うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

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140 かけとったわとはなんぞや

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 はい、どもども!
 今回もまたまったりのんびり参りますぞ~。
 よろしかったらお付き合いのほど、よろしゅうおたのもうします~。

 前から言うておりますが、我が家では基本的にダンナと私がいっしょにお風呂に入ります。
 ムスメも小学校低学年ぐらいまでは一緒に入ってて、三人でバスタブにみっちみちになって入っていたものですが、さすがにJKになってまで父親とはいってたら困るもんねえ(笑)。

 お風呂の準備は大抵夕食後にダンナがしてくれておりますが、たまにどっちが先に入るか競争みたいになることがありまして。
 私もわりとすぽーんと脱いで脱兎の勢いで入れるのですが、お風呂がたまるまでのんびりと例の戦艦の女の子ゲームなんかやってたダンナも、すぐ立ち上がって競うようにしてお風呂に突入します。
 なんや慌てすぎてバスタオルを準備しとくの忘れて、ふたりしてムスメに「バスタオルとって~」って叫んでることもある……(笑)。

 先日はなんかそんなんで、ダンナが先に入っておったんですが、私も慌てて後を追いました。
 お湯を溜めてすぐやから、まだ浴室内に湯気がまわってない状況です。
 ダンナはもう湯舟につかっていましたが、かけ湯のあと私もそこへ入りかけて、ふと思った。

「ん? なんや今日は○さんのち○びがよう見えるなあ……」と。

 そう思って湯舟に入ったらすぐ、今度はなんや視界がぼんやりしはじめた。
 あれ? あれれ……?
 そうです。それは寒い冬、ラーメンとか食べると起こるあの現象。
 つまり──

「うわ、メガネかけとる! やばい!」
「ぶわっはははは!」

 ダンナ、大爆笑。
 いやほんま、慌てとったとはいえ完全にぅでした。
 うわあ、やってもた~。

「ああ、ひさしぶりに笑わしてもろたわ。ありがとう」
「いや、礼を言われるようなこっちゃないてば」

 まあ、ええねんけどね。
 たくさん笑ったほうが、人間、長生きするて言いますやん?
 どうせやったら楽しくたくさん笑って、長生きしたほうが幸せやろうし。
 そう言うたらダンナ、「せやね~」とまた笑っておりました。

 と、今回のお話はここまでのつもりやったんですが、これを後日ムスメに話したところ、思い出してこんな話をしてくれました。

 ムスメは先日、無事に修学旅行へ行けたんですが、そのときのことです。
 月に一回のお客さん(わかりますね??)が来ていたムスメ、せっかくの温泉だったんですが残念ながらそちらへは入れなくて。
 部屋のシャワーを使ったそうなんです。

「まあ、メガネは外した。うん」
「よし、入ろう」

 ってシャワーを浴び始めた。
 ほうしたら、なんや「スボボボボ」って口元にお湯がたまって重くなって──

「あ。マスクしとったわ。って」
「ぶっはははは!」

 いやあ、さすが親子(笑)。
 ほんま、血は争えませんなー。

 ってなおまけのお話でした~。
 ちゃんちゃん!
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