言葉だ。
 ミズヒはその言葉を聞いて、これが戦いではなかったのだと知った。

(私では、戦う事すら許されないのか……!?)

「けれど、それでは星には届かない」

 ソルシエラはそう言ってふわりと宙に浮く。
 ミズヒを見下ろす彼女が、右腕を天へとかざすと魔法陣が展開された。

 原理や仕組みは不明だが、その魔法陣に何があるのかをミズヒはすぐに理解する。

 魔法陣の至る所からあふれ出ている焔と水。

 それは間違いなく今ソルシエラへと放った弾丸だった。

「……まさか、弾丸を収束したのか」

 ミズヒの銃弾から放たれているのは、魔力由来の弾丸だ。 であれば、魔力に自在に干渉できる彼女であれば束ねることも不可能ではない。

 頭ではそう理解できている。
 しかし、それが本来は人が踏み込んではいけない領域であることも同時に理解していた。

「お前は本当に人間なのか」
「さて、どうかしら」

 ソルシエラは魔法陣に集めた焔と水をさらに束ねていく。
 赤と蒼、二つの相反する力がソルシエラの手によって別の何かへと昇華していた。

「貴女の力の本質は、焔と水を生み出し操る事ではない」
「……なんだと?」
「……焔とは焼却という概念を自己解釈により簡易化したもの。水もまた、魔力をより精密に操るためのイメージの副産物に過ぎない」

 束ね、輝きが増していく魔力の塊を前に、ソルシエラは淡々と言葉を紡いでいく。
 ミズヒの能力の本質を、すでに読み解いているのだろう。
 
 ミズヒの放った弾丸は、既に彼女の理解を超えた何かへと変化していた。

「……なんだ、これは」

 やがて生まれたのは、星だった。
 そう形容する他ない青紫色の巨大な魔力球体。

 辺りを眩く照らすその輝きは、星という他ないだろう。

 それを見たミズヒは銃を構えようとして、止めた。
 銃弾でどうにかなるわけがないと、本能的に分かったからだ。

「星の輝きを見せてあげる」

 ソルシエラはそう言うと、さらにその魔力球体の周りにいくつもの魔法陣を展開した。
 何が起こるかなど、わかるはずもない。

 やがて、ソルシエラが優雅な動作で大鎌を振りかぶる。
 そして振り下ろされようとしたその時だった。

『ミズヒちゃん伏せて!』

 ダイブギアより繋がれた緊急回線から聞こえたよく知る声。
 ミズヒは疑うことなく、その場に伏せた。

 間もなく、自分の上を眩い黄金の光が通過していく。
 より強い輝きで辺りを照らす黄金の光線は、ソルシエラの作り上げた魔法陣をいくつも破壊して魔力球体に直撃する。

 その瞬間、辺りに凄まじい爆発が発生した。

「ッ!?」

 ミズヒは、銃弾を地面に放ち即席で水の壁を作りあげ、その陰に飛び込んだ。
 多くの器具と障害物をなぎ倒しながら広がる爆発を耐える。

 爆発は数秒ほどで収まった。
 大きく変わった訓練場を見渡して、ミズヒは空を見上げる。
 そこには、変わらずソルシエラの姿があった。

「――少しは楽しめたわ。それじゃ」

 そう言い残すと、ソルシエラは魔法陣を空中に展開してその中へと消えた。
 今度こそ、完全に逃げられたのだ。

「……ソルシエラ。奴は何を知っているんだ」
「ミズヒちゃん! 大丈夫ー!?」

 遠くの方から、叫ぶ声が聞こえた。
 そちらを見れば、パジャマ姿のトアが重砲を抱えて必死にミズヒの方へと向かっているのが見えた。

 ミズヒが自分が無事であることを示すように片手を上げると、トアはぱあっと笑顔になった。

「ミズヒちゃ、げほっ、みずっ、みずひ、ちゃっ、うえっ、げほっ」
「あんな重い物持って走るからだ。大丈夫か?」
「だ、大丈夫! ミズヒちゃんの方が、大変だったでしょ。私、咄嗟に撃ったけど、正解だったかな」

 それは、トアが本能的に感じた生命の危機故の行動だった。

「ああ。助かった。トアが収束砲撃を撃っていなかったら今頃、私はどうなっていたことか」
「良かった……。なんか変な爆発音とかするし、急いで来たんだよ。走りながら、魔力の収束なんて初めてやったもん。ほら、私まだパジャマだし!」

 そう言って、自分の姿を見せるトアは、確かにパジャマだった。

(まだクマさんの柄なのか……。ナイトキャップも……)

 その柄が未だに子供っぽい事を指摘しようかとミズヒが考えていると、不意に声が聞こえた。

「大丈夫ですか、二人とも!」

 声の主は、どうやらケイのようだ。
 ケイは、必死の形相で二人に駆け寄る。

 まだ寝ていなかったようで、制服を身に付けていた。

「ケイ、お前は大丈夫だったのか」
「俺は大丈夫です。急に訓練場の方から爆発音がしたり、妖しい光が見えたので急いで来たのですが、これは何事ですか」
「……ソルシエラだ」
「ええ!?」

 ケイは驚きの声を上げる。
 そして、辺りを見渡して頷いた。

「確かに、これだけの滅茶苦茶具合はソルシエラですね。……本当に滅茶苦茶ですね、訓練場」
「ああ。そうだな」
「すみません」
「どうしてケイ君が謝るの?」
「………………もっと早く、俺が駆けつけていれば――みたいな? ほら、俺の麻痺毒が効くかも知れないじゃないですか」

 ケイはそう言って短刀を召喚して見せた。
 しかし、ミズヒは首を横に振る。

「いや、例え三人が揃っていたとしても勝てなかっただろう。……Sランクとは、やはり強いものだな」
「……そうですか」

 声のトーンが落ちたケイを見て、ミズヒは彼の肩を抱き寄せると、そのまま肩を組んだ。

「だからこそ、私たちはもっと強くならなくては、な?」
「……はい」
「ははっ、シャワーを浴びに来たつもりが汚れてしまうとは」
「私も、土埃で……」
「一緒にシャワールームに行くか。ケイもどうだ」

 その言葉にケイの身が強張る。

「……いや、その……えっと、え、遠慮しときます」
「ん、そうか」

(え、ミズヒちゃんもしかして本気で誘ってた? 男女の区別がないの?)

 幼馴染の言動に衝撃を受けつつ、トアはケイを助けるために話題を逸らすことにした。

「そ、そう言えば、どうしてソルシエラが来たんだろうね」
「……そうだ!」

 その言葉に、ミズヒは自分がなぜ戦ったのかを思い出した。
 凄まじい力を前に頭の中から消え去っていたが、本来はこれこそが重要である。

 ミズヒは、トアとケイを見ると、真剣な表情でこう言った。

「ミロクの身に何かあったかもしれない」
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