57 / 185
三章 女神教
57. 王女の縁談
しおりを挟む
「まあ、マグダリーナは飛び級した才媛なのに、苦手な科目もあったのね。私安心しましたわ」
一限と二限の間の休憩時間に、アグネス第二王女がマグダリーナの机を覗き込んで呟いた。
マグダリーナは必死に次の社会科について予習していたところだった。
「我が家自体が貴族として歴史も浅く、父も社交をしない質なので、社会科はいまいち聞いていても実感が湧かないからか、覚え辛いのです……」
「ショウネシー子爵家は確か、エイブリング辺境伯領の出で、辺境伯領で魔獣や薬香草の研究をした功績を認められて子爵になったのでしたわね。コッコカトリスとその卵の発見が特に大きかったとか」
「そうだったんですか?! 父からは初代の話を聞くことはなかったので、初めて知りました」
アグネスは嬉しそうに笑った。
「実は話のきっかけになればと、調べましたの。よかったら今日のお昼はサロンでご一緒しません? もちろんヴェリタスも一緒に」
「あの、嬉しいお誘いですが、私もヴェリタスもお弁当持参でして」
「構わなくってよ! たまにはお話ししてちょうだい」
そんな訳で、その日のお昼はマグダリーナにとって初の学園サロンとなった。
サロン内はそれぞれ席が衝立で仕切られており、各テーブルの話し声が漏れないよう、防音の魔法もかかっていた。
「こっちよ」
アグネス王女の案内で、王族用の奥の席へ向かう。待っていたのは、第一王女のドロシーとバーナードだった。
「エリック兄様は?」
ドロシーは首を振った。
「今日は学生会の仕事をしながら、あちらで食べるそうよ」
「ドロシー様、アグネス様、お招きありがとうございます」
マグダリーナとヴェリタスは礼をする。
「ここは学園なので楽になさって。どうぞ座って」
メインのメニューが選べるらしく、王女達とバーナードは牛のステーキを選んだ。肉食女子は嫌いじゃない。
マグダリーナとヴェリタスは持参したお弁当を広げる。
「まあ、なんて可愛らしいの!」
二人の王女は感嘆の声を上げた。
今日のお弁当はメインがオークカツ、シャキシャキの千切りキャベツの他に、エビと野菜のテリーヌ、キャロットラペ、胡麻豆腐に茄子の揚げ浸し、トマトとチーズのサンドイッチ。そしてデザートはバナナが添えられたチョコレートケーキだった。
そして野菜具沢山の味噌汁。
「色んな色の食べ物があるのね」
「鮮やかな色のものは、殆ど野菜です」
「まあ、平民はこんな素敵な食事をしているの?」
「わが領内の店舗に、食にこだわっているところがありまして、そのおかげです」
ヴェリタスがチョコレートケーキとバナナを綺麗に半分にして、バーナードに渡す。
マグダリーナも半分取り分けて、テーブルにある小皿に置いて「良ければお二人で分けて下さいと渡す」
バーナードは皿を持ち上げてじっと見た。
「こんな茶色いもの初めて見る。だが甘い香りがするな」
「お菓子なので最後にどうぞ」
「まあお菓子なの?」
「平民向けなので貴族用のお菓子よりだいぶん砂糖は減らしてありますが、ショウネシー領でしか作っていないものですので、試していただけると嬉しいです」
授業はどうだ、流行りのファッションはと差し障りない話題を挟みながら食事は進み、王族達にデザートが運ばれて来た。
「お姉さま、先にマグダリーナのお菓子をいただきましょう」
「ええ」
ひと足先にチョコレートケーキにフォークを入れたバーナードが唸った。
「これは……柔らかく口の中で解ける……ケーキ生地で何かを挟んであるのか……」
そのまま目を瞑り静かに味を堪能する。
「なんて美味しいの!」
「以外……素敵なお味だわ!」
王女様方も気に入っていただけだようだ。
食後の紅茶を飲みながら、和やかな談笑が進む。
「ところで、ショウネシー領にいらっしゃるハイエルフとは、どの様な方々ですの?」
ドロシー王女が水を向けてきて、マグダリーナはこれが本題だとピンときた。
「容姿はとても美しく、魔力も強い……それはなんとなく分かりますの。ただ先日王宮に現れてバーナードを連れ去った方は……少し恐ろしく感じましたわ」
エデンだ。よりにもよって、一番変わった人が出てきてしまった。どうしよう。
どういう意図でハイエルフのことが知りたいのかわからず、マグダリーナはヴェリタスを見る。
「彼はハイエルフの最長老で、創世の女神との記憶を持つ始まりのハイエルフの一人です。四千年以上自由に生きてこられたので、私達の身分制度の枠外にある存在だと理解していただければ」
ヴェリタスが上手いこと言ってくれて、マグダリーナは内心ホッとする。
「そんなに長生きなさっているの?! でもエルフ族も長命ですものね……」
アグネス王女が少し躊躇いながら聞いた。
「ハイエルフとエルフはどう違うのかしら?」
これはマグダリーナも答えられる質問だ。
「ハイエルフとエルフは外見こそ似通ってますが、種族として全く違うのです。ハイエルフは肉体を持った精霊として女神に作られ、基本的に自由と平穏を好みます。外見で見分ける方法は、ハイエルフでしたら額に精石と呼ばれる石がついてます……ですが、前髪で隠れている場合もあるので、確実なのは現存する六人のハイエルフの顔を覚えてしまうことです」
「まあ、バーナードは何人の方とお知り合いになったの?」
「えっと、三人です。エデンにニレルとアーベル」
「その御三方の中に、ドロシー姉様と合いそうな方はいらして?」
「はい?!」
「へ?」
アグネスの爆弾発言に、バーナードは、声が裏返る。
マグダリーナもうっかり、変な声が出た。
ドロシーはため息をついて頬に手を当てた。
「実はエルロンド王国から私に縁談がありまして……父上はお断りすると申しますけど、貴族派からは交戦的なエルロンド王国に逆らうのは得策でないとの反対意見もありますの……」
ヴェリタスが眉間に皺を寄せた。
「他国と親交しないエルロンドがこのタイミングで王女に縁談って……つまり教国の背後にエルロンド王国がいるから、攻められたく無かったら王女を人質に寄越せってことだよな。女神教絡みか……」
「そんな……」
女神教関係者としては、マグダリーナも不安になる。
「意図はそうでも、現実にはエルロンドがうちを攻めるのは難しいだろ……地理的にいくつも国を挟んでるからな。多分王様はそれを見越して縁談を断るつもりなんだと思う」
ヴェリタスはこっそり鞄ポケットの中のチャーに、今の話をシャロン達にも伝えるよう命じた。
「そうだと思うのですが、お姉様がハイエルフの方と婚約してしまえば、貴族派も強く出れないと思いましたの」
ヴェリタスは首を振った。
「そうなったら、次はアグネス王女に話が回ってくるだけです」
「それはダメよ、アギー。貴女をエルロンドへ行かせる訳には行かないわ」
「お姉様……」
(ルタとは一つしか違わないのに、よくこの話についていってるわ……やっぱり家柄……ううん、シャロン伯母様の教育かしら……)
ヴェリタスより家柄の良いバーナードを見て、マグダリーナは思った。
バーナードも難しい顔をしているが、これはマグダリーナと同じく話についていけなくて、一生懸命内容を咀嚼してる顔だと直感した。
一限と二限の間の休憩時間に、アグネス第二王女がマグダリーナの机を覗き込んで呟いた。
マグダリーナは必死に次の社会科について予習していたところだった。
「我が家自体が貴族として歴史も浅く、父も社交をしない質なので、社会科はいまいち聞いていても実感が湧かないからか、覚え辛いのです……」
「ショウネシー子爵家は確か、エイブリング辺境伯領の出で、辺境伯領で魔獣や薬香草の研究をした功績を認められて子爵になったのでしたわね。コッコカトリスとその卵の発見が特に大きかったとか」
「そうだったんですか?! 父からは初代の話を聞くことはなかったので、初めて知りました」
アグネスは嬉しそうに笑った。
「実は話のきっかけになればと、調べましたの。よかったら今日のお昼はサロンでご一緒しません? もちろんヴェリタスも一緒に」
「あの、嬉しいお誘いですが、私もヴェリタスもお弁当持参でして」
「構わなくってよ! たまにはお話ししてちょうだい」
そんな訳で、その日のお昼はマグダリーナにとって初の学園サロンとなった。
サロン内はそれぞれ席が衝立で仕切られており、各テーブルの話し声が漏れないよう、防音の魔法もかかっていた。
「こっちよ」
アグネス王女の案内で、王族用の奥の席へ向かう。待っていたのは、第一王女のドロシーとバーナードだった。
「エリック兄様は?」
ドロシーは首を振った。
「今日は学生会の仕事をしながら、あちらで食べるそうよ」
「ドロシー様、アグネス様、お招きありがとうございます」
マグダリーナとヴェリタスは礼をする。
「ここは学園なので楽になさって。どうぞ座って」
メインのメニューが選べるらしく、王女達とバーナードは牛のステーキを選んだ。肉食女子は嫌いじゃない。
マグダリーナとヴェリタスは持参したお弁当を広げる。
「まあ、なんて可愛らしいの!」
二人の王女は感嘆の声を上げた。
今日のお弁当はメインがオークカツ、シャキシャキの千切りキャベツの他に、エビと野菜のテリーヌ、キャロットラペ、胡麻豆腐に茄子の揚げ浸し、トマトとチーズのサンドイッチ。そしてデザートはバナナが添えられたチョコレートケーキだった。
そして野菜具沢山の味噌汁。
「色んな色の食べ物があるのね」
「鮮やかな色のものは、殆ど野菜です」
「まあ、平民はこんな素敵な食事をしているの?」
「わが領内の店舗に、食にこだわっているところがありまして、そのおかげです」
ヴェリタスがチョコレートケーキとバナナを綺麗に半分にして、バーナードに渡す。
マグダリーナも半分取り分けて、テーブルにある小皿に置いて「良ければお二人で分けて下さいと渡す」
バーナードは皿を持ち上げてじっと見た。
「こんな茶色いもの初めて見る。だが甘い香りがするな」
「お菓子なので最後にどうぞ」
「まあお菓子なの?」
「平民向けなので貴族用のお菓子よりだいぶん砂糖は減らしてありますが、ショウネシー領でしか作っていないものですので、試していただけると嬉しいです」
授業はどうだ、流行りのファッションはと差し障りない話題を挟みながら食事は進み、王族達にデザートが運ばれて来た。
「お姉さま、先にマグダリーナのお菓子をいただきましょう」
「ええ」
ひと足先にチョコレートケーキにフォークを入れたバーナードが唸った。
「これは……柔らかく口の中で解ける……ケーキ生地で何かを挟んであるのか……」
そのまま目を瞑り静かに味を堪能する。
「なんて美味しいの!」
「以外……素敵なお味だわ!」
王女様方も気に入っていただけだようだ。
食後の紅茶を飲みながら、和やかな談笑が進む。
「ところで、ショウネシー領にいらっしゃるハイエルフとは、どの様な方々ですの?」
ドロシー王女が水を向けてきて、マグダリーナはこれが本題だとピンときた。
「容姿はとても美しく、魔力も強い……それはなんとなく分かりますの。ただ先日王宮に現れてバーナードを連れ去った方は……少し恐ろしく感じましたわ」
エデンだ。よりにもよって、一番変わった人が出てきてしまった。どうしよう。
どういう意図でハイエルフのことが知りたいのかわからず、マグダリーナはヴェリタスを見る。
「彼はハイエルフの最長老で、創世の女神との記憶を持つ始まりのハイエルフの一人です。四千年以上自由に生きてこられたので、私達の身分制度の枠外にある存在だと理解していただければ」
ヴェリタスが上手いこと言ってくれて、マグダリーナは内心ホッとする。
「そんなに長生きなさっているの?! でもエルフ族も長命ですものね……」
アグネス王女が少し躊躇いながら聞いた。
「ハイエルフとエルフはどう違うのかしら?」
これはマグダリーナも答えられる質問だ。
「ハイエルフとエルフは外見こそ似通ってますが、種族として全く違うのです。ハイエルフは肉体を持った精霊として女神に作られ、基本的に自由と平穏を好みます。外見で見分ける方法は、ハイエルフでしたら額に精石と呼ばれる石がついてます……ですが、前髪で隠れている場合もあるので、確実なのは現存する六人のハイエルフの顔を覚えてしまうことです」
「まあ、バーナードは何人の方とお知り合いになったの?」
「えっと、三人です。エデンにニレルとアーベル」
「その御三方の中に、ドロシー姉様と合いそうな方はいらして?」
「はい?!」
「へ?」
アグネスの爆弾発言に、バーナードは、声が裏返る。
マグダリーナもうっかり、変な声が出た。
ドロシーはため息をついて頬に手を当てた。
「実はエルロンド王国から私に縁談がありまして……父上はお断りすると申しますけど、貴族派からは交戦的なエルロンド王国に逆らうのは得策でないとの反対意見もありますの……」
ヴェリタスが眉間に皺を寄せた。
「他国と親交しないエルロンドがこのタイミングで王女に縁談って……つまり教国の背後にエルロンド王国がいるから、攻められたく無かったら王女を人質に寄越せってことだよな。女神教絡みか……」
「そんな……」
女神教関係者としては、マグダリーナも不安になる。
「意図はそうでも、現実にはエルロンドがうちを攻めるのは難しいだろ……地理的にいくつも国を挟んでるからな。多分王様はそれを見越して縁談を断るつもりなんだと思う」
ヴェリタスはこっそり鞄ポケットの中のチャーに、今の話をシャロン達にも伝えるよう命じた。
「そうだと思うのですが、お姉様がハイエルフの方と婚約してしまえば、貴族派も強く出れないと思いましたの」
ヴェリタスは首を振った。
「そうなったら、次はアグネス王女に話が回ってくるだけです」
「それはダメよ、アギー。貴女をエルロンドへ行かせる訳には行かないわ」
「お姉様……」
(ルタとは一つしか違わないのに、よくこの話についていってるわ……やっぱり家柄……ううん、シャロン伯母様の教育かしら……)
ヴェリタスより家柄の良いバーナードを見て、マグダリーナは思った。
バーナードも難しい顔をしているが、これはマグダリーナと同じく話についていけなくて、一生懸命内容を咀嚼してる顔だと直感した。
70
お気に入りに追加
314
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
これがホントの第2の人生。
神谷 絵馬
ファンタジー
以前より読みやすいように、書き方を変えてみました。
少しずつ編集していきます!
天変地異?...否、幼なじみのハーレム達による嫉妬で、命を落とした?!
私が何をしたっていうのよ?!!
面白そうだから転生してみる??!
冗談じゃない!!
神様の気紛れにより輪廻から外され...。
神様の独断により異世界転生
第2の人生は、ほのぼの生きたい!!
――――――――――
自分の執筆ペースにムラがありすぎるので、1日に1ページの投稿にして、沢山書けた時は予約投稿を使って、翌日に投稿します。
異世界転移の……説明なし!
サイカ
ファンタジー
神木冬華(かみきとうか)28才OL。動物大好き、ネコ大好き。
仕事帰りいつもの道を歩いているといつの間にか周りが真っ暗闇。
しばらくすると突然視界が開け辺りを見渡すとそこはお城の屋根の上!? 無慈悲にも頭からまっ逆さまに落ちていく。
落ちていく途中で王子っぽいイケメンと目が合ったけれど落ちていく。そして…………
聞いたことのない国の名前に見たこともない草花。そして魔獣化してしまう動物達。
ここは異世界かな? 異世界だと思うけれど……どうやってここにきたのかわからない。
召喚されたわけでもないみたいだし、神様にも会っていない。元の世界で私がどうなっているのかもわからない。
私も異世界モノは好きでいろいろ読んできたから多少の知識はあると思い目立たないように慎重に行動していたつもりなのに……王族やら騎士団長やら関わらない方がよさそうな人達とばかりそうとは知らずに知り合ってしまう。
ピンチになったら大剣の勇者が現れ…………ない!
教会に行って祈ると神様と話せたり…………しない!
森で一緒になった相棒の三毛猫さんと共に、何の説明もなく異世界での生活を始めることになったお話。
※小説家になろうでも投稿しています。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる