1 / 5
1-1 死神と呼ばれた男
しおりを挟む
「所詮はどこまでいっても外道てことかい····」
あどけなさが残る18才を迎えたばかりの少年はそうどこか寂しく呟くと、床に転がりながら悶え苦しむオークの喉を踏みつける。
その踵は、オークの喉に突き刺さっているダガーナイフの柄を強く押し込み、不快な頸椎を破壊する音を奏でながら、緑色の巨体を絶命させた。
歯並びの悪い口から吐き出される大量の血液が、凄味を帯び少年と、襲われる寸前だったのか、服が乱れ生肌露になっている少女へと豪雨のように降りかかる。
怯えた少女の翡翠のような美しい瞳に写っているのは生まれてこの方、この狭い村でずっと一緒だった幼なじみの姿形であったが、その中身になにか異質の、怪物じみたものを見いだしていた。そして、少女はその疑問を解決すべくすっとんきょうな質問をしてしまう。
「·····ベリオン、ベリオンだよね?」
きっと何時もの屈託のない笑顔で、つまらないジョークで返してくれる、少女のそんな希望的観測はすぐに崩れることも知らずに。
「·····いや、俺はただのクズさ」──
───惨劇の起こる半日前
「ん~~~、平和だねぇ~~~~」
午前の農作業を終え、煙草を吹かしながら草原に寝転ぶ、目付きが悪く頭も悪そうなこの少年の名は『ベリオン』。実際に頭は本当に悪く、肥料の原料が糞尿だったことを知るや否や、発酵させていないホヤホヤを畑に撒き散らしたり、30才まで高潔を貫くと究極魔法が使えるようになると一時期信じていたりと生粋の馬鹿だ。
だが、この男の前世は何を隠そう悪逆非道の限りを尽くし、その超暴力だけで魔界を統べる一歩手前まで行った怪物、通称『死神』その人なのである。もっとも、部下達『十戒』の反乱によって命を落としたルーザーではあるが、その経緯を話し出すとは非常に長くなるのでまた今度にしたい。
「あーっ!! ここにいたのねベリオン!! てか、アンタ未成年なのにまたタバコなんか吸ってるのよ!!」
甲高い声を出し、近寄って来る童顔でありながらその胸に凶器を携えるこの少女の名は『アエリア』。ベリオンの数少ない同世代の女性であり、私の予測では恐らくベリオンに好意を寄せている。
「こまけぇこたぁいいんだよ、明日で『成人の儀』迎えるから別にいいじゃない~」
まるで反省してないベリオンの態度に、アエリアは容赦なく口元からタバコを取り上げる。
「タバコ吸っていい理由にもならないわよ!! ·····それよりも考え直してくれた?」
「·····考え直したって、何がだよ·····」
「とぼけないでよ·····、成人の儀を迎えたら私と一緒に王都に行って『冒険者』になろうって話よ·····」
『冒険者』
言うなれば開拓者であり、傭兵のような者でもあるが、アエリアは子供の時から冒険者になるのを夢みており、その将来の相棒にとベリオンをしつこく勧誘していたのである。
「·····悪いが返事は変わらない。俺は、この村で一生農民として暮らす。冒険者なんかにはならないよ」
何度も聞いた返事であるが、少女は改めて肩をガックリと落とす。泣く子も黙る悪逆非道の悪魔である前世を持っていながら、農民を目指すなど実に荒唐無稽な話であるが今のベリオンにとっては大真面目である。
「で、でも勿体ないわよ! 村の大人達数人がかりでも倒せない魔獣だって、ベリオンだと簡単に倒しちゃうのよ。冒険者になればきっと凄い活躍する筈なのに」
「今までのは偶然さ、こんな世間知らずが冒険者になってもダンジョンに迷ってのたれ死ぬだけさ」
ケラケラと笑って誤魔化しているが、過大な謙遜である。むしろ、わざと剣なり投げナイフなりで武装しそれとなく討伐しているが、ここいら近辺に住む魔獣程度だったら素手で殴り殺すことだって、この男には朝飯前である。前世の魔族の肉体ほどではないが、それほど今世においても肉体、魔力共に一般人類の範疇を大幅に超越しており、私の見解からしても『冒険者』という職業は最適解であると思える。だが、そんなことはこの馬鹿でも理解しており、それでも尚農民に、平穏な生活に強いこだわりを持っているのである。
「そんなことないわよ·····、私と一緒なら····」
さらに落ち込む少女は口から出掛けた言葉を飲み込む。建前としては宝の持ち腐れを全面に出しているが、本音としてはベリオンとずっと側にいたいという乙女心が見え隠れしており、少年の体とオッサンの心を持つこの男も薄々勘づいていたが、
「おいおい、そんなショボくれた顔していると乳も萎むぞ~」
18になる少年とは思えないほどの下ネタを放つ幼なじみに、アエリアはその色白な頬を紅潮させる。
「いつもそうやってはぐらかして!! もう知らない、いつまでも染みったれた農民でもやってればいいわ!! この変態!! スケベ!! 童貞!!」
地団駄を踏みながら帰っていく幼なじみを、若干傷付いた面持ちで見送るベリオン。だが、10メートル程度離れたところでアエリアはくるっとベリオンの方を見直し叫ぶ。
「あと、村長が今日中に来てくれって言ってたわよ!! この童貞!!!!」
そして再び地団駄を踏みながら、アエリアは去っていくのだった。
「····そんなに言わなくてもいいじゃない·····」
そう言いながら、ベリオンはポケットから出した煙草に火をつけると大きく吸い込み、その副流煙を全力で自身の右手のひらに───ッ!? ゲホごほごほ、ゴッホ!?!??
「てめえ、ちょっと笑ってただろ?」
『ゴホ、ゴッホ!?!? ふ、ふざけるないでください!? 私まで肺炎にするつもりですか!?』
「右腕だけのお前に肺なんてねーだろ」
紹介が遅れたが私の名は『アルム』。かつて死神の右腕と呼ばれた天才軍師であり、頼れる上司と仲良く十戒に謀殺され、今は文字通りベリオンの右腕に転生したナイスダンディボイス持ちの紳士である───
あどけなさが残る18才を迎えたばかりの少年はそうどこか寂しく呟くと、床に転がりながら悶え苦しむオークの喉を踏みつける。
その踵は、オークの喉に突き刺さっているダガーナイフの柄を強く押し込み、不快な頸椎を破壊する音を奏でながら、緑色の巨体を絶命させた。
歯並びの悪い口から吐き出される大量の血液が、凄味を帯び少年と、襲われる寸前だったのか、服が乱れ生肌露になっている少女へと豪雨のように降りかかる。
怯えた少女の翡翠のような美しい瞳に写っているのは生まれてこの方、この狭い村でずっと一緒だった幼なじみの姿形であったが、その中身になにか異質の、怪物じみたものを見いだしていた。そして、少女はその疑問を解決すべくすっとんきょうな質問をしてしまう。
「·····ベリオン、ベリオンだよね?」
きっと何時もの屈託のない笑顔で、つまらないジョークで返してくれる、少女のそんな希望的観測はすぐに崩れることも知らずに。
「·····いや、俺はただのクズさ」──
───惨劇の起こる半日前
「ん~~~、平和だねぇ~~~~」
午前の農作業を終え、煙草を吹かしながら草原に寝転ぶ、目付きが悪く頭も悪そうなこの少年の名は『ベリオン』。実際に頭は本当に悪く、肥料の原料が糞尿だったことを知るや否や、発酵させていないホヤホヤを畑に撒き散らしたり、30才まで高潔を貫くと究極魔法が使えるようになると一時期信じていたりと生粋の馬鹿だ。
だが、この男の前世は何を隠そう悪逆非道の限りを尽くし、その超暴力だけで魔界を統べる一歩手前まで行った怪物、通称『死神』その人なのである。もっとも、部下達『十戒』の反乱によって命を落としたルーザーではあるが、その経緯を話し出すとは非常に長くなるのでまた今度にしたい。
「あーっ!! ここにいたのねベリオン!! てか、アンタ未成年なのにまたタバコなんか吸ってるのよ!!」
甲高い声を出し、近寄って来る童顔でありながらその胸に凶器を携えるこの少女の名は『アエリア』。ベリオンの数少ない同世代の女性であり、私の予測では恐らくベリオンに好意を寄せている。
「こまけぇこたぁいいんだよ、明日で『成人の儀』迎えるから別にいいじゃない~」
まるで反省してないベリオンの態度に、アエリアは容赦なく口元からタバコを取り上げる。
「タバコ吸っていい理由にもならないわよ!! ·····それよりも考え直してくれた?」
「·····考え直したって、何がだよ·····」
「とぼけないでよ·····、成人の儀を迎えたら私と一緒に王都に行って『冒険者』になろうって話よ·····」
『冒険者』
言うなれば開拓者であり、傭兵のような者でもあるが、アエリアは子供の時から冒険者になるのを夢みており、その将来の相棒にとベリオンをしつこく勧誘していたのである。
「·····悪いが返事は変わらない。俺は、この村で一生農民として暮らす。冒険者なんかにはならないよ」
何度も聞いた返事であるが、少女は改めて肩をガックリと落とす。泣く子も黙る悪逆非道の悪魔である前世を持っていながら、農民を目指すなど実に荒唐無稽な話であるが今のベリオンにとっては大真面目である。
「で、でも勿体ないわよ! 村の大人達数人がかりでも倒せない魔獣だって、ベリオンだと簡単に倒しちゃうのよ。冒険者になればきっと凄い活躍する筈なのに」
「今までのは偶然さ、こんな世間知らずが冒険者になってもダンジョンに迷ってのたれ死ぬだけさ」
ケラケラと笑って誤魔化しているが、過大な謙遜である。むしろ、わざと剣なり投げナイフなりで武装しそれとなく討伐しているが、ここいら近辺に住む魔獣程度だったら素手で殴り殺すことだって、この男には朝飯前である。前世の魔族の肉体ほどではないが、それほど今世においても肉体、魔力共に一般人類の範疇を大幅に超越しており、私の見解からしても『冒険者』という職業は最適解であると思える。だが、そんなことはこの馬鹿でも理解しており、それでも尚農民に、平穏な生活に強いこだわりを持っているのである。
「そんなことないわよ·····、私と一緒なら····」
さらに落ち込む少女は口から出掛けた言葉を飲み込む。建前としては宝の持ち腐れを全面に出しているが、本音としてはベリオンとずっと側にいたいという乙女心が見え隠れしており、少年の体とオッサンの心を持つこの男も薄々勘づいていたが、
「おいおい、そんなショボくれた顔していると乳も萎むぞ~」
18になる少年とは思えないほどの下ネタを放つ幼なじみに、アエリアはその色白な頬を紅潮させる。
「いつもそうやってはぐらかして!! もう知らない、いつまでも染みったれた農民でもやってればいいわ!! この変態!! スケベ!! 童貞!!」
地団駄を踏みながら帰っていく幼なじみを、若干傷付いた面持ちで見送るベリオン。だが、10メートル程度離れたところでアエリアはくるっとベリオンの方を見直し叫ぶ。
「あと、村長が今日中に来てくれって言ってたわよ!! この童貞!!!!」
そして再び地団駄を踏みながら、アエリアは去っていくのだった。
「····そんなに言わなくてもいいじゃない·····」
そう言いながら、ベリオンはポケットから出した煙草に火をつけると大きく吸い込み、その副流煙を全力で自身の右手のひらに───ッ!? ゲホごほごほ、ゴッホ!?!??
「てめえ、ちょっと笑ってただろ?」
『ゴホ、ゴッホ!?!? ふ、ふざけるないでください!? 私まで肺炎にするつもりですか!?』
「右腕だけのお前に肺なんてねーだろ」
紹介が遅れたが私の名は『アルム』。かつて死神の右腕と呼ばれた天才軍師であり、頼れる上司と仲良く十戒に謀殺され、今は文字通りベリオンの右腕に転生したナイスダンディボイス持ちの紳士である───
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる