189 / 225
第八章 胎動
2 作戦会議
しおりを挟む
《へー! 俺たちがあっちこっち駈けずり回ってるうちに、そんなことになってたとはね。やるじゃねえの、ヒュウガ》
ここまでの顛末を聞いての、ガイアの第一声はこれだった。
その日の午後。魔王城の執務室。俺とギーナ、ライラとレティ、シャオトゥと真野であるマルコ、さらにギガンテ、キリアカイが一同に会している。
なお、フェイロンとゾルカンは、すでにそれぞれの領地に戻っている。ヒエンはあのまま北東の地に残った。ガッシュを介した<念話>やギーナの水晶のおかげで、遠方にいる者とでも話をすることはできるからだ。実際、彼らもこの会合に思念のみで参加している。
ギーナのあやつる水晶球の中に、日に焼けた野性味あふれるガイアの笑顔が映し出されている。この男の顔を見るのは久しぶりだった。
例によって、表面上は国同士の公的な話し合いの場ということになっているが、<念話>のほうでは密談をおこなうという形だ。
これに関してはこちらのガッシュと、あちらのリールーの協力によるところが非常に大きい。彼らは血筋として遠縁にあたるということもあり、互いの<念話>を融合させてこうした場を作ることも比較的簡単にできるらしいのだ。
もちろん、会話にも参加している。
《んで、そっちが件のキリアカイ女史か? まあ今後とも、よろしく頼まあ》
ガイアがそう言った途端、キリアカイはすうっと両目を細めた。
《下賤の者が、このあたくしに軽々しく口を利かないでちょうだい。口を引き裂かれたいのかしら、坊や?》
《うっわ、『坊や』と来たね。さすが、鼻っ柱は尋常じゃねーなあ。もと女帝の四天王は伊達じゃねえってかあ?》
棘まみれの女の返事など意に介さぬ風で、ガイアは腰に太い腕をあて、ふははは、と哄笑した。ガイアだっていい大人なわけだが、人族の五倍の寿命を持つと言われる魔族の女キリアカイにしてみれば、彼などほんの鼻たれ小僧に等しいのかもしれない。
となれば俺など、それこそ何をかいわんやだ。そう考えると、ちょっと複雑な気分になる。
水晶球の中にはガイアのほかに、玉座についた皇帝ヴァルーシャと、その両脇に近衛隊隊長フリーダ、副長デュカリスが控えているのが映し出されている。その他、宰相をはじめとする数名の文官だ。かれらについてはこの一連の会話の間、なにやら渋い表情だった。
水晶球のほうから澄んだ少年の声がした。
《余計な話はいい、ガイア。話を先へ進めてくれ》
《あ、こいつは失礼を》
ヴァルーシャに向かって軽い感じでちょっと頭を下げただけのガイアを、フリーダが途端に恐ろしい目で睨みつけている。が、まあそれはそちらの問題である。
ちなみにヴァルーシャ帝だけれども、彼の姿はこちらの魔力の程度に応じて、様々に見え方が異なるらしい。魔力の少ない者には以前の通り、デュカリスそっくりの青年に見えるようだし、そうでない者には本来の少年の姿に見える。
魔王になった今の俺には、彼はやっと十歳ぐらいの少年にしか見えなかった。が、その表情も言葉も身のこなしも、少年にしては相当に大人びている。
《で、だな。ここまでで、マリアについて分かったことなんだが》
ガイアの話を要約すれば、こうだった。
これまででわかっているように、南側、人族の三国の中で、「システム・マリア」はあちこちの城や街、村などの教会に常駐してきた。総勢、三百名は下らないらしい。これらすべてのマリアがひとつの意識と記憶を共有し、ときどきにあちら世界から落ちてくる「勇者」に「奴隷」をあてがって面倒を見つつ、魔王城へ導く仕事をおこなってきたわけだ。
場合によっては彼女たちは各国の首脳部に入り込み、様々な政治的アドバイスまで行うこともあったらしい。
各国のマリアに対する態度や考え方はまちまちだ。
例えば東のティベリエス帝国では、彼女はまるで聖女のような扱いを受けている。それだけ創世神信仰が篤いということらしい。
逆に西のレマイオス共和国では、全体的な信仰心はさほどでもない。むしろ、より現実的、合理的な考え方が先行している。彼女が国にとって有益な存在である限りは協力することを良しとしているが、そうでないならそれなりに、と言うのが最も妥当な表現であるようだ。
ヴァルーシャ帝はここまでの一連の騒動により、ここ最近であの女に対する疑いを深めているが、今のところ他の二国はそこまでではない。ヴァルーシャ帝国と同様、「創造神」を信仰する宗教をもつ国である両国では、マリアはむしろ崇拝され、基本的には尊重される立場だと言ってもいいようだ。
《それは……面倒なことですね》
《その通り。この件に関して、レマイオスとティベリエスの協力は得られないと考えるのが妥当でしょう》
俺の言葉に静かに答えたのはヴァルーシャだ。
《レマイオスについては、やりようによっては、こちら陣営に引き入れることは可能かと。しかし、相当に時間と金がかかりましょうね》
《……そうでしょうね》
ここで俺は、少し前にガッシュを通じて二国からの打診があったことを思いだしていた。
実は西のレマイオス共和国も東の島国ティベリエス帝国も、今回のヴァルーシャ帝の決定についてあれこれ思う所があるらしい。
本当に魔王ヒュウガがヴァルーシャと手を組んであの「創世神」に盾突こうとしているのかどうかも、かなり疑っていたようなのだ。ということで、レマイオスの大統領とティベリエス帝が、それぞれ俺に「その話は本当か」とこっそりと通信してきたという訳だ。
もちろん俺は、あっさり「その通り」と返事をした。彼らは一様に驚いたようだったが、まだそれぞれの態度をはっきりさせるところまでは行っていない。しかし、事後の利権関係のことを考えれば、それぞれ「協力したい」と言い出すのは時間の問題ではないかとも思われた。
まあ、ともかくも。どちらにしても、これを機にこれらの国と俺との間に、いわゆる「ホットライン」がつながったのはいいことだった。
ヴァルーシャは話を続けている。
《まあ、『この件に関して余計な邪魔だてだけはしない』ということで、すでに両国ともに内々に約定を交わしてはおります。これに反すれば、互いの長年の信頼関係が揺らぐことにもなる。ということで、一応はご信頼いただきたい》
《無論です。お忙しい中、様々に手を打ってくださり、ありがとうございます。ヴァルーシャ陛下》
俺が一礼してそう言うと、ヴァルーシャは黙ってうなずいた。大きく表情は変えないが、まずまず満足げだ。
《で、今後はどのようになさるおつもりか? ヒュウガ陛下》
この少年から「ヒュウガ陛下」などと呼ばれるのはいかにも気恥ずかしい感じがしたが、俺は敢えてそこは流して先を続けた。
《は。今はまだ、どのようにすればあのマリアに痛撃を加えることが出来るのかがはっきりしておりません。なにしろ、あれは人とは呼べない存在のようですし》
《というと?》
《第一に、彼女たちは個々に離れた存在でありながらも、ひとつの意識を共有している。よしんばどれか一人を倒したとしても、その情報がすぐに他の三百名ちかくに行きわたり、即座に対処法を構築されてしまうでしょう》
《ふむ……》
《第二に、彼女たちは不死身とは言えないまでも、相当に回復力があるようです。そもそも優秀な<治癒者>でもあり、少し傷つけたぐらいではすぐに復活してくることは必至です。これは経験上、ほかの皆も知っていることです》
水晶球の中のフリーダとデュカリスの表情を見て、ヴァルーシャもうなずいた。
《なるほど──》
《おいおい。だったら、どーするってえのよ》
割って入ったのはガイアだった。
ここまでの顛末を聞いての、ガイアの第一声はこれだった。
その日の午後。魔王城の執務室。俺とギーナ、ライラとレティ、シャオトゥと真野であるマルコ、さらにギガンテ、キリアカイが一同に会している。
なお、フェイロンとゾルカンは、すでにそれぞれの領地に戻っている。ヒエンはあのまま北東の地に残った。ガッシュを介した<念話>やギーナの水晶のおかげで、遠方にいる者とでも話をすることはできるからだ。実際、彼らもこの会合に思念のみで参加している。
ギーナのあやつる水晶球の中に、日に焼けた野性味あふれるガイアの笑顔が映し出されている。この男の顔を見るのは久しぶりだった。
例によって、表面上は国同士の公的な話し合いの場ということになっているが、<念話>のほうでは密談をおこなうという形だ。
これに関してはこちらのガッシュと、あちらのリールーの協力によるところが非常に大きい。彼らは血筋として遠縁にあたるということもあり、互いの<念話>を融合させてこうした場を作ることも比較的簡単にできるらしいのだ。
もちろん、会話にも参加している。
《んで、そっちが件のキリアカイ女史か? まあ今後とも、よろしく頼まあ》
ガイアがそう言った途端、キリアカイはすうっと両目を細めた。
《下賤の者が、このあたくしに軽々しく口を利かないでちょうだい。口を引き裂かれたいのかしら、坊や?》
《うっわ、『坊や』と来たね。さすが、鼻っ柱は尋常じゃねーなあ。もと女帝の四天王は伊達じゃねえってかあ?》
棘まみれの女の返事など意に介さぬ風で、ガイアは腰に太い腕をあて、ふははは、と哄笑した。ガイアだっていい大人なわけだが、人族の五倍の寿命を持つと言われる魔族の女キリアカイにしてみれば、彼などほんの鼻たれ小僧に等しいのかもしれない。
となれば俺など、それこそ何をかいわんやだ。そう考えると、ちょっと複雑な気分になる。
水晶球の中にはガイアのほかに、玉座についた皇帝ヴァルーシャと、その両脇に近衛隊隊長フリーダ、副長デュカリスが控えているのが映し出されている。その他、宰相をはじめとする数名の文官だ。かれらについてはこの一連の会話の間、なにやら渋い表情だった。
水晶球のほうから澄んだ少年の声がした。
《余計な話はいい、ガイア。話を先へ進めてくれ》
《あ、こいつは失礼を》
ヴァルーシャに向かって軽い感じでちょっと頭を下げただけのガイアを、フリーダが途端に恐ろしい目で睨みつけている。が、まあそれはそちらの問題である。
ちなみにヴァルーシャ帝だけれども、彼の姿はこちらの魔力の程度に応じて、様々に見え方が異なるらしい。魔力の少ない者には以前の通り、デュカリスそっくりの青年に見えるようだし、そうでない者には本来の少年の姿に見える。
魔王になった今の俺には、彼はやっと十歳ぐらいの少年にしか見えなかった。が、その表情も言葉も身のこなしも、少年にしては相当に大人びている。
《で、だな。ここまでで、マリアについて分かったことなんだが》
ガイアの話を要約すれば、こうだった。
これまででわかっているように、南側、人族の三国の中で、「システム・マリア」はあちこちの城や街、村などの教会に常駐してきた。総勢、三百名は下らないらしい。これらすべてのマリアがひとつの意識と記憶を共有し、ときどきにあちら世界から落ちてくる「勇者」に「奴隷」をあてがって面倒を見つつ、魔王城へ導く仕事をおこなってきたわけだ。
場合によっては彼女たちは各国の首脳部に入り込み、様々な政治的アドバイスまで行うこともあったらしい。
各国のマリアに対する態度や考え方はまちまちだ。
例えば東のティベリエス帝国では、彼女はまるで聖女のような扱いを受けている。それだけ創世神信仰が篤いということらしい。
逆に西のレマイオス共和国では、全体的な信仰心はさほどでもない。むしろ、より現実的、合理的な考え方が先行している。彼女が国にとって有益な存在である限りは協力することを良しとしているが、そうでないならそれなりに、と言うのが最も妥当な表現であるようだ。
ヴァルーシャ帝はここまでの一連の騒動により、ここ最近であの女に対する疑いを深めているが、今のところ他の二国はそこまでではない。ヴァルーシャ帝国と同様、「創造神」を信仰する宗教をもつ国である両国では、マリアはむしろ崇拝され、基本的には尊重される立場だと言ってもいいようだ。
《それは……面倒なことですね》
《その通り。この件に関して、レマイオスとティベリエスの協力は得られないと考えるのが妥当でしょう》
俺の言葉に静かに答えたのはヴァルーシャだ。
《レマイオスについては、やりようによっては、こちら陣営に引き入れることは可能かと。しかし、相当に時間と金がかかりましょうね》
《……そうでしょうね》
ここで俺は、少し前にガッシュを通じて二国からの打診があったことを思いだしていた。
実は西のレマイオス共和国も東の島国ティベリエス帝国も、今回のヴァルーシャ帝の決定についてあれこれ思う所があるらしい。
本当に魔王ヒュウガがヴァルーシャと手を組んであの「創世神」に盾突こうとしているのかどうかも、かなり疑っていたようなのだ。ということで、レマイオスの大統領とティベリエス帝が、それぞれ俺に「その話は本当か」とこっそりと通信してきたという訳だ。
もちろん俺は、あっさり「その通り」と返事をした。彼らは一様に驚いたようだったが、まだそれぞれの態度をはっきりさせるところまでは行っていない。しかし、事後の利権関係のことを考えれば、それぞれ「協力したい」と言い出すのは時間の問題ではないかとも思われた。
まあ、ともかくも。どちらにしても、これを機にこれらの国と俺との間に、いわゆる「ホットライン」がつながったのはいいことだった。
ヴァルーシャは話を続けている。
《まあ、『この件に関して余計な邪魔だてだけはしない』ということで、すでに両国ともに内々に約定を交わしてはおります。これに反すれば、互いの長年の信頼関係が揺らぐことにもなる。ということで、一応はご信頼いただきたい》
《無論です。お忙しい中、様々に手を打ってくださり、ありがとうございます。ヴァルーシャ陛下》
俺が一礼してそう言うと、ヴァルーシャは黙ってうなずいた。大きく表情は変えないが、まずまず満足げだ。
《で、今後はどのようになさるおつもりか? ヒュウガ陛下》
この少年から「ヒュウガ陛下」などと呼ばれるのはいかにも気恥ずかしい感じがしたが、俺は敢えてそこは流して先を続けた。
《は。今はまだ、どのようにすればあのマリアに痛撃を加えることが出来るのかがはっきりしておりません。なにしろ、あれは人とは呼べない存在のようですし》
《というと?》
《第一に、彼女たちは個々に離れた存在でありながらも、ひとつの意識を共有している。よしんばどれか一人を倒したとしても、その情報がすぐに他の三百名ちかくに行きわたり、即座に対処法を構築されてしまうでしょう》
《ふむ……》
《第二に、彼女たちは不死身とは言えないまでも、相当に回復力があるようです。そもそも優秀な<治癒者>でもあり、少し傷つけたぐらいではすぐに復活してくることは必至です。これは経験上、ほかの皆も知っていることです》
水晶球の中のフリーダとデュカリスの表情を見て、ヴァルーシャもうなずいた。
《なるほど──》
《おいおい。だったら、どーするってえのよ》
割って入ったのはガイアだった。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる