うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

文字の大きさ
上 下
36 / 267

36 夜のお出かけとはなんぞや

しおりを挟む


 こんにちは、つづれです。
 いやあ、もうクリスマス? ってか年末??
 信じれん、一年ってもっと長かったはずやのに!
 って毎年言っている気がしますなあ。
 みなさん、お風邪など召していませんでしょうか。
 先日、一応ご挨拶したばかりなんですが、また年末にお邪魔してしまいました。

 さてさて、先日はこちらの地元で、かの震災以降ずっとおこなわれ続けているイルミネーションイベントがおこなわれたわけですが。
 実はこれ、ダンナとまだお付き合いをしている頃、イソイソと二人で出かけたこともある思い出深いイベントでもあります。

 でも基本、インドア派なうちのダンナ。
 しかも、特に寒いのと人ごみは苦手。
 そういえばやっぱり結婚前、冬の夜に行ったU○Jでも、しまいめには白いお肌をぷるぷるさして
「●さん、ごめんなさい。寒い。もうユルシテクダサイ」
 言うてすごすご帰って行ったもんでした。ほんで帰ったら、えらい高熱が出てたらしい。どんだけやねん! そこはよ言わんかいな!
 だもんでそれ以降は、このイルミネーションに関しては多分一度も見に行ったことはありません。いや私は、娘や母と一緒に何度も行っておりますけどもね! やっぱり地元民やし、そこはね。

 まあそんなんで、今年も別にはじめからダンナと一緒に行くつもりもなかったわけで。
 点灯される夕方の時間帯はベタ混みやとわかっているので、ちょっと落ち着いたであろう遅い時間帯を狙って、二人でぶらぶらと出かけました。
 娘自身はめちゃめちゃ学校の友達を誘いたかったらしいんですが、私が「いや、JCの引率は勘弁して。私だけ絶対蚊帳の外にされるもん。そんなん寂しい!」と強硬にお断りさせていただいて、なんとか二人だけで行けることになったという顛末もあったり。

 問題のイルミネーションはと言えば、今年は例年よりもLEDの数が十万個増えたとかで、いつもよりもずっと美しく見えました。わが街も開港百五十周年やとかで、あちこち賑々しくやっておりましたし。
 屋台なんかも出ているのでそちらも適度に楽しんで、娘と二人でのんびり帰宅。すでにダンナは仕事から帰って家におりました。そのときは「お帰り~」っていつもの提督業をやりながら言われただけだったのですが。

 あとで風呂に入ったところで、
「……帰ってきたら、家が真っ暗やった。だれもおらんかった」
 ってぽつんと言うし!
 まーた病気が出とるがな。「サビシイせいの王子様のさびしい病」が!

 そういえば私のママ友に、えらいいたずら好きの奥さんがおりまして。
 彼女はある年のエイプリルフールの夜に、リビングのテーブルに「実家に帰ります」というそっけないメモを置き、旦那さんが帰ってくる時間を見計らって家じゅうの電気を消して、子供たちと一緒に二階の寝室だかどこかにそうっと隠れていたんやそうな。
 なにをしとんねんな。
 心臓に悪いいたずらもあったもんです(笑)。

 ふと思い出してその話をしてみたら、ダンナ、
「そんなんされたらオレ、泣くもん」
「っていうか、玄関暗い時点ですでに泣いてるよね、きっと」
「うん。ほんで、すぐにお義母かあさんとこ走っていく!」
 またですか。
「っていうかココ坂の上やから、転がっていくんとちゃう? ぽっちゃりがころんころーんって。ぽよんぽよん跳ねて可愛ええやろなあ。その方が早いやろし」
 ぐははは、と笑う私。
「……ひど! ●さんひど!」

 とまた、そんな会話をしておりました。

 なんや勉強関連の別のエッセイも書いていて、「なんでぽっちゃりは書いてくれへんのよう!」とダンナがウルサイので仕方なく書いてみました。
 ひど! 物書きとしてそれはひど!
 ということで、あともう一話すぐに書くかと思います。

 よろしかったらお付き合いくださいませ~。

しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

子供って難解だ〜2児の母の笑える小話〜

珊瑚やよい(にん)
エッセイ・ノンフィクション
10秒で読める笑えるエッセイ集です。 2匹の怪獣さんの母です。11歳の娘と5歳の息子がいます。子供はネタの宝庫だと思います。クスッと笑えるエピソードをどうぞ。 毎日毎日ネタが絶えなくて更新しながら楽しんでいます(笑)

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

楽に生きてる

シュ
エッセイ・ノンフィクション
日記

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

戦国布武【裏技】武将物語

MJ
エッセイ・ノンフィクション
戦国布武のゲームの裏技や物語

処理中です...