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第四章 財欲の四天王
8 再会
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「ヒュウガっち!」
「ヒュウガさまっ……!」
声がするのと、影のひとつが凄まじい速さでこちらにぶっ飛んでくるのは同時だった。
周囲の兵らがびくりと身を固くする。慌てて得物に手を掛けた者もいたが、実際、そんな必要はまったくなかった。
「うわああ~ん! ヒュウガっち、ヒュウガっちいい──!!」
あっという間に首っ玉に抱きつかれ、両足で腰をがっちりホールドされる。ほとんど羽交い絞めに近い。
「こら、レティ。それはやめろ」
「だって、だってええ! レティ、めっちゃめちゃ会いたかったのにゃあ! ヒュウガっちに会いたかったのおお──!」
言ってもう、レティはわんわん泣くばかりだ。
一瞬殺気立った魔族側の近衛隊に「大丈夫だ」と手を上げて見せ、俺はレティの大きな赤い猫の耳と、ぴょんぴょんはねた髪を少し撫でた。
柔らかで懐かしい手触り。そこからは前と同じ、お日様の匂いがしていた。大喜びの猫がそうであるように、赤い尻尾がぴんと空を向いている。
と、レティの後ろから遠慮がちに小柄な少女が近づいてきた。
「ヒュウガ、さま……」
ライラである。彼女もレティとまったく同じ状態だ。大粒の涙をぼろぼろこぼし、耳まで真っ赤になって、ろくにものも言えないでいる。
「よかった……。お、お元気そうで。あたしたち、本当に本当に、心配して──」
「あらあら、あんたたち。来ちゃったのかい。しょうがないねえ……」
「ギーナっち──!」
「えっ? うわ!」
背後から近づいてきたギーナが苦笑したと思ったら、レティがまたもや猿のごとき素早さでそっちへぶっ飛んでいった。さすがに足までは回していないが、両手で思いきり抱きついている。
さすがのギーナも面食らったようだった。
「ちょっと。苦しいよ、猫娘……」
「ギーナさんっ……!」
そう叫んで、ライラも横からギーナの肩にすがりつく。
レティはもう、とっくにえぐえぐ泣いていた。
「ごめんにゃの、ギーナっち。一人でずーっと、レティたちの代わりにヒュウガっちのそばにいてくれたのにゃ。ありがとうにゃにょ……」
「あの時も、あたしたちを守ってくれたんですよね? 本当にありがとう、ギーナさん……!」
号泣している二人の少女にしがみつかれ、ギーナはしばらく目をぱちくりさせていたが、やがてふっと柔らかい笑みを浮かべた。そこにはなんとなしに、陰が浮かんでいるようだった。
「なに言ってんだよ。こっちこそゴメンよ? あんたらの大事なヒュウガを、勝手に独り占めしちまってさ──」
「そんにゃの、いいのにゃ! うわあああん! ギーナっち──!」
「ううっ……ギーナさん……!」
泣き声がさらに甲高いものになる。
と、いつのまにか俺のそばに来ていたデュカリスが、少し苦笑して頭を下げた。
「事前にご連絡も差し上げずに申し訳なかった。とにかくこの者たちが『是非とも連れて行って欲しい』と聞かなくてな──」
「……そうでしたか」
「ついでながら、できれば二人とも、このままこちらに留まりたいのだそうだ。こちらの国も、以前に言われていたほど危険な場所ではないと分かってきたことだしね」
「そうなのですか?」
「ああ。実はこちらのギガンテは、今回特別にバーデン閣下のお許しを得て、彼女たちの護衛として連れて参った。良ければ以降、共にこちらに留め置いていただければ幸いなのだが」
「は……」
俺は、多少変な顔になっていたことだろう。
恐らくこれは、ルーハン卿におけるフェイロン、ゾルカン閣下におけるヒエンと同じことだ。ヴァルーシャ帝もまた、体よく俺のそばに「自分の目」となる者を置きたがっておられるのだろう。ご苦労なことである。
ちらりとデュカリスの背後のリザードマンを見上げれば、ひとつしかない金色をした爬虫類の目がまっすぐに俺を射抜いていた。
俺の表情を見てとって、デュカリスが柔らかく微笑む。
「まあ、さほどの必要はないかも知れんがね。何より今は、ほかならぬ君が魔王でもあることだし。ただこの男、もとはこちら魔族側の生まれなのだよ。少しは魔術の心得もあるようだし、何か役に立つこともあろうから」
「……そうなのですか」
驚いてまた目をやれば、ギガンテは音もなくこちらに黙礼を返してきた。デュカリスもひとつ頷く。
「ともあれ。彼女らとこの男の扱いについては魔王陛下のご判断に任せるよ」
俺は振り返り、まだ手を取り合って再会を喜んでいる三人を見やった。
ライラとレティはもちろんだが、ギーナの表情がいつになく安らいでいるように見える。やっぱり彼女たちは、三人一緒にいたほうがいいのかも知れなかった。
デュカリスは不思議なほど柔らかな微笑を浮かべ、そんな俺と女性たちとを見比べている。
「もはや彼女たちは自由の身。いまや『勇者の奴隷』としての軛からは解放されたはずの身だ。そうだろう?」
「はい……」
「その彼女たちが、こうまで熱烈に君のそばに居たいと望んでいるんだ。れっきとした、自分の意思でね。そこは汲んでやっても罪にはなるまい。……と、これはまあ私の要らぬお節介なのだがね」
低い声でそう囁くと、彼はごく自然な挙措で腰を折り、俺に片目をつぶって見せた。ウインクなどという慣習がこちらにもあるのかどうかは知らないが、意味はあちら世界とさほど違わないようである。
俺は反応に困って目をそらした。なにしろこの男、こういうことがまったく嫌味にならず、むしろ絵になりすぎて目のやり場に困るのだ。
ともかくも、俺も「了解いたしました」とだけ言って会釈を返した。
そうこうするうち、あちらではとっくに女性たちの会話が花開いている。
「わ~。それにしても、ギーナっち。なんか、めちゃめちゃキレイになったのにゃ……」
「え? そうかい……?」
「ほんとほんと。もちろん、前だってすっごく綺麗だったけど。なんだか、感じが変わりましたよね? ギーナさん」
「うーん……まあ、前は派手でも安もんの服ばっかりだったからじゃないかい? 今は一応、その……ヒュウガがちゃんとしたもんを準備してくれるもんだからさ──」
ギーナがうっすらと頬を染めている。これは珍しいことだ。意味なく髪をいじってみたり、衣の裾をいじってみたり、少し咳払いをしてみたり。
レティが呆れたように破顔した。
「もー、そういうことじゃにゃいにゃ。ギーナっちってば、赤くなって可愛いにゃー!」
「あ~、いいなあ。こっちで、すっごくヒュウガ様に大切にされてたんですね、ギーナさん。本当に良かったです。安心しました。本当に、とってもとっても綺麗ですよ!」
なにやら至極意味ありげな目をして、二人ともひたすらニヤニヤしている。
ギーナの耳が、みるみる真っ赤に染まってしまった。
「こ、こら! 大人をからかうんじゃないよ!」
そう言ってちょっと拳を振り上げるふりをしてから、彼女はふとうつむいた。すいと拳が下におりる。やがて少し後ろを向くと、ギーナはレティとライラには聞こえないほどの小さな声で何かをぽつりと呟いたようだった。
途端、レティの耳がぴくっと動いた。
「えっ? なに言ってるのにゃ、ギーナっち……」
「ヒュウガさまっ……!」
声がするのと、影のひとつが凄まじい速さでこちらにぶっ飛んでくるのは同時だった。
周囲の兵らがびくりと身を固くする。慌てて得物に手を掛けた者もいたが、実際、そんな必要はまったくなかった。
「うわああ~ん! ヒュウガっち、ヒュウガっちいい──!!」
あっという間に首っ玉に抱きつかれ、両足で腰をがっちりホールドされる。ほとんど羽交い絞めに近い。
「こら、レティ。それはやめろ」
「だって、だってええ! レティ、めっちゃめちゃ会いたかったのにゃあ! ヒュウガっちに会いたかったのおお──!」
言ってもう、レティはわんわん泣くばかりだ。
一瞬殺気立った魔族側の近衛隊に「大丈夫だ」と手を上げて見せ、俺はレティの大きな赤い猫の耳と、ぴょんぴょんはねた髪を少し撫でた。
柔らかで懐かしい手触り。そこからは前と同じ、お日様の匂いがしていた。大喜びの猫がそうであるように、赤い尻尾がぴんと空を向いている。
と、レティの後ろから遠慮がちに小柄な少女が近づいてきた。
「ヒュウガ、さま……」
ライラである。彼女もレティとまったく同じ状態だ。大粒の涙をぼろぼろこぼし、耳まで真っ赤になって、ろくにものも言えないでいる。
「よかった……。お、お元気そうで。あたしたち、本当に本当に、心配して──」
「あらあら、あんたたち。来ちゃったのかい。しょうがないねえ……」
「ギーナっち──!」
「えっ? うわ!」
背後から近づいてきたギーナが苦笑したと思ったら、レティがまたもや猿のごとき素早さでそっちへぶっ飛んでいった。さすがに足までは回していないが、両手で思いきり抱きついている。
さすがのギーナも面食らったようだった。
「ちょっと。苦しいよ、猫娘……」
「ギーナさんっ……!」
そう叫んで、ライラも横からギーナの肩にすがりつく。
レティはもう、とっくにえぐえぐ泣いていた。
「ごめんにゃの、ギーナっち。一人でずーっと、レティたちの代わりにヒュウガっちのそばにいてくれたのにゃ。ありがとうにゃにょ……」
「あの時も、あたしたちを守ってくれたんですよね? 本当にありがとう、ギーナさん……!」
号泣している二人の少女にしがみつかれ、ギーナはしばらく目をぱちくりさせていたが、やがてふっと柔らかい笑みを浮かべた。そこにはなんとなしに、陰が浮かんでいるようだった。
「なに言ってんだよ。こっちこそゴメンよ? あんたらの大事なヒュウガを、勝手に独り占めしちまってさ──」
「そんにゃの、いいのにゃ! うわあああん! ギーナっち──!」
「ううっ……ギーナさん……!」
泣き声がさらに甲高いものになる。
と、いつのまにか俺のそばに来ていたデュカリスが、少し苦笑して頭を下げた。
「事前にご連絡も差し上げずに申し訳なかった。とにかくこの者たちが『是非とも連れて行って欲しい』と聞かなくてな──」
「……そうでしたか」
「ついでながら、できれば二人とも、このままこちらに留まりたいのだそうだ。こちらの国も、以前に言われていたほど危険な場所ではないと分かってきたことだしね」
「そうなのですか?」
「ああ。実はこちらのギガンテは、今回特別にバーデン閣下のお許しを得て、彼女たちの護衛として連れて参った。良ければ以降、共にこちらに留め置いていただければ幸いなのだが」
「は……」
俺は、多少変な顔になっていたことだろう。
恐らくこれは、ルーハン卿におけるフェイロン、ゾルカン閣下におけるヒエンと同じことだ。ヴァルーシャ帝もまた、体よく俺のそばに「自分の目」となる者を置きたがっておられるのだろう。ご苦労なことである。
ちらりとデュカリスの背後のリザードマンを見上げれば、ひとつしかない金色をした爬虫類の目がまっすぐに俺を射抜いていた。
俺の表情を見てとって、デュカリスが柔らかく微笑む。
「まあ、さほどの必要はないかも知れんがね。何より今は、ほかならぬ君が魔王でもあることだし。ただこの男、もとはこちら魔族側の生まれなのだよ。少しは魔術の心得もあるようだし、何か役に立つこともあろうから」
「……そうなのですか」
驚いてまた目をやれば、ギガンテは音もなくこちらに黙礼を返してきた。デュカリスもひとつ頷く。
「ともあれ。彼女らとこの男の扱いについては魔王陛下のご判断に任せるよ」
俺は振り返り、まだ手を取り合って再会を喜んでいる三人を見やった。
ライラとレティはもちろんだが、ギーナの表情がいつになく安らいでいるように見える。やっぱり彼女たちは、三人一緒にいたほうがいいのかも知れなかった。
デュカリスは不思議なほど柔らかな微笑を浮かべ、そんな俺と女性たちとを見比べている。
「もはや彼女たちは自由の身。いまや『勇者の奴隷』としての軛からは解放されたはずの身だ。そうだろう?」
「はい……」
「その彼女たちが、こうまで熱烈に君のそばに居たいと望んでいるんだ。れっきとした、自分の意思でね。そこは汲んでやっても罪にはなるまい。……と、これはまあ私の要らぬお節介なのだがね」
低い声でそう囁くと、彼はごく自然な挙措で腰を折り、俺に片目をつぶって見せた。ウインクなどという慣習がこちらにもあるのかどうかは知らないが、意味はあちら世界とさほど違わないようである。
俺は反応に困って目をそらした。なにしろこの男、こういうことがまったく嫌味にならず、むしろ絵になりすぎて目のやり場に困るのだ。
ともかくも、俺も「了解いたしました」とだけ言って会釈を返した。
そうこうするうち、あちらではとっくに女性たちの会話が花開いている。
「わ~。それにしても、ギーナっち。なんか、めちゃめちゃキレイになったのにゃ……」
「え? そうかい……?」
「ほんとほんと。もちろん、前だってすっごく綺麗だったけど。なんだか、感じが変わりましたよね? ギーナさん」
「うーん……まあ、前は派手でも安もんの服ばっかりだったからじゃないかい? 今は一応、その……ヒュウガがちゃんとしたもんを準備してくれるもんだからさ──」
ギーナがうっすらと頬を染めている。これは珍しいことだ。意味なく髪をいじってみたり、衣の裾をいじってみたり、少し咳払いをしてみたり。
レティが呆れたように破顔した。
「もー、そういうことじゃにゃいにゃ。ギーナっちってば、赤くなって可愛いにゃー!」
「あ~、いいなあ。こっちで、すっごくヒュウガ様に大切にされてたんですね、ギーナさん。本当に良かったです。安心しました。本当に、とってもとっても綺麗ですよ!」
なにやら至極意味ありげな目をして、二人ともひたすらニヤニヤしている。
ギーナの耳が、みるみる真っ赤に染まってしまった。
「こ、こら! 大人をからかうんじゃないよ!」
そう言ってちょっと拳を振り上げるふりをしてから、彼女はふとうつむいた。すいと拳が下におりる。やがて少し後ろを向くと、ギーナはレティとライラには聞こえないほどの小さな声で何かをぽつりと呟いたようだった。
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