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一章 星詠みの目覚め
第12話 美少女だって生きていく上でお金が必要
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こんにちは! ダンジョン救援登録者のケイです!
女の子は優先的に助けます! よろしくお願いします!
という訳でダンジョン救援を始めて今日で三日目である。
最初は、俺みたいななんちゃって探索者に他の探索者を助けることなんてできるのかと心配だった。
しかし、それは杞憂だった。
俺ってば、星詠みの杖手に入れてから調子いいんだよね。鎌……いや杖か? わかんね。
「――ケイ、救援対象者とダンジョンの主を目視で確認した。合わせろ」
「はい」
ミズヒ先輩の言葉に、俺は素直に頷く。
何を隠そう、俺と一緒に救援しているミズヒ先輩が強い。
原作未登場でなんでこんなに強いんだろう。ランクはBと言っていたのでその実力は折り紙付きだ。
ミズヒ先輩は、二丁拳銃をダンジョンのボスへと向ける。
出来損ないの竜のような形状の怪物へと向けられる二つの銃口から放たれるのは、焔《ほのお》と水。
それぞれが弾丸のような形状で放たれ、竜へと向かう。
竜はそれに気が付いたが、弾丸が放たれたと気が付いてから対応できるものなどそう多くはいない。
さらに言えば、その弾丸は囮だ。
「行きます!」
俺は駆け出す。
同時に、弾丸は竜の眼前で収束すると辺りに水蒸気を発生させた。
今、奴の視界は真っ白に覆われていることだろう。
俺はそんな水蒸気の中に飛び込む。
視界をふさがれ、がむしゃらに振るわれた尾が迫る。
が、赤い腕輪によって向上した動体視力はそれを容易く回避。
尾が目の前を通り過ぎた瞬間に、俺は自身の得物である短刀で切りつけた。
これで俺の仕事は終わりである。
「ミズヒ先輩!」
「ああ」
水蒸気が晴れ、辺りが見渡せるようになった頃には既に竜は体を麻痺させて地面に倒れ伏していた。
そんな竜へと、ミズヒ先輩は銃口を向ける。
「ふむコアの他に魔石もありそうだ……水でそぎ落とすか」
向けていた銃を一つ降ろして、そう呟く。
やがて、向けたままの銃から水の弾丸が放たれた。
拳銃型であるはずのそれは、およそ想像できる数を超えた弾丸を放つ。
雨と形容する事ができるであろう水の弾丸は、あっという間に竜の肉を全てそぎ落としコアと数個の魔石だけにした。
ミズヒ先輩は、敵の死を確認して頷く。
「終わりだ。お疲れ、ケイ」
ダンジョンの主と接敵して僅か一分。
これが、今の俺とミズヒ先輩の救援の全てである。
というか、ミズヒ先輩が化物過ぎる。そりゃ一人でダンジョン救援やってフェクトム総合学園の稼ぎ頭できるわ。
俺は麻痺といかれた動体視力を利用して、ボスをビリビリさせるだけである。
火力はないので、後はミズヒ先輩が後ろから相性の良い方の銃を選んで撃つだけ。
ミズヒ先輩は、武器として二丁拳銃。
さらに、能力で水と火の弾丸を扱うことができる。シンプル故に、アホほどつええ。
「お疲れ様です、ミズヒ先輩」
「ああ。……っと、お待たせしました。ダンジョン救援で来ました。フェクトム総合学園の照上ミズヒです」
ミズヒ先輩は、竜を前に倒れていた生徒を抱え起こす。
生徒は安堵の表情を浮かべて、息を吐く。ようやく安心できたようだった。
「ありがとうございます! 想定よりもダンジョンのレベルが高くて……!」
「無事で何よりです。では、救援の報酬について話し合いを」
ミズヒ先輩と救援された生徒はそうして話し合いを始めた。
相場はハッキリと決まっていないが、魔石があればそれを渡す。無いのなら、現金あるいはそれに順ずる価値のある物を渡すらしい。
ダンジョンを形成するコア自体は、滅多なことでは報酬として提示されない。
そしてそれを抜きにしても、ミズヒ先輩はコアを求めたことは無かった。
曰く「ただでさえ無名の学園が、コアという高級な報酬を提示したら救援の要請が来なくなる」とのことらしい。
確かに、実力も定かではない無名の学園相手にコアを報酬として出す者はいないだろう。
「ケイ、交渉は終わった。私達も帰るぞ」
「あ、はい」
交渉は完全に任せている。
その辺は、俺はよく知らないからだ。
救援された生徒は既にダンジョンを出たらしく、俺達もダンジョンを出る。
「ちなみに、報酬は?」
「出た魔石を全て頂いた。こちらの要求した十倍の量だ。ありがたい」
「へぇ、気前が良いですね」
「ランクが高いダンジョンだったからな。コアを持ち帰れるだけでも十分すぎる成果らしい」
ダンジョンの難易度はEから始まりAまで存在する。
大体Cあたりが一般探索者の攻略可能ラインであり、Bからは相性やAランクの探索者が必要になってくる。
そして、AランクはSランク探索者が一緒でないと探索の許可は絶対に降りない鬼難易度だ。
言っておくとSランクのダンジョンはない。そんなものがあれば、軽く世界が滅ぶ。
……まあ、原作では後に出てくるんですけどね! 馬鹿みてえにやべー奴!
ちなみに俺の目的のTSダンジョンはBランク。
特異性からBに認定されたが、攻略難易度自体はもっと下だ。まあ、自分が女の子になるというデメリットを除けばの話だが。
そして、それは俺にとってはメリットだ。
「今日は、お肉を買って帰ろうケイ」
「やった。そういえば、中央区のスーパーでお肉の特売やってるってチラシ見ましたよ!」
「なに!? 本当か!」
こういう時のミズヒ先輩はダンジョンの時よりも真剣だ。
ダンジョンを後にして、俺達は帰路に就く。
ダンジョンは、この学園都市ヒノツチの中でも限定されたダンジョン特区に出現するようになっている。
これは、エイピス理事会がすっげえマシンで日本にランダム出現するダンジョンに規則性と指向性を付与したからだ。
おかげで、今俺達がいる場所は都市の中心に近いというのにあちこちにクレーターができ、ビルの残骸や根が突き出た大木などが転がっている。
これは主にダンジョンの攻略権利をかけた学園同士の争いのせいだ。治安どうなってんだ!
「……ケイ、ありがとうな。お前のおかげで随分と楽になった」
「またですか? もう流石に聞き飽きましたよ。俺はただ相手に突っ込んで行って短刀を突き立てるだけ。トドメはミズヒ先輩が刺してくれているでしょう」
「動かない的に当てているだけだ。今までは、生徒の救援と戦闘を同時にこなす必要があった。初手でボスを潰すなんて事は不可能だったんだ」
しみじみと、ミズヒ先輩は言う。
「ミロクは生徒会長だから、あまり学園を離れる訳にはいかないし、トアは臆病だ。それにあの武装は救援向きではない」
ミズヒ先輩の言葉で俺はトアちゃんの武装を思い出す。
自分の身長の二倍はあるであろうバカでかい重砲を抱えるその姿は確かに誰かを助けるには不向きである。
「お前がウチに来てくれて良かった」
「お役に立てているならなによりです」
「ああ、それと一つ聞きたいんだが」
「はい?」
「制服のサイズ、間違ってないか?」
「え?」
ミズヒ先輩は俺の上着を指して言った。
ちなみに間違っている。
これは、勝手に俺の左腕に現れやがる赤い腕輪を隠すためにワンサイズ大きくしているのである。
おかげで、夏でもこの恰好であることが決まっている。
星詠みの杖さん、少し自重するかこちらの事情に合わせてください……。
「そうですかね? 俺は別に問題ないですけど」
「そうか? ならいいんだが」
まだ何か言いたげな様子だったが、納得したようにミズヒ先輩はそれ以上指摘することは無かった。
それから、二人でお肉の話をして五分ほど経過したその時、ミズヒ先輩のダイブギアが着信の合図を鳴らした。
「ん? 先輩、鳴ってません?」
「ああ、これは……救援の依頼か?」
ミズヒ先輩がウィンドウを立ち上げると、そこには地図が映し出されていた。
いや、それだけではない。
『良かった、繋がった! 照上ミズヒさん、貴女に緊急で救援を依頼したいダンジョンがあります!』
オペレーターの焦った声のオマケ付きだった。
女の子は優先的に助けます! よろしくお願いします!
という訳でダンジョン救援を始めて今日で三日目である。
最初は、俺みたいななんちゃって探索者に他の探索者を助けることなんてできるのかと心配だった。
しかし、それは杞憂だった。
俺ってば、星詠みの杖手に入れてから調子いいんだよね。鎌……いや杖か? わかんね。
「――ケイ、救援対象者とダンジョンの主を目視で確認した。合わせろ」
「はい」
ミズヒ先輩の言葉に、俺は素直に頷く。
何を隠そう、俺と一緒に救援しているミズヒ先輩が強い。
原作未登場でなんでこんなに強いんだろう。ランクはBと言っていたのでその実力は折り紙付きだ。
ミズヒ先輩は、二丁拳銃をダンジョンのボスへと向ける。
出来損ないの竜のような形状の怪物へと向けられる二つの銃口から放たれるのは、焔《ほのお》と水。
それぞれが弾丸のような形状で放たれ、竜へと向かう。
竜はそれに気が付いたが、弾丸が放たれたと気が付いてから対応できるものなどそう多くはいない。
さらに言えば、その弾丸は囮だ。
「行きます!」
俺は駆け出す。
同時に、弾丸は竜の眼前で収束すると辺りに水蒸気を発生させた。
今、奴の視界は真っ白に覆われていることだろう。
俺はそんな水蒸気の中に飛び込む。
視界をふさがれ、がむしゃらに振るわれた尾が迫る。
が、赤い腕輪によって向上した動体視力はそれを容易く回避。
尾が目の前を通り過ぎた瞬間に、俺は自身の得物である短刀で切りつけた。
これで俺の仕事は終わりである。
「ミズヒ先輩!」
「ああ」
水蒸気が晴れ、辺りが見渡せるようになった頃には既に竜は体を麻痺させて地面に倒れ伏していた。
そんな竜へと、ミズヒ先輩は銃口を向ける。
「ふむコアの他に魔石もありそうだ……水でそぎ落とすか」
向けていた銃を一つ降ろして、そう呟く。
やがて、向けたままの銃から水の弾丸が放たれた。
拳銃型であるはずのそれは、およそ想像できる数を超えた弾丸を放つ。
雨と形容する事ができるであろう水の弾丸は、あっという間に竜の肉を全てそぎ落としコアと数個の魔石だけにした。
ミズヒ先輩は、敵の死を確認して頷く。
「終わりだ。お疲れ、ケイ」
ダンジョンの主と接敵して僅か一分。
これが、今の俺とミズヒ先輩の救援の全てである。
というか、ミズヒ先輩が化物過ぎる。そりゃ一人でダンジョン救援やってフェクトム総合学園の稼ぎ頭できるわ。
俺は麻痺といかれた動体視力を利用して、ボスをビリビリさせるだけである。
火力はないので、後はミズヒ先輩が後ろから相性の良い方の銃を選んで撃つだけ。
ミズヒ先輩は、武器として二丁拳銃。
さらに、能力で水と火の弾丸を扱うことができる。シンプル故に、アホほどつええ。
「お疲れ様です、ミズヒ先輩」
「ああ。……っと、お待たせしました。ダンジョン救援で来ました。フェクトム総合学園の照上ミズヒです」
ミズヒ先輩は、竜を前に倒れていた生徒を抱え起こす。
生徒は安堵の表情を浮かべて、息を吐く。ようやく安心できたようだった。
「ありがとうございます! 想定よりもダンジョンのレベルが高くて……!」
「無事で何よりです。では、救援の報酬について話し合いを」
ミズヒ先輩と救援された生徒はそうして話し合いを始めた。
相場はハッキリと決まっていないが、魔石があればそれを渡す。無いのなら、現金あるいはそれに順ずる価値のある物を渡すらしい。
ダンジョンを形成するコア自体は、滅多なことでは報酬として提示されない。
そしてそれを抜きにしても、ミズヒ先輩はコアを求めたことは無かった。
曰く「ただでさえ無名の学園が、コアという高級な報酬を提示したら救援の要請が来なくなる」とのことらしい。
確かに、実力も定かではない無名の学園相手にコアを報酬として出す者はいないだろう。
「ケイ、交渉は終わった。私達も帰るぞ」
「あ、はい」
交渉は完全に任せている。
その辺は、俺はよく知らないからだ。
救援された生徒は既にダンジョンを出たらしく、俺達もダンジョンを出る。
「ちなみに、報酬は?」
「出た魔石を全て頂いた。こちらの要求した十倍の量だ。ありがたい」
「へぇ、気前が良いですね」
「ランクが高いダンジョンだったからな。コアを持ち帰れるだけでも十分すぎる成果らしい」
ダンジョンの難易度はEから始まりAまで存在する。
大体Cあたりが一般探索者の攻略可能ラインであり、Bからは相性やAランクの探索者が必要になってくる。
そして、AランクはSランク探索者が一緒でないと探索の許可は絶対に降りない鬼難易度だ。
言っておくとSランクのダンジョンはない。そんなものがあれば、軽く世界が滅ぶ。
……まあ、原作では後に出てくるんですけどね! 馬鹿みてえにやべー奴!
ちなみに俺の目的のTSダンジョンはBランク。
特異性からBに認定されたが、攻略難易度自体はもっと下だ。まあ、自分が女の子になるというデメリットを除けばの話だが。
そして、それは俺にとってはメリットだ。
「今日は、お肉を買って帰ろうケイ」
「やった。そういえば、中央区のスーパーでお肉の特売やってるってチラシ見ましたよ!」
「なに!? 本当か!」
こういう時のミズヒ先輩はダンジョンの時よりも真剣だ。
ダンジョンを後にして、俺達は帰路に就く。
ダンジョンは、この学園都市ヒノツチの中でも限定されたダンジョン特区に出現するようになっている。
これは、エイピス理事会がすっげえマシンで日本にランダム出現するダンジョンに規則性と指向性を付与したからだ。
おかげで、今俺達がいる場所は都市の中心に近いというのにあちこちにクレーターができ、ビルの残骸や根が突き出た大木などが転がっている。
これは主にダンジョンの攻略権利をかけた学園同士の争いのせいだ。治安どうなってんだ!
「……ケイ、ありがとうな。お前のおかげで随分と楽になった」
「またですか? もう流石に聞き飽きましたよ。俺はただ相手に突っ込んで行って短刀を突き立てるだけ。トドメはミズヒ先輩が刺してくれているでしょう」
「動かない的に当てているだけだ。今までは、生徒の救援と戦闘を同時にこなす必要があった。初手でボスを潰すなんて事は不可能だったんだ」
しみじみと、ミズヒ先輩は言う。
「ミロクは生徒会長だから、あまり学園を離れる訳にはいかないし、トアは臆病だ。それにあの武装は救援向きではない」
ミズヒ先輩の言葉で俺はトアちゃんの武装を思い出す。
自分の身長の二倍はあるであろうバカでかい重砲を抱えるその姿は確かに誰かを助けるには不向きである。
「お前がウチに来てくれて良かった」
「お役に立てているならなによりです」
「ああ、それと一つ聞きたいんだが」
「はい?」
「制服のサイズ、間違ってないか?」
「え?」
ミズヒ先輩は俺の上着を指して言った。
ちなみに間違っている。
これは、勝手に俺の左腕に現れやがる赤い腕輪を隠すためにワンサイズ大きくしているのである。
おかげで、夏でもこの恰好であることが決まっている。
星詠みの杖さん、少し自重するかこちらの事情に合わせてください……。
「そうですかね? 俺は別に問題ないですけど」
「そうか? ならいいんだが」
まだ何か言いたげな様子だったが、納得したようにミズヒ先輩はそれ以上指摘することは無かった。
それから、二人でお肉の話をして五分ほど経過したその時、ミズヒ先輩のダイブギアが着信の合図を鳴らした。
「ん? 先輩、鳴ってません?」
「ああ、これは……救援の依頼か?」
ミズヒ先輩がウィンドウを立ち上げると、そこには地図が映し出されていた。
いや、それだけではない。
『良かった、繋がった! 照上ミズヒさん、貴女に緊急で救援を依頼したいダンジョンがあります!』
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