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一章 ナイナイづくしの異世界転生
14. 遠慮しナイ
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「という訳で、まずはギルドの依頼を取り下げてもらえるかな?」
「なるほど、そうしよう」
ハンフリーが冒険者ギルドに討伐依頼を出していた魔獣は、コッコ(オス)で対応できるとニレルに助言された。
依頼したものの着手するものが居ずに数ヶ月放置されていたのだから、取り下げても問題ない。
「そうしたら、今収納してる魔物の死体はどうしたらいいのかしら……」
ハンフリーから依頼が出てた魔獣だからとマグダリーナは仕方なく取っておいたのだ。
しかしギルドに持って行っても報酬は領主のハンフリーから出るので、金銭的には意味がなかった……
「マゴーに解体してもらって、そのまま素材として使ってもいいし、素材として売ってもいいと思うの。
色々素材を買い取ってくれる所はあるけど、一番めんどくさくないのが冒険者ギルドよ。でも治安が良くないのよね……」
エステラの言葉にニレルも頷いた。
「冒険者ギルドはあまり詮索されることはないからね。でも、ならず者も多い。高額買取してくれるのは宮廷魔法師団だけど、あそこは希少素材を持ち込んだ時の追求がかなり面倒だね。後は素材買取してる商人かな。こっちは当然商人によって良し悪しが出てくる」
ハンフリーが本体(眼鏡)のレンズをハンカチで拭いてかけ直した。
実は食事の時も執務室でも、そして今も、彼の膝の上にはコッコ(メス)が乗っていた。
足元にも数羽控えている。
すごく懐かれているが、ハンフリーはまだ二十二歳と若くて独身。婚期に影響しないか心配だ。
「領の収穫物に関しては、すぐに利益がでることではないし、ひとまずこれから迎える冬を凌ぐためにも、領民の安全のためにも魔獣の討伐は必要だから、素材売買で小金を稼ぐのも手かな……」
ハンフリーが窓の外のコッコ(オス)を眺める。
「戦うのはコッコでも、アンソニーも一緒に行かないと行けないかしら?」
マグダリーナからしたら、アンソニーの安全確保は第一優先だ。
ニレルが首を振った。
「随分慣れてきてるから、コッコ達だけで討伐は出来るよ」
「でも僕頑張って鍛えます! 冒険者ギルドにも登録します!」
「ええ?!」
アンソニーの宣言に、マグダリーナは慌てた。冒険者になって魔獣と戦うなんて危険すぎる。
「ニレル、僕に剣を教えて下さい」
「いいよ」
ニレルはあっさり引き受けた。
「トニー?!」
「お姉さま、僕も出来る事を増やして、大切なものを守る力が欲しいんです」
ハンフリーの足元のコッコ(メス)が二羽、ころころとアンソニーの足元に転がって行った。
アンソニー派ができた瞬間だった。
ここでニレルから、とんでもない爆弾発言があった。
「魔獣の出現が増えたって云ってただろう? コッコカトリスなんて稀少種もいるし、領内をざっと調べた感じ、二、三年以内にダンジョンができそうなんだよね。だから冒険者登録して備えるのは、いいことだと思うよ」
「「「「「ダンジョン??!」」」」」
現在リーン王国内にダンジョンはない。
もし本当に領内にダンジョンが出来たら、素材目当ての冒険者や宮廷魔法師やらで人の流れや物流が大きく変わることになりかねない。
「いっそ領内で独自の冒険者ギルドを作るのもありか……」
ぼそりとダーモットがが言う。
「ダンジョンができるなら、それも視野に入れた方がいいでしょうが、先ずは目下の領内の冬越しです。幸いというのも変ですが、他領に流れた世帯も多く、今から対策すれば領民の冬越しの燃料もなんとか……」
マグダリーナは早速マゴーが作ってくれたノートに、とにかくメモしまくりながら、ふと顔をあげた。
「そういえば、今年は厳しい冬になりそうって噂じゃなかったかしら……」
「そうですね……流行病のあった年も冬の厳しい時でした……燃料や食料だけじゃなく、薬も必要になって来るかと……」
ケーレブが難しい顔をした途端、ケーレブのそばにいたマゴー1号が他のマゴーに薬の用意を命じる。
「マゴー……薬も作れるのか……」
呆然とした、ケーレブの呟きに、エステラが頷いた。
「木炭を使うか、魔導具にするか……んーでもどうせ木材使うならな……」
ぶつぶつ呟いているエステラを、マグダリーナは覗き込んだ。
目が合った途端、エステラはニヤリと笑った。
「はい! 私、家も作りたいし道も整備したいし、もういっそ、領内の全て一気に新しくしません?」
ニレル以外が、ぽかんとしてエステラを見た。
「気密性の高い家を作れば、燃料も節約できるし、建材はそこらの森からちゃちゃっともらってついでに植樹してくるから、資金面の問題ないんだわ」
「いやその……」
「何処をどういう風にするかは、ニレルとハンフリーさん達で話し合って頂戴。私はさっそく材料調達に行ってくる! 行くよハラ、ヒラ、ササミ」
あっという間にエステラは転移魔法で消えてしまった。
因みにササミは無理矢理エステラの従魔に収まった、性転換するコッコリーダーの名前らしい。
「いいのかい?」
戸惑いがちに言うハンフリーに、ニレルは笑いを堪えて答えた。
「いいんだよ。領地の大改造なんて大きな魔法、そうそう使う機会も無いから、やりたいんだ。もちろん、君たちの許可があればだけど」
「こちらは願ってもないことだが……」
「さあ、だったら存分に、どうしていきたいか云ってくれ。もちろん僕らも意に沿わないことは断るから、遠慮も心配もいらないよ」
ハンフリーの本体(眼鏡)がキラリと光った。
彼はばさりと領地の地図を広げ、まずダンジョンができそうな位置をニレルに確認する。それから何処に居住区を持って来るかなど、詳しく詰めはじめた。
という訳で、ひとまずやる事をまとめると、
一.領地の道路と農耕地、水路整備と建物の新築。
家に関しては、現時点でショウネシー領に籍のあるものは、今住んでる家を取り壊して引っ越すことにもなるので、今後十年税を納めれば持家にできることにし、それ以外は賃貸か代金分割払いとする。
二.コッコ(オス)の半数を領内の警備に放ち、魔獣を討伐する。
お肉と毛皮は冬の為に取っておき、残りの素材を冒険者ギルドに売って換金。
三.春に領地で育てられる作物を検討する。
四.コッコ(オス)の引ける馬車を作る。
五.領民が字と計算、生活に便利な簡単な魔法を習えるところを作る。
六.マグダリーナとアンソニーの学園入学の準備。
七.子爵家の従者や領地の事務員などの人材募集。
ここまで書き終えた時、ふとハンフリーが膝の上のコッコをもちもちしながら、ダーモットとニレルに質問した。
「私はあまり魔獣に詳しくないのだけども、このコッコカトリスというもちもち……んんっ、魔獣は稀少種だと言っていたよね?」
ダーモットが頷く。
「こう見えて魔獣のなかでも最強と言われる竜種なんだよ。メスの性質は穏やかで、オスは飛べないが、強く速く走る。オスもメスも魔法が使えるしね」
ニレルがササミをテイムした時のことを思い出したらしく、笑いを堪えていた。
「メスの生む卵は栄養豊富で美味、そしてエリクサーなどの特上回復薬の材料にもなるんだ……エステラは以前からコッコのメスを欲しがってたんだよ」
ハンフリーの膝の上のコッコが身体をずらすと、ぽこりと綺麗な生みたて卵が。
ハンフリーはそれを机の上に置いた。
「もしかしてこれは、一度王家に献上しないとまずいんじゃないかな?」
ダーモットが目を閉じて、顔を横に振った。
いやいやするダーモットにハンフリーが畳み掛ける。
「ダーモット様この場合、あなたが王宮に行かないといけないんですよ」
「どうしても行かないとダメかい?」
「後でバレる方がまずいでしょう」
八.コッコ卵を王家に献上。
これは明日にでも出発してもらおう。卵は鮮度が大事。
「なるほど、そうしよう」
ハンフリーが冒険者ギルドに討伐依頼を出していた魔獣は、コッコ(オス)で対応できるとニレルに助言された。
依頼したものの着手するものが居ずに数ヶ月放置されていたのだから、取り下げても問題ない。
「そうしたら、今収納してる魔物の死体はどうしたらいいのかしら……」
ハンフリーから依頼が出てた魔獣だからとマグダリーナは仕方なく取っておいたのだ。
しかしギルドに持って行っても報酬は領主のハンフリーから出るので、金銭的には意味がなかった……
「マゴーに解体してもらって、そのまま素材として使ってもいいし、素材として売ってもいいと思うの。
色々素材を買い取ってくれる所はあるけど、一番めんどくさくないのが冒険者ギルドよ。でも治安が良くないのよね……」
エステラの言葉にニレルも頷いた。
「冒険者ギルドはあまり詮索されることはないからね。でも、ならず者も多い。高額買取してくれるのは宮廷魔法師団だけど、あそこは希少素材を持ち込んだ時の追求がかなり面倒だね。後は素材買取してる商人かな。こっちは当然商人によって良し悪しが出てくる」
ハンフリーが本体(眼鏡)のレンズをハンカチで拭いてかけ直した。
実は食事の時も執務室でも、そして今も、彼の膝の上にはコッコ(メス)が乗っていた。
足元にも数羽控えている。
すごく懐かれているが、ハンフリーはまだ二十二歳と若くて独身。婚期に影響しないか心配だ。
「領の収穫物に関しては、すぐに利益がでることではないし、ひとまずこれから迎える冬を凌ぐためにも、領民の安全のためにも魔獣の討伐は必要だから、素材売買で小金を稼ぐのも手かな……」
ハンフリーが窓の外のコッコ(オス)を眺める。
「戦うのはコッコでも、アンソニーも一緒に行かないと行けないかしら?」
マグダリーナからしたら、アンソニーの安全確保は第一優先だ。
ニレルが首を振った。
「随分慣れてきてるから、コッコ達だけで討伐は出来るよ」
「でも僕頑張って鍛えます! 冒険者ギルドにも登録します!」
「ええ?!」
アンソニーの宣言に、マグダリーナは慌てた。冒険者になって魔獣と戦うなんて危険すぎる。
「ニレル、僕に剣を教えて下さい」
「いいよ」
ニレルはあっさり引き受けた。
「トニー?!」
「お姉さま、僕も出来る事を増やして、大切なものを守る力が欲しいんです」
ハンフリーの足元のコッコ(メス)が二羽、ころころとアンソニーの足元に転がって行った。
アンソニー派ができた瞬間だった。
ここでニレルから、とんでもない爆弾発言があった。
「魔獣の出現が増えたって云ってただろう? コッコカトリスなんて稀少種もいるし、領内をざっと調べた感じ、二、三年以内にダンジョンができそうなんだよね。だから冒険者登録して備えるのは、いいことだと思うよ」
「「「「「ダンジョン??!」」」」」
現在リーン王国内にダンジョンはない。
もし本当に領内にダンジョンが出来たら、素材目当ての冒険者や宮廷魔法師やらで人の流れや物流が大きく変わることになりかねない。
「いっそ領内で独自の冒険者ギルドを作るのもありか……」
ぼそりとダーモットがが言う。
「ダンジョンができるなら、それも視野に入れた方がいいでしょうが、先ずは目下の領内の冬越しです。幸いというのも変ですが、他領に流れた世帯も多く、今から対策すれば領民の冬越しの燃料もなんとか……」
マグダリーナは早速マゴーが作ってくれたノートに、とにかくメモしまくりながら、ふと顔をあげた。
「そういえば、今年は厳しい冬になりそうって噂じゃなかったかしら……」
「そうですね……流行病のあった年も冬の厳しい時でした……燃料や食料だけじゃなく、薬も必要になって来るかと……」
ケーレブが難しい顔をした途端、ケーレブのそばにいたマゴー1号が他のマゴーに薬の用意を命じる。
「マゴー……薬も作れるのか……」
呆然とした、ケーレブの呟きに、エステラが頷いた。
「木炭を使うか、魔導具にするか……んーでもどうせ木材使うならな……」
ぶつぶつ呟いているエステラを、マグダリーナは覗き込んだ。
目が合った途端、エステラはニヤリと笑った。
「はい! 私、家も作りたいし道も整備したいし、もういっそ、領内の全て一気に新しくしません?」
ニレル以外が、ぽかんとしてエステラを見た。
「気密性の高い家を作れば、燃料も節約できるし、建材はそこらの森からちゃちゃっともらってついでに植樹してくるから、資金面の問題ないんだわ」
「いやその……」
「何処をどういう風にするかは、ニレルとハンフリーさん達で話し合って頂戴。私はさっそく材料調達に行ってくる! 行くよハラ、ヒラ、ササミ」
あっという間にエステラは転移魔法で消えてしまった。
因みにササミは無理矢理エステラの従魔に収まった、性転換するコッコリーダーの名前らしい。
「いいのかい?」
戸惑いがちに言うハンフリーに、ニレルは笑いを堪えて答えた。
「いいんだよ。領地の大改造なんて大きな魔法、そうそう使う機会も無いから、やりたいんだ。もちろん、君たちの許可があればだけど」
「こちらは願ってもないことだが……」
「さあ、だったら存分に、どうしていきたいか云ってくれ。もちろん僕らも意に沿わないことは断るから、遠慮も心配もいらないよ」
ハンフリーの本体(眼鏡)がキラリと光った。
彼はばさりと領地の地図を広げ、まずダンジョンができそうな位置をニレルに確認する。それから何処に居住区を持って来るかなど、詳しく詰めはじめた。
という訳で、ひとまずやる事をまとめると、
一.領地の道路と農耕地、水路整備と建物の新築。
家に関しては、現時点でショウネシー領に籍のあるものは、今住んでる家を取り壊して引っ越すことにもなるので、今後十年税を納めれば持家にできることにし、それ以外は賃貸か代金分割払いとする。
二.コッコ(オス)の半数を領内の警備に放ち、魔獣を討伐する。
お肉と毛皮は冬の為に取っておき、残りの素材を冒険者ギルドに売って換金。
三.春に領地で育てられる作物を検討する。
四.コッコ(オス)の引ける馬車を作る。
五.領民が字と計算、生活に便利な簡単な魔法を習えるところを作る。
六.マグダリーナとアンソニーの学園入学の準備。
七.子爵家の従者や領地の事務員などの人材募集。
ここまで書き終えた時、ふとハンフリーが膝の上のコッコをもちもちしながら、ダーモットとニレルに質問した。
「私はあまり魔獣に詳しくないのだけども、このコッコカトリスというもちもち……んんっ、魔獣は稀少種だと言っていたよね?」
ダーモットが頷く。
「こう見えて魔獣のなかでも最強と言われる竜種なんだよ。メスの性質は穏やかで、オスは飛べないが、強く速く走る。オスもメスも魔法が使えるしね」
ニレルがササミをテイムした時のことを思い出したらしく、笑いを堪えていた。
「メスの生む卵は栄養豊富で美味、そしてエリクサーなどの特上回復薬の材料にもなるんだ……エステラは以前からコッコのメスを欲しがってたんだよ」
ハンフリーの膝の上のコッコが身体をずらすと、ぽこりと綺麗な生みたて卵が。
ハンフリーはそれを机の上に置いた。
「もしかしてこれは、一度王家に献上しないとまずいんじゃないかな?」
ダーモットが目を閉じて、顔を横に振った。
いやいやするダーモットにハンフリーが畳み掛ける。
「ダーモット様この場合、あなたが王宮に行かないといけないんですよ」
「どうしても行かないとダメかい?」
「後でバレる方がまずいでしょう」
八.コッコ卵を王家に献上。
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