うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

文字の大きさ
上 下
176 / 267

180 ぽっちゃり家のヨロコビとはなんぞや

しおりを挟む

 こんにちは~。なんや急に寒くなってきましたね。
 みなさんは温かくお過ごしでしょうか。
 しかしなんやかんや言うて、もう師走やんけ! 一年はやすぎィ!

 さてさて。
 今回は、前回ご紹介した映画に絡めてのお話です。
 実は前回「もう一回みにいきたーい」とか言うとりましたが、結局これまでにわたくし、「RRR」を4回観にいきました。

 4回ですよ、4回!
 もうアホちゃう? いやホンマ自分でもそう思う。
 いやそりゃ「10回行った」とかいう猛者もおられるんで、それに比べりゃ大したことないんは分かってるんですが、自分史上、劇場に同じ映画を4回観に行ったことはいまだかつてなかったもんで。
 それほど面白い、「RRR」! めっちゃハマる!

 ほんでですね。
 3回目までは普通の2Dの映画館で観たのですが、やっぱりIMAX上映のとこに観に行きたくなって。
 そのちょっと前に入試の終わったムスメを誘って、うちからはだいぶ遠い映画館だったんですが、先日4回目を観て参りました。ムスメはもちろん初見です。

 夕方からの上映しかなかったもんで、映画が終わったらもう9時過ぎ。家の近所までようやく帰ってきたら、もう終バスも行ったあと。ほんで、タクシーで帰宅。帰りついたらもう11時をまわってました。
 ムスメは翌日休みでしたが、私は早朝からの勤務。
 体は結構大変でしたが、それでも悔いなし!

 肝心のムスメの反応はというと、観終わってすぐ
「もうめっちゃ面白かった。びっちょびちょや……」と。

「びっちょびちょ」というのは、もう泣きまくってもーてびちょびちょってことらしい。私も初見のときはかなり泣いてもーたからね。胸アツすぎて!
 映像も素晴らしかったし、無理しても一緒に観られてよかったです。

 んで、翌日。
 早朝からの勤務で帰ってきたら、ポストになんや大きな固めの封書が。
 差出人は、先日ムスメが受けた大学の名前!
 ピーンときて、封書を抱いて走って帰りました。

 ムスメ、まだ寝ておりましたが起こして開けてもらう。
 いや、わかってましたけどね。その前に、第一志望の大学に二回も蹴られていたムスメです。そのときは、ぺらーんとしたハガキが一枚来ただけやったし。

「受かった……!」
「わ~! やったね! おめでとう……!」

 大喜びの私。
 ダンナはリモートで仕事中でしたが、ようやくみんなでホッとしました。

 なにしろムスメ、二度も同じとこに蹴られて相当メンタルをやられてましたし。しかもなんやそこ、就職のときの圧迫面接みたいなすんごい厳しい感じの面接やったらしくて、その上で落ちて、余計にメンタルを削られたらしく(汗)。
 ちょっと「私なんか、どうせダメな奴やねん。だから死んだほうがええねん」みたいなことすら言うようになっていて心配していましたし。食欲もめちゃくちゃ落ちてたし。

 受かった学校の入試前日には、朝、登校途中で気分が悪くなってしまい「駅のトイレでもどしちゃった……」と連絡がきて迎えにいきまして。そのままかかりつけのお医者さんへ行って点滴うけて……とかとか、いろいろあったもんで。
 入試の当日も、やっぱり心配なので私が付いていったのです。「甘やかしすぎ」って言われるかもしれんけど、どうでもよかった。
 だって、また圧迫面接みたいなことになったら、ほら……電車に乗っていくのに、ひょっと変な気を起こさないとも限らへんでしょ?
 親としてはやっぱり心配ですもんね。

 てなわけで色々ありましたが、お陰様でムスメにも季節外れの桜が咲きました。
 色々と心配してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
 そして、まだ合格が決まっていないみなさんには、心からのエールを!

 みんな、ほんまいろいろあると思うけど、咲かない花はないからね。
 人生は、どっかで花を咲かせりゃええねん。
 「笑う門には福来たる」やで!
 どうか、あきらめずに最後まで食らいついてくださいね。

 ではでは!
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

子供って難解だ〜2児の母の笑える小話〜

珊瑚やよい(にん)
エッセイ・ノンフィクション
10秒で読める笑えるエッセイ集です。 2匹の怪獣さんの母です。11歳の娘と5歳の息子がいます。子供はネタの宝庫だと思います。クスッと笑えるエピソードをどうぞ。 毎日毎日ネタが絶えなくて更新しながら楽しんでいます(笑)

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

地獄の業火に焚べるのは……

緑谷めい
恋愛
 伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。  やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。  ※ 全5話完結予定  

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

運営に【通報】したけどスルーされてしまった件

蒼 飛雲
エッセイ・ノンフィクション
運営に不正を「通報」すれども、しかしそれを取り合ってもらえない底辺作者の悲哀と歯ぎしり。 このままだと、ほんとヤバいんだけど。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

処理中です...