うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

文字の大きさ
上 下
230 / 267

236 冷蔵庫逝ってもたとはなんぞや

しおりを挟む

 はいこんにちは~。
 今日のお題はこれ!

 年が明けてしばらく経ったある日のこと。
 ダンナが冷凍庫を開けて「ん? んん?」と言いだした。

「溶けとる……」
「えっ」

 冷蔵庫のうち、冷凍庫の部分の調子がどうも悪いらしい。
 ダンナ、冬の間は温度をあまり下げない設定にしてるらしいんですが、そちらを下げてもあまり戻らない。
 冬場とはいえこれはヤバい。文明の利器に慣れきった現代人の我々にはきっつい。
 そのうち、ムスメが自分で買うて入れとったというアイスがめちゃ溶けてしまい、確実に「こらアカン」な状態に。
 冷蔵庫の方はまだ生きてましたが、擬人化したらたぶんこんなカンジ。

 冷凍庫「た、隊長どの! 自分はもうダメです。どうか置いていってください……!」
「れっ、冷凍庫オオォ────!」

 みたいな?
 ま、冗談はともかくやね。
 元日から続いている能登半島地震のこともあり、阪神淡路大震災のときのことを思い出します。
 あのときもこれぐらいの冬場で、電気は止まり、「冷蔵庫はともかく冷凍庫の中身は絶対ヤバい!」ってことになりましてね。
 これが北国やったらそういう心配はないかもしれへんのんですが、なにしろ関西やからね。冷凍もんは溶けてまう。
 しょーがないんで近くの公園で焚火をやって、冷凍庫に入ってた魚の切り身やらなんやら全部だして焼きまくって「震災バーベキュー」状態になったんを思い出してもーた。

 ま、それはええねんて。
 とにかく冷蔵庫がお亡くなりになりそうなんやヤバい。
 結婚以来ずっと頑張ってくれた二十年選手だけに無理もないんやけども。むしろ、よう頑張ってくれたほうや。
 てなわけでわたくし、ダンナに宣言しました。

「我が家のキッチンの支配者はアナタ。ゆえに任す! すべて任す!」
「専業主夫やからなー」

 ダンナ、苦笑している。
 いや仕事しとるから「専業」ではないけども。
 「まかす」とは言うたものの、私もある程度、希望する色目とかは伝えてから翌日出勤。

 ダンナは昼休みの時間を使って、ようお世話になっとる近くの電器屋さんに駆け込んだ。
 わたくしは仕事中やったんですが、ちょうど昼休みにLI〇Eが来ました。

「『それやとすぐ動かんようになるやろから、買い替えやろ』って」
「さよかー」
「『でも、うちとこで買うより家電量販店の方が安くいけまっせ。そうしとき』やて」

 おお。なんて良心的な電器屋さんや……。
 この界隈で長いこと電器屋さんしてはるだけのことはあるで。さすがや!

「わかった。ほな私が、仕事帰りに〇〇(某家電量販店)行ってくるわ。希望するスペックとかサイズとか予算とか、ここに送っといて~」

 てなわけで、仕事終わりに比較的近い家電量販店へ飛び込むわたくし。
 なんやかんやですぐ決まる。
 ついでにわたくし、たまたま1月が誕生日やったもんで、そのお値引きまでしてもろうて、予算よりだいぶお安く買えました。
 ある意味ラッキー!
 配送は翌日の昼ということに。

 これを書いている現時点で、もう現物は目の前にございます。

「やっぱりええね~」と、ダンナの感想も上々のよう。
 前日はもうさっそく、旧冷蔵庫の中身を全部とりだして掃除して……ってイソイソやってはったもんね。
 ふはははは。

 そんなこんなで我が家もバタバタな1月ですが、みなさまはいかがでしょうか。
 地震のことだけやなく、インフルそのほかもどうやらかなり流行している様子。
 どうぞお気をつけて~。
 ではでは!
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

【完結】お飾りの妻からの挑戦状

おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。 「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」 しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ…… ◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています ◇全18話で完結予定

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

子供って難解だ〜2児の母の笑える小話〜

珊瑚やよい(にん)
エッセイ・ノンフィクション
10秒で読める笑えるエッセイ集です。 2匹の怪獣さんの母です。11歳の娘と5歳の息子がいます。子供はネタの宝庫だと思います。クスッと笑えるエピソードをどうぞ。 毎日毎日ネタが絶えなくて更新しながら楽しんでいます(笑)

地獄の業火に焚べるのは……

緑谷めい
恋愛
 伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。  やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。  ※ 全5話完結予定  

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

運営に【通報】したけどスルーされてしまった件

蒼 飛雲
エッセイ・ノンフィクション
運営に不正を「通報」すれども、しかしそれを取り合ってもらえない底辺作者の悲哀と歯ぎしり。 このままだと、ほんとヤバいんだけど。

処理中です...