うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

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95 クララが立ったとはなんぞや

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 さてさて、わりと続けてこんにちは。
 今回のネタは、わりと分かる人が多いと思ってますが、さてどうでしょう。

 前回「松葉杖が1本ないし0本になった」と書きましたが、リハビリの先生からは「できるだけそれで歩く練習をしてくださいね」と言われております。
「最初は危ないかもしれないんで、ご主人さんとかご家族さんについてもらってくださいね」とも。

 ということで、まずは家の中からぼちぼちと歩く練習をしておりました。
 前にも書いたことがありますが、我が家では私とダンナはいつも一緒にお風呂に入ります。この足になってからは、さらに色々と介助をしてもらっておりました。

 最初のうちは、松葉杖をついたまま浴室に入って浴槽のふちに腰かけ、松葉杖をダンナに外に出してもらってから、そろそろと片足ずつ浴槽に入る……など、かなり苦労して入っておりました。
 前にも書きましたが、湯舟の中でダンナに「人間昇降機」になってもらったりしておりましたよね。
 お風呂から出る時も同様です。片足だけではふんばるのがどうしても怖いので、浴槽の縁にしっかり両手をついて腕の力も使い、やっぱりそろそろとお尻をひきあげて縁に座って……という感じ。いちいちめっちゃ時間がかかる。
 ですが、治るにつれてそれも次第に動きやすく、楽になって参りました。

 それで先日、遂に浴槽の縁から松葉杖なしに(そこいらにつかまってはいましたが)立ち上がることができまして。
 ダンナがにこにこして言いました。

「おお! 立った、立った! クララが立った!」

 まあ、ヲタな人々の間ではかなりお約束なやつですな(笑)。
 え、そうでもない?
 若い世代の方々やとちんぷんかんぷん??
 そうかあ。

 ほな一応説明しますと、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の中に出てくる、とある名シーンのセリフです。
 本当はすっかり治っていたけれど、心理的な理由からどうしても自分の足で立つことができず、ずっと車椅子の生活をしていた裕福な家の少女クララ。
 そのクララが、アルプスの雄大な自然と、親友となったハイジやペーターなどからの励ましを得て、遂に立つことができるようになるという感動の名シーン。
 もちろん原作ありです。有名な児童文学ですね。なかなかの長編ですが、読みごたえがあります。

 ま、うちの場合はそこまで感動のシーンなわけではないけども~。
 文字通り「立った」わけなんで間違いやないですが。

 そういえば、アニメ「アルプスの少女ハイジ」のクララの声優さんは吉田理保子さんでした。「魔女っ子メグちゃん」でのメグちゃんや、「未来少年コナン」でのモンスリーを演じている声優さんですね。
 洋画だと後に別の声優さんがあてている役もありますが、「エイリアン3」でのシガニー・ウィーバー(リプリー役)や「ターミネーター2」のリンダ・ハミルトン(サラ・コナー役)なども演じていらっしゃいます。
 女性らしく、かわいらしい面もありつつ芯がしっかりとある、毅然とした女性の役が多い印象。
 文章もそうですが、声にもお人柄って出るんじゃないかなあと思っているんですが、吉田理保子さんもなんとなく、上記の登場人物たちの印象と重なる気がしております。

 ……おお、なんかまた話がそれた。
 いつもすんません!

 ま、そんなこんなで家の中であちこちをごそごそと歩いてみた結果、ゆっくりですがなんとか歩けるようです。
 これに慣れてきたら、いよいよ松葉杖からも卒業なわけで。
 というわけで来週からは、ぼちぼちと「1本松葉」で出勤してみようかな~と企んでおるつづれでした。

 ではでは、またです~!
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