「RRR」はええぞ!~インド映画へのいざない~

つづれ しういち

文字の大きさ
7 / 120

7 おまけ「バーフバリ! バーフバリ!」

しおりを挟む
 はいこんにちは~。
 予告していたとおり、今回は「バーフバリ」シリーズです!
 こちらももちろん、ラージャマウリ監督作品。前回の「マガディーラ」よりはあと、「RRR」のひとつ前の作品ですね。
 公開は第一部「バーフバリ 伝説誕生」が2015年、第二部「バーフバリ 王の凱旋」が2017年。
 当時のインド映画としては最高額の予算で製作された、とにかくアツくてアツいスペクタクル巨編です(もちろん「RRR」ではその製作費を上回りましたが)。

 ネタバレしない程度にストーリーの紹介を……と思ったんですが、とにかく全部で六時間ほどもある超大作のため、どこをどうまとめてもめっちゃ長くなりそう(笑)。
 ということでかいつまんでいきます!

 第一部の冒頭は、矢を受けて傷ついた身なりのいい初老の女性が、赤子を抱いて逃げているところから始まります。
 彼女は追手らしい兵らに矢を射かけられ、彼らをなんとか殺して逃げたものの、そのまま川に落ちてしまいます。
 実はこの女性、はるか遠くにあるマヒシュマティ王国の女王(というより国王代理)だった人。名をシヴァガミ。
 彼女は「自分の命と引き換えにこの子を助けてほしい」とシヴァ神に祈り、みずからは水に沈んで死んでいきます。
 赤子を拾ったのは、近くの村に住む子どものない女性でした。

 やがて少年は成長していきます。が、なぜかこの子、小さい頃から村の近くにある高い高い滝の上の世界をめざしたくて仕方ない子でした。成長しながら少しずつ少しずつその険しい崖をのぼっていき、やがて逞しい青年へと成長を遂げ、ついに崖の上へ到達します。そこからが冒険のはじまり!
 これが主役の「シヴドゥ」。のちの「バーフバリ」です。

 そう。これはまさに貴種流離譚。
 それもものすんごくスケールの大きな流離譚なのです!
 やがてシヴドゥは遠いマヒシュマティ王国の存在を知り、それが自分の出生と深いかかわりがあることを知ります。なぜ自分と大おば(祖母の姉妹)のシヴァガミが国を追われることになったのかの顛末に少しずつ近づいていく中で、過去の物語である父、アマレンドラ・バーフバリの物語が語られていくことに。
 ここまでで本当にほんのほんの「触り」しか紹介しておりませぬ~!

 ひとつ言えるのは「RRR」と比べて、全体にめちゃくちゃ綺麗な女の人たちが歌と踊りをいっぱい披露してくれること……かな?
 「英雄色を好む」なんて言いますが、バーフバリ(特に息子のほう)も女の子は大好き(ただし浮気とかはしない)! 女性と愛をかわす歌や踊りが美しく魅力的です。
 
 主役のシヴドゥ(子バーフバリ)を演じたのはプラバースさん。
 やっぱり筋肉バッキバキのいい体! そして甘いマスク!(死語・笑)
 そりゃ女の子にモテますわ~。めっちゃ強いし賢いし。性格も、ちょっといたずら好きではありますが、ごくまっすぐで優しいし。

 実はプラバースさんは、このあとに出てくる過去のお話の中で、シヴドゥの父であるアマレンドラ・バーフバリをも演じていらっしゃいます。
 つまり父子をひとり二役。めっちゃ大変そう……。

 父王バーフバリの時代のお話もまた、本当にわくわくドキドキの連続です。特に隣国の蛮族カーラケーヤが攻めてきたときの防衛戦のスケールが凄まじい。蛮族がめっちゃ「蛮族」していて説得力もすごい(笑)。ゾウもい~っぱい出ます。
 ライバルでありラスボスは、シヴドゥの大おばにかわってマヒシュマティの王座についた、父バーフバリの従兄弟であるバラーラデーヴァという男。
 これまたすんごい筋肉隆々のお身体! でもとても柔らかそうな筋肉で、初登場のシーンで背中の筋肉をうねうねと自在に動かすシーンが印象的でした。

 こちらの物語は、権力闘争の怖さや醜さ、また悲しさをかなり感じるものになっています。
 アマレンドラ・バーフバリが強い上にあんまりいい人なもんで、そりゃもう民からは大人気。バラーラデーヴァだって決して無能ではないはずなのに、ちょっと「こすい」とこがあって人望がない。長じるにつれ、その人気には雲泥の差が出てしまってます。
 これがバラーラデーヴァの心に消えない嫉妬の炎となって、最終的に爆発してしまったんですよね……きっと。
 人間の怖さ、悲しさ、それに対して勇気や本物の美しさとは何かとか、あきらめないことの大切さをも問いかけている作品かなと思います。

 そして観客はいつのまにか、マヒシュマティの民の「バーフバリ! バーフバリ!」という轟くような叫びに一緒に声を合わせたくなっている!
 バーフバリ! バーフバリ!

 とにかく見ごたえは十分、いやいや十二分!
 ぜひぜひ、機会がありましたらご覧ください~!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

◆アルファポリスの24hポイントって?◆「1時間で消滅する数百ptの謎」や「投稿インセンティブ」「読者数/PV早見表」等の考察・所感エッセイ

カワカツ
エッセイ・ノンフィクション
◆24h.ptから算出する「読者(閲覧・PV)数確認早見表」を追加しました。各カテゴリ100人までの読者数を確認可能です。自作品の読者数把握の参考にご利用下さい。※P.15〜P.20に掲載 (2023.9.8時点確認の各カテゴリptより算出) ◆「結局、アルファポリスの24hポイントって何なの!」ってモヤモヤ感を短いエッセイとして書きなぐっていましたが、途中から『24hポイントの仕組み考察』になってしまいました。 ◆「せっかく増えた数百ptが1時間足らずで消えてしまってる?!」とか、「24h.ptは分かるけど、結局、何人の読者さんが見てくれてるの?」など、気付いた事や疑問などをつらつら上げています。

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

島猫たちのエピソード2025

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

アルファポリスであなたの良作を1000人に読んでもらうための25の技

MJ
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスは書いた小説を簡単に投稿でき、世間に公開できる素晴らしいサイトです。しかしながら、アルファポリスに小説を公開すれば必ずしも沢山の人に読んでいただけるとは限りません。 私はアルファポリスで公開されている小説を読んでいて気づいたのが、面白いのに埋もれている小説が沢山あるということです。 すごく丁寧に真面目にいい文章で、面白い作品を書かれているのに評価が低くて心折れてしまっている方が沢山いらっしゃいます。 そんな方に言いたいです。 アルファポリスで評価低いからと言って心折れちゃいけません。 あなたが良い作品をちゃんと書き続けていればきっとこの世界を潤す良いものが出来上がるでしょう。 アルファポリスは本とは違う媒体ですから、みんなに読んでもらうためには普通の本とは違った戦略があります。 書いたまま放ったらかしではいけません。 自分が良いものを書いている自信のある方はぜひここに書いてあることを試してみてください。

処理中です...