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序章 とち狂った人々
第碌話 「ある小悪党の復讐劇場in浜松アリーナ」 後編
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「会場の皆様、ここで、重大な発表があります!」
え、あれ? 清水?
エエエエッ! 聞いてないよー!
何故に、警察に囲まれてるの? 俺ら?
「ど、どうなってんの?」
松崎さんも、分からないらしい。
「栗栖 賢治だな?」
「は、はぁ」
「君をテント放火の容疑者として連行する。同行してもらおうか」
「へ?」
「お前は、清水 十三氏と共謀して、サーカスのテントに火を着けたろう! 彼が教えてくれたぞ」
そう言って、トレンチコートを着た刑事は、清水の方を顎で指し示した。
「うちの父が、サーカスをテレビ局に宣伝をさせるため、わざと火事を起し、そのニュースをテレビ局に知らせました。私は、最初テントに火を点ける役割を父に指示されましたが、そのような暴挙は許されないと、父を説得しようとして、結果的に下ろされました」
え? わざと? え?
「そして、その替わりに白羽の矢が立ったのが、そこに居る 栗栖 賢治くんです」
え? いやいやいやいや!
「むしろ、彼は話を聞き、嬉々としてその暴挙に参加しました。実行犯として高い報酬まで要求して。そして、彼は、私の婚約者をあろうことかレイプし、その姿を撮影していました。そして、私に作戦への参加と絶対服従を強いてきました」
「しかし、私は頼りになる友達の力で脅しに使っていた証拠写真共々解放され、今、警察を連れて犯人たちと対決する決意でこの中継場所に戻って参りました」
「騙されないでください。彼らは、あなた方を騙して金を儲けようとする汚い人間です! 私とて、父を告発するのは、辛いけれど、それが子の責任です。皆さん、私に力を貸して下さい!」
『な、な、なんとぉ~! 私達は騙されていたのです。こんなことが許されていいのでしょうか?』
マイク越しのあの女子アナの叫びに会場の観客が一斉に
「金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!」
大合唱である。えええっ! どうして、そうなるの?
『皆さん、ちょっと待ってください!』
あれ? 松崎さん?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『私は、彼に疚しい行為を強要されたことはありません。むしろ、そこに居る男こそ、彼に対し人に言えぬ程の暴力を普段から行使してきた狂暴な男です。騙されないでください。彼は、むぐっ!』
『かわいそうに、そう、説明して彼の無実を証明するよう指示されたんだね。もう大丈夫。君を脅す証拠はもう、奴の手元には無い』
(だが、俺の手元には、お前をいくらでも破滅させられるだけの証拠がある。そのこと、忘れたとはいわせないぞ! 黙って奴らが破滅していく様を見てろ!)
大樹に抱きしめられながら、そう、脅迫された。拙い! 全部に先手を打たれた。
こんな小物に何が出来るものかと、高を括っていた。そうだ、こいつにでも、人を陥れる事位なら出来るんだ。散々今までもやって来たことだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「金を返さないなら会場に火を点けるぞ!」
「おおおっ! やれやれ! やっちまえ!」
「あんな奴らやっちまえ!」
「くっそ! 不味いな。 いいか、そこ、動くんじゃねぇぞ!」
そういって刑事は、俺から離れていった。いや、本気で不味いのか?
会場は、完全に暴動状態だ! そんなさ中、後ろから近づいてきた母の姿に気が付かなかった。
ドカッ!
「あんたって子は! これまで散々愛情を注いで来たけど、所詮レイプ犯の子供はレイプ犯ってことね!」
母は、俺を汚い物を見るような目で見ながら、設営用の大きな木槌で何度も何度も殴りだした。
ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ!
「お、母さん、や、めて……」
「そんな名前で呼ぶな! 汚らわしい卑怯者!」
『見て下さい! 卑劣な実行犯を母親が、その責任を取り、制裁しています。遂に悪が滅ぶ時です』
何を、馬鹿なことを、こんなもんで殴ったら普通に死ぬだろうが! 死ぬ!?
「死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ねぇぇぇぇっ!」
そう、言って母は、俺に止めを刺そうと大槌を振り上げ、頭蓋骨を狙って、
「バカなことは止めるんだ!」
団員たち数人に取り押さえられた。相方のアランもいる。
「でも、アラン、あいつは、憎い奴との子なのよ。あなたは、あいつが憎くないの?」
「憎いさ。決まっている。でも、半分は愛しい君の子だ。それに、この顛末は、どう考えてもおかしい。皆冷静になって考えるべきだ」
「そう、ね。でも、もう、一度切れた気持ちは戻らない。もう、あの子に愛情は注げないわ」
そう、言いながら倒れている俺を、一瞥もしないで去って行った。そんな、捨てられた!?
おかあさん、やだ、いやだ、すてないで!
小さい頃から何度も繰り返し夢で見た悪夢。
いつか、母から捨てられる。そう、あれは、予知夢だった!?
涙が止まらない。いやだ、やだ、帰ってきてぇぇぇぇっ
そう、思っていたら、何人かの足音が近づいてきた。
おかあさん!?
だが、足音は、無情にも僕に告げた。
「このふてぇガキをぶっ殺して憂さ晴らししてやろうか?」
「そりゃいい、こんな奴、死んだ方がいいぜ!」
「やれやれ! 遣っちまえ! 死んで詫びろ!」
あ、クラスメイトの、、、誰だ? 結局、清水たち以外とまともに話す機会も無かったな。 思い出す訳もないし、かばってくれる奴も、
あ、松崎 さん いや、彼女、 清水の婚約 しゃ だったん だっけ
結局 からかって 遊んでた だ け なのか な
バン! バン! バン!
凄い音で跳び掛けた意識が、覚醒した! ?
床に倒れた三人。見慣れない、いや、さっきのクラスメイト、か?
息、してない!? 死んでる!
「俺の獲物に、手、出すんじゃねぇよ!」
し、清水!?
「言っただろ? てめぇだけは、絶対許さねぇ! って」
そこに立っていたのは、松崎さんを抱き寄せた清水だった。
「トン吉、陳平、寛太、はいい仕事してくれたぜ。最期だけは役に立ってくれたな、あいつら」
「あんた、三バカまで手をかけたの!?」
「俺の引立て役だぜ! 最期まで面倒みてやらなきゃ、な」
へらへら笑いながら俺の方を向き、清水は、
「糞親父は、警察がしょっ引いてくれたし、お前の親父もな。あの、糞親父には、生きて没落してもらったほうが面白いしな。後は、お前に復讐して、薫子も殺って、終わりだ!」
俺は、満身創痍、足は、完全に折られたな。立てるか? 必死に、近くのパイプ椅子を支えに立ち上がる。
痛い! 足が、痛い! 肋骨も、折れてるな、痛い! 呼吸が、出来ない。痛い! それでも、立って、せめて、松崎さんだけでも、いっ! 痛い!
「無駄に根性だけはあんのな。お前。でも、流石に拳銃には適わないだろ?」
痛い! 痛い! 痛い! 痛い!
奴は、俺に不用意に近づきすぎた。だから、
俺は手に持っていたパイプ椅子を一回転しながら奴の顔面に叩きつける!
がっきぃぃぃぃん! 顔面を思いっきり叩きつけ、奴の顔から歯が何本も吹っ飛んでいった。
そして、その瞬間、
バン!
奴の手の中から発射された銃弾が、俺の心臓を貫通した。 死ぬ瞬間って、結構冷静に事情を把握出来るもんなんだな。
あ、そうか。さっきの、本当に死亡フラグだったんだ。納得。
清水に殺されたんじゃない。死亡フラグに殺されたんだ。そう、考えると諦めもついた。
でも、せめて、
せめて、松崎さんだけでも、逃げのびて、
そう、思った瞬間、白い大爆発が起こった!!
後書き編集
え、あれ? 清水?
エエエエッ! 聞いてないよー!
何故に、警察に囲まれてるの? 俺ら?
「ど、どうなってんの?」
松崎さんも、分からないらしい。
「栗栖 賢治だな?」
「は、はぁ」
「君をテント放火の容疑者として連行する。同行してもらおうか」
「へ?」
「お前は、清水 十三氏と共謀して、サーカスのテントに火を着けたろう! 彼が教えてくれたぞ」
そう言って、トレンチコートを着た刑事は、清水の方を顎で指し示した。
「うちの父が、サーカスをテレビ局に宣伝をさせるため、わざと火事を起し、そのニュースをテレビ局に知らせました。私は、最初テントに火を点ける役割を父に指示されましたが、そのような暴挙は許されないと、父を説得しようとして、結果的に下ろされました」
え? わざと? え?
「そして、その替わりに白羽の矢が立ったのが、そこに居る 栗栖 賢治くんです」
え? いやいやいやいや!
「むしろ、彼は話を聞き、嬉々としてその暴挙に参加しました。実行犯として高い報酬まで要求して。そして、彼は、私の婚約者をあろうことかレイプし、その姿を撮影していました。そして、私に作戦への参加と絶対服従を強いてきました」
「しかし、私は頼りになる友達の力で脅しに使っていた証拠写真共々解放され、今、警察を連れて犯人たちと対決する決意でこの中継場所に戻って参りました」
「騙されないでください。彼らは、あなた方を騙して金を儲けようとする汚い人間です! 私とて、父を告発するのは、辛いけれど、それが子の責任です。皆さん、私に力を貸して下さい!」
『な、な、なんとぉ~! 私達は騙されていたのです。こんなことが許されていいのでしょうか?』
マイク越しのあの女子アナの叫びに会場の観客が一斉に
「金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!金返せ!」
大合唱である。えええっ! どうして、そうなるの?
『皆さん、ちょっと待ってください!』
あれ? 松崎さん?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『私は、彼に疚しい行為を強要されたことはありません。むしろ、そこに居る男こそ、彼に対し人に言えぬ程の暴力を普段から行使してきた狂暴な男です。騙されないでください。彼は、むぐっ!』
『かわいそうに、そう、説明して彼の無実を証明するよう指示されたんだね。もう大丈夫。君を脅す証拠はもう、奴の手元には無い』
(だが、俺の手元には、お前をいくらでも破滅させられるだけの証拠がある。そのこと、忘れたとはいわせないぞ! 黙って奴らが破滅していく様を見てろ!)
大樹に抱きしめられながら、そう、脅迫された。拙い! 全部に先手を打たれた。
こんな小物に何が出来るものかと、高を括っていた。そうだ、こいつにでも、人を陥れる事位なら出来るんだ。散々今までもやって来たことだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「金を返さないなら会場に火を点けるぞ!」
「おおおっ! やれやれ! やっちまえ!」
「あんな奴らやっちまえ!」
「くっそ! 不味いな。 いいか、そこ、動くんじゃねぇぞ!」
そういって刑事は、俺から離れていった。いや、本気で不味いのか?
会場は、完全に暴動状態だ! そんなさ中、後ろから近づいてきた母の姿に気が付かなかった。
ドカッ!
「あんたって子は! これまで散々愛情を注いで来たけど、所詮レイプ犯の子供はレイプ犯ってことね!」
母は、俺を汚い物を見るような目で見ながら、設営用の大きな木槌で何度も何度も殴りだした。
ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ! ドカッ!
「お、母さん、や、めて……」
「そんな名前で呼ぶな! 汚らわしい卑怯者!」
『見て下さい! 卑劣な実行犯を母親が、その責任を取り、制裁しています。遂に悪が滅ぶ時です』
何を、馬鹿なことを、こんなもんで殴ったら普通に死ぬだろうが! 死ぬ!?
