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二章 ショウネシー領で新年を
31. マグダリーナはじめての魔獣討伐
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翌朝出発時に集まったのは、ニレルとエステラ……もちろんヒラとハラもだが、今回ササミはオス形態になって鶏胸を張っていた。
そしてマグダリーナとアンソニーとヴェリタス、アーベルと、それぞれの騎獣係のコッコ(オス)と解体係のマゴー数体のパーティだ。
アーベルはショウネシー領の冒険者ギルドのギルドマスターをしている、赤髪のハイエルフだ。
細身のハイエルフ達の中では珍しくがっしりめ筋肉が付いた体格に、落ち着いた性格で面倒見が良く、深慮所以の厳しさも持ち合わせているので、ショウネシー領では冒険者のランクはそう簡単に上がらない。
まず通常のランクの下に見習いが設けられ、冒険者としての基礎を習い、何度か実戦を経験して最下位のFランクになれる。
実はBランク冒険者だったグレイも、ショウネシー領ではEランクまでにしかならなかった。かなり厳しい。
アンソニーとヴェリタスは一緒にアーベルの指導下で下級魔獣のスライム、角兎、角モグラを討伐し、見習いを卒業してFランクになっていた。
ゲインズ領に着くと領主のアルバーン伯爵に挨拶して、冒険者ギルドが拠点を展開している討伐現場に向かった。
冒険者達は泊まりがけで討伐しているらしく、雪の中にいくつもテントが立ててある。
ニレルは冒険者ギルドのテントで、ショウネシー領の冒険者ギルドから、今日一日だけの派遣で来た冒険者だと説明した。
「誰かと思ったらニィさんじゃないか。最近見ないと思ったらショウネシー領に引越したんだって? でもあの領に冒険者ギルドの支部はないだろう」
「ああ、でも領内で独自の冒険者ギルドを作ったんだよ。最近上位の魔獣もでるようになったからね。とりあえず今日の分の討伐は僕達がするから、皆んなを休ませてあげるといい」
「ああ、そいつは助かる」
冒険者達は皆疲労しているからか、マグダリーナ達にわざわざちょっかいをかけに来ることもなかった。
ギルドのテントの側にある炉で湯を沸かしたり、暖をとっている者が多い。
エステラも持参した回復薬を、ギルドのテントで買い取ってもらう。
エステラが、ゲインズ領の魔獣の種類について教えてくれる。
「ゲインズ領に多いのは、狼系と熊系と猪系ね。熊は小さな妖精熊以外は凶暴で人も他の魔獣も襲うから、必ず仕留めなきゃならないの。こいつらが出たら、私達で対処するけど、その前に皆んなに一箇所だけでも傷をつけてもらうから」
「どうして?」
その皆んなの中に自分も入っているのだろうかと不安になりながら、マグダリーナは聞く。
「魔獣を討伐すると、討伐者はその魔獣の魔力を取り込んで少しずつ強くなるの。誰がトドメを刺しても、討伐に参加した者にはその恩恵があるわ。リーナにわかりやすく云うと、経験値が貰えてレベルアップ出来るってやつよ」
「なるほど」
「狼はこの時期、真っ白な毛皮の雪狼がでてくる時があるわ。毛皮は貴婦人のコートに人気で高く売れる素材だから、なるべく毛皮を傷付けないように仕留められるよう、火魔法は避けた方がいい」
「う……うん」
「とにかくリーナは、魔獣の首をスパッと落とすイメージを念じていけば、あとは腕輪がいい感じにそういう魔法を出してくれるから、狙いがブレないよう敵から目を離さないようにだけ気をつけて。念じかたに自信がなかったら、適度に詠唱すればいいの。『カッター』でも、いっそオノマトペでも良いわよ。『スパッ』とか」
「わ……わかったわ」
(とは言ってみたけど、え? これやっぱり、私も討伐しなくちゃいけない流れ?)
マグダリーナの本音は、ただただアンソニーが心配で見守りたかっただけだったのだが……
ディオンヌ商会印の完全防水ブーツと完全防水ダウンコートで、森の奥へしばらく歩くと、早速狼が数匹出て来た。
アンソニーが風魔法で首を裂いて一匹仕留め、身体強化で走り出したヴェリタスが、剣で二度首を斬り付け、もう一匹仕留める。
(二人とも強くない?)
特にアンソニーの成長ぶりをみて、お姉ちゃんもっと頑張らないとと、マグダリーナは少し焦った。
(首を落とす首を落とす首を落とす)
目の前の狼をきっと睨みつける。
「ギ……ギロチンっ!!!」
腕輪から、ヒュッと光りが放たれたと思うと、ぼとり、と灰色狼の首が胴から離れた。
「その調子よ! リーナ!」
エステラの激励に、解体用の長包丁を持ったマゴー達も一斉に頷き、包丁を掲げて激励した。
アンソニーとヴェリタスの方は、アーベルの指導が入った。
「アンソニーは首を落とす程じゃなかったが、一撃で倒せたからいいぞ。次は氷魔法で同じようにやってみろ」
「氷……やってみます!」
「ヴェリタス、おまえは身体強化と身体能力に頼りすぎだ。身体強化した上に、剣に魔法を乗せろ。じゃないと今の身体で一撃で倒すのは無理だぞ」
「……っ」
ヴェリタスはどうも魔法は苦手らしい。一応身体強化も魔法なのだけど、感じ方は個人差だから、そういうこともあるのだろう。
エステラもヴェリタスに助言する。
「ルタ、魔法は想像に魔力を乗せて発動する力だよ。身体強化みたいに、剣の周りに何でも切れる風の膜があると思って、剣に魔力を込めてみて」
「やってみる」
助言しながら、雑に魔法で狼を倒してるエステラに刺激を受けて、ヴェリタスは再度狼に斬りかかった。
今度は上手く一撃で首を斬り落とし、そのまま油断せず、立て続けに三匹討伐していく。
アンソニーも氷魔法で氷柱を作って、狼の首を刺して仕留めていた。
やがて真っ白な狼が、集団でやって来るのが見えた。
「雪狼の集団?!」
ヴェリタスが身構えたが、ニレルとアーベルはさらに遠くを見ていた。
「よし、皆んなコッコに乗って、ニレルに続け」
アーベルの指示に従い、エステラ以外全員コッコ(オス)に乗った。
「エステラ、ここは任せたよ」
「ニレルも皆んなのこと任せたからね」
「任された」
そう言って、ニレルはコッコ(オス)を走らせる。
「エステラ!」
エステラ一人置いていくことがわかって、マグダリーナはエステラの名を叫ぶ。
「大丈夫よリーナ、頑張ってね」
ニ百頭近くの狼の群れが迫ってくる。
てっきりエステラ一人に任せて逃げるのかと思いきや、ニレルはコッコ(オス)を狼の群れの方向に走らせた。
(な、なんだと――――――?!)
雪狼の群れはコッコに見向きもせずに、何かから逃げるように、マグダリーナ達とすれ違って行く。
そして、マグダリーナは見た。
『頑張ってね』
エステラの声が脳内をリフレインする。
雪狼の群れの奥に、八体の、前脚を四本もち二足歩行する巨大な熊がいたのだ。
そしてマグダリーナとアンソニーとヴェリタス、アーベルと、それぞれの騎獣係のコッコ(オス)と解体係のマゴー数体のパーティだ。
アーベルはショウネシー領の冒険者ギルドのギルドマスターをしている、赤髪のハイエルフだ。
細身のハイエルフ達の中では珍しくがっしりめ筋肉が付いた体格に、落ち着いた性格で面倒見が良く、深慮所以の厳しさも持ち合わせているので、ショウネシー領では冒険者のランクはそう簡単に上がらない。
まず通常のランクの下に見習いが設けられ、冒険者としての基礎を習い、何度か実戦を経験して最下位のFランクになれる。
実はBランク冒険者だったグレイも、ショウネシー領ではEランクまでにしかならなかった。かなり厳しい。
アンソニーとヴェリタスは一緒にアーベルの指導下で下級魔獣のスライム、角兎、角モグラを討伐し、見習いを卒業してFランクになっていた。
ゲインズ領に着くと領主のアルバーン伯爵に挨拶して、冒険者ギルドが拠点を展開している討伐現場に向かった。
冒険者達は泊まりがけで討伐しているらしく、雪の中にいくつもテントが立ててある。
ニレルは冒険者ギルドのテントで、ショウネシー領の冒険者ギルドから、今日一日だけの派遣で来た冒険者だと説明した。
「誰かと思ったらニィさんじゃないか。最近見ないと思ったらショウネシー領に引越したんだって? でもあの領に冒険者ギルドの支部はないだろう」
「ああ、でも領内で独自の冒険者ギルドを作ったんだよ。最近上位の魔獣もでるようになったからね。とりあえず今日の分の討伐は僕達がするから、皆んなを休ませてあげるといい」
「ああ、そいつは助かる」
冒険者達は皆疲労しているからか、マグダリーナ達にわざわざちょっかいをかけに来ることもなかった。
ギルドのテントの側にある炉で湯を沸かしたり、暖をとっている者が多い。
エステラも持参した回復薬を、ギルドのテントで買い取ってもらう。
エステラが、ゲインズ領の魔獣の種類について教えてくれる。
「ゲインズ領に多いのは、狼系と熊系と猪系ね。熊は小さな妖精熊以外は凶暴で人も他の魔獣も襲うから、必ず仕留めなきゃならないの。こいつらが出たら、私達で対処するけど、その前に皆んなに一箇所だけでも傷をつけてもらうから」
「どうして?」
その皆んなの中に自分も入っているのだろうかと不安になりながら、マグダリーナは聞く。
「魔獣を討伐すると、討伐者はその魔獣の魔力を取り込んで少しずつ強くなるの。誰がトドメを刺しても、討伐に参加した者にはその恩恵があるわ。リーナにわかりやすく云うと、経験値が貰えてレベルアップ出来るってやつよ」
「なるほど」
「狼はこの時期、真っ白な毛皮の雪狼がでてくる時があるわ。毛皮は貴婦人のコートに人気で高く売れる素材だから、なるべく毛皮を傷付けないように仕留められるよう、火魔法は避けた方がいい」
「う……うん」
「とにかくリーナは、魔獣の首をスパッと落とすイメージを念じていけば、あとは腕輪がいい感じにそういう魔法を出してくれるから、狙いがブレないよう敵から目を離さないようにだけ気をつけて。念じかたに自信がなかったら、適度に詠唱すればいいの。『カッター』でも、いっそオノマトペでも良いわよ。『スパッ』とか」
「わ……わかったわ」
(とは言ってみたけど、え? これやっぱり、私も討伐しなくちゃいけない流れ?)
マグダリーナの本音は、ただただアンソニーが心配で見守りたかっただけだったのだが……
ディオンヌ商会印の完全防水ブーツと完全防水ダウンコートで、森の奥へしばらく歩くと、早速狼が数匹出て来た。
アンソニーが風魔法で首を裂いて一匹仕留め、身体強化で走り出したヴェリタスが、剣で二度首を斬り付け、もう一匹仕留める。
(二人とも強くない?)
特にアンソニーの成長ぶりをみて、お姉ちゃんもっと頑張らないとと、マグダリーナは少し焦った。
(首を落とす首を落とす首を落とす)
目の前の狼をきっと睨みつける。
「ギ……ギロチンっ!!!」
腕輪から、ヒュッと光りが放たれたと思うと、ぼとり、と灰色狼の首が胴から離れた。
「その調子よ! リーナ!」
エステラの激励に、解体用の長包丁を持ったマゴー達も一斉に頷き、包丁を掲げて激励した。
アンソニーとヴェリタスの方は、アーベルの指導が入った。
「アンソニーは首を落とす程じゃなかったが、一撃で倒せたからいいぞ。次は氷魔法で同じようにやってみろ」
「氷……やってみます!」
「ヴェリタス、おまえは身体強化と身体能力に頼りすぎだ。身体強化した上に、剣に魔法を乗せろ。じゃないと今の身体で一撃で倒すのは無理だぞ」
「……っ」
ヴェリタスはどうも魔法は苦手らしい。一応身体強化も魔法なのだけど、感じ方は個人差だから、そういうこともあるのだろう。
エステラもヴェリタスに助言する。
「ルタ、魔法は想像に魔力を乗せて発動する力だよ。身体強化みたいに、剣の周りに何でも切れる風の膜があると思って、剣に魔力を込めてみて」
「やってみる」
助言しながら、雑に魔法で狼を倒してるエステラに刺激を受けて、ヴェリタスは再度狼に斬りかかった。
今度は上手く一撃で首を斬り落とし、そのまま油断せず、立て続けに三匹討伐していく。
アンソニーも氷魔法で氷柱を作って、狼の首を刺して仕留めていた。
やがて真っ白な狼が、集団でやって来るのが見えた。
「雪狼の集団?!」
ヴェリタスが身構えたが、ニレルとアーベルはさらに遠くを見ていた。
「よし、皆んなコッコに乗って、ニレルに続け」
アーベルの指示に従い、エステラ以外全員コッコ(オス)に乗った。
「エステラ、ここは任せたよ」
「ニレルも皆んなのこと任せたからね」
「任された」
そう言って、ニレルはコッコ(オス)を走らせる。
「エステラ!」
エステラ一人置いていくことがわかって、マグダリーナはエステラの名を叫ぶ。
「大丈夫よリーナ、頑張ってね」
ニ百頭近くの狼の群れが迫ってくる。
てっきりエステラ一人に任せて逃げるのかと思いきや、ニレルはコッコ(オス)を狼の群れの方向に走らせた。
(な、なんだと――――――?!)
雪狼の群れはコッコに見向きもせずに、何かから逃げるように、マグダリーナ達とすれ違って行く。
そして、マグダリーナは見た。
『頑張ってね』
エステラの声が脳内をリフレインする。
雪狼の群れの奥に、八体の、前脚を四本もち二足歩行する巨大な熊がいたのだ。
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