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Secret51. それぞれの決戦準備
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●登場人物
・輝・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。セリシールのストロベリー撃破の為に暗躍する。
= マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。
・紫野菫(すみれ):ひかるのお店でバイトをしている。常識人なので、非常識キャラを理解できない。
= ヴィオレ:秘密結社ダーク・ライトの一員。
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!
= ラフェド・セリシール:魔法少女レフェドフルールの一員。スイーツ・パラダイスのストロベリーとタイマンすることになった。
・レオポン:ライオンを模したマスコットキャラ。とにかく目立たない。毎回、作者に一回はセリフを入れるように頼んでいる。
・志頭蟹芭羅美:さくらの同級生。人並み外れた腐力をもって、ひかるをも恐れさせる。
・ストロベリー・アイスクリーム:秘密結社スイーツ・パラダイスの首領の娘。セリシールとの戦闘を希望している。何を企んでいるのか?
●前回のお話
私、輝・ダークライトと申します。
いつも通り、セリシール様との闘いをエンジョイしておりましたところ、ストロベリーという少女が邪魔をしてきましたわ。
彼女は悪の秘密結社『スイーツ・パラダイス』の首領、アイスクリーム家の一人娘だそうですの。
そして、来週、セリシール様とストロベリーさんの対決が予定されました。
このままではセリシール様は負けてしまいますわ!何とか解決策を見つけないと!!
「芭羅美よ!私のために力を貸してくれないか!!」
マテラスが呼ぶと、シュタッという音とともに芭羅美が現れる。
「何なりとお申し付けください!」
ひざまずき、片膝、片手をついている。
「あんた、どこから来たのよ...」
ヴィオレがもはや意味のない質問をするが、マテラスは無視して話を進める。
「少し、お前の力が必要なのだ。やってくれるな?」
「あたしに聞く必要はありません。ただ、『やれ』と仰ってください!」
「では、やれ!詳細はその時に伝える。お前の働きに期待している!」
「はっ!」
そう短く答えると、芭羅美は来た時と同じようにサッと姿を消した。
「いつから、うちでは忍びを雇っているのよ」
すみれはあきれ顔だが、ふと思い出したように言った。
「『人間離れした化け物』ってあの娘のことね...まあ、この街の二大非常識だわ...」
「あと一人は?」
ひかるが聞くが、すみれはじっと、ひかるの目を見るだけだった。
「ところで時間と場所、言ってないけど大丈夫なの?」
「あら、あの娘に分からないと思って?」
「そりゃそうだわ...」
すみれはつっこまなかった。だって非常識が非常識に頼み事してるんだもん♡
帰ってきた二人は変身を解く。
「私、少しお父様と相談してきます。少しの間、お店番お願いね!」
「いいけど、何を話すの?」
「悪の組織同士は不干渉が掟です。それを破る以上、根回しが必要です。また、『スイーツ・パラダイス』の最新情報も取得しておく必要があります」
「何かと大変なのね」
「当日はすみれも大変ですわよ。おそらく数千発の魔法弾をピンポイント射撃してもらいますから」
「...私を殺す気?」
「前日はしっかり休んで、集中力を高めておいてね♡」
・・・
一方、さくらの家では、
「今回はマテラスの力は借りれない...私一人で何とかしないと...」
「正直、あの娘は強いよ。やはりフラム様の力を借りては...」
「だめ!二人で戦うってマテラスと約束したもの!」
「いや、別に約束してないだろ...」
さくらは思い込みの激しい性格だった。
「チャンスはおそらく一回。何とか隙を作って全力の魔力ビームを叩き込む!」
「その隙はどう作るのさ?」
「うん!頑張る!」
「...熱が出てきた」
レオポンは真面目な質問をした自分がバカだったと反省するのだった。
・・・
そして、ここは『スイーツ・パラダイス』の本拠地。
「あんな魔法少女なんて楽勝なの~~!」
ストロベリーがのんきに勝利宣言をしていた。
「まあ、苺なら大丈夫だと思うけど、無理してはいけないよ。仲間を連れてくるかもしれない」
中年の優しそうな男性がストロベリーに声をかける。
「何人来ても一緒なの~!」
「やれやれ、それで『ダーク・ライト』は本当に来ないんだろうね?」
「マテラスっていうのが来ないって言ってたの~!」
「ふむ。マテラスか...聞いたことがないな。ただ、もし『ヒカル・ダークライト』が来たら戦ってはいけないよ。すぐに逃げるんだ」
「なんでなの~~!ストロベリーは強いから大丈夫なの~!」
「ヒカルは稀代の天才『イチロー・ダークライト』の再来と呼ばれる大天才だ。パパでも勝てないよ」
「そんなに強いの~~?!」
「そうだ。噂が本当なら、うちの秘密基地くらいは一発で破壊できるよ」
「ウソっぽいの~~!」
「それに前に教えた通り、悪の組織同士は不干渉が掟だ。ダーク・ライトには関わらないようにね!」
「ぶ~~なの~~!」
「あぁ、それと前に見せてもらった制服の中学校が分かったよ」
「ホントなの~~?パパ大好きなの~~!」
「ははは。パパも苺がだ~い好きだよ!」
ストロベリーは学校名を確かめると、いろいろ調べ始めたようだ。
その隙にストロベリーの父が、側近にささやく。
「マカロン、今度の日曜日にこっそり苺の後をつけてくれ」
「カカオ様、よろしいので?」
「ああ、もし苺がピンチのようなら無理やりにでも連れ戻すように。細かい点は任せる」
「かしこまりました。お嬢様の身は命に替えても守ります!」
「いや、そうなる前に二人で撤退するんだ!頼んだぞ!」
「ありがたきお言葉!必ず使命を果たしてみせます!」
こうして、様々な思惑をはらんで運命の日曜日がやってきたのだった。
・輝・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。セリシールのストロベリー撃破の為に暗躍する。
= マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。
・紫野菫(すみれ):ひかるのお店でバイトをしている。常識人なので、非常識キャラを理解できない。
= ヴィオレ:秘密結社ダーク・ライトの一員。
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!
= ラフェド・セリシール:魔法少女レフェドフルールの一員。スイーツ・パラダイスのストロベリーとタイマンすることになった。
・レオポン:ライオンを模したマスコットキャラ。とにかく目立たない。毎回、作者に一回はセリフを入れるように頼んでいる。
・志頭蟹芭羅美:さくらの同級生。人並み外れた腐力をもって、ひかるをも恐れさせる。
・ストロベリー・アイスクリーム:秘密結社スイーツ・パラダイスの首領の娘。セリシールとの戦闘を希望している。何を企んでいるのか?
●前回のお話
私、輝・ダークライトと申します。
いつも通り、セリシール様との闘いをエンジョイしておりましたところ、ストロベリーという少女が邪魔をしてきましたわ。
彼女は悪の秘密結社『スイーツ・パラダイス』の首領、アイスクリーム家の一人娘だそうですの。
そして、来週、セリシール様とストロベリーさんの対決が予定されました。
このままではセリシール様は負けてしまいますわ!何とか解決策を見つけないと!!
「芭羅美よ!私のために力を貸してくれないか!!」
マテラスが呼ぶと、シュタッという音とともに芭羅美が現れる。
「何なりとお申し付けください!」
ひざまずき、片膝、片手をついている。
「あんた、どこから来たのよ...」
ヴィオレがもはや意味のない質問をするが、マテラスは無視して話を進める。
「少し、お前の力が必要なのだ。やってくれるな?」
「あたしに聞く必要はありません。ただ、『やれ』と仰ってください!」
「では、やれ!詳細はその時に伝える。お前の働きに期待している!」
「はっ!」
そう短く答えると、芭羅美は来た時と同じようにサッと姿を消した。
「いつから、うちでは忍びを雇っているのよ」
すみれはあきれ顔だが、ふと思い出したように言った。
「『人間離れした化け物』ってあの娘のことね...まあ、この街の二大非常識だわ...」
「あと一人は?」
ひかるが聞くが、すみれはじっと、ひかるの目を見るだけだった。
「ところで時間と場所、言ってないけど大丈夫なの?」
「あら、あの娘に分からないと思って?」
「そりゃそうだわ...」
すみれはつっこまなかった。だって非常識が非常識に頼み事してるんだもん♡
帰ってきた二人は変身を解く。
「私、少しお父様と相談してきます。少しの間、お店番お願いね!」
「いいけど、何を話すの?」
「悪の組織同士は不干渉が掟です。それを破る以上、根回しが必要です。また、『スイーツ・パラダイス』の最新情報も取得しておく必要があります」
「何かと大変なのね」
「当日はすみれも大変ですわよ。おそらく数千発の魔法弾をピンポイント射撃してもらいますから」
「...私を殺す気?」
「前日はしっかり休んで、集中力を高めておいてね♡」
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一方、さくらの家では、
「今回はマテラスの力は借りれない...私一人で何とかしないと...」
「正直、あの娘は強いよ。やはりフラム様の力を借りては...」
「だめ!二人で戦うってマテラスと約束したもの!」
「いや、別に約束してないだろ...」
さくらは思い込みの激しい性格だった。
「チャンスはおそらく一回。何とか隙を作って全力の魔力ビームを叩き込む!」
「その隙はどう作るのさ?」
「うん!頑張る!」
「...熱が出てきた」
レオポンは真面目な質問をした自分がバカだったと反省するのだった。
・・・
そして、ここは『スイーツ・パラダイス』の本拠地。
「あんな魔法少女なんて楽勝なの~~!」
ストロベリーがのんきに勝利宣言をしていた。
「まあ、苺なら大丈夫だと思うけど、無理してはいけないよ。仲間を連れてくるかもしれない」
中年の優しそうな男性がストロベリーに声をかける。
「何人来ても一緒なの~!」
「やれやれ、それで『ダーク・ライト』は本当に来ないんだろうね?」
「マテラスっていうのが来ないって言ってたの~!」
「ふむ。マテラスか...聞いたことがないな。ただ、もし『ヒカル・ダークライト』が来たら戦ってはいけないよ。すぐに逃げるんだ」
「なんでなの~~!ストロベリーは強いから大丈夫なの~!」
「ヒカルは稀代の天才『イチロー・ダークライト』の再来と呼ばれる大天才だ。パパでも勝てないよ」
「そんなに強いの~~?!」
「そうだ。噂が本当なら、うちの秘密基地くらいは一発で破壊できるよ」
「ウソっぽいの~~!」
「それに前に教えた通り、悪の組織同士は不干渉が掟だ。ダーク・ライトには関わらないようにね!」
「ぶ~~なの~~!」
「あぁ、それと前に見せてもらった制服の中学校が分かったよ」
「ホントなの~~?パパ大好きなの~~!」
「ははは。パパも苺がだ~い好きだよ!」
ストロベリーは学校名を確かめると、いろいろ調べ始めたようだ。
その隙にストロベリーの父が、側近にささやく。
「マカロン、今度の日曜日にこっそり苺の後をつけてくれ」
「カカオ様、よろしいので?」
「ああ、もし苺がピンチのようなら無理やりにでも連れ戻すように。細かい点は任せる」
「かしこまりました。お嬢様の身は命に替えても守ります!」
「いや、そうなる前に二人で撤退するんだ!頼んだぞ!」
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