うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

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84 おそろがいいのとはなんぞや

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 こんにちは。
 今回は、前回の「はじめての誕プレ」の続報のようなものです。
 短いですので、ちょろっとだけおつきあいをよろしくお願いします。

 ムスメからの誕生日プレゼントを受け取ってから一週間。
 実は私も、その後ひとりで同じお店に行ってみることにしました。ほかにも色々と我が家のようなオタクが喜ぶ商品が出ているということで、現物をこの目で見てみたかったし、もうちょっと別のも買いたかったからです。
 で、前日、一応ダンナにききました。
「明日あの店いくけど。なんか要る?」と。

「●さんとおそろいがいいな♡」
「…………」

 いや、そんな即答要りませんがな。
 前にも言いましたが、「●さん」は私の名前。
 語尾に、もうほとんどくっきりと目に見えそうなハートマークついとるし!

 ほかにも一応、いくつかリクエストだけ聞いておいて、当日のんびりと出かけました。その日はわたくし通院だったもんで、仕事はお休みにしていたのです。
 色々迷った末、ダンナには私がすでにムスメに買ってきてもらっていた「エ○ァンゲリオン」の色違いと、「攻殻機○隊」の中に出てくるタ○コマのものを購入。
 タチ○マは、ダンナ自身が「もしあれば買って」とのリクエストでした。
 夜になって、帰宅したダンナに渡しました。

 たまたま私が家に帰ってからエ○ァのTシャツに着がえていたので、ダンナ、おそろいの物を自分の胸にあて、
「ねえねえ、見て、見て!」
 と恥ずかしげもなくムスメに見せびらかす。
「あ、はい」
 ムスメ、相変わらずクールでございます。ちらっと見ただけで、すぐに手元のスマホに目を落とす。

 冷たい! めっちゃ冷たい!
 ダンナは別にちっともめげず、タ○コマの方も「あ、あったんや!」と大喜び。

 よくある同じおそろいでも、完璧に「ヲタ」なチョイスしかしないつづれ家でございましたとさ。
 ま、予想通りな展開やったね!
 ちゃんちゃん。

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