かませ役♂に憑依転生した俺はTSを諦めない~現代ダンジョンのある学園都市で、俺はミステリアス美少女ムーブを繰り返す~

不破ふわり

文字の大きさ
上 下
15 / 255
一章 星詠みの目覚め

第15話 1人として同じ美少女はいない

しおりを挟む
 照上ミズヒにとって最強とは何か。

 そう聞かれたとき、彼女は迷わずこう答えるだろう。

『桜庭ラッカ』と。

 生まれ持った才に、弛まぬ鍛錬の先にある極致きょくち
 およそ人の限界とも言える領域にいた彼女こそが、最強であると信じていた。

 で、あるならば。
 桜庭ラッカが最強であるならば。

 それを上回る目の前の少女は一体何者なのか。

「――あははっ、君面白いね!」
「そうかしら。気に入ってくれたなら、嬉しい」

 剣戟の音が響く。
 縦横無尽、自在に振るわれる大鎌と槍がぶつかり合う音だ。

 がしかし、それは余りにも一方的であった。

 ソルシエラと呼ばれる少女は、まるでそれが当然と言わんばかりに桜庭ラッカを追いつめていく。

「桜庭ラッカ本人だと思ったけれど、案外大した事ないのね」
「傷つくなぁ」

 桜庭ラッカはおどけるようにそう言うと、鎌を避け槍を突き出した。
 風を纏った神速の一撃。

 しかし、それをソルシエラは表情一つ変えることなく身体を僅かに逸らして避ける。

「……予測ではなく、ね。理解できない動体視力だ」
「そう? あまりにも遅い攻撃だったけれど」

 鎌が、僅かにその輪郭を霞ませる。
 次の瞬間には鎌が振り下ろされていた。

 桜庭ラッカの右肩から先が、呆気なく切り離される。

「あらら」

 桜庭ラッカは、ソルシエラから距離を取り壁に左手をつく。
 すると失った筈の右手が何事もなかったかのように復活した。

「これで十度目。もしかして、無敵なのかしら」
「いや、効いてはいるね。うん……意外とピンチかも?」

 そう言って肩をすくめる桜庭ラッカの目は、笑っていない。
 
「さっきから、君の想像する最強を抽出しようとしているんだけどね。どうも上手くいかないんだ。何か、強固なプロテクトのようなものが存在して介入ができない」
「そう」

 つまらなそうに、ソルシエラは吐き捨てる。
 そして、飛び込んできた桜庭ラッカの一撃を鎌で振り払いながら言った。

「一つとして同じ輝きの星はないわ。貴女の言うそれは、ただの戯言よ。偽物以下の出来損ない」
「っ、言ってくれるねぇ」
「ええ。桜庭ラッカは……本人ならそんな醜態を晒さないもの」
「そっかそっか、君も会ったことがあるのかぁ! じゃあ、久しぶりだね!」
「まさか。初めましてよ、紛い物」

 ソルシエラはハッキリとそれが偽物であると断言する。
 その眼には、僅かに怒りの色が滲んでいるように見えた。

 と、その時だ。

「――貴女はどうするの?」

 その問い掛けと共に、ミズヒへと何かがソルシエラより投げ渡される。
 それが、桜庭ラッカによって自分の手から離れてしまった銃だと気が付いた時には、咄嗟に握っていた。

 ソルシエラは、ミズヒの様子を見て呆れたように言う。

「傍観者はもうおしまいでいいかしら」
「……ああ」

 ソルシエラの横に並び立つ。

 その少女は未だ正体の知れない存在だ。
 それでも、この瞬間だけは信じることを決めた。

(一つとして同じ輝きの星はない、か。そうだな。あれは、先生でも、私が目指す最強でもない)

 切り捨てた筈の勝利への渇望が再びミズヒの中で唸りを上げる。
 今のミズヒは自らの命を犠牲にしようなどとは考えてすらいない。

 ただ、目の前の偽物を倒すその光景だけを夢想していた。

「あはは、ミズヒったらまだ戦うの? いい加減に諦めなよ。大人しく戦いを見ていればいいんだって。君じゃ、追いつけないんだから」
「そうかしら。私の眼には、貴女が置いていかれたように見えるけれど」
「え?」

 気が付けば、眼前にソルシエラの振るう大鎌があった。
 
 ダンジョンの生成物である身体は瞬きを必要としない。
 故に、視覚からの情報にラグは殆ど存在しないはずだ。

 それでも、踏み込む動作すら見えなかった。

「くそっ!」

 桜庭ラッカは風で鎧を作り出す。
 鎌がそれを切り裂くためにほんの一瞬停止する瞬間を狙って槍をカウンターとして突き出した。

 が、その槍先が銃弾によって爆ぜる。

「そのカウンターは嫌になるほど見た」

 後方、銃を構えたミズヒが言った。
 その銃口からは焔が迸っている。

「私に勝てない出来損ない風情がっ!」
「あら、桜庭ラッカロールプレイはもう終わり? 駄目よ、やるなら最後まで」

 鎌が、胴体へと食い込む。
 そして、大きく切り裂いた。
 
「っ!」

 痛覚がない事が幸いし、桜庭ラッカは一見すると動けるわけがない傷を負ったまま後ろへと飛びのいた。

 そしてダンジョンの床に手をつく。
 すると、切り裂かれた筈の胴体が、見る見るうちに元へと戻っていった。

「何度やっても無駄だよ。絶対に私は負けない。だって、君が想像した最強なんだから」
「違う。お前は先生ではない。所詮は私の想像の限界にあるだけの存在だ。先生なら、桜庭ラッカなら、絶対に私の想像を超えて強い」
「……なら超えてあげるよ!」

 桜庭ラッカは、槍をもって駆け出す。
 それは照上ミズヒの記憶の中にある最速の一撃。
 
 想像の域を出ない一撃だ。

「やっぱりその程度か」

 銃弾が放たれる。

 水と焔の二つの銃弾は桜庭ラッカの眼前まで迫ると、互いに混ざり合い大きな水蒸気となって辺りに爆ぜた。

 真っ白になった視界の中、桜庭ラッカは機械的にその状況に対処を開始する。

「ワンパターンだなぁ」

 風が巻き起こり、一秒足らずで水蒸気の幕を散らす。
 が、その一秒こそが超えられない限界だった。

「確かに、ワンパターンね」

 目の前にソルシエラがいる。
 回避、迎撃、あらゆる行動パターンが算出されるがそのどれもがソルシエラから逃れられない事を示していた。

「合わせなさい、照上ミズヒ」
「ああ」

 鎌が振り下ろされ桜庭ラッカを縦に切り裂く。
 振り抜いた姿勢のソルシエラに反撃するように、桜庭ラッカが槍を向けるが、その手が水の弾丸によってそぎ落とされた。

 攻撃手段の無くなった桜庭ラッカをソルシエラが鎌の柄で頭部を叩き上げる。
 無理矢理に上へと向けられた視界に、焔の弾丸が爆ぜる景色が広がった。

「っ!? ……視界を奪うか、なるほどね」

 目が焔によって焼きつぶされる。
 同時に暗闇となった視界の中で右足が落ちる感覚があった。

「マズいかな」

 桜庭ラッカは残った左脚と、風を使い後ろに大きく跳躍する。
 距離感覚など掴めるわけもなく、壁に大きく体を打ち付けるが、それで問題はなかった。

「またすぐに直せるから」

 まるで自分に言い聞かせるように桜庭ラッカはそう言った。
 二人が自分に近づいて来る気配はない。

 勝ったと確信して油断しているのだろうと、そう思った。

「――まさか、この期に及んでまだ自分が桜庭ラッカであると思っているの?」

 暗闇の中で声がする。
 透き通った声、ソルシエラの声だ。

「……私は桜庭ラッカだよ」
「言い聞かせているのかしら。哀れね」
「そうやっていつまでも油断していていいの? 私と君たちどっちが持久戦に有利かなんてわかっているでしょ?」
「復活の仕組みは既に理解している」