「死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ねぇぇぇぇっ!」
そう、言って母は、俺に止めを刺そうと大槌を振り上げ、頭蓋骨を狙って、
「バカなことは止めるんだ!」
団員たち数人に取り押さえられた。相方のアランもいる。
「でも、アラン、あいつは、憎い奴との子なのよ。あなたは、あいつが憎くないの?」
「憎いさ。決まっている。でも、半分は愛しい君の子だ。それに、この顛末は、どう考えてもおかしい。皆冷静になって考えるべきだ」
「そう、ね。でも、もう、一度切れた気持ちは戻らない。もう、あの子に愛情は注げないわ」
そう、言いながら倒れている俺を、一瞥もしないで去って行った。そんな、捨てられた!?
おかあさん、やだ、いやだ、すてないで!
小さい頃から何度も繰り返し夢で見た悪夢。
いつか、母から捨てられる。そう、あれは、予知夢だった!?
涙が止まらない。いやだ、やだ、帰ってきてぇぇぇぇっ
そう、思っていたら、何人かの足音が近づいてきた。
おかあさん!?
だが、足音は、無情にも僕に告げた。
「このふてぇガキをぶっ殺して憂さ晴らししてやろうか?」
「そりゃいい、こんな奴、死んだ方がいいぜ!」
「やれやれ! 遣っちまえ! 死んで詫びろ!」
あ、クラスメイトの、、、誰だ? 結局、清水たち以外とまともに話す機会も無かったな。 思い出す訳もないし、かばってくれる奴も、
あ、松崎 さん いや、彼女、 清水の婚約 しゃ だったん だっけ
結局 からかって 遊んでた だ け なのか な
バン! バン! バン!
凄い音で跳び掛けた意識が、覚醒した! ?
床に倒れた三人。見慣れない、いや、さっきのクラスメイト、か?
息、してない!? 死んでる!
「俺の獲物に、手、出すんじゃねぇよ!」
し、清水!?
「言っただろ? てめぇだけは、絶対許さねぇ! って」
そこに立っていたのは、松崎さんを抱き寄せた清水だった。
「トン吉、陳平、寛太、はいい仕事してくれたぜ。最期だけは役に立ってくれたな、あいつら」
「あんた、三バカまで手をかけたの!?」
「俺の引立て役だぜ! 最期まで面倒みてやらなきゃ、な」
へらへら笑いながら俺の方を向き、清水は、
「糞親父は、警察がしょっ引いてくれたし、お前の親父もな。あの、糞親父には、生きて没落してもらったほうが面白いしな。後は、お前に復讐して、薫子も殺って、終わりだ!」
俺は、満身創痍、足は、完全に折られたな。立てるか? 必死に、近くのパイプ椅子を支えに立ち上がる。
痛い! 足が、痛い! 肋骨も、折れてるな、痛い! 呼吸が、出来ない。痛い! それでも、立って、せめて、松崎さんだけでも、いっ! 痛い!
「無駄に根性だけはあんのな。お前。でも、流石に拳銃には適わないだろ?」
痛い! 痛い! 痛い! 痛い!
奴は、俺に不用意に近づきすぎた。だから、
俺は手に持っていたパイプ椅子を一回転しながら奴の顔面に叩きつける!
がっきぃぃぃぃん! 顔面を思いっきり叩きつけ、奴の顔から歯が何本も吹っ飛んでいった。
そして、その瞬間、
バン!
奴の手の中から発射された銃弾が、俺の心臓を貫通した。 死ぬ瞬間って、結構冷静に事情を把握出来るもんなんだな。
あ、そうか。さっきの、本当に死亡フラグだったんだ。納得。
清水に殺されたんじゃない。死亡フラグに殺されたんだ。そう、考えると諦めもついた。
でも、せめて、
せめて、松崎さんだけでも、逃げのびて、
そう、思った瞬間、白い大爆発が起こった!!
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