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君の為の
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キースさんは、一人で私を追って馬を飛ばしてきたらしい。
私が買った馬を見つけて、小屋を見つけて、あやしいからって転移の簡易魔法陣を使ってクロードと助っ人を呼び出したらしい。
魔法陣はグレイさんの屋敷の庭と対になってるみたいで、捕まえた人は屋敷に送り済みだそうだ。
やっぱり指名手配犯だったみたい。
簡易魔法陣は大きな布に描かれてる。これを回収する人が必要だから、私とクロードは馬での帰宅だ。
クロードはキースさんが乗ってきた馬に乗ってるし、私は自分の馬に乗ってる。
多分今なら、逃げても追いかけてこない気がする。
「さぁ、もう遅いけど頑張って帰ろうか」
「うん…」
「それとも、帰りたくない?」
いつもみたいに、冗談っぽく明るい声だけど、顔は笑ってない。
「…どっちでもいいよ」
「キースさんと仲直りしたから?」
「そうかも。っつーか帰りたくないって言ったら、どうしてくれるわけ」
自分で出て行ったくせに、他所へ行ってもいいと言われて傷つくなんて、我儘だとは思うけど。
子供の癇癪だとは思うけど、イラっとくるものは仕方ない。
返事はなく、合図もなく。
クロードがゆっくり馬を走らせるもんだから、ついていくしかない。
いや、ついて行かなくても、いい。
どっちでもいいって言ったから、試してるのかもしれない。
でも今日は痛い目見たし、この先どこへ行けばいいのか分からないし、後に続くことにした。
「…おれは、陛下が望むから勇者になろうとしてたんだ」
「あ、うん…何かそんなこと言ってたね」
「おれの味方は、陛下だけだったから…。誰よりも陛下の願いを忠実に叶えたかったし、陛下の味方でありたかったから」
これはあれか、私の事騙してるって話聞いてたな?
「別に言い訳とか説明しなくていいんだけど…。私の面倒見てくれるんでしょ?ならそれでいいよ」
「アンリちゃんを城に連れて行く途中でね、気付いたんだ。…アンリちゃんの味方は誰もいないなって」
「いるよ、失礼なこと言うな!」
「こ・こ・に・は・居・な・い・じゃないか」
ぐっ、と。言葉にならない声を飲み込む。
分かってることを一々言わなくてもいいじゃん!?
何でコイツは私をこんなに悲しい気持ちにさせるかなぁ!
「うるさいなぁ、もうマジうざい。ぼっちで悪かったね!何なの、もう、あー、ないわ!このさ、魔法が効かないってやつも嫌。世界にまで拒絶されてるみたいでホント嫌。孤独死しそう」
明日また顔を合わせづらい、とかもうそういうの考えない。
また明日からも私の機嫌取って、嘘でも仲良くしてくればいい。
でも、嘘だって、騙してるって聞かれちゃったから、私はもう同じようにはできない。
「アンリちゃんって短気だよね」
「そうさせてるのは誰だよ」
「…僕の傍にいたくないなら、それでもいいよ。違う街に居場所を手配するし、干渉もしない」
え、また急にしおらしく手のひら返してきた。
何なの、逆ギレ?
「でも、いつでも帰ってきていいよ。僕は、…僕が。君の力になりたいから」
「うそばっか」
「嘘じゃないよ。でも、陛下に嘘をついてるわけでもない。ちゃんと話したんだ。一人きりでこの国に召喚されて、生きる努力をしてるアンリちゃんにこそ、勇者は必要だって。おれの為じゃなくて、君の為に。アンリちゃんを助けたいって思ったんだ」
「…うそ。だって、そんなの嘘。私、最初に会った時から一人だったもん。お城に行く時、私の事厄介払いするつもりだったくせに」
調子のいい事言って、私の事騙そうとしてる。
「陛下に言われたからね。自覚がないようだけど、アンリちゃんって不審者だったんだよ?でも、まだ若いし女の子だしってことで牢じゃなくて寮で預かって、これでも優しくしてたつもりなんだけどな」
「うんまぁ…それは私もそう思う」
「最初から、結構君には甘かった。…悪い子には見えなかったからね、勘かな。城にも、おれが居たら陛下に口添えできると思って行ったし。その途中で、アンリちゃんが色々話してくれたこと…信じようって思ったんだ」
本当に?じゃあ、優しくしてくれるのは、嘘じゃなくて、ほんと?
全然分かんない。
っつーか私の話信じてなかったのかーって思うけど、そもそも最初に記憶がないって嘘ついてたの私だよね。
ここで、痛み分け…って感じで、信じるのは簡単な気がする。
でも、やっぱり嘘なんだったら、ショックすぎて人間不信になりそう。
「薬飲んで、もう一回言おうか?」
ポケットから取り出した小瓶には、あの日見た葡萄色した飴。
「そうだ、毒!私の味方ならなんで毒飲ませるの!全然信じてくれてないじゃん!」
「飲ませてないでしょ?」
「飲ませてないの!?あれ?食事に仕込む、みたいなこと言ってなかったっけ?」
「こんなのが料理に混ざってたら気付くよね。それに、大皿から自分で取り分けるのにいつ仕込めるんだよ」
んん?そっか…そういや馬買う時に馬小屋があるって嘘ついたけど何ともなかったような…。
いや、あれはグレイさん家をあてにして言ったからノーカンだったのかなーと思ってたけど。
っていうかそれより前に、授業でどこから来たのって聞かれて、この辺かなって適当に指さしたりもしてるなぁ…。
「…クロード…」
ちゃんと、本心だって。命令でしょうがなく、で仲良くしてないって、信じていい?
「私、」
「うん」
その、優しい顔が嘘じゃないなら。
「…帰る。一緒に」
嘘じゃないならいいのにって、ずっと思ってた。
***
ディエドを東に出たはずなのに、帰ってきたのは真逆の西の花畑だった。
いや、方角はよく分かんないけど。街道が東にのびてて、西が私が倒れてた森なんだよね。
真っ直ぐ進んだつもりだったけど、どこかでカーブしてたみたい。
「地理はもう習った?ディエドはこの国の端っこなんだよ。向こう側に人は住んでいない。…お尋ね者の隠れ里があるって噂は聞くけどね」
…あのまま進まないでよかった。
犯罪者の巣窟を発見しちゃったわけだけど、見つけれてよかったわ!
馬はグレイさんのとこに預けて、ここからは徒歩で寮に向かう。
夜に出歩くのは新鮮で、家に灯る明かりが暖かく感じる。
寮の明かりは、一階だけ。キースさんはまだ自室に戻ってないらしい。
クロードが解錠しようとするのを横目に無視して、私がドアを開ける。
「…帰ってこないかと思った」
目の前に、キースさん。
玄関で待ち構えてくれてみたい。
「あはは、何かデジャブ」
でも、前みたいに捻くれた気分にはならなかった。
「おかえり、アンリちゃん」
「おかえりアンリ」
「ただいま。…迎えに来てくれて、ありがと」
うん、私は、この家で。
楽しく暮らしていこうと思う。
end.
私が買った馬を見つけて、小屋を見つけて、あやしいからって転移の簡易魔法陣を使ってクロードと助っ人を呼び出したらしい。
魔法陣はグレイさんの屋敷の庭と対になってるみたいで、捕まえた人は屋敷に送り済みだそうだ。
やっぱり指名手配犯だったみたい。
簡易魔法陣は大きな布に描かれてる。これを回収する人が必要だから、私とクロードは馬での帰宅だ。
クロードはキースさんが乗ってきた馬に乗ってるし、私は自分の馬に乗ってる。
多分今なら、逃げても追いかけてこない気がする。
「さぁ、もう遅いけど頑張って帰ろうか」
「うん…」
「それとも、帰りたくない?」
いつもみたいに、冗談っぽく明るい声だけど、顔は笑ってない。
「…どっちでもいいよ」
「キースさんと仲直りしたから?」
「そうかも。っつーか帰りたくないって言ったら、どうしてくれるわけ」
自分で出て行ったくせに、他所へ行ってもいいと言われて傷つくなんて、我儘だとは思うけど。
子供の癇癪だとは思うけど、イラっとくるものは仕方ない。
返事はなく、合図もなく。
クロードがゆっくり馬を走らせるもんだから、ついていくしかない。
いや、ついて行かなくても、いい。
どっちでもいいって言ったから、試してるのかもしれない。
でも今日は痛い目見たし、この先どこへ行けばいいのか分からないし、後に続くことにした。
「…おれは、陛下が望むから勇者になろうとしてたんだ」
「あ、うん…何かそんなこと言ってたね」
「おれの味方は、陛下だけだったから…。誰よりも陛下の願いを忠実に叶えたかったし、陛下の味方でありたかったから」
これはあれか、私の事騙してるって話聞いてたな?
「別に言い訳とか説明しなくていいんだけど…。私の面倒見てくれるんでしょ?ならそれでいいよ」
「アンリちゃんを城に連れて行く途中でね、気付いたんだ。…アンリちゃんの味方は誰もいないなって」
「いるよ、失礼なこと言うな!」
「こ・こ・に・は・居・な・い・じゃないか」
ぐっ、と。言葉にならない声を飲み込む。
分かってることを一々言わなくてもいいじゃん!?
何でコイツは私をこんなに悲しい気持ちにさせるかなぁ!
「うるさいなぁ、もうマジうざい。ぼっちで悪かったね!何なの、もう、あー、ないわ!このさ、魔法が効かないってやつも嫌。世界にまで拒絶されてるみたいでホント嫌。孤独死しそう」
明日また顔を合わせづらい、とかもうそういうの考えない。
また明日からも私の機嫌取って、嘘でも仲良くしてくればいい。
でも、嘘だって、騙してるって聞かれちゃったから、私はもう同じようにはできない。
「アンリちゃんって短気だよね」
「そうさせてるのは誰だよ」
「…僕の傍にいたくないなら、それでもいいよ。違う街に居場所を手配するし、干渉もしない」
え、また急にしおらしく手のひら返してきた。
何なの、逆ギレ?
「でも、いつでも帰ってきていいよ。僕は、…僕が。君の力になりたいから」
「うそばっか」
「嘘じゃないよ。でも、陛下に嘘をついてるわけでもない。ちゃんと話したんだ。一人きりでこの国に召喚されて、生きる努力をしてるアンリちゃんにこそ、勇者は必要だって。おれの為じゃなくて、君の為に。アンリちゃんを助けたいって思ったんだ」
「…うそ。だって、そんなの嘘。私、最初に会った時から一人だったもん。お城に行く時、私の事厄介払いするつもりだったくせに」
調子のいい事言って、私の事騙そうとしてる。
「陛下に言われたからね。自覚がないようだけど、アンリちゃんって不審者だったんだよ?でも、まだ若いし女の子だしってことで牢じゃなくて寮で預かって、これでも優しくしてたつもりなんだけどな」
「うんまぁ…それは私もそう思う」
「最初から、結構君には甘かった。…悪い子には見えなかったからね、勘かな。城にも、おれが居たら陛下に口添えできると思って行ったし。その途中で、アンリちゃんが色々話してくれたこと…信じようって思ったんだ」
本当に?じゃあ、優しくしてくれるのは、嘘じゃなくて、ほんと?
全然分かんない。
っつーか私の話信じてなかったのかーって思うけど、そもそも最初に記憶がないって嘘ついてたの私だよね。
ここで、痛み分け…って感じで、信じるのは簡単な気がする。
でも、やっぱり嘘なんだったら、ショックすぎて人間不信になりそう。
「薬飲んで、もう一回言おうか?」
ポケットから取り出した小瓶には、あの日見た葡萄色した飴。
「そうだ、毒!私の味方ならなんで毒飲ませるの!全然信じてくれてないじゃん!」
「飲ませてないでしょ?」
「飲ませてないの!?あれ?食事に仕込む、みたいなこと言ってなかったっけ?」
「こんなのが料理に混ざってたら気付くよね。それに、大皿から自分で取り分けるのにいつ仕込めるんだよ」
んん?そっか…そういや馬買う時に馬小屋があるって嘘ついたけど何ともなかったような…。
いや、あれはグレイさん家をあてにして言ったからノーカンだったのかなーと思ってたけど。
っていうかそれより前に、授業でどこから来たのって聞かれて、この辺かなって適当に指さしたりもしてるなぁ…。
「…クロード…」
ちゃんと、本心だって。命令でしょうがなく、で仲良くしてないって、信じていい?
「私、」
「うん」
その、優しい顔が嘘じゃないなら。
「…帰る。一緒に」
嘘じゃないならいいのにって、ずっと思ってた。
***
ディエドを東に出たはずなのに、帰ってきたのは真逆の西の花畑だった。
いや、方角はよく分かんないけど。街道が東にのびてて、西が私が倒れてた森なんだよね。
真っ直ぐ進んだつもりだったけど、どこかでカーブしてたみたい。
「地理はもう習った?ディエドはこの国の端っこなんだよ。向こう側に人は住んでいない。…お尋ね者の隠れ里があるって噂は聞くけどね」
…あのまま進まないでよかった。
犯罪者の巣窟を発見しちゃったわけだけど、見つけれてよかったわ!
馬はグレイさんのとこに預けて、ここからは徒歩で寮に向かう。
夜に出歩くのは新鮮で、家に灯る明かりが暖かく感じる。
寮の明かりは、一階だけ。キースさんはまだ自室に戻ってないらしい。
クロードが解錠しようとするのを横目に無視して、私がドアを開ける。
「…帰ってこないかと思った」
目の前に、キースさん。
玄関で待ち構えてくれてみたい。
「あはは、何かデジャブ」
でも、前みたいに捻くれた気分にはならなかった。
「おかえり、アンリちゃん」
「おかえりアンリ」
「ただいま。…迎えに来てくれて、ありがと」
うん、私は、この家で。
楽しく暮らしていこうと思う。
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