 はっきりと断言する力強い声。

 同時に、桜庭ラッカは違和感を感じた。
 
 何故、自分の視界は今だに暗いままなのか。
 
 胴体の傷はおろか、腕を丸々一本即座に修復できる筈のシステムが機能していない。
 未だに足は左脚のみで、身体の細部には傷が残っていた。

「……何が起きている」

 全体の回復から、目の回復へと切り換えて桜庭ラッカは視界のみを優先的に取り戻す。
 朧気ながらも、視界が色を取り戻しやがてはハッキリと目の前の光景を映しだした。

「ぁ」

 それが自分から漏れ出た悲鳴だとは、桜庭ラッカは気が付いていない。 
 そんな情報を処理する余裕がないからだ。

「――発射のタイミングは貴女に一任するわ。できるでしょう?」
「任せろ」

 ソルシエラの大鎌の柄、そして照上ミズヒの持つ二丁拳銃。
 計三つの銃口が全てこちらを向いている。

 そしてその全てに、濃密な魔力が収束していた。

「魔力の収束……!? そうか、ダンジョンを構成する魔力を奪い取っていたのか!?」
「貴女の無限に等しい回復能力はダンジョンのリソースを割いて行われていたもの。であれば、それをすべて私達で奪い取ってしまえばいいじゃない」
「……化物が」
「桜庭ラッカなら笑いなさい」

 ソルシエラは静かにそう告げた。

「迎撃は、不可能だね」

 大鎌は既に魔力収束を終えている。
 そして、照上ミズヒもまた今まさに魔力収束を終えた所だった。

「この力……! 自分の中でこれ程の魔力が暴れ狂う感覚は初めてだ」
「乗りこなせそう?」
「ああ。無理矢理にでも、物にする」
「ならいいわ」

 ミズヒは引金に手を掛ける。
 銃口から、水と焔が主の命令を待ちわびて迸っていた。

 ソルシエラがグリップに手を添える。
 胎動する大鎌は、静かにその時を待っていた。

「行くぞ」
「ええ――星詠みの杖ソルシエラ

 名を呼び、その引金が引かれる。
 瞬間、放たれる銀色の光と、赤と青の螺旋の魔力光線。

 並大抵の魔物であれば一秒たりとも姿かたちを保っていらないほどの高密度の魔力砲撃が二つ桜庭ラッカへと迫る。

「敗北なんて認められるか!」

 叫び声と共に風の能力を最大限に引き出す。
 ダンジョンを構成する周囲の魔力を風の能力のリソースへと回し、本来の力を超えた風の障壁を作り出す。

「私は、桜庭ラッカだ! 最強なんだ!」

 間もなく、壁と砲撃が真正面からぶつかる。

 互いに、理論値を超えた最大の壁と砲撃。
 しかしそれは、コンマ一秒たりとも拮抗することなく砲撃が障壁を破壊した。
 
「あーあ」

 投げやりな声。
 それは桜庭ラッカを完璧にトレースした言動。

「やるね、二人とも」

 そうして、桜庭ラッカの姿は魔力の光の中に消えていった。





 その場に残っていたのは、焼け溶け落ちた手術室の壁だった物とコア、そして魔石だった。
 桜庭ラッカを模ったモノは跡形もなく消えていた。

「終わったのか」
「そうね」

 ソルシエラは頷くと、小さく息を吐いて歩き出した。
 それはコアのある方向とは真逆の手術室の出口だ。

「コアはいらないのか?」
「いらないわ。……ああ、別に勘違いはしないで。私は貴女を助けたわけじゃない」

 大鎌が、ミズヒへと向けられる。

「ただ、目的が一致していただけ。このダンジョンはイレギュラーだったから」
「……お前は何を知っているんだ」
「全てよ。これから起きる厄災の事、そして貴女が知る必要のない事」

