67 / 246
四章 死の狼と神獣
67. お小遣い稼ぎ
しおりを挟む
新年のスラ競で財布付き領民カード入れを狙っただけあって、アンソニーが一番領民カードの扱いに詳しかった。
マグダリーナ達が学園に行っている間、図書館に通ったり、領内を見て回ったりしているのでそのせいだろう。
アンソニーは一生懸命、ライアンとレベッカに色々教えていた。
役所で領民カードを発行してもらい、冒険者ギルドで見習い登録をする。
今回は他の冒険者同伴なので、研修なしで依頼を受けるが、見習いを卒業したければ、必ず研修を受けないといけない。
とうとうマグダリーナも、冒険者見習いになってしまった。
エステラがアーベルに、依頼の件を確認する。
「ここの畑だ。腰を痛めたらしくて、毎日サトウマンドラゴラの罵倒を聞かされてるらしい」
(罵倒……?)
マグダリーナはサトウマンドラゴラに関しては、収穫作業は見たことはなく、美味しくて役に立つことと、なんか鳴く、という認識しかなかった。
エステラは今いるメンバーで、この依頼だけのパーティー登録をする。
依頼が完了すれば依頼料が自動で均等割で支払われる。割り切れない分はリーダーに入ることになる。
今回の報酬は一人当たり時給千エルだが、今日中に全部の収穫が終われば追加でもう千エル上乗せされる。
冒険者ギルドからは、緑マゴー車に乗って、依頼主の畑に着く。
とーう ととーーう
さっとーう
青々とした広い畑の側に、蹲ってるひとがいる。いかにもギックリ腰やったっぽいポーズだ。
「早く抜くとーう! 旬が過ぎたら許さんとーう」
「腰やってんじゃないとーう! 未熟とーう」
「立つとーう! そして掘り出すとーう! そもそも魔法を使うとーう! シャベルでちまちま掘ってるから腰やるとーう!」
「そうとーう! ここに何株元気に埋まってると思うとーう! ちゃんと算数できるとーう?」
「お……ま……え……らぁぁぁ」
依頼者の農夫はシャベルを杖代わりにヨロヨロ立ち上がる。
サトウマンドラゴラが思っていたより喋る事に、エステラとアンソニー以外びっくりする。
「すみませーん、冒険者ギルドから依頼受けて来ましたぁ」
エステラが元気よく声掛ける。
「ああ助かるわ、この通りの状態でな……エステラ師匠と坊ちゃんか!! 助かるぅぅぅ!」
農夫はエステラの姿を認め、顔を綻ばせた。
アンソニーが魔法収納からテントを取り出すと、手際よく立てる。魔法でだ。
きっちり中を隠せる三角のテントではなく、屋根があるだけの四角いテントで、更に収納からアッシを取り出してソファーベッド形態にする。
どうやらアンソニーは、畑を周りながら何度かこうやって手伝っているようだ。
ヴェリタスとライアンが農夫を片側ずつ支えて、アッシベッドに寝かせた。
「収穫が終わったら、白マゴー車を呼びますね」
「ああ、坊ちゃん、ありがとうございます」
白マゴー車は最近導入された、いわゆる救急車だ。
「さて収穫するわよ。まずはお手本見せるわね。そりゃっ」
エステラの掛け声と共に、一つの畝のサトウマンドラゴラが横回転しながら、スポッと大地から飛び出した。
その実に土一つついてないが、ととのえる魔法で見えない汚れまで落とされ、輝くようにピッカピカなボディになったサトウマンドラゴラは、すちゃっときれいに着地すると、とてててと走り出し、皆農夫の所へ行った。
「未熟者とーう あの魔法を見習うとーう」
「でも世話はまあまあ良かったとーう」
「うっかり者め、腰しっかり治すとーう」
「頭もしっかり使って、収穫計画も立てるがいいとーう」
サトウマンドラゴラはめいめい農夫の腕や頭をぺちぺちしながら声をかけて、今度は畑の端に置いてある四角い箱に頭部の種を落とすと、その横の収穫箱に綺麗に収まっていってから、静かになった。
「よっ」
段に置かれた収穫箱を、アンソニーは広げてサトウマンドラゴラが入りやすいようにしていく。
「とまあ、こんな感じなんだけど、ヴェリタス出来そう?」
「ん、まず数本練習していいか」
「じゃあそっちの畝で」
「リーナは大丈夫よね」
確認じゃなく確信の問いが来た。
『できるぴゅん』
返事はマグダリーナじゃなくて、肩に乗ってるエアがした。
「じゃあアンソニーと一緒に、じゃんじゃんやっちゃって」
マグダリーナはアンソニーに誘われて、一番奥の方で作業する事にした。
「じゃあライアンとレベッカはこっちの、さっき収穫した何もない畝のところで、今の魔法の遣り方説明するから」
「「えっ」」
「俺は火属性なんだけど……」
「私も聖属性ですわ」
「大丈夫、そういうの今は忘れて」
アッシが農夫のおっさんを乗せたまま歩いてくる。おっさんも一緒に魔法の説明を聞きたいらしい。
「魔力も、魔力を媒体に魔法を使う力も、基本どの種族にも備わってる標準装備です。何らかの理由で、魔法を発動する器官が壊れたりしないかぎり、貴族も平民も関係なく、魔法が使えます」
「なんらかの理由……リーナお姉様は魔力暴走で、その魔法を発動する器官が壊れたのですよね?」
「そう、でも魔力自身は沢山あるから、壊れた器官の代わりを魔導具がしてるの」
エステラは落ちている枝を拾って、地面に絵を描く。
「魔力は地下に貯まってる水みたいなもの。その水を汲んで飲んだり、色々使うには水を汲む井戸がいるでしょう? その井戸が魔法を発動する器官……だれの体内にも備わってる。井戸、わかる?」
「わかるわ。オーブリーの領地で見た事あるもの」
レベッカは頷いた。
「レベッカもライアンも学園でいろんな勉強するでしょう? その中で特に好きな科目があったり、そうじゃなかったりしない? その好きな科目が魔法の属性。でもそうじゃない科目も、教わって勉強してそれなりに理解出来るようになるでしょう? 魔法も一緒なのよ」
「という事は、俺もこれから土魔法を使えるように……?」
「なりましょう! まずはこっちの畝の土を、この畝みたいに柔らかくふっかふかにします。サトウマンドラゴラが抜けやすいように!」
エステラに習いながら、ライアンが土を柔らかくし、レベッカと二人で引っこ抜き、最後にレベッカが浄化魔法で綺麗にしていく。
二人で二十本収穫する前に、他のメンバーで畑の収穫が順調に終わってしまった。
「いやぁほんっと助かったわ。ギルドに追加報酬も振り込んでおくから受け取って」
領民カードから魔法で表示展開される依頼終了書に指紋で承認印をしてから、農夫は白マゴー車に運ばれていった。
役所から来たマゴー達が、収穫されたサトウマンドラゴラを検品して運んでいく。
領民カードからピコンと音がして確認すると、カードの表面に冒険者ギルドから依頼料が振り込まれましたと金額と共に表示された。
二時間働いて一人五千エルだ。追加報酬に色をつけてくれたらしい。きっとエステラ講座の分だろう。
ライアンとレベッカの報酬からは、きっちりマゴー車の乗車料金が引かれていた。
マグダリーナ達が学園に行っている間、図書館に通ったり、領内を見て回ったりしているのでそのせいだろう。
アンソニーは一生懸命、ライアンとレベッカに色々教えていた。
役所で領民カードを発行してもらい、冒険者ギルドで見習い登録をする。
今回は他の冒険者同伴なので、研修なしで依頼を受けるが、見習いを卒業したければ、必ず研修を受けないといけない。
とうとうマグダリーナも、冒険者見習いになってしまった。
エステラがアーベルに、依頼の件を確認する。
「ここの畑だ。腰を痛めたらしくて、毎日サトウマンドラゴラの罵倒を聞かされてるらしい」
(罵倒……?)
マグダリーナはサトウマンドラゴラに関しては、収穫作業は見たことはなく、美味しくて役に立つことと、なんか鳴く、という認識しかなかった。
エステラは今いるメンバーで、この依頼だけのパーティー登録をする。
依頼が完了すれば依頼料が自動で均等割で支払われる。割り切れない分はリーダーに入ることになる。
今回の報酬は一人当たり時給千エルだが、今日中に全部の収穫が終われば追加でもう千エル上乗せされる。
冒険者ギルドからは、緑マゴー車に乗って、依頼主の畑に着く。
とーう ととーーう
さっとーう
青々とした広い畑の側に、蹲ってるひとがいる。いかにもギックリ腰やったっぽいポーズだ。
「早く抜くとーう! 旬が過ぎたら許さんとーう」
「腰やってんじゃないとーう! 未熟とーう」
「立つとーう! そして掘り出すとーう! そもそも魔法を使うとーう! シャベルでちまちま掘ってるから腰やるとーう!」
「そうとーう! ここに何株元気に埋まってると思うとーう! ちゃんと算数できるとーう?」
「お……ま……え……らぁぁぁ」
依頼者の農夫はシャベルを杖代わりにヨロヨロ立ち上がる。
サトウマンドラゴラが思っていたより喋る事に、エステラとアンソニー以外びっくりする。
「すみませーん、冒険者ギルドから依頼受けて来ましたぁ」
エステラが元気よく声掛ける。
「ああ助かるわ、この通りの状態でな……エステラ師匠と坊ちゃんか!! 助かるぅぅぅ!」
農夫はエステラの姿を認め、顔を綻ばせた。
アンソニーが魔法収納からテントを取り出すと、手際よく立てる。魔法でだ。
きっちり中を隠せる三角のテントではなく、屋根があるだけの四角いテントで、更に収納からアッシを取り出してソファーベッド形態にする。
どうやらアンソニーは、畑を周りながら何度かこうやって手伝っているようだ。
ヴェリタスとライアンが農夫を片側ずつ支えて、アッシベッドに寝かせた。
「収穫が終わったら、白マゴー車を呼びますね」
「ああ、坊ちゃん、ありがとうございます」
白マゴー車は最近導入された、いわゆる救急車だ。
「さて収穫するわよ。まずはお手本見せるわね。そりゃっ」
エステラの掛け声と共に、一つの畝のサトウマンドラゴラが横回転しながら、スポッと大地から飛び出した。
その実に土一つついてないが、ととのえる魔法で見えない汚れまで落とされ、輝くようにピッカピカなボディになったサトウマンドラゴラは、すちゃっときれいに着地すると、とてててと走り出し、皆農夫の所へ行った。
「未熟者とーう あの魔法を見習うとーう」
「でも世話はまあまあ良かったとーう」
「うっかり者め、腰しっかり治すとーう」
「頭もしっかり使って、収穫計画も立てるがいいとーう」
サトウマンドラゴラはめいめい農夫の腕や頭をぺちぺちしながら声をかけて、今度は畑の端に置いてある四角い箱に頭部の種を落とすと、その横の収穫箱に綺麗に収まっていってから、静かになった。
「よっ」
段に置かれた収穫箱を、アンソニーは広げてサトウマンドラゴラが入りやすいようにしていく。
「とまあ、こんな感じなんだけど、ヴェリタス出来そう?」
「ん、まず数本練習していいか」
「じゃあそっちの畝で」
「リーナは大丈夫よね」
確認じゃなく確信の問いが来た。
『できるぴゅん』
返事はマグダリーナじゃなくて、肩に乗ってるエアがした。
「じゃあアンソニーと一緒に、じゃんじゃんやっちゃって」
マグダリーナはアンソニーに誘われて、一番奥の方で作業する事にした。
「じゃあライアンとレベッカはこっちの、さっき収穫した何もない畝のところで、今の魔法の遣り方説明するから」
「「えっ」」
「俺は火属性なんだけど……」
「私も聖属性ですわ」
「大丈夫、そういうの今は忘れて」
アッシが農夫のおっさんを乗せたまま歩いてくる。おっさんも一緒に魔法の説明を聞きたいらしい。
「魔力も、魔力を媒体に魔法を使う力も、基本どの種族にも備わってる標準装備です。何らかの理由で、魔法を発動する器官が壊れたりしないかぎり、貴族も平民も関係なく、魔法が使えます」
「なんらかの理由……リーナお姉様は魔力暴走で、その魔法を発動する器官が壊れたのですよね?」
「そう、でも魔力自身は沢山あるから、壊れた器官の代わりを魔導具がしてるの」
エステラは落ちている枝を拾って、地面に絵を描く。
「魔力は地下に貯まってる水みたいなもの。その水を汲んで飲んだり、色々使うには水を汲む井戸がいるでしょう? その井戸が魔法を発動する器官……だれの体内にも備わってる。井戸、わかる?」
「わかるわ。オーブリーの領地で見た事あるもの」
レベッカは頷いた。
「レベッカもライアンも学園でいろんな勉強するでしょう? その中で特に好きな科目があったり、そうじゃなかったりしない? その好きな科目が魔法の属性。でもそうじゃない科目も、教わって勉強してそれなりに理解出来るようになるでしょう? 魔法も一緒なのよ」
「という事は、俺もこれから土魔法を使えるように……?」
「なりましょう! まずはこっちの畝の土を、この畝みたいに柔らかくふっかふかにします。サトウマンドラゴラが抜けやすいように!」
エステラに習いながら、ライアンが土を柔らかくし、レベッカと二人で引っこ抜き、最後にレベッカが浄化魔法で綺麗にしていく。
二人で二十本収穫する前に、他のメンバーで畑の収穫が順調に終わってしまった。
「いやぁほんっと助かったわ。ギルドに追加報酬も振り込んでおくから受け取って」
領民カードから魔法で表示展開される依頼終了書に指紋で承認印をしてから、農夫は白マゴー車に運ばれていった。
役所から来たマゴー達が、収穫されたサトウマンドラゴラを検品して運んでいく。
領民カードからピコンと音がして確認すると、カードの表面に冒険者ギルドから依頼料が振り込まれましたと金額と共に表示された。
二時間働いて一人五千エルだ。追加報酬に色をつけてくれたらしい。きっとエステラ講座の分だろう。
ライアンとレベッカの報酬からは、きっちりマゴー車の乗車料金が引かれていた。
101
お気に入りに追加
413
あなたにおすすめの小説

宝くじ当選を願って氏神様にお百度参りしていたら、異世界に行き来できるようになったので、交易してみた。
克全
ファンタジー
「アルファポリス」と「カクヨム」にも投稿しています。
2020年11月15日「カクヨム」日間異世界ファンタジーランキング91位
2020年11月20日「カクヨム」日間異世界ファンタジーランキング84位

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。

僕が皇子?!~孤児だと思ったら行方不明の皇子で皇帝(兄)が度を超えるブラコンです~
びあ。
ファンタジー
身寄りのない孤児として近境地の領主の家で働いていたロイは、ある日王宮から迎えが来る。
そこへ待っていたのは、自分が兄だと言う皇帝。
なんと自分は7年前行方不明になった皇子だとか…。
だんだんと記憶を思い出すロイと、7年間の思いが積もり極度のブラコン化する兄弟の物語り。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる