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女詫び・浅沼綾子編(2)
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女詫び・浅沼綾子(2)
権藤邸に着くと二人の若い衆に出迎えられた。
会長室に通される。
「やあ、ご足労いただき恐縮ですなあ。武田署長、浅沼課長、、ん?夫君も一緒に?」
慇懃に挨拶の言葉を述べた権藤は訝し気に武田に尋ねる。
「いや、付き添いでしてね、、。」
武田は返事に窮したが事態を察している権藤は庸一の方を見た。
「いやあ、そうですか。それは構いませんが、、これから行う女詫びの儀式は夫君が見れるようなもんじゃないですよ?」
「ええ、それは分かっています。でも、、夫の庸一君にしてみれば妻を一人で送り出すことも出来んでしょう。その辺は察してやってください、、。」
庸一には二人の会話がまるで現実では無い悪夢の中の出来事のように聞こえていた。
綾子は自分のことよりも庸一を気遣い心配そうに見つめている。
「そうですか。それじゃ、まあ夫君には別室で待っていてもらいましょう。武田署長、あんたは最後まで見届けてもらいますよ?」
権藤の言葉で綾子は今更のように事態の危うさに気付いた。
女詫びの恐ろしい辱めが宥和会の男たちだけが相手では無く、身内にも見られてしまうとは想像していなかった。
庸一は別室で女詫びの生贄になる自分を見ないで済む。
しかし…武田署長には…自分が女の生き恥を晒す様子を全て見られてしまうのだろうか…。
改めてそのことに思いが及び身震いした。
そんな綾子に気付いた武田が毅然と言った。
「ええ、同席しましょう。浅沼君の身の安全を守る為です。」
「ははは。身の安全ね。まあ怪我をせたりはしませんよ。しかし、、詫びを入れてもらう訳ですからねえ、、。」
権藤は綾子に鋭い視線を向ける。
「浅沼課長さん、あんた今日は辛い思いをしてもらいますよ。泣こうが喚こうが許してあげるわけにはいかんのです。これは女詫びの儀式ですからねえ、、。」
「承知しています。きちんと女詫びをさせて戴きます。泣いたり喚いたりもしませんから、大丈夫です。」
綾子は震え上がる思いだったが庸一や署長の前で惨めな恐怖を露わにしたくなくてきっぱりと答える。
「ほお、それは立派だ。裸の覚悟はして来たのかな?素っ裸になって股を開いて、アソコの毛を剃ってもらうんだよ?」
綾子は夫や署長の前で露骨な事を言う権藤を制したかったがあまりの言葉に声も出ず硬直してしまう。
「なあに大丈夫だよ。うちの縄師は剃るのも上手いからね。刃物を怖がることはない。大人しく言うことを聞けりゃ縛ったりもしないから、、。うん?大丈夫なんだね?」
綾子の顔はみるみる紅潮した。
それは怒りのせいか羞恥のせいか自分でもわからなかった。
あまりに屈辱的な言われように興奮して鼓動が高鳴っている。
「あんた尻の穴の周りにも毛は生えてるかな?今日は全部ツルツルにしてあげるよ。下手なエステよりうちの縄師はずっと上手いからね。」
「やめてくださいっ、、もうわかりました。いう通りにしてきちんと女詫びをしますからっ、、。」
権藤は明らかに夫や署長の前で自分を言葉で嬲り、屈辱を煽って楽しんでいる。
夫にこれ以上聞かれるのは堪らなかった。
庸一は蒼ざめた顔をしかめ、膝に置いた拳を握りしめている。
「おやおや、あんた注文付けられる立場かい?素直にしてないと痛い目にあうのはあんただよ?」
ドスの効いた陰険な目つきで綾子を睨み、脇に置いてあった竹刀を持ち出してドンっと床を突く。
一同ハッとして恐怖に引きつった目で権藤を見る。
「ふふふ、なあに、これで叩いたりするわけじゃないよ。これは、、こうするんだ、、。」
そう言いながらテーブルの下から肌色のゴム製ペニスを取り出して竹刀の先端に装着した。
「浅沼さんよ、これであんたの気を遣らせてやるよ。それが女詫びの最後の締めだ。まあたっぷり楽しんでくれや。ふふふ。」
綾子は一瞬目を見開き、言葉を失い、夫を気遣うことも忘れ震えだした。
権藤に威圧されて押し黙った3人を見てニヤニヤと陰険な笑みを浮かべた。
「さあ、それじゃそろそろ広間へ移動してもらいましょうか。みんなお待ちかねだ。今日の女詫びは美人婦警の浅沼課長ですからねえ、、、ふふふ。」
権藤が立ち上がると3人は我に返ったように顔を見合わせる。
綾子は庸一にしっかりとした眼差しを向けて噛み締めるように言う。
「あなた、大丈夫、、私は大丈夫ですから、、あなたも我慢してね、、私も我慢してみせますから、、。」
庸一は綾子と見つめあったまま言葉を返せなかった。
そこへ宥和会の古参、伊東輝雄が現れる。
「さあ、旦那さんはテルオちゃんと一緒に居ましょうね。あ、その前にちょっとだけ広間を覗いてみる?奥さんがどんなところで女詫びをさせられるのか見せてあげるわ。」
輝雄は庸一の手を取って、権藤に導かれて進む綾子と武田の後に続く。
広間に着いて襖を開けるとそこには30人ほどの組員たちが集まっていた。
「いよ!まってました!」
「今日はベテラン婦警の女詫びって聞いていたからどんなおばさんがくるのかと思ったら、けっこうな美人じゃないですか!」
「おお、いけてる!」
「良いねえ!こんな美人婦警さんが素っ裸になって股を開いて全部見せてくれるって!?」
「泣かないで我慢できるかなぁ?」
集まった組員たちは口々に下品な言葉を綾子に浴びせ喜んでいる。
目の前の光景に驚愕して綾子は硬直した。
そこに立って組員たちに身を晒しているだけで目眩がした。
これから起こることを受け入れられるとは到底思えず後退りしてしまうが…武田が綾子の背中に手を置いた。
「浅沼君、もう逃げられないんだ。すまない、、頑張って、、辛抱してくれ。ここで起こることはここだけの秘密、後で誰かに知られることは無いから、、ここの連中もそれは心得ている。約束を守る事だけがこいつらの掟だからね。、、だから我慢して、、今日だけ、、街の治安の為だ、、。」
綾子は武田の言葉で悪夢の世界を浮遊していたような感覚から醒めて、自分が立ち向かわなくてはならない現実に引き戻される。
そしてついに決意を新たにして背筋を伸ばし頷いた。
「すみません、覚悟していたのに、いざとなったら、、。でも、大丈夫です。ちゃんとやり遂げますから。」
悲壮な表情で正面を向いたままきっぱりと武田に告げる。
武田はこれからここで、女にとってあまりにも惨い仕打ちに綾子が辱められ、苦悶する姿を晒すことになるだろうと思う。そんな姿を目撃しなければならない自分を呪った。
庸一は茫然としてその場の空気に飲み込まれていた。
輝雄が庸一の手を取り引っ張る。
「さあ、旦那さんはここまでだよ。後はテルオちゃんと一緒に終わるまで待っていようね。」
権藤邸に着くと二人の若い衆に出迎えられた。
会長室に通される。
「やあ、ご足労いただき恐縮ですなあ。武田署長、浅沼課長、、ん?夫君も一緒に?」
慇懃に挨拶の言葉を述べた権藤は訝し気に武田に尋ねる。
「いや、付き添いでしてね、、。」
武田は返事に窮したが事態を察している権藤は庸一の方を見た。
「いやあ、そうですか。それは構いませんが、、これから行う女詫びの儀式は夫君が見れるようなもんじゃないですよ?」
「ええ、それは分かっています。でも、、夫の庸一君にしてみれば妻を一人で送り出すことも出来んでしょう。その辺は察してやってください、、。」
庸一には二人の会話がまるで現実では無い悪夢の中の出来事のように聞こえていた。
綾子は自分のことよりも庸一を気遣い心配そうに見つめている。
「そうですか。それじゃ、まあ夫君には別室で待っていてもらいましょう。武田署長、あんたは最後まで見届けてもらいますよ?」
権藤の言葉で綾子は今更のように事態の危うさに気付いた。
女詫びの恐ろしい辱めが宥和会の男たちだけが相手では無く、身内にも見られてしまうとは想像していなかった。
庸一は別室で女詫びの生贄になる自分を見ないで済む。
しかし…武田署長には…自分が女の生き恥を晒す様子を全て見られてしまうのだろうか…。
改めてそのことに思いが及び身震いした。
そんな綾子に気付いた武田が毅然と言った。
「ええ、同席しましょう。浅沼君の身の安全を守る為です。」
「ははは。身の安全ね。まあ怪我をせたりはしませんよ。しかし、、詫びを入れてもらう訳ですからねえ、、。」
権藤は綾子に鋭い視線を向ける。
「浅沼課長さん、あんた今日は辛い思いをしてもらいますよ。泣こうが喚こうが許してあげるわけにはいかんのです。これは女詫びの儀式ですからねえ、、。」
「承知しています。きちんと女詫びをさせて戴きます。泣いたり喚いたりもしませんから、大丈夫です。」
綾子は震え上がる思いだったが庸一や署長の前で惨めな恐怖を露わにしたくなくてきっぱりと答える。
「ほお、それは立派だ。裸の覚悟はして来たのかな?素っ裸になって股を開いて、アソコの毛を剃ってもらうんだよ?」
綾子は夫や署長の前で露骨な事を言う権藤を制したかったがあまりの言葉に声も出ず硬直してしまう。
「なあに大丈夫だよ。うちの縄師は剃るのも上手いからね。刃物を怖がることはない。大人しく言うことを聞けりゃ縛ったりもしないから、、。うん?大丈夫なんだね?」
綾子の顔はみるみる紅潮した。
それは怒りのせいか羞恥のせいか自分でもわからなかった。
あまりに屈辱的な言われように興奮して鼓動が高鳴っている。
「あんた尻の穴の周りにも毛は生えてるかな?今日は全部ツルツルにしてあげるよ。下手なエステよりうちの縄師はずっと上手いからね。」
「やめてくださいっ、、もうわかりました。いう通りにしてきちんと女詫びをしますからっ、、。」
権藤は明らかに夫や署長の前で自分を言葉で嬲り、屈辱を煽って楽しんでいる。
夫にこれ以上聞かれるのは堪らなかった。
庸一は蒼ざめた顔をしかめ、膝に置いた拳を握りしめている。
「おやおや、あんた注文付けられる立場かい?素直にしてないと痛い目にあうのはあんただよ?」
ドスの効いた陰険な目つきで綾子を睨み、脇に置いてあった竹刀を持ち出してドンっと床を突く。
一同ハッとして恐怖に引きつった目で権藤を見る。
「ふふふ、なあに、これで叩いたりするわけじゃないよ。これは、、こうするんだ、、。」
そう言いながらテーブルの下から肌色のゴム製ペニスを取り出して竹刀の先端に装着した。
「浅沼さんよ、これであんたの気を遣らせてやるよ。それが女詫びの最後の締めだ。まあたっぷり楽しんでくれや。ふふふ。」
綾子は一瞬目を見開き、言葉を失い、夫を気遣うことも忘れ震えだした。
権藤に威圧されて押し黙った3人を見てニヤニヤと陰険な笑みを浮かべた。
「さあ、それじゃそろそろ広間へ移動してもらいましょうか。みんなお待ちかねだ。今日の女詫びは美人婦警の浅沼課長ですからねえ、、、ふふふ。」
権藤が立ち上がると3人は我に返ったように顔を見合わせる。
綾子は庸一にしっかりとした眼差しを向けて噛み締めるように言う。
「あなた、大丈夫、、私は大丈夫ですから、、あなたも我慢してね、、私も我慢してみせますから、、。」
庸一は綾子と見つめあったまま言葉を返せなかった。
そこへ宥和会の古参、伊東輝雄が現れる。
「さあ、旦那さんはテルオちゃんと一緒に居ましょうね。あ、その前にちょっとだけ広間を覗いてみる?奥さんがどんなところで女詫びをさせられるのか見せてあげるわ。」
輝雄は庸一の手を取って、権藤に導かれて進む綾子と武田の後に続く。
広間に着いて襖を開けるとそこには30人ほどの組員たちが集まっていた。
「いよ!まってました!」
「今日はベテラン婦警の女詫びって聞いていたからどんなおばさんがくるのかと思ったら、けっこうな美人じゃないですか!」
「おお、いけてる!」
「良いねえ!こんな美人婦警さんが素っ裸になって股を開いて全部見せてくれるって!?」
「泣かないで我慢できるかなぁ?」
集まった組員たちは口々に下品な言葉を綾子に浴びせ喜んでいる。
目の前の光景に驚愕して綾子は硬直した。
そこに立って組員たちに身を晒しているだけで目眩がした。
これから起こることを受け入れられるとは到底思えず後退りしてしまうが…武田が綾子の背中に手を置いた。
「浅沼君、もう逃げられないんだ。すまない、、頑張って、、辛抱してくれ。ここで起こることはここだけの秘密、後で誰かに知られることは無いから、、ここの連中もそれは心得ている。約束を守る事だけがこいつらの掟だからね。、、だから我慢して、、今日だけ、、街の治安の為だ、、。」
綾子は武田の言葉で悪夢の世界を浮遊していたような感覚から醒めて、自分が立ち向かわなくてはならない現実に引き戻される。
そしてついに決意を新たにして背筋を伸ばし頷いた。
「すみません、覚悟していたのに、いざとなったら、、。でも、大丈夫です。ちゃんとやり遂げますから。」
悲壮な表情で正面を向いたままきっぱりと武田に告げる。
武田はこれからここで、女にとってあまりにも惨い仕打ちに綾子が辱められ、苦悶する姿を晒すことになるだろうと思う。そんな姿を目撃しなければならない自分を呪った。
庸一は茫然としてその場の空気に飲み込まれていた。
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