 そう言ってソルシエラは僅かに魔力を鎌に込める。
 ミズヒはそれを前にして、武器を構えることなく真正面から見据えた。

 僅かな沈黙が両者の間に流れる。

 最初に動いたのはソルシエラだった。
 彼女は、ミズヒの態度につまらなそうに鼻を鳴らすとさっさと踵を返して歩いていった。

 ミズヒは、そんな彼女の姿が見えなくなるまで見つめていた。
 
「……行ったのか」

 その場に、思わずへたり込む。
 安心からか、汗がどっと噴き出していた。

『……大丈夫ですか、ミズヒさん』
「そう言えば、いましたね」
『お役に立てず申し訳ありません。理事会から、急遽ソルシエラの情報を得るようにと言われ、光学迷彩を』
「理事会が? そうか、やはりあの少女は何か特別なんですね」
『はい。彼女が現れた瞬間、急激に辺りの魔力深度が上昇。本来はあり得ない数値を示していました』

 そんな少女と共に戦っていたのか、とミズヒは思わず身震いする。
 
『ミズヒさんが、最後に放った収束砲撃。あれは、本来であればダイブギアによる代理演算の元に行われる大規模な攻撃です。けれど、ソルシエラがその全ての負荷と演算を肩代わりする形で、収束砲撃を可能としていました』
「道理で、あんな物が撃てたと思いました」

 ドローンカメラの向こうのオペレーターは至極真面目な声で言葉を続ける。

『他探索者への一方的な干渉能力と、卓越した魔力操作。そして本人の持つ技量を鑑みて、エイピス理事会は、ソルシエラを暫定的にSランク探索者に認定。番外序列として、その存在を公的な物にすることを決定しました』
「……随分と無茶な事をしますね」

 理事会の決定の意味。
 それは『ソルシエラの行動は事後処理の形でエイピス理事会の依頼であったことにする』ということだ。
 エイピス理事会からの異例の決定である。

「余程、彼女が欲しいんですね」
『逃す理由もないでしょうから。というわけで、申し訳ありませんが、この後アリアンロッドでお話を聞かせてもらいます』
「構いませんよ。実際に共に戦った私の証言となれば、理事会からすれば貴重でしょうから」

 そう言って、ミズヒはコアと魔石を拾い上げる。
 その時、僅かに壁が崩れる音がした。

 ミズヒがそちらを見れば、そこにはボロボロの状態で壁に手をつくケイの姿がある。

「ミズヒ先輩、すみません。……遅れました」
「案ずるな。既に、ダンジョンは攻略した。――ソルシエラによってな」
「ソルシエラ!?」

 ケイが驚愕に声を上げる。

「ソルシエラってあの『』である、あの!?」
「あ、ああ。そうだ」

 ソルシエラに対して妙な言い回しをするケイは、ミズヒへと駆け寄った。

「ミズヒ先輩、怪我はないですか!? ソルシエラって敵か味方かもわからないのでしょう?」

 心配そうなケイを見て、ミズヒは安心させようと笑みを浮かべる。

「少なくとも、今は敵ではない」
「そう、ですか。って、それもしかしてダンジョンのコアですか!? 魔石も沢山ある」
「ああ。全てソルシエラが手をつけずに残していった」
「戦うだけ戦って、報酬は求めない?……なんだか気味が悪いですね」

 ケイは顔を顰める。
 
 そして、ふらふらとした足取りで魔石の回収を手伝い始めた。

「身体が痛むようなら、無理はするな」
「大丈夫です。ソルシエラばかりで、俺は役に立っていませんからこれぐらいは」
「……いや、私はお前に大分救われているさ」

 そう言って、ミズヒはケイの頭を撫でた。
 突然の事に驚いた様子のケイだったが、気恥ずかしそうにしながらも、されるがままになっている。 

 恥ずかしさから気を紛らわすためだろうか。
 やがて、ケイは言った。

「ソルシエラ、一体何者なんだ……!」
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた

久野真一
青春
 最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、  幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。  堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。  猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。  百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。    そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。  男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。  とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。  そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から 「修二は私と恋人になりたい?」  なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。  百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。 「なれたらいいと思ってる」    少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。  食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。  恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。  そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。  夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと  新婚生活も満喫中。  これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、  新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

処理中です...