うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

文字の大きさ
上 下
27 / 267

27 主夫とはなんぞや

しおりを挟む



 おーい。
 いや、ほんま今回、心の底から「おーい」なんですが。

 つい先日、「やった、4月からみんなでいっせーのーせで仕事(学校)はじめや~!」とか言うてた、その舌の根も乾かんうちに、コレですがな、奥さん!
 あ、いや旦那さんもいらっしゃればシングルさんもおられましょうが(笑)。

 なんとダンナ、5月末で失職してしまいました~!
 いわゆるプーですう。うはははは。
 なんやねんなもう、どないなっとんねん。

 まあ詳しいこと書きすぎると色々身バレしますんでここには書けませんが、やっぱりまた、変な社長のいる会社やったみたいです。
 ダンナ、会社運ないなあ、ほんま。
 なんでそう、変な社長ばっかり引き当てんねん。
 まあアレやね。ワンマンな社長さんっちゅうのはとにかく、人の話は聞かんもんやという人間観察はできましたけども。
 それで会社が傾きかかっとんのに、それでももう、人の意見を聞くやらなんやらっていうように自分を変えるには年を取りすぎてはると、そんな感じがいたしますねえ。

 どうでもええけど、オタクを取り込みたかったら真性ヲタの意見はちゃんと聞いといたほうがええで~、とだけはゆっとこう。ははは!
 まじめ一筋のお役所の方なんかは特に、それやっとかんとオタクに足許見られてそっぽ向かれまっせ~。「ここは是非ともオタクを取り込もう!」とか「どうよこれ、お前ら好きやろ?」ってしゃかりきにやりすぎると、かえってそっぽを向く生き物、それがヲタ。
 そんなんで私らの税金、ドブに捨てるのんだけは勘弁やわあ、ほんま。

 ま、それはそれとして。
 ダンナ、私みたいな薄給の人間のとこに、娘と二人して扶養に転がり込むんやめてんかもう。どないやねん。
 就職した早々、「ダンナがプーになりまして」って事務の人に電話すんのイヤやっちゅうねん。勘弁して~。

 ま、そんなわけで。
 ダンナ、いまや名実ともに「我が家の母」になっております。
 幸い掃除も洗濯も料理もなんでも来いなわけなんで、家にいるからって「粗大ゴミ」化する人でないのは助かりますが。
 そしてたまりまくってるハードディスク内の映像をブルーレイに落としてもらう作業も丸投げする私。ちゅうか最近、ゆっくりテレビも見てないわあ。だからハードディスクの容量がすぐいっぱいになってもうてもう、ワヤやし。
 そんなん見てるヒマがあったら小説書きたいし。
 仕事上、本もたくさん読まんならんし。

 そういえばここんとこ、「RDGレッドデータガール」っちゅう小説をばりばり読んでました。ええですねえ日本式ファンタジー。古事記やら日本書紀やら、忍者やら山伏やら陰陽師やらって、そういう萌えはやっぱり日本の作家さんならではですなあ。
 あ、この作品、前にアニメにもなりましたな。
 その話はまた、別のエッセイにでも書こう。

 それにしてもアレですね、毎年選定される課題図書って、なんでああ、ぱっと見おもしろくなさそうなんでしょうか。読んでみれば結構面白かったりするのに、もったいないなあ。
 それでも昔のに比べれば、随分とカバーデザインなんかも明るくなって良くなっているとは思うのですが。
 中学生のころ、あの課題図書よんで感想文書かされるのがめちゃめちゃ苦痛やったんを思い出しましたわ。なんややたらめったら暗くてまじめな話やったっちゅう記憶しかないし。
 ま、それはええねん。

 ほんで私はここんとこ、ダンナにお弁当作ってもらって出勤する毎日です。
 疲れて帰ると「ゴハンにする? お風呂にする? それともワタシ??」とか言われて砂を吐く。
 いや、「お前やあああ!」って叫びながらぷりぷりの腹肉をもみに走る。

 わ~、世のお父さんたちの気持ちがわかる~。
 ……ちがうか。

 ああ、でも今日は、「ひとりでゴハン食べるのさびしい」言うてあまりの寂しさに耐えられず、私が帰宅したらひとりで寝床にもぐりこんでおりました。
 だからどんなんやねん!
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

子供って難解だ〜2児の母の笑える小話〜

珊瑚やよい(にん)
エッセイ・ノンフィクション
10秒で読める笑えるエッセイ集です。 2匹の怪獣さんの母です。11歳の娘と5歳の息子がいます。子供はネタの宝庫だと思います。クスッと笑えるエピソードをどうぞ。 毎日毎日ネタが絶えなくて更新しながら楽しんでいます(笑)

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

地獄の業火に焚べるのは……

緑谷めい
恋愛
 伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。  やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。  ※ 全5話完結予定  

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

運営に【通報】したけどスルーされてしまった件

蒼 飛雲
エッセイ・ノンフィクション
運営に不正を「通報」すれども、しかしそれを取り合ってもらえない底辺作者の悲哀と歯ぎしり。 このままだと、ほんとヤバいんだけど。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

処理中です...