17 / 255
一章 星詠みの目覚め
第17話 美少女だって過ちの一つや二つ存在する
しおりを挟む
ソルシエラ、一体何者なんだ……!
俺でーす!!!
俺俺!
あのミステリアス美少女は!
Sランク認定された美少女は!
この俺でーす!
いえーい、ソルシエラでーす!
『■■ー■!』
お前じゃねえ座ってろ。
『■!?』
脳内で猛抗議の情報がぶち込まれるが俺はガン無視を決め込む。
ふはは、身体のない貴様では何もできまい。
現在、俺は学園にいた。
昨日は久しぶりのまともな食事をしたおかげで元気が有り余っている。
ソルシエラとしてミステリアス美少女ロールプレイも楽しめたし、ミズヒ先輩の役にも立てたし、肉も食えた。
今日もダンジョン救援頑張るぞ!
「今日も肉を……あわよくば良い肉を……って、ミズヒ先輩?」
「っ!? ――あ、ケイか」
俺が生徒会室に向かっている途中、ミズヒ先輩に遭遇した。
周囲をしきりに確認した彼女は、俺をちょいちょいと手招きする。
「朝っぱらからどうしたんですか」
「い、いや。何でもない。ダンジョン救援に行くのだろう? さっさと行こう。ほら、な?」
「あ、はい」
どこか慌てた様子のミズヒ先輩にまくし立てられて頷く。
「よ、よし。じゃあ裏口から「裏口からどこに行くんです?」――みっ、ミロク!?」
「あ、ミロク先輩おはようございます」
「はい。おはようございますケイ君……それと、捕まえましたよミズヒ」
ミロク先輩はニッコリと笑うと、そのまま手をがっちりと握った。
「なっ、離せミロク! ダンジョン救援に向かわないと」
「そんな身体でですか?」
そう言ってミロク先輩が、ミズヒ先輩の背中をちょんと突く。
すると、ミズヒ先輩は「いっ!?」と言葉の出来損ないみたいな物を口から漏らして倒れ伏した。
「ミズヒ先輩!?」
「け、ケイ、救援に行く、ぞぉ」
「俺の眼には先輩に救援が必要に見えるんですけど!?」
プルプルと震えるミズヒ先輩を軽々と抱えたミロク先輩はニッコリ笑顔で口を開いた。
「今のミズヒは戦力外です。昨日のAランクダンジョンの攻略で無茶をしすぎました」
「大丈夫だ。少し、身体に大激痛が走っているだけだ」
「それは大丈夫って言わないですよミズヒ。はい、ツンツン」
「いぎっ!? ちょ、それやめっ――」
哀れ、一度捕まったミズヒ先輩にはなす術はない。
好き勝手に身体を突かれて完全に撃沈した。
ミロク先輩、足が痺れた人にいたずらするの好きなタイプっすね。
「ケイ君の方はなんともないですか? もしも、ミズヒ同様に無茶しているなら、一緒に保健室にぶち込みますけど」
「大丈夫です。……いや、身体を突かれても俺はなんともないですよ」
「確かにそのようですね。ふむ、流石というべきでしょうか」
言うほど、俺自体は強くないので過大評価は困る。
星詠みの杖さん、ありがとう。
『■■■■』
でも、必ず売り払う。厄ネタだもん、絶対。
『!?』
朝から元気な星詠みの杖の抗議をスルーしながら、俺は首を横に振る。
「俺は、途中で戦いから離脱してしまいましたし負担は少ない方かと。あの後、戦っていたのはミズヒ先輩と……」
「――ソルシエラ、ですね」
ミロク先輩の顔から笑顔が消える。
この人の真顔が一番怖いかもしれない。
「はい。あの謎の探索者がいなければどうなっていたことか」
「そうですね。でも、ミズヒがこうなった原因の一部でもありますから一概に感謝ができるかと言うと……」
「え、そうなんですか?」
マジ?
俺、戦犯疑惑?
「ソルシエラによって干渉を起こされていたようで、ミズヒは限界を超えた収束砲撃を放ちました。負荷は最小限にまで抑えられていたものの、ゼロではない。今のミズヒの有様はその反動です」
「だ、大丈夫なんですか?」
俺の不安そうな声に、ミズヒ先輩は顔を上げることなくサムズアップだけで返す。
駄目じゃん……。
「すみません、俺のせいで」
「え、どうしてケイ君が?」
やべ。
「…………俺が残っていれば、そんな攻撃しなくても勝てたのかなって、思って」
「ああ、成程。ケイ君が気にしなくてもいいですよ。高濃度の魔力を間近で浴びたことによる軽い拒否反応ですから。それと、筋肉痛」
「そ、そうだ。それに、あれで私はさらに自身の限界を、ひぎゅっ!?」
「ミズヒは黙って寝てて下さいねー」
あぶねー、申し訳なさ過ぎて普通に謝罪しちまった。
「それにしても、ソルシエラに二度も関わってしまうとは……。彼女、遂にSランクに認定されたみたいですし」
「他の探索者をSランクまで一時的に引き上げる能力、でしたっけ? 凄いですね。一体、何者なんだ……!」
エイピス理事会からの発表は俺も知っている。
俺も知らない能力が勝手に付与されてて困惑した。
他の探索者をSランクにできる?
んなわけあるか。そんなにSランクをポンポン生み出せたら苦労しねえよ!
『■■■■』
できるの?
じゃあアレってマジでミズヒ先輩を一時的にSランクにしてたの?
てっきり、俺の美少女的なシナジーがミズヒ先輩と共鳴していい感じにふわっと力を発揮できたと思ったのに……友情パワーとか、効率を無視した二人の合体必殺技的な……。
『■■■■■』
あ、それはそれで別にあるんだ。
……何でもあるな。マジでお前、早く手放さねえとなにかに巻き込まれそうなんだけど。
明らかに普通ではない聖遺物の事からそっと現実逃避をして、俺は話題を変えた。
「そ、そう言えばミズヒ先輩が救援に来ないってことは俺が一人で行っていいんですか?」
「あ、それは既に新しいケイ君の相棒を用意していますよ」
「相棒?」
ミロク先輩は頷く。
「あの子は今は生徒会室で朝ご飯を食べていると思います。よかったら、一緒に朝ご飯でもどうですか? 昨日のお肉の余りで野菜炒め作ったんですよ」
「いただきます!」
「わ、私の分は……」
ミロク先輩に担がれたまま、ミズヒ先輩がおずおずと手を上げる。
それを見て、ミロク先輩は優しい笑みで言った。
「ミズヒは臓器も疲弊してるので駄目です。ゼリー飲料で」
「も、モヤシより高いのに食べ応えがない……!」
「すみません、ミズヒ先輩……」
「いや、い、いいんだ。私の、身体が弱いことが原因だ。すぐにトレーニングをし――みぎゃっ!?」
「はーい、そうやってすぐにトレーニングを始めようとしない。……次、私に逆らったら、わかりますね?」
「……はい」
ミズヒ先輩、マジでごめんなさい。
この場で土下座をしたいくらいに、申し訳なさで溢れている。
ソルシエラじゃないと勝てなかったのは事実だが、ミズヒ先輩も戦わせる必要はなかった。
でも、ああやって気まぐれで誰かに手を差し伸べるのもミステリアス美少女っぽいかなって!
敵認定されると面倒くさいから、今の内に実はいい奴ムーブもしとこうかなって!
はい! 全部、自分本位です! 美少女になれたらその時に纏めて反省します!
「それじゃ、行きましょうか」
ミロク先輩に連れられて、俺は生徒会室へと向かった。
救援に同行するのがミロク先輩でないのなら、このフェクトム総合学園にいる生徒などあと一人しかいない。
生徒会室の扉を開けた先で、一人の金髪の少女がお肉を幸せそうに頬張っている。
「というわけで、ダンジョン救援の今日の相棒は、トアちゃんでーす!」
入室早々のミロク先輩の言葉に、トアちゃんが朝ご飯を頬張ったまま固まる。
トアちゃんは、俺と目が合うと慌てて立ち上がり何度も頭を下げながら言った。
「きょっ、今日はよろしくお願いします! 私、足を引っ張らないように、頑張りますので!」
「あ、はい」
でも、ダンジョン救援の歴はトアちゃんの方が長い。
さらに言えば、ミズヒ先輩の代わりを務められる程の実力者である。
つまり、この子も強い可能性が高い。
「……み、ミロクちゃん今からでも、ミロクちゃんと交代は……うん、そうだよね。ごめん。や、やるよ、うん」
……心配だ。
俺でーす!!!
俺俺!
あのミステリアス美少女は!
Sランク認定された美少女は!
この俺でーす!
いえーい、ソルシエラでーす!
『■■ー■!』
お前じゃねえ座ってろ。
『■!?』
脳内で猛抗議の情報がぶち込まれるが俺はガン無視を決め込む。
ふはは、身体のない貴様では何もできまい。
現在、俺は学園にいた。
昨日は久しぶりのまともな食事をしたおかげで元気が有り余っている。
ソルシエラとしてミステリアス美少女ロールプレイも楽しめたし、ミズヒ先輩の役にも立てたし、肉も食えた。
今日もダンジョン救援頑張るぞ!
「今日も肉を……あわよくば良い肉を……って、ミズヒ先輩?」
「っ!? ――あ、ケイか」
俺が生徒会室に向かっている途中、ミズヒ先輩に遭遇した。
周囲をしきりに確認した彼女は、俺をちょいちょいと手招きする。
「朝っぱらからどうしたんですか」
「い、いや。何でもない。ダンジョン救援に行くのだろう? さっさと行こう。ほら、な?」
「あ、はい」
どこか慌てた様子のミズヒ先輩にまくし立てられて頷く。
「よ、よし。じゃあ裏口から「裏口からどこに行くんです?」――みっ、ミロク!?」
「あ、ミロク先輩おはようございます」
「はい。おはようございますケイ君……それと、捕まえましたよミズヒ」
ミロク先輩はニッコリと笑うと、そのまま手をがっちりと握った。
「なっ、離せミロク! ダンジョン救援に向かわないと」
「そんな身体でですか?」
そう言ってミロク先輩が、ミズヒ先輩の背中をちょんと突く。
すると、ミズヒ先輩は「いっ!?」と言葉の出来損ないみたいな物を口から漏らして倒れ伏した。
「ミズヒ先輩!?」
「け、ケイ、救援に行く、ぞぉ」
「俺の眼には先輩に救援が必要に見えるんですけど!?」
プルプルと震えるミズヒ先輩を軽々と抱えたミロク先輩はニッコリ笑顔で口を開いた。
「今のミズヒは戦力外です。昨日のAランクダンジョンの攻略で無茶をしすぎました」
「大丈夫だ。少し、身体に大激痛が走っているだけだ」
「それは大丈夫って言わないですよミズヒ。はい、ツンツン」
「いぎっ!? ちょ、それやめっ――」
哀れ、一度捕まったミズヒ先輩にはなす術はない。
好き勝手に身体を突かれて完全に撃沈した。
ミロク先輩、足が痺れた人にいたずらするの好きなタイプっすね。
「ケイ君の方はなんともないですか? もしも、ミズヒ同様に無茶しているなら、一緒に保健室にぶち込みますけど」
「大丈夫です。……いや、身体を突かれても俺はなんともないですよ」
「確かにそのようですね。ふむ、流石というべきでしょうか」
言うほど、俺自体は強くないので過大評価は困る。
星詠みの杖さん、ありがとう。
『■■■■』
でも、必ず売り払う。厄ネタだもん、絶対。
『!?』
朝から元気な星詠みの杖の抗議をスルーしながら、俺は首を横に振る。
「俺は、途中で戦いから離脱してしまいましたし負担は少ない方かと。あの後、戦っていたのはミズヒ先輩と……」
「――ソルシエラ、ですね」
ミロク先輩の顔から笑顔が消える。
この人の真顔が一番怖いかもしれない。
「はい。あの謎の探索者がいなければどうなっていたことか」
「そうですね。でも、ミズヒがこうなった原因の一部でもありますから一概に感謝ができるかと言うと……」
「え、そうなんですか?」
マジ?
俺、戦犯疑惑?
「ソルシエラによって干渉を起こされていたようで、ミズヒは限界を超えた収束砲撃を放ちました。負荷は最小限にまで抑えられていたものの、ゼロではない。今のミズヒの有様はその反動です」
「だ、大丈夫なんですか?」
俺の不安そうな声に、ミズヒ先輩は顔を上げることなくサムズアップだけで返す。
駄目じゃん……。
「すみません、俺のせいで」
「え、どうしてケイ君が?」
やべ。
「…………俺が残っていれば、そんな攻撃しなくても勝てたのかなって、思って」
「ああ、成程。ケイ君が気にしなくてもいいですよ。高濃度の魔力を間近で浴びたことによる軽い拒否反応ですから。それと、筋肉痛」
「そ、そうだ。それに、あれで私はさらに自身の限界を、ひぎゅっ!?」
「ミズヒは黙って寝てて下さいねー」
あぶねー、申し訳なさ過ぎて普通に謝罪しちまった。
「それにしても、ソルシエラに二度も関わってしまうとは……。彼女、遂にSランクに認定されたみたいですし」
「他の探索者をSランクまで一時的に引き上げる能力、でしたっけ? 凄いですね。一体、何者なんだ……!」
エイピス理事会からの発表は俺も知っている。
俺も知らない能力が勝手に付与されてて困惑した。
他の探索者をSランクにできる?
んなわけあるか。そんなにSランクをポンポン生み出せたら苦労しねえよ!
『■■■■』
できるの?
じゃあアレってマジでミズヒ先輩を一時的にSランクにしてたの?
てっきり、俺の美少女的なシナジーがミズヒ先輩と共鳴していい感じにふわっと力を発揮できたと思ったのに……友情パワーとか、効率を無視した二人の合体必殺技的な……。
『■■■■■』
あ、それはそれで別にあるんだ。
……何でもあるな。マジでお前、早く手放さねえとなにかに巻き込まれそうなんだけど。
明らかに普通ではない聖遺物の事からそっと現実逃避をして、俺は話題を変えた。
「そ、そう言えばミズヒ先輩が救援に来ないってことは俺が一人で行っていいんですか?」
「あ、それは既に新しいケイ君の相棒を用意していますよ」
「相棒?」
ミロク先輩は頷く。
「あの子は今は生徒会室で朝ご飯を食べていると思います。よかったら、一緒に朝ご飯でもどうですか? 昨日のお肉の余りで野菜炒め作ったんですよ」
「いただきます!」
「わ、私の分は……」
ミロク先輩に担がれたまま、ミズヒ先輩がおずおずと手を上げる。
それを見て、ミロク先輩は優しい笑みで言った。
「ミズヒは臓器も疲弊してるので駄目です。ゼリー飲料で」
「も、モヤシより高いのに食べ応えがない……!」
「すみません、ミズヒ先輩……」
「いや、い、いいんだ。私の、身体が弱いことが原因だ。すぐにトレーニングをし――みぎゃっ!?」
「はーい、そうやってすぐにトレーニングを始めようとしない。……次、私に逆らったら、わかりますね?」
「……はい」
ミズヒ先輩、マジでごめんなさい。
この場で土下座をしたいくらいに、申し訳なさで溢れている。
ソルシエラじゃないと勝てなかったのは事実だが、ミズヒ先輩も戦わせる必要はなかった。
でも、ああやって気まぐれで誰かに手を差し伸べるのもミステリアス美少女っぽいかなって!
敵認定されると面倒くさいから、今の内に実はいい奴ムーブもしとこうかなって!
はい! 全部、自分本位です! 美少女になれたらその時に纏めて反省します!
「それじゃ、行きましょうか」
ミロク先輩に連れられて、俺は生徒会室へと向かった。
救援に同行するのがミロク先輩でないのなら、このフェクトム総合学園にいる生徒などあと一人しかいない。
生徒会室の扉を開けた先で、一人の金髪の少女がお肉を幸せそうに頬張っている。
「というわけで、ダンジョン救援の今日の相棒は、トアちゃんでーす!」
入室早々のミロク先輩の言葉に、トアちゃんが朝ご飯を頬張ったまま固まる。
トアちゃんは、俺と目が合うと慌てて立ち上がり何度も頭を下げながら言った。
「きょっ、今日はよろしくお願いします! 私、足を引っ張らないように、頑張りますので!」
「あ、はい」
でも、ダンジョン救援の歴はトアちゃんの方が長い。
さらに言えば、ミズヒ先輩の代わりを務められる程の実力者である。
つまり、この子も強い可能性が高い。
「……み、ミロクちゃん今からでも、ミロクちゃんと交代は……うん、そうだよね。ごめん。や、やるよ、うん」
……心配だ。
87
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる