104 / 194
六章 金の神殿
104. お茶会
しおりを挟む
ミネット・ウィーデン嬢のお茶会は、本人も初の主催との事もあり、五人の女子だけが招待された、小規模なお茶会だった。
王都には、王都に邸宅を持たない貴族の為の貸し会場が幾つかある。
ウィーデン家も王都に邸宅は持たず、ミネットは学園の寮に入っていた。
今回のお茶会も貸し会場を借り、他の招待客は、寮で知り合った同級生や中等部のお姉様方だ。
ひと通り紹介が終わると、紅茶の給仕も終わり、お茶菓子が並べられる。
砂糖たっぷりのジャムを固めて羊羹にしたようなお菓子で、煮詰めた果物の種類を変えて、色鮮やかな層になっていた。
一番上には、赤い花の砂糖漬けが乗っている。
「綺麗だわ!」
マグダリーナはその見た目に、素直に感嘆した。
一番華やかなそのお菓子の周りには、小さな落雁の様な干菓子が散りばめてあって、和菓子の懐かしさを思い起こさせた。
マグダリーナが学園のサロンで見たデザートのお菓子は、干果物の入ったビスコッティをさらに砂糖を煮詰めたシロップにつ漬け込んで、粗めの砂糖を塗して乾燥させたものだった。王女達がそれを熱々の紅茶に浸して、おしゃべりしながら、少しずつ食べていたのを思い出す。
あれを上品にこなさないといけないのかと思っていたが、これならなんとかなりそうだった。
「このお菓子に合うような紅茶をと思い、自分でブレンドしてみましたの。皆さんのお口に合えば嬉しいですわ」
ミネットは柔らかく微笑んで、お菓子と紅茶を勧めた。
供された紅茶は果物の風味を引き立てる、華やかな香りのキリッとした渋みのある紅茶で。砂糖の甘みが後味を濁す事なく上品な余韻になった。
「本当にお菓子に紅茶が良く合って、美味しいわ。ミネットさんは、中等部では家政科にお進みになるのよね。授業のことでわからないことがあったら、いつでも相談に乗るわ」
中等部のお姉様が、にこやかにおっしゃった。
中等部からは、騎士科、魔法科、文官科、領地経営科、家政科でクラスが分かれる。
家政科は女子の殆どが進む学科だ。
主に嫁ぎ先での女主人として必要なことを学ぶ。
マグダリーナは領地経営科に進むつもりなので、ミネットが今回お茶会に招待してくれたのは、本当にありがたかった。
他科の女生徒と知り合う機会になったからだ。
多分領地経営科は、女生徒は少ないだろう。このお茶会のメンバーの顔と名前はしっかり記憶しておこうと、こっそり肩の上のエアにも頼む。
もう一人のお姉様が、もじもじとマグダリーナに話しかけてきた。
「あの……ショウネシーさん、先日そちらの馬車でお迎えに来られていましたエルフの方々は、どういった方達かお伺いしても……?」
マグダリーナは一瞬どう説明するか迷った。ハイエルフの存在は王家は知っていても、他の貴族達に周知されているかまで知らなかったからだ。
そこは曖昧にすることにした。
「ショウネシー領の友人と、そのご家族達ですわ。一緒に私達と同じ年頃の女の子が居ましたでしょう。彼女が私の親友ですの。ご家族で商会をされていて、あの日は王都で取引の用事があって来られたの。うちのコッコ車を作ってくれた商会でもありますわ」
(嘘は言ってない。嘘は)
マグダリーナはニッコリ笑うと、それに合わせてレベッカも微笑んだ。
話を振ったお姉様が、うっとりとした瞳で頬の熱を冷ますように、手を当てる。
「初めてエルフの方を拝見致しましたけど、遠目にも光輝くような美貌で、夢を見ているようでしたわ」
「わかります」
「わかりますわ」
マグダリーナとレベッカは頷いた。
「現実の恋愛とは別として、姿が良過ぎてときめくことは、多々ありますもの」
レベッカの言葉に、皆頷いた。
ここでマグダリーナは声を顰めた。
「でもお気をつけ下さいませ。あの方々から、まともなエルフは殆ど国を出てるから、どんなに顔が良くてもエルロンド王国のエルフは他国民を下に見て何をするか分からないから近づかないように、と言われてますわ」
どんなにエルフの顔が良くても、エルロンド王国のエルフにホイホイ引っかかってしまっては大変なので、注意喚起はしておく。
「まあ……!」
「でもショウネシーにいらっしゃる方々は、安全ですのよね?」
「ええ、皆さん親切で、素敵な方達ですわ」
イケメンの話題が少女達の気持ちを上げるのは、異世界でも共通するらしい。話題をくれたニレルとルシンに、マグダリーナは心の中で感謝を捧げる。
話が弾んだ分、この令嬢達には、今後マグダリーナやレベッカがお茶会を主催する時に招待状を出しやすくなった。
お茶とお菓子を楽しみながら、お互いの趣味や学園の話で花を咲かせる。
堅苦しいと予想していたお茶会は、主催のミネットや招待客の人柄もあり、思った以上に楽しかった。
手土産に頂いたハーブティーもミネットがブレンドしたものらしく、元オーブリー領特産のハーブが使ってあり、身体を温めて調子を整えてくれる作用があるらしい。
冬が近づくこれからの季節に、丁度良かった。
マグダリーナが異変に気付いたのは、コッコ車から降りてすぐだった。
エステラの家の前でデボラとヨナス、そしてアーベルがウロウロしてたからだ。
マグダリーナとレベッカは、急いで近づいた。
「どうしたの? 皆んなここで何してるの?」
「マグダリーナ!」
気配に敏感なアーベルが驚いて、マグダリーナの名を呼ぶ。珍しいことだった。
「やっぱりこんな所にいても、しょうがないって」
「ダメよ! ヨナス、私達がここに居ても、気にする余裕がない状態ってことよ。せめてイラナが出て来て様子がわかるまで帰れないわ」
デボラはヨナスに首を振って、抵抗した。
「何がありましたの?」
レベッカも不安気に聞く。
ヨナスは首を振った。
「わからない。ニレル様の魔力がとても不安定になったのを感じて、様子を見に来たんだけど、呼んでも誰も出てこないし、時々ヒラがエステラ様を呼ぶ声が聞こえるんだ……だから多分エステラ様に何かあったんだとは思う」
「大変じゃない!!」
「大変ですわ!!」
マグダリーナとレベッカは、さっさと玄関の引戸を開け、靴を脱いで家の中に入った。
王都には、王都に邸宅を持たない貴族の為の貸し会場が幾つかある。
ウィーデン家も王都に邸宅は持たず、ミネットは学園の寮に入っていた。
今回のお茶会も貸し会場を借り、他の招待客は、寮で知り合った同級生や中等部のお姉様方だ。
ひと通り紹介が終わると、紅茶の給仕も終わり、お茶菓子が並べられる。
砂糖たっぷりのジャムを固めて羊羹にしたようなお菓子で、煮詰めた果物の種類を変えて、色鮮やかな層になっていた。
一番上には、赤い花の砂糖漬けが乗っている。
「綺麗だわ!」
マグダリーナはその見た目に、素直に感嘆した。
一番華やかなそのお菓子の周りには、小さな落雁の様な干菓子が散りばめてあって、和菓子の懐かしさを思い起こさせた。
マグダリーナが学園のサロンで見たデザートのお菓子は、干果物の入ったビスコッティをさらに砂糖を煮詰めたシロップにつ漬け込んで、粗めの砂糖を塗して乾燥させたものだった。王女達がそれを熱々の紅茶に浸して、おしゃべりしながら、少しずつ食べていたのを思い出す。
あれを上品にこなさないといけないのかと思っていたが、これならなんとかなりそうだった。
「このお菓子に合うような紅茶をと思い、自分でブレンドしてみましたの。皆さんのお口に合えば嬉しいですわ」
ミネットは柔らかく微笑んで、お菓子と紅茶を勧めた。
供された紅茶は果物の風味を引き立てる、華やかな香りのキリッとした渋みのある紅茶で。砂糖の甘みが後味を濁す事なく上品な余韻になった。
「本当にお菓子に紅茶が良く合って、美味しいわ。ミネットさんは、中等部では家政科にお進みになるのよね。授業のことでわからないことがあったら、いつでも相談に乗るわ」
中等部のお姉様が、にこやかにおっしゃった。
中等部からは、騎士科、魔法科、文官科、領地経営科、家政科でクラスが分かれる。
家政科は女子の殆どが進む学科だ。
主に嫁ぎ先での女主人として必要なことを学ぶ。
マグダリーナは領地経営科に進むつもりなので、ミネットが今回お茶会に招待してくれたのは、本当にありがたかった。
他科の女生徒と知り合う機会になったからだ。
多分領地経営科は、女生徒は少ないだろう。このお茶会のメンバーの顔と名前はしっかり記憶しておこうと、こっそり肩の上のエアにも頼む。
もう一人のお姉様が、もじもじとマグダリーナに話しかけてきた。
「あの……ショウネシーさん、先日そちらの馬車でお迎えに来られていましたエルフの方々は、どういった方達かお伺いしても……?」
マグダリーナは一瞬どう説明するか迷った。ハイエルフの存在は王家は知っていても、他の貴族達に周知されているかまで知らなかったからだ。
そこは曖昧にすることにした。
「ショウネシー領の友人と、そのご家族達ですわ。一緒に私達と同じ年頃の女の子が居ましたでしょう。彼女が私の親友ですの。ご家族で商会をされていて、あの日は王都で取引の用事があって来られたの。うちのコッコ車を作ってくれた商会でもありますわ」
(嘘は言ってない。嘘は)
マグダリーナはニッコリ笑うと、それに合わせてレベッカも微笑んだ。
話を振ったお姉様が、うっとりとした瞳で頬の熱を冷ますように、手を当てる。
「初めてエルフの方を拝見致しましたけど、遠目にも光輝くような美貌で、夢を見ているようでしたわ」
「わかります」
「わかりますわ」
マグダリーナとレベッカは頷いた。
「現実の恋愛とは別として、姿が良過ぎてときめくことは、多々ありますもの」
レベッカの言葉に、皆頷いた。
ここでマグダリーナは声を顰めた。
「でもお気をつけ下さいませ。あの方々から、まともなエルフは殆ど国を出てるから、どんなに顔が良くてもエルロンド王国のエルフは他国民を下に見て何をするか分からないから近づかないように、と言われてますわ」
どんなにエルフの顔が良くても、エルロンド王国のエルフにホイホイ引っかかってしまっては大変なので、注意喚起はしておく。
「まあ……!」
「でもショウネシーにいらっしゃる方々は、安全ですのよね?」
「ええ、皆さん親切で、素敵な方達ですわ」
イケメンの話題が少女達の気持ちを上げるのは、異世界でも共通するらしい。話題をくれたニレルとルシンに、マグダリーナは心の中で感謝を捧げる。
話が弾んだ分、この令嬢達には、今後マグダリーナやレベッカがお茶会を主催する時に招待状を出しやすくなった。
お茶とお菓子を楽しみながら、お互いの趣味や学園の話で花を咲かせる。
堅苦しいと予想していたお茶会は、主催のミネットや招待客の人柄もあり、思った以上に楽しかった。
手土産に頂いたハーブティーもミネットがブレンドしたものらしく、元オーブリー領特産のハーブが使ってあり、身体を温めて調子を整えてくれる作用があるらしい。
冬が近づくこれからの季節に、丁度良かった。
マグダリーナが異変に気付いたのは、コッコ車から降りてすぐだった。
エステラの家の前でデボラとヨナス、そしてアーベルがウロウロしてたからだ。
マグダリーナとレベッカは、急いで近づいた。
「どうしたの? 皆んなここで何してるの?」
「マグダリーナ!」
気配に敏感なアーベルが驚いて、マグダリーナの名を呼ぶ。珍しいことだった。
「やっぱりこんな所にいても、しょうがないって」
「ダメよ! ヨナス、私達がここに居ても、気にする余裕がない状態ってことよ。せめてイラナが出て来て様子がわかるまで帰れないわ」
デボラはヨナスに首を振って、抵抗した。
「何がありましたの?」
レベッカも不安気に聞く。
ヨナスは首を振った。
「わからない。ニレル様の魔力がとても不安定になったのを感じて、様子を見に来たんだけど、呼んでも誰も出てこないし、時々ヒラがエステラ様を呼ぶ声が聞こえるんだ……だから多分エステラ様に何かあったんだとは思う」
「大変じゃない!!」
「大変ですわ!!」
マグダリーナとレベッカは、さっさと玄関の引戸を開け、靴を脱いで家の中に入った。
58
お気に入りに追加
318
あなたにおすすめの小説
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!
naturalsoft
ファンタジー
『※タイトル変更するかも知れません』
シオン・バーニングハート公爵令嬢は、婚約破棄され辺境へと追放される。
そして失意の中、悲壮感漂う雰囲気で馬車で向かって─
「うふふ、計画通りですわ♪」
いなかった。
これは悪役令嬢として目覚めた転生少女が無駄に能天気で、好きな絵を描いていたら周囲がとんでもない事になっていったファンタジー(コメディ)小説である!
最初は幼少期から始まります。婚約破棄は後からの話になります。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
自重をやめた転生者は、異世界を楽しむ
饕餮
ファンタジー
書籍発売中!
詳しくは近況ノートをご覧ください。
桐渕 有里沙ことアリサは16歳。天使のせいで異世界に転生した元日本人。
お詫びにとたくさんのスキルと、とても珍しい黒いにゃんこスライムをもらい、にゃんすらを相棒にしてその世界を旅することに。
途中で魔馬と魔鳥を助けて懐かれ、従魔契約をし、旅を続ける。
自重しないでものを作ったり、テンプレに出会ったり……。
旅を続けるうちにとある村にたどり着き、スキルを使って村の一番奥に家を建てた。
訳アリの住人たちが住む村と、そこでの暮らしはアリサに合っていたようで、人間嫌いのアリサは徐々に心を開いていく。
リュミエール世界をのんびりと冒険したり旅をしたりダンジョンに潜ったりする、スローライフ。かもしれないお話。
★最初は旅しかしていませんが、その道中でもいろいろ作ります。
★本人は自重しません。
★たまに残酷表現がありますので、苦手な方はご注意ください。
表紙は巴月のんさんに依頼し、有償で作っていただきました。
黒い猫耳の丸いものは作中に出てくる神獣・にゃんすらことにゃんこスライムです。
★カクヨムでも連載しています。カクヨム先行。
拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、ひょんなことで死亡した僕、シアンは異世界にいつの間にか転生していた。
とは言え、赤子からではなくある程度成長した肉体だったので、のんびり過ごすために自給自足の生活をしていたのだが、そんな生活の最中で、あるメイドゴーレムを拾った。
…‥‥でもね、なんだろうこのメイド、チートすぎるというか、スペックがヤヴァイ。
「これもご主人様のためなのデス」「いや、やり過ぎだからね!?」
これは、そんな大変な毎日を送る羽目になってしまった後悔の話でもある‥‥‥いやまぁ、別に良いんだけどね(諦め)
小説家になろう様でも投稿しています。感想・ご指摘も受け付けますので、どうぞお楽しみに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる