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本編
弍
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紅蓮葉と蒼は屋敷を出て、魔物が暴れている場所へと着いた
そこは、紅蓮葉や蒼が思っているよりも酷い有様だった
焼けた野原に鬼や魔物の死体が散乱し、以前よりも被害が甚大になっている
「 ……これは、、ひでぇな… 」
「 はい…報告に来た兵士から現状は聞いていましたが、まさかここまでとは… 」
「 ちっ…あ、おい!そこの兵士!! 」
‘’ 俺はとりあえず今どういう状況なのかを知りたかった為、少し遠くに立っている鬼兵士の1人に声を掛けた ”
「 ……… 」
「 おい、そこのお前だよ、今どういう状況なんだ!? 」
「 ……… 」
「 チッ…( こんな状況でも無視かよ…しかもあいつの胸の黒い紋章…俺に仕えるよう父さんに命じられてる兵士じゃねぇか、、 ) 」
明らかに紅蓮葉に気付いている兵士だったが、紅蓮葉だと気付くなり紅蓮葉に仕えるべき兵士なのにも関わらず目を逸らし、無視をした
紅蓮葉は またか… と思いつつ、諦めた様に他の鬼兵士を探し始める
だが、その後ろで蒼は、ただその兵士を見つめていた。氷の様な、酷く冷たい目で。
紅蓮葉はそんな蒼に気付いていないようだが…
「 おい、お前。今どういう状況か説明してくれ 」
「 えっ…あっ…く、紅蓮葉様…え、えっと…現在魔物は半分程にまで減らす事が出来ていますっ…で、ですがそれと同時に僕達兵士もかなりやられてしまい…もうほとんど戦える兵士がおりません…今、辛うじて戦っている鬼達も恐らく体力が持たずやられてしまうかと…、、」
紅蓮葉が話しかけた2人目の鬼は紅蓮葉を見て少し怯えていたが、言葉を詰まらせながらも現状を話してくれた
「 そうか…、、分かった、ありがとう。お前もかなり負傷しているな…もう下がっていい。あとは俺がやる 」
「 えっ…そ、そういう訳には…!! 」
「 いいから。お前新入りだろ?新入りは本来、こんな直ぐに戦場に駆り出されないんだよ。けど、駆り出されたって事はそれだけ切羽詰まってるって事だ。そんな状況ってだけでも精神はすり減る。その上お前は前線で戦ってる。すげぇよ。きっと将来、皆を守れるような強い・信頼される兵士になる。だからこんなとこで命を危険に晒すな、下がって休め。な? 」
( こいつは恐らく新入りだし、まだ若い。だから俺の事を簡単にしか知らないんだろう…じゃなけりゃこんな風に俺の目を見て話さない。この兵士はこれからどんどんこの里の事、そして俺の事を知っていく。次会った時にはきっと他の奴らと同じように俺を嫌い、避ける )
( けど、この兵士の目は他の奴らとは違うように思える。新入りながらも兵士としての誇りを持ってて、自分の責務を全うするって心構えがある奴の目だ。将来きっと有能な兵士になる。まぁ…俺の噂…というか今から俺がすることを見たら俺の事は避けるようになるかもしれねぇけど、、)
紅蓮葉は無情な鬼とは正反対の、凄く優しい声音で兵士を気遣いつつ下がるよう命じた
紅蓮葉のトパーズ色に光る瞳は本当に優しく暖かかった。だが、その瞳の奥にはほんの少し、きっと嫌われるんだろう という悲しさの色も浮かんでいた。
「 ………は、はい… 」
「 ん、分かってくれてありがとな。おい、あお 」
「 はい 」
「 こいつと他の奴ら皆連れて後ろに下がれ、戦ってる奴らもだぞ 」
「 分かりました。……紅蓮葉様 」
「 どうした? 」
「 決して無理はなさらぬよう 」
「 ……ふっ…あぁ、分かってるよ 」
兵士は目を見開き、驚いたような表情になったが、素直に紅蓮葉の指示を受け入れた
そして、紅蓮葉が蒼に全員を連れて後衛に下がるよう伝える
‘’ 俺が指示を出し終え、前衛に行こうとした時、あおが俺に 無理をしないように と声を掛けた
俺は鬼灯家の中でも妖力がかなり強い。恐らく怪我ひとつなく帰ってこられるだろう_____ だけど、、
( こういう言葉を掛けられるって『 大切だから生きて帰れよ 』って言われてるみたいで俺は嬉しい…勝手な思い込みかもしれない、それでも…あおだけが言ってくれるこの言葉は、俺にとってはすげぇ嬉しい言葉なんだ )
紅蓮葉はふっと軽く笑い、前衛に向かって行った
・
・
・
・
「 皆下がったな……よし 」
紅蓮葉は周りを見渡し、兵士達皆が下がった事を確認する
そして_________
ボウ…と掌から黒い炎を出した
魔物が一斉に紅蓮葉に飛びかかる
魔物が紅蓮葉を囲み込んだ
「 全部燃えろ 」
紅蓮葉が呟いた瞬間、、、、
一瞬にして全ての魔物が黒い炎に包まれた
耳を刺す様な激しい、泣き叫ぶような咆哮が里全体に響いた
そして魔物の咆哮が収まり、黒炎も消えた
「 お、おいおい……な、なんだよこれ… 」
「 魔物が…全部消えた……? 」
「 あ、あれだけの数だぞ…!?有り得ねぇよ、、」
「 ……やっぱりあれは忌み子だ…あれだけいた桁違いの強さを持った魔物を全部一瞬で消しやがった… 」
「「 恐ろしい 」」
「 ……… 」
‘’ 俺は後衛から聞こえる声を無視して、黙ってその場を離れる。そしてあおの所へ向かった ”
「 あお 」
「 紅蓮葉様!ご無事で何よりです 」
「 あぁ、ありがとな… 」
「 ……… 」
「 ……用も終わったしそろそろ帰ろうぜ 」
「 そうですね…後処理は私が手配しておきます。とにかく屋敷に帰って身体を洗いましょう。微かではありますが魔物の瘴気が服に染み込んでいるので 」
「 あぁ、そうするよ 」
紅蓮葉が蒼の名前を呼ぶと、蒼はすぐに気付き、態度には出さないが嬉しげに紅蓮葉に歩み寄った
だが、紅蓮葉の少し切なそうな顔を見て蒼の表情が一変し、同時にまた…蒼の緑色の瞳が冷たく光った
‘’ 俺は一刻も早くこの場を離れたいと思い、あおに声を掛け 足早々にその場を離れた ”
~ 帰る途中 ~
「 あっ!!さっき戦ってたおにーちゃんだ!! 」
小さな男の子に声を掛けられた
「 え? 」
「 さっき魔物さん達を退治してくれたおにーちゃんだよね!? 」
「 あ、あぁ… 」
「 やっぱりー!おにーちゃん!!助けてくれて、ありがとう!! 」
「 っ……、、」
( 俺は今…感謝されているのか…?あお以外の鬼に…? )
‘’ 俺は思いもしなかった少年の言葉を前に押し黙ってしまった。俺は生まれてから疎ましがられるだけだった。感謝なんてしてくれる鬼は、居る訳がなかった ”
‘’ もちろん、あおを除いての話だが… ”
「 あ…あぁ、どういたしまして 」
‘’ 黙っていてはダメだと思い、詰まる言葉を押し出して少年に伝えた。『 忌み子 』と呼ばれる俺にこんなにも無邪気に話しかけてくれたこの子を俺はとても愛おしく思った。だから少年を撫でようと手を伸ばした ”
その時_____
少年の後ろから手が伸びてきて、少年が母親らしき女性に引き戻された
「 あ…あんたって子は…!!何をやってるの…!!は、早く行くよ…!! 」
「 何するんだよ!!お母さん!! 」
「 黙りなさい!! 」
少年の母親だろうその女は、少年を連れて足早に帰って行った
‘’ 俺は立ち尽くすしか無かった ”
( あぁ、やっぱりこうなる…あの子は多分、まだ何も知らないんだな… )
「 ……な…紅蓮葉様… 」
‘’ あおが何かを小声で呟いた後、立ち尽くす俺に声を掛けてくる ”
「 ……悪いな、あお 」
「 いえ… 」
「 やっぱ俺には、お前しかいねぇな! 」
紅蓮葉は今にも泣きそうな顔で蒼に笑いかけた
「 ……私は一生貴方と共におりますよ 」
「 ……おう…ありがとな…さ、帰るか 」
「 はい 」
紅蓮葉はやるせない気持ちのまま、蒼と共に帰路についた
真っ赤に染まった夕日が山の陰へと沈み、辺りはゆっくりと暗くなっていった___
▶︎ 続く
そこは、紅蓮葉や蒼が思っているよりも酷い有様だった
焼けた野原に鬼や魔物の死体が散乱し、以前よりも被害が甚大になっている
「 ……これは、、ひでぇな… 」
「 はい…報告に来た兵士から現状は聞いていましたが、まさかここまでとは… 」
「 ちっ…あ、おい!そこの兵士!! 」
‘’ 俺はとりあえず今どういう状況なのかを知りたかった為、少し遠くに立っている鬼兵士の1人に声を掛けた ”
「 ……… 」
「 おい、そこのお前だよ、今どういう状況なんだ!? 」
「 ……… 」
「 チッ…( こんな状況でも無視かよ…しかもあいつの胸の黒い紋章…俺に仕えるよう父さんに命じられてる兵士じゃねぇか、、 ) 」
明らかに紅蓮葉に気付いている兵士だったが、紅蓮葉だと気付くなり紅蓮葉に仕えるべき兵士なのにも関わらず目を逸らし、無視をした
紅蓮葉は またか… と思いつつ、諦めた様に他の鬼兵士を探し始める
だが、その後ろで蒼は、ただその兵士を見つめていた。氷の様な、酷く冷たい目で。
紅蓮葉はそんな蒼に気付いていないようだが…
「 おい、お前。今どういう状況か説明してくれ 」
「 えっ…あっ…く、紅蓮葉様…え、えっと…現在魔物は半分程にまで減らす事が出来ていますっ…で、ですがそれと同時に僕達兵士もかなりやられてしまい…もうほとんど戦える兵士がおりません…今、辛うじて戦っている鬼達も恐らく体力が持たずやられてしまうかと…、、」
紅蓮葉が話しかけた2人目の鬼は紅蓮葉を見て少し怯えていたが、言葉を詰まらせながらも現状を話してくれた
「 そうか…、、分かった、ありがとう。お前もかなり負傷しているな…もう下がっていい。あとは俺がやる 」
「 えっ…そ、そういう訳には…!! 」
「 いいから。お前新入りだろ?新入りは本来、こんな直ぐに戦場に駆り出されないんだよ。けど、駆り出されたって事はそれだけ切羽詰まってるって事だ。そんな状況ってだけでも精神はすり減る。その上お前は前線で戦ってる。すげぇよ。きっと将来、皆を守れるような強い・信頼される兵士になる。だからこんなとこで命を危険に晒すな、下がって休め。な? 」
( こいつは恐らく新入りだし、まだ若い。だから俺の事を簡単にしか知らないんだろう…じゃなけりゃこんな風に俺の目を見て話さない。この兵士はこれからどんどんこの里の事、そして俺の事を知っていく。次会った時にはきっと他の奴らと同じように俺を嫌い、避ける )
( けど、この兵士の目は他の奴らとは違うように思える。新入りながらも兵士としての誇りを持ってて、自分の責務を全うするって心構えがある奴の目だ。将来きっと有能な兵士になる。まぁ…俺の噂…というか今から俺がすることを見たら俺の事は避けるようになるかもしれねぇけど、、)
紅蓮葉は無情な鬼とは正反対の、凄く優しい声音で兵士を気遣いつつ下がるよう命じた
紅蓮葉のトパーズ色に光る瞳は本当に優しく暖かかった。だが、その瞳の奥にはほんの少し、きっと嫌われるんだろう という悲しさの色も浮かんでいた。
「 ………は、はい… 」
「 ん、分かってくれてありがとな。おい、あお 」
「 はい 」
「 こいつと他の奴ら皆連れて後ろに下がれ、戦ってる奴らもだぞ 」
「 分かりました。……紅蓮葉様 」
「 どうした? 」
「 決して無理はなさらぬよう 」
「 ……ふっ…あぁ、分かってるよ 」
兵士は目を見開き、驚いたような表情になったが、素直に紅蓮葉の指示を受け入れた
そして、紅蓮葉が蒼に全員を連れて後衛に下がるよう伝える
‘’ 俺が指示を出し終え、前衛に行こうとした時、あおが俺に 無理をしないように と声を掛けた
俺は鬼灯家の中でも妖力がかなり強い。恐らく怪我ひとつなく帰ってこられるだろう_____ だけど、、
( こういう言葉を掛けられるって『 大切だから生きて帰れよ 』って言われてるみたいで俺は嬉しい…勝手な思い込みかもしれない、それでも…あおだけが言ってくれるこの言葉は、俺にとってはすげぇ嬉しい言葉なんだ )
紅蓮葉はふっと軽く笑い、前衛に向かって行った
・
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「 皆下がったな……よし 」
紅蓮葉は周りを見渡し、兵士達皆が下がった事を確認する
そして_________
ボウ…と掌から黒い炎を出した
魔物が一斉に紅蓮葉に飛びかかる
魔物が紅蓮葉を囲み込んだ
「 全部燃えろ 」
紅蓮葉が呟いた瞬間、、、、
一瞬にして全ての魔物が黒い炎に包まれた
耳を刺す様な激しい、泣き叫ぶような咆哮が里全体に響いた
そして魔物の咆哮が収まり、黒炎も消えた
「 お、おいおい……な、なんだよこれ… 」
「 魔物が…全部消えた……? 」
「 あ、あれだけの数だぞ…!?有り得ねぇよ、、」
「 ……やっぱりあれは忌み子だ…あれだけいた桁違いの強さを持った魔物を全部一瞬で消しやがった… 」
「「 恐ろしい 」」
「 ……… 」
‘’ 俺は後衛から聞こえる声を無視して、黙ってその場を離れる。そしてあおの所へ向かった ”
「 あお 」
「 紅蓮葉様!ご無事で何よりです 」
「 あぁ、ありがとな… 」
「 ……… 」
「 ……用も終わったしそろそろ帰ろうぜ 」
「 そうですね…後処理は私が手配しておきます。とにかく屋敷に帰って身体を洗いましょう。微かではありますが魔物の瘴気が服に染み込んでいるので 」
「 あぁ、そうするよ 」
紅蓮葉が蒼の名前を呼ぶと、蒼はすぐに気付き、態度には出さないが嬉しげに紅蓮葉に歩み寄った
だが、紅蓮葉の少し切なそうな顔を見て蒼の表情が一変し、同時にまた…蒼の緑色の瞳が冷たく光った
‘’ 俺は一刻も早くこの場を離れたいと思い、あおに声を掛け 足早々にその場を離れた ”
~ 帰る途中 ~
「 あっ!!さっき戦ってたおにーちゃんだ!! 」
小さな男の子に声を掛けられた
「 え? 」
「 さっき魔物さん達を退治してくれたおにーちゃんだよね!? 」
「 あ、あぁ… 」
「 やっぱりー!おにーちゃん!!助けてくれて、ありがとう!! 」
「 っ……、、」
( 俺は今…感謝されているのか…?あお以外の鬼に…? )
‘’ 俺は思いもしなかった少年の言葉を前に押し黙ってしまった。俺は生まれてから疎ましがられるだけだった。感謝なんてしてくれる鬼は、居る訳がなかった ”
‘’ もちろん、あおを除いての話だが… ”
「 あ…あぁ、どういたしまして 」
‘’ 黙っていてはダメだと思い、詰まる言葉を押し出して少年に伝えた。『 忌み子 』と呼ばれる俺にこんなにも無邪気に話しかけてくれたこの子を俺はとても愛おしく思った。だから少年を撫でようと手を伸ばした ”
その時_____
少年の後ろから手が伸びてきて、少年が母親らしき女性に引き戻された
「 あ…あんたって子は…!!何をやってるの…!!は、早く行くよ…!! 」
「 何するんだよ!!お母さん!! 」
「 黙りなさい!! 」
少年の母親だろうその女は、少年を連れて足早に帰って行った
‘’ 俺は立ち尽くすしか無かった ”
( あぁ、やっぱりこうなる…あの子は多分、まだ何も知らないんだな… )
「 ……な…紅蓮葉様… 」
‘’ あおが何かを小声で呟いた後、立ち尽くす俺に声を掛けてくる ”
「 ……悪いな、あお 」
「 いえ… 」
「 やっぱ俺には、お前しかいねぇな! 」
紅蓮葉は今にも泣きそうな顔で蒼に笑いかけた
「 ……私は一生貴方と共におりますよ 」
「 ……おう…ありがとな…さ、帰るか 」
「 はい 」
紅蓮葉はやるせない気持ちのまま、蒼と共に帰路についた
真っ赤に染まった夕日が山の陰へと沈み、辺りはゆっくりと暗くなっていった___
▶︎ 続く
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