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46 「後継者」
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こんにちは。
ということで、今日は塚口サンサン劇場さんによる「ヴィジャイさん祭り」(つづれによる勝手な命名です、すみません・汗)の第二弾「後継者」のご紹介~!
〇「後継者」(原題「Varisu」)
2023年製作
監督:バムシー・パイディバッリ
脚本:バムシー・パイディバッリ
ハリ
アヒソール・ソロモン
主演:ヴィジャイ
音楽:S・ターマン
インド・タミル語 169分
今回もまた俳優陣について「あっ、この人みたことある」「この人も……!」という感じを多く受けたわけですが、今回はさらに物語のあちこちにヴィジャイさんの過去作である「マスター」や「ビギル」などのちょっとした「匂わせ」エピソードが挟まってて、それもとってもよかったのです!
過去作を見てきた人にとってはめっちゃ「にやにやポイント」でした(笑)。こたえられませんな! ヴィジャイさんもニヤリと笑って、背後に「マスター」での曲がちょっとかかったりして、ほんま胸アツ!
さてさて。
というわけで、ちょっとだけ物語の冒頭をご紹介。
今回のヴィジャイさんは、なんと役名もそのまま「ヴィジャイ」。インドのとある大企業を営む大富豪一家の三男として生まれた青年ヴィジャイを演じておられます。
大企業の総帥たる父は厳格かつ冷たい人で、なによりも企業の利益や成功を優先しているために、家族の絆や愛情といったことをおざなりにしがちな人でした。父はある日、兄弟三人を競わせて自分の後継者を選ぶと宣言。
すでに父の会社に入って重役を務めていた兄二人とはちがい、海外留学から戻ったばかりの三男のヴィジャイはそんな父に反発。結果として、父からは親子の縁を切られ、家を飛び出してしまいます。
家族を深く愛している母は大変な心の痛みを抱え、母を愛しているヴィジャイとしても胸に痛みをおぼえつつも家を離れ、世界を放浪しながら自分なりに努力して自分の事業を興していました。
そうして7年が過ぎ去ったとき、父に重篤な病気が見つかり、医師から余命を宣告されてしまいます。そのことを家族には隠す父でしたが、特別な祝いの集まりを前に、こっそりとヴィジャイと連絡をとっていた母親が彼を家へと呼び戻したのでした……。
確執のある父親、そして自分をライバル視してくる情の通じない兄たち、冷え切った家庭、不倫している兄のために非行に走る姪っ子ちゃん……などなど、本当に最初のうちはご家庭の中が殺伐とした状態。お母さまは「嫁」である兄の奥さんたちからさえ、なんだか奴隷のようにこき使われ無視されているし、ほんまひどい。
また会社の方でも、巨大企業が虎視眈々と父の事業を奪うことを狙っており、危険な状態に陥っていました。
そんな中、ヴィジャイは少しずつ自分の地歩をかため、家族としての絆をひとりずつ取り戻し、信頼を得ていきます。その流れがもうほんと、胸アツ!
企業の話ではあるものの、そこはやっぱり「キレイゴト」だけでは済まないのがインド映画。表向きは企業と企業の確執なのに、裏では暴力によって相手を屈服させようと手ぐすねひいてる輩がわんさか登場。
もちろんそこはヴィジャイさん。激しいアクションにより「ちぎっては投げちぎっては投げ」みたいな胸のすくシーンもてんこもりです(笑)。
ヴィジャイさんはこうしたカッコいいシーンもとてもよいのですが、一方でちょっとお茶目というか、チャーミングな演技もとても魅力的。
今回は末っ子、弟タイプの演技ということで、本当は強いくせに暴漢たちに囲まれて「え? オレこれ全部相手しなきゃなんないの? ひどくない、お兄ちゃん?」みたいなわざと弱そうな演技をするところがあるんですが、なんやめっちゃ可愛い(笑)。
「マジック」の時にも、自分をよく知らない女性から「坊や」呼ばわりされて若い坊やのフリをするシーンがあるんですが、もうほんま、そういうのが上手い。
ただただカッコいい、強い、だけではなくて、もちろんダンスもマジックもサッカーも巧みすぎてびっくりする役者さんではあるのですが、なにより「人生に関する信念」みたいなものを語るときの説得力がものすごいのですよね、ヴィジャイさんというかたは。
それはきっと、単なる演技ではなくて彼自身のお人柄によるものだろうなという感じを、毎回強く受けます。きっとものすんごい努力家でらっしゃるだろうし。
ということで、もうほんと、こちらも涙なくして観られないシーン一杯ですし、是非その目でご覧いただきたい映画でございました~。
ではでは、ドスティ!
ということで、今日は塚口サンサン劇場さんによる「ヴィジャイさん祭り」(つづれによる勝手な命名です、すみません・汗)の第二弾「後継者」のご紹介~!
〇「後継者」(原題「Varisu」)
2023年製作
監督:バムシー・パイディバッリ
脚本:バムシー・パイディバッリ
ハリ
アヒソール・ソロモン
主演:ヴィジャイ
音楽:S・ターマン
インド・タミル語 169分
今回もまた俳優陣について「あっ、この人みたことある」「この人も……!」という感じを多く受けたわけですが、今回はさらに物語のあちこちにヴィジャイさんの過去作である「マスター」や「ビギル」などのちょっとした「匂わせ」エピソードが挟まってて、それもとってもよかったのです!
過去作を見てきた人にとってはめっちゃ「にやにやポイント」でした(笑)。こたえられませんな! ヴィジャイさんもニヤリと笑って、背後に「マスター」での曲がちょっとかかったりして、ほんま胸アツ!
さてさて。
というわけで、ちょっとだけ物語の冒頭をご紹介。
今回のヴィジャイさんは、なんと役名もそのまま「ヴィジャイ」。インドのとある大企業を営む大富豪一家の三男として生まれた青年ヴィジャイを演じておられます。
大企業の総帥たる父は厳格かつ冷たい人で、なによりも企業の利益や成功を優先しているために、家族の絆や愛情といったことをおざなりにしがちな人でした。父はある日、兄弟三人を競わせて自分の後継者を選ぶと宣言。
すでに父の会社に入って重役を務めていた兄二人とはちがい、海外留学から戻ったばかりの三男のヴィジャイはそんな父に反発。結果として、父からは親子の縁を切られ、家を飛び出してしまいます。
家族を深く愛している母は大変な心の痛みを抱え、母を愛しているヴィジャイとしても胸に痛みをおぼえつつも家を離れ、世界を放浪しながら自分なりに努力して自分の事業を興していました。
そうして7年が過ぎ去ったとき、父に重篤な病気が見つかり、医師から余命を宣告されてしまいます。そのことを家族には隠す父でしたが、特別な祝いの集まりを前に、こっそりとヴィジャイと連絡をとっていた母親が彼を家へと呼び戻したのでした……。
確執のある父親、そして自分をライバル視してくる情の通じない兄たち、冷え切った家庭、不倫している兄のために非行に走る姪っ子ちゃん……などなど、本当に最初のうちはご家庭の中が殺伐とした状態。お母さまは「嫁」である兄の奥さんたちからさえ、なんだか奴隷のようにこき使われ無視されているし、ほんまひどい。
また会社の方でも、巨大企業が虎視眈々と父の事業を奪うことを狙っており、危険な状態に陥っていました。
そんな中、ヴィジャイは少しずつ自分の地歩をかため、家族としての絆をひとりずつ取り戻し、信頼を得ていきます。その流れがもうほんと、胸アツ!
企業の話ではあるものの、そこはやっぱり「キレイゴト」だけでは済まないのがインド映画。表向きは企業と企業の確執なのに、裏では暴力によって相手を屈服させようと手ぐすねひいてる輩がわんさか登場。
もちろんそこはヴィジャイさん。激しいアクションにより「ちぎっては投げちぎっては投げ」みたいな胸のすくシーンもてんこもりです(笑)。
ヴィジャイさんはこうしたカッコいいシーンもとてもよいのですが、一方でちょっとお茶目というか、チャーミングな演技もとても魅力的。
今回は末っ子、弟タイプの演技ということで、本当は強いくせに暴漢たちに囲まれて「え? オレこれ全部相手しなきゃなんないの? ひどくない、お兄ちゃん?」みたいなわざと弱そうな演技をするところがあるんですが、なんやめっちゃ可愛い(笑)。
「マジック」の時にも、自分をよく知らない女性から「坊や」呼ばわりされて若い坊やのフリをするシーンがあるんですが、もうほんま、そういうのが上手い。
ただただカッコいい、強い、だけではなくて、もちろんダンスもマジックもサッカーも巧みすぎてびっくりする役者さんではあるのですが、なにより「人生に関する信念」みたいなものを語るときの説得力がものすごいのですよね、ヴィジャイさんというかたは。
それはきっと、単なる演技ではなくて彼自身のお人柄によるものだろうなという感じを、毎回強く受けます。きっとものすんごい努力家でらっしゃるだろうし。
ということで、もうほんと、こちらも涙なくして観られないシーン一杯ですし、是非その目でご覧いただきたい映画でございました~。
ではでは、ドスティ!
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