63 / 225
第七章 恋人たち
3 逡巡
しおりを挟む
語るうちにもフリーダの顔はどんどん青ざめていく。こらえようとしているようだが、茶器にかかった指先が明らかにかたかたと震えていた。
周囲の女性がた、とりわけフレイヤとサンドラが目を見合わせて困った顔になっている。どうやら彼女たちには事態の詳細が飲み込めているらしい。なんとなく、あちらの士官らも同様の表情をしているようだった。
(なんなんだ……?)
わからない。
一体なにがまずいのだろう。
フリーダは手元のカップを睨みつけたまま沈黙している。唇を引き結び、しばらく何かを躊躇うように見えた。が、やがて頬をひきつらせたような奇妙な笑みを浮かべて片手を上げた。
「すまぬ。みな、席を外してくれぬか」
「……は」
さすがに近衛騎士団の面々はよく訓練されているらしい。彼女がそう言っただけで意図をくみとったのか、素早く敬礼して動き出す。書記の兵士も手元の書類などをそそくさとを片付けて立ち上がり、フリーダに向かって腰を折ると部屋を出て行った。
戸惑ったのはこちら側だった。
「殿下。……これは」
「そなただけは残ってくれ。あとの者はすべて、席をお外し願いたい」
言葉そのものは丁重でも、そこには一抹の譲歩も許さぬ気迫があった。女性方をちらりと見やれば、みなこちらに頷き返し、黙って立ち上がる様子である。ライラとレティだけは「何がなんだかわからない」といった顔だったが、それでも周囲の女性がたに促されて、ちらちらとこちらを振り返りつつも外へ出て行く。
マリアだけはやんわりと「けれど、フリーダ様。ヒュウガ様に──」と言いかけたのだったが、フリーダは苛立ったように「そなたを困らせるようなことはせん。信用しろ」と一蹴しただけだった。
マリアもそれ以上は何も言わず、にっこり微笑んで一礼した。最後に意味深な一瞥をこちらに投げて、音もたてずに出て行く。
ごく控えめな音で扉が閉まり、部屋には俺とフリーダだけが残された。俺はなんとも言えない居心地の悪さを覚えつつ彼女に向き直った。
が、しばらく彼女は何も言わず、テーブルに両肘をついて何事かを物思う風情だった。何となく息苦しさを覚えるような沈黙だった。
押し殺した声で次に彼女が口を開くまで、優に三分ほどはかかっただろうか。
「……確認したい。『赤の勇者』というのは、例の『ミサキ』とかいう女で間違いないか」
「はい。ご存知であらせられましたか」
「ああ、知っている。イヤと言うほどな」
フリーダの声がたちまち皮肉にまみれた。それは明らかに「知らずに済むものならそうしたかった」と言っていた。察するに、部下の兵どもも何かしら彼女に気を使って、あの「赤の勇者ミサキ」の名をわざわざ報告しなかった、ということのようだった。なぜなら町の人たちの口からは、間違いなくその名が出たはずだからである。
そこからまた、俺にとっては意味不明の重苦しい沈黙があった。フリーダの顔には、これまで見たこともないような苦悶の色が浮かんでいる。
次に発せられた彼女の声は、さらに掠れたようになっていた。
「……その。赤のパーティーに、ハイエルフの青年が……いるだろうか。とても美しい御方なのだが」
「ああ、はい。何名かいらっしゃいます」
いや、そもそも基本的にあのパーティーには、様々な意味で「美しい」と形容すべき男子しかいないのだけれど。俺の表情を読み取ったように、フリーダがさらに重ねた。
「その……背が高くて、銀色の長い髪をした御方は」
「ああ……。デュカリス殿のことでありましょうか」
ぴたりとフリーダが停止した。
そのあたりで、そろそろ俺にも事態が飲み込めて来た。
この女は、恐らくあの青年を知っているのだ。それも多分、俺の見当はずれでなければ──。
フリーダは誰が見てもすぐに分かるほどに動揺していた。そして一度、こくりと喉を鳴らした。
「……ご健勝で、あられるだろうか」
「…………」
それは必死に揺らすまいとして、そうなしえなかった人の声だった。もちろんそう聞こえないようにと、懸命に努力したのだとは思う。だがそこには、どうしても隠しきれない縋るような色が混ざりこんでしまっていた。
俺は少し考えてから、ひとつ頷き返した。
「……はい。そのようにお見受けします。実は自分も、ただ今、かのお方から剣の指南を受けておりまして。素晴らしい剣技であられるので、非常に多くを学ばせていただいているところです」
「そうか。……うん、そうであろうな」
フリーダの声がほんの少し柔らかくなる。満足げに頷いたその瞳は、今まで見たこともないほど嬉しそうで、柔らかな色をにじませていた。
「あのお方に習っているなら、それ以上のことはあるまいよ。安心してお任せするがよい。王族の中にあっても、あのお方の剣はまこと、比類なきものであったゆえ──」
(……王族? 王族なのか、あの男)
驚いた。
それは初めての情報だった。
フリーダ自身は、自分がつい漏らした内容を意識した様子はなかった。
「それでは、お変わりなく……ご健勝であられるのだな」
「はい。ただ、ごくたまにお加減が悪くなられることもあるようですが」
「えっ……」
フリーダはちょっと腰を浮かした。それはいかにも、思わずそうしてしまったという感じだった。先ほどまでの物柔らかな空気は消え去って、ひどく心配そうな焦眉の顔になっている。
それは、ただの女の顔に見えた。と言うより、もっと幼い少女のような、か弱く儚いものに思われた。
「そうなのか……? お加減が悪いとは、どのように?」
「は。時おり、ひどい頭痛を催されるようなのです。しかし、おそばにはいつも優秀な<治癒者>であるマーロウ殿がおいでですので。魔法薬と魔法によって、すぐに快癒なさるようですが」
「そ、……そうか……」
浮かした腰をまたとすとんと椅子に落として、フリーダは視線を下げた。その紅い瞳には、隠しようのない苦渋が見えた。
(……お気の毒に)
こう言ってはなんだけれども、正直いって俺はこれまで、この女を不快に感じこそすれ好もしいと思ったことは一度もない。けれども事態を把握した今となっては、単純にそう思ってばかりもいられなかった。
彼女は恐らく、あのデュカリスと親しくしていた人なのだろう。それが単なる同僚であるとか友人であるとかいったものより深いつながりであった可能性はかなり高い。先ほどの「王族」という発言も気になるところだ。
デュカリスのほうで彼女をどう思っていたかは分からないが、フリーダとしては彼に対してかなり深い想いがあったと考えるのが自然ではないのだろうか。
もしもそこから急にあのミサキの「奴隷」になることになり、彼女のそばから彼が離れざるを得なくなったとしたら。フリーダの勇者に対する悪感情のすべてについて、また厳しく見下げずにはいられないその態度について、理解できないことはないと思った。
フリーダはそこからふたたび、次の言葉を逡巡している様子だった。白手袋をした両手をもみ合わせ、「ああでもない、こうでもない」と頭の中でさんざんに躊躇しているのがはっきり分かる。
俺は少し考えてから言った。
「どうぞ、何なりとお訊ねください。この場で何をおっしゃったかは、今後いっさい、完全に秘匿いたしますので」
「え……」
フリーダがぱっと目をあげた。その目の中に、微かな光明を見つけた色がありありと浮かぶ。実はなかなか素直な性格のお方なのかも知れないと、俺は密かに考えた。わずかに口もとをゆるめて頷き返す。
「その点はお約束いたしますので、どうかご安心を」
要するに、この場でした話については「守秘義務」を発動させるということだ。別に今の俺は弁護士でもなんでもないのだけれども、この場合、そのぐらいの便宜は図ってしかるべきだと思った。
「そ、そうか……? いや──」
それでもしばらく、彼女はあれこれと思いめぐらすようだった。
だがとうとう、彼女はほんのりと頬を染めて小さな声でこう言ったのだ。
「あの方は……デュカリス様は、その……お幸せそう、なのだろうか……?」と。
周囲の女性がた、とりわけフレイヤとサンドラが目を見合わせて困った顔になっている。どうやら彼女たちには事態の詳細が飲み込めているらしい。なんとなく、あちらの士官らも同様の表情をしているようだった。
(なんなんだ……?)
わからない。
一体なにがまずいのだろう。
フリーダは手元のカップを睨みつけたまま沈黙している。唇を引き結び、しばらく何かを躊躇うように見えた。が、やがて頬をひきつらせたような奇妙な笑みを浮かべて片手を上げた。
「すまぬ。みな、席を外してくれぬか」
「……は」
さすがに近衛騎士団の面々はよく訓練されているらしい。彼女がそう言っただけで意図をくみとったのか、素早く敬礼して動き出す。書記の兵士も手元の書類などをそそくさとを片付けて立ち上がり、フリーダに向かって腰を折ると部屋を出て行った。
戸惑ったのはこちら側だった。
「殿下。……これは」
「そなただけは残ってくれ。あとの者はすべて、席をお外し願いたい」
言葉そのものは丁重でも、そこには一抹の譲歩も許さぬ気迫があった。女性方をちらりと見やれば、みなこちらに頷き返し、黙って立ち上がる様子である。ライラとレティだけは「何がなんだかわからない」といった顔だったが、それでも周囲の女性がたに促されて、ちらちらとこちらを振り返りつつも外へ出て行く。
マリアだけはやんわりと「けれど、フリーダ様。ヒュウガ様に──」と言いかけたのだったが、フリーダは苛立ったように「そなたを困らせるようなことはせん。信用しろ」と一蹴しただけだった。
マリアもそれ以上は何も言わず、にっこり微笑んで一礼した。最後に意味深な一瞥をこちらに投げて、音もたてずに出て行く。
ごく控えめな音で扉が閉まり、部屋には俺とフリーダだけが残された。俺はなんとも言えない居心地の悪さを覚えつつ彼女に向き直った。
が、しばらく彼女は何も言わず、テーブルに両肘をついて何事かを物思う風情だった。何となく息苦しさを覚えるような沈黙だった。
押し殺した声で次に彼女が口を開くまで、優に三分ほどはかかっただろうか。
「……確認したい。『赤の勇者』というのは、例の『ミサキ』とかいう女で間違いないか」
「はい。ご存知であらせられましたか」
「ああ、知っている。イヤと言うほどな」
フリーダの声がたちまち皮肉にまみれた。それは明らかに「知らずに済むものならそうしたかった」と言っていた。察するに、部下の兵どもも何かしら彼女に気を使って、あの「赤の勇者ミサキ」の名をわざわざ報告しなかった、ということのようだった。なぜなら町の人たちの口からは、間違いなくその名が出たはずだからである。
そこからまた、俺にとっては意味不明の重苦しい沈黙があった。フリーダの顔には、これまで見たこともないような苦悶の色が浮かんでいる。
次に発せられた彼女の声は、さらに掠れたようになっていた。
「……その。赤のパーティーに、ハイエルフの青年が……いるだろうか。とても美しい御方なのだが」
「ああ、はい。何名かいらっしゃいます」
いや、そもそも基本的にあのパーティーには、様々な意味で「美しい」と形容すべき男子しかいないのだけれど。俺の表情を読み取ったように、フリーダがさらに重ねた。
「その……背が高くて、銀色の長い髪をした御方は」
「ああ……。デュカリス殿のことでありましょうか」
ぴたりとフリーダが停止した。
そのあたりで、そろそろ俺にも事態が飲み込めて来た。
この女は、恐らくあの青年を知っているのだ。それも多分、俺の見当はずれでなければ──。
フリーダは誰が見てもすぐに分かるほどに動揺していた。そして一度、こくりと喉を鳴らした。
「……ご健勝で、あられるだろうか」
「…………」
それは必死に揺らすまいとして、そうなしえなかった人の声だった。もちろんそう聞こえないようにと、懸命に努力したのだとは思う。だがそこには、どうしても隠しきれない縋るような色が混ざりこんでしまっていた。
俺は少し考えてから、ひとつ頷き返した。
「……はい。そのようにお見受けします。実は自分も、ただ今、かのお方から剣の指南を受けておりまして。素晴らしい剣技であられるので、非常に多くを学ばせていただいているところです」
「そうか。……うん、そうであろうな」
フリーダの声がほんの少し柔らかくなる。満足げに頷いたその瞳は、今まで見たこともないほど嬉しそうで、柔らかな色をにじませていた。
「あのお方に習っているなら、それ以上のことはあるまいよ。安心してお任せするがよい。王族の中にあっても、あのお方の剣はまこと、比類なきものであったゆえ──」
(……王族? 王族なのか、あの男)
驚いた。
それは初めての情報だった。
フリーダ自身は、自分がつい漏らした内容を意識した様子はなかった。
「それでは、お変わりなく……ご健勝であられるのだな」
「はい。ただ、ごくたまにお加減が悪くなられることもあるようですが」
「えっ……」
フリーダはちょっと腰を浮かした。それはいかにも、思わずそうしてしまったという感じだった。先ほどまでの物柔らかな空気は消え去って、ひどく心配そうな焦眉の顔になっている。
それは、ただの女の顔に見えた。と言うより、もっと幼い少女のような、か弱く儚いものに思われた。
「そうなのか……? お加減が悪いとは、どのように?」
「は。時おり、ひどい頭痛を催されるようなのです。しかし、おそばにはいつも優秀な<治癒者>であるマーロウ殿がおいでですので。魔法薬と魔法によって、すぐに快癒なさるようですが」
「そ、……そうか……」
浮かした腰をまたとすとんと椅子に落として、フリーダは視線を下げた。その紅い瞳には、隠しようのない苦渋が見えた。
(……お気の毒に)
こう言ってはなんだけれども、正直いって俺はこれまで、この女を不快に感じこそすれ好もしいと思ったことは一度もない。けれども事態を把握した今となっては、単純にそう思ってばかりもいられなかった。
彼女は恐らく、あのデュカリスと親しくしていた人なのだろう。それが単なる同僚であるとか友人であるとかいったものより深いつながりであった可能性はかなり高い。先ほどの「王族」という発言も気になるところだ。
デュカリスのほうで彼女をどう思っていたかは分からないが、フリーダとしては彼に対してかなり深い想いがあったと考えるのが自然ではないのだろうか。
もしもそこから急にあのミサキの「奴隷」になることになり、彼女のそばから彼が離れざるを得なくなったとしたら。フリーダの勇者に対する悪感情のすべてについて、また厳しく見下げずにはいられないその態度について、理解できないことはないと思った。
フリーダはそこからふたたび、次の言葉を逡巡している様子だった。白手袋をした両手をもみ合わせ、「ああでもない、こうでもない」と頭の中でさんざんに躊躇しているのがはっきり分かる。
俺は少し考えてから言った。
「どうぞ、何なりとお訊ねください。この場で何をおっしゃったかは、今後いっさい、完全に秘匿いたしますので」
「え……」
フリーダがぱっと目をあげた。その目の中に、微かな光明を見つけた色がありありと浮かぶ。実はなかなか素直な性格のお方なのかも知れないと、俺は密かに考えた。わずかに口もとをゆるめて頷き返す。
「その点はお約束いたしますので、どうかご安心を」
要するに、この場でした話については「守秘義務」を発動させるということだ。別に今の俺は弁護士でもなんでもないのだけれども、この場合、そのぐらいの便宜は図ってしかるべきだと思った。
「そ、そうか……? いや──」
それでもしばらく、彼女はあれこれと思いめぐらすようだった。
だがとうとう、彼女はほんのりと頬を染めて小さな声でこう言ったのだ。
「あの方は……デュカリス様は、その……お幸せそう、なのだろうか……?」と。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
2度追放された転生元貴族 〜スキル《大喰らい》で美少女たちと幸せなスローライフを目指します〜
フユリカス
ファンタジー
「お前を追放する――」
貴族に転生したアルゼ・グラントは、実家のグラント家からも冒険者パーティーからも追放されてしまった。
それはアルゼの持つ《特殊スキル:大喰らい》というスキルが発動せず、無能という烙印を押されてしまったからだった。
しかし、実は《大喰らい》には『食べた魔物のスキルと経験値を獲得できる』という、とんでもない力を秘めていたのだった。
《大喰らい》からは《派生スキル:追い剥ぎ》も生まれ、スキルを奪う対象は魔物だけでなく人にまで広がり、アルゼは圧倒的な力をつけていく。
アルゼは奴隷商で出会った『メル』という少女と、スキルを駆使しながら最強へと成り上がっていくのだった。
スローライフという夢を目指して――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる