うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

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150 しゃべる冷蔵庫とはなんぞや

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 はい、今回はこの話題です。
 もちろん、今やコンピューター制御された家電も珍しくなくなってきているのですが、よろしかったらお付き合いくださいませ~。

 さて、それは昨夜のこと。
 夕食の用意をしていたとき、ダンナの後ろでピピーッと何かが鳴りました。
 もちろん私とムスメはそれが何かを知っています。
 そう、冷蔵庫が「まだ扉が開いてるで~」ってお知らせをしているのです。最近はようありますよね、これ。

「あ。冷蔵庫に怒られた」
 ダンナ苦笑しております。
「うん、怒られたね」とムスメ。
 で、私が言いました。

「『あんたバカぁ!?』 ってアス○みたいに言ってくれたらおもろいのにね~」
「えっ……あああっ!」

 突然ダンナ、嬉しそうになる。
 目がキラキラしとる(笑)。

 はい、ご存知のかたはご存知ですよね?
 かの有名な人気アニメ「新○紀エヴァンゲリオン」に出てくる少女のキャラクター、惣流・ア○カ・ラングレーのセリフが元ネタ。のちの「ヱヴァンゲ○ヲン新劇場版」では名前が「式波・アスカ・ラングレー」に変わっていますが。
 相当きっつい性格のキャラですが、非常に重くてつらい過去もあり、弱くて脆い面も隠しもっている、超人気美少女キャラクターです。
 その口マネをさらにつづける私。
 
「『あんたバカぁ!? 冷蔵庫が開いてるじゃない! 電気代がもったいないでしょ? ちゃんとしてよねッ!』みたいなさー」
「ああっ……ああああっ……! いい、それ、いい!」

 ダンナ、いたくツボに入ったご様子。ぷるぷる震えている。
 さらに追い打ちをかける私。

「もちろん冷蔵庫も、アスカのプラグスーツとエヴァの色でデザインするねん。めちゃかっこええ! オタクに売れそう」
「売れそうやね~。……でもま、そういうのはとっくに会社でもアイデア出してて、蹴られてるんやろうけど」

 ダンナ苦笑いです。
 さすが、そこは広告のプロとしての目をお持ちやね(笑)。

「せやね~。それに、声が聞きたいからいうて冷蔵庫あけっぱにする人続出して、なんやわけわからんことになるもんなー」
「せやねー」
「あっ……でもカヲ○君やったら、今度は女子が買いに走るで!」
「あっ。確かに」

 そちらだったら、プラグスーツの色に合わせて紺色系になるのかな?
 いや、それマジで欲しいかもしれん。○ヲル君の声優さんは石田彰さんなのですが、石田さんご自身のファンもめっちゃ多いし。
 これは売れそう……!

 ってなアホアホ会話を、その後の風呂の中でもつづけていた夜でした~。
 ちゃんちゃん!
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