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75 「マーク・アントニー」
しおりを挟むはいこんにちは。
今回はこちらのインド映画のご紹介!
ちょっと前からSNSで「面白いぞこれ」「ハチャメチャやけどめっちゃオモロイ」という噂を聞きつけておりまして、どこかで拝見できる機会がなかろうかとチャンスをうかがっていたのですが。
この秋、地元の映画館さんであるシネ・リーブル神戸さまが2週間限定で「インド大映画祭」なるイベントを開催してくださるはこびとなり、その栄えある第一弾にこの「マーク・アントニー」が入っていて狂喜! さっそく観にいって参りました。
まずはいつものようにデータのご紹介から。
〇「マーク・アントニー」(原題:「Mark Antony」)
2023年製作
監督・脚本:アディク・ラヴィチャンドラン
音楽:アニルド・ラヴィチャンダル
出演:ヴィシャール / S・J・スーリヤ / リチュ・ヴァルマ / スニール/ セルヴァラーガヴァン ほか
インド タミル語 151分
まずS・J・スーリヤさんには先に言及しておかねば、ですね!
このかた、先日ご紹介した「ジガルタンダXX(ダブルエックス)」でも主演されていましたし、ほかにもヴィジャイさん主演映画「マジック(メルサル)」では悪役、さらに「後継者 Varisu」にもカメオ出演としてちょろっとですがご出演されています。
スーリヤさんは単純に俳優というだけでなく、作詞家、監督、プロデューサー、脚本家、プレイバックシンガー、ナレーターなどなど、非常に多岐にわたる才能をお持ちのかた。
俳優としては、わりと「癖のある」役どころを演じられることが多い印象なのですが、ヴィジャイさんとも何度か一緒にお仕事されているようですね。
今回の「マーク・アントニー」では、このスーリヤさんもですが、ヴィシャールさんも一人二役に体当たりで挑んでいらっしゃいます。
二組の親子が出てくるんですが、父と息子をお一人で演じ分けていらっしゃるわけです。
でもこれ、あとでそう言われないと気づかない! それぐらい、しっかりと演じ分けがなされているのです、おふたりとも!
ということで、そろそろお話のご紹介に参りましょうか。
とはいえ、こちらのお話はほんとに、ほんっっとーに、紹介しにくい! ちょっとのことでもすごいネタバレになりそうで怖すぎるう!
……でもまあ、せっかくなので少しだけ。
冒頭は、1977年から始まります。
チランジーヴィというちょっとマッドサイエンティストぎみな発明家が、不思議な装置を長年開発してきた……というシーンからです。
彼がずっと研究してきたのは、「過去に電話をかけられる装置」。年号と日付を入力し、電話番号をダイヤルすると、過去の人物と会話することが可能になるのです。ただし、いろいろと制約はアリ。
まず、過去にしか電話できない。未来にはできない。つぎに、過去の同じ日に電話するには、こちら側でその日一回しか電話できない(意味わかります……??)。
さてこの発明家、その電話機をもってとあるバーへ出かけるのですが、そこでギャングの抗争に巻き込まれ、撃たれてしまいます。そこで、ギャングのボスである男、アントニーもまた殺されてしまうのでした。
実はアントニーには、ともに戦ってきた親友ともいうべきもう一人のギャングの友がいます。名をジャッキー・パンディアン(こちらがS・J・スーリヤさん)。
そこからお話は20年先の未来へ。
ジャッキーはギャングのドンとなり、自分の息子マダンとともに、アントニーの忘れ形見である息子マルコも育てておりました。とはいえマルコはしがない整備士で、貧しい暮らしを余儀なくされてもいます。
ところがひょんなことから、マルコはかつて発明されたあの電話機を見つけて操作してしまい……。
ああああ、むずかしい!
これ以上書くのは本当にむずかしいですね、これ!
はっきり言って、タイム・パラドックスとかガン無視で話がすすんでいきます。そこを気にしてたら楽しめない! というか、気にしている暇がない!
それぐらい、もう次々と信じられない事件が起こり、どんどん話に引き込まれていってしまいます!
個人的には、若かりしころのアントニーがまずめっちゃカッコいいです。めちゃくちゃ強いし、すごいカリスマ。
でも、さらにそのほかのバージョンの(めっちゃ気を遣った言い方してますここ・笑)アントニーがもうはっちゃけすぎてめちゃくちゃ魅力的でした!
このアントニーと、暴力なんて苦手で誠実なタイプの息子マルコを同じ人が演じているなんて絶対に信じられない。いやほんまに(爆笑)。
もう本当にオススメ。なにも考えずに楽しみたい人向け!
こちらも観て損しない映画だと思いますよ!
まだ公開している映画館もあると思いますので、よろしかったらどうぞ!
ではでは、ドスティ!
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