48 / 54
Secret48. マテラスの悩み(万事解決!)
しおりを挟む
●登場人物
・輝・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。セリシールから戦闘員の人工作製の話を聞く。はたして、成功するのか!
= マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。
・紫野菫(すみれ):ひかるのお店でバイトをしている。ひかるがセリシールと会っていることも知らず、店番をさせられている。
・チッカー:全身黒づくめのモブ戦闘員。セリシールの発言で解雇の危機にさらされている。はたして、彼らの運命は!
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!
= ラフェド・セリシール:魔法少女レフェドフルールの一員。決定的な所でいつもフラムに邪魔される。そろそろ彼女の我慢も限界に達し...
・ルメトルド・フラム:レフェドフルールの管理者。無自覚にセリシールの恋路を邪魔する迷惑男。
●前回のお話
私、セリシール!マテラスが悩んでいるようだったから、彼をカフェに誘ったわ。
話を聞くと、やはり私が思っていた通りだったの。
でも、すみれちゃんに聞いた情報のおかげで適切な助言をすることが出来て、マテラスも喜んでくれたわ。
そして二人は『...』になったの。マテラスも肯定してくれたから間違いない!
最後、いい雰囲気になったから、次のデートのアポを取ろうとしたら、**ラムが...
毎度毎度、よくも邪魔してくれるものね!今度こそ許さない!!
ここはレフェドフルールの本部建物。
フラムが幹部に呼び出されていた。
「匿名で上がってきた情報だが、これは本当か!」
「誤解です!私はそのようなことは決して...」
「しかし、一般の中学生を遠くの街まで転移させたという情報。これは裏が取れているぞ!」
「そ、それは...」
「我々は正義の組織だ!一般人に手を出すなどもっての外!他の情報ももっともらしく見えてくるが...」
「それ以外は身に覚えがありません!匿名の情報は玉石混淆。証拠がなければ罰せられないはずです!」
「分かった。この一件は始末書を書け!他の件はその時間何をしていたか書類にしてまとめろ!必要なら証拠も添えてだ!」
「了解しました。今回の件、申し訳ありません」
「下がれ!お前の評価は報告書次第だ。せいぜい我々を納得させる書類を作るのだな!」
「承知しております...」
フラムは部屋から出ると思わず愚痴をこぼす。
「誰のタレコミだ?普通に考えるとセリシールだが、あいつらを怒らせた覚えはないしな...本部が監視用に雇っている一般人か!見つけ次第、ボコボコにしてやる!大体、あの芭羅美とかいう女、一般人じゃないだろ!マッハで走る一般人がどこにいるんだ!」
そう言いながらも、面倒な報告書を作ることを考えると頭が痛くなるフラムであった...
・・・
「おかえり、ひかる!」
ひかるがお店に帰ってくるとすみれが迎える。
「ごめんなさい。私、調べ物ができましたの。今日は一日、店番をお願いできるかしら?」
「いいけど...何を調べるの?」
「これは極秘ですけど、どうやら人工的に戦闘員を作製する魔法技術が存在するらしいんですの」
ひかるは小声でささやく。
「本当?!」
「これがあれば、もうチッカーの戦闘意欲などに気を使う必要はなくなりますわ!」
ガサッ!
その時、物音がした気がした。
「誰ですの!チッカー?」
ひかるが奥の部屋を探すが誰もいない。
「気のせいでしたか...とにかく、しばらく、私、書庫に籠りますのでよろしくお願いします」
「分かったわ」
そう言うとひかるは秘密基地へと下りていくのであった。
・・・
その夜、ダーク・ライト秘密基地のチッカー施設では、
「チィー!」(知ってるか?ひかるお嬢様が戦闘員を人工的に作ろうとしているらしいぞ!)
「チィー?」(じゃあ、俺たちは?)
「チィー!」(お払い箱に決まってるじゃないか!)
「チィー...」(そんな!またニートに逆戻り...)
「チィー...」(ここの飯、美味かったのに...)
「チィー?」(どうするよ?)
「チィー!」(何とかやる気見せて、そんな人工の奴なんかに負けないとこ見せないと!)
「チィー...」(そうだな。面倒だが仕方ないか...)
チッカーたちがこそこそ話をしていた。
・・・
翌日、
「ひかる。どうだったの?例の件は?」
すみれが興味深そうに聞く。
「残念ですが、まだ発展途上ですわ。簡単な命令を繰り返し行うことしかできませんの」
「そう。まあ、いいんじゃない。なんだかんだ言って私、チッカー好きよ!」
「そうですわね。普段の雑用もありますし、もともとチッカーには残ってもらうつもりでしたわ。ただ、戦闘の負担を減らせると思いまして...」
「そうね。皆、痛い思いしてるものね。でもそうなるとやる気の問題が...」
「そうなのですわ。セリシール様も気にしておられたし、何とかしたいのですが...」
「えっ、セリシール様に会ったの?いつ?」
「あっ、そろそろ戦闘の時間ですわ。行かなくては!」
「質問に答えなさいよ~~~!!」
そして、その日の戦闘では、
「チィー!」(お前なんかマテラス様が出るまでもない!)
「チィー!」(俺たちの本気を見せてやる!)
「チィー!」(生まれ変わった俺たちの力、受けてみろ!!)
「なんで、こいつらこんなにやる気あるわけ...」
チッカーが異常にやる気を出していた。
「え~~~ん。倒しても倒しても立ち上がってくる!魔力が持たないよ~~~!!」
いつもの調子で大魔法を連発したセリシールは魔力切れのピンチに陥るのだった...
・輝・ダークライト(ひかる):魔法少女専門グッズ店の店長。セリシールから戦闘員の人工作製の話を聞く。はたして、成功するのか!
= マテラス・ダークライト:秘密結社ダーク・ライトの首領。
・紫野菫(すみれ):ひかるのお店でバイトをしている。ひかるがセリシールと会っていることも知らず、店番をさせられている。
・チッカー:全身黒づくめのモブ戦闘員。セリシールの発言で解雇の危機にさらされている。はたして、彼らの運命は!
・小松春桜子(さくら):元気が取り柄の14才!
= ラフェド・セリシール:魔法少女レフェドフルールの一員。決定的な所でいつもフラムに邪魔される。そろそろ彼女の我慢も限界に達し...
・ルメトルド・フラム:レフェドフルールの管理者。無自覚にセリシールの恋路を邪魔する迷惑男。
●前回のお話
私、セリシール!マテラスが悩んでいるようだったから、彼をカフェに誘ったわ。
話を聞くと、やはり私が思っていた通りだったの。
でも、すみれちゃんに聞いた情報のおかげで適切な助言をすることが出来て、マテラスも喜んでくれたわ。
そして二人は『...』になったの。マテラスも肯定してくれたから間違いない!
最後、いい雰囲気になったから、次のデートのアポを取ろうとしたら、**ラムが...
毎度毎度、よくも邪魔してくれるものね!今度こそ許さない!!
ここはレフェドフルールの本部建物。
フラムが幹部に呼び出されていた。
「匿名で上がってきた情報だが、これは本当か!」
「誤解です!私はそのようなことは決して...」
「しかし、一般の中学生を遠くの街まで転移させたという情報。これは裏が取れているぞ!」
「そ、それは...」
「我々は正義の組織だ!一般人に手を出すなどもっての外!他の情報ももっともらしく見えてくるが...」
「それ以外は身に覚えがありません!匿名の情報は玉石混淆。証拠がなければ罰せられないはずです!」
「分かった。この一件は始末書を書け!他の件はその時間何をしていたか書類にしてまとめろ!必要なら証拠も添えてだ!」
「了解しました。今回の件、申し訳ありません」
「下がれ!お前の評価は報告書次第だ。せいぜい我々を納得させる書類を作るのだな!」
「承知しております...」
フラムは部屋から出ると思わず愚痴をこぼす。
「誰のタレコミだ?普通に考えるとセリシールだが、あいつらを怒らせた覚えはないしな...本部が監視用に雇っている一般人か!見つけ次第、ボコボコにしてやる!大体、あの芭羅美とかいう女、一般人じゃないだろ!マッハで走る一般人がどこにいるんだ!」
そう言いながらも、面倒な報告書を作ることを考えると頭が痛くなるフラムであった...
・・・
「おかえり、ひかる!」
ひかるがお店に帰ってくるとすみれが迎える。
「ごめんなさい。私、調べ物ができましたの。今日は一日、店番をお願いできるかしら?」
「いいけど...何を調べるの?」
「これは極秘ですけど、どうやら人工的に戦闘員を作製する魔法技術が存在するらしいんですの」
ひかるは小声でささやく。
「本当?!」
「これがあれば、もうチッカーの戦闘意欲などに気を使う必要はなくなりますわ!」
ガサッ!
その時、物音がした気がした。
「誰ですの!チッカー?」
ひかるが奥の部屋を探すが誰もいない。
「気のせいでしたか...とにかく、しばらく、私、書庫に籠りますのでよろしくお願いします」
「分かったわ」
そう言うとひかるは秘密基地へと下りていくのであった。
・・・
その夜、ダーク・ライト秘密基地のチッカー施設では、
「チィー!」(知ってるか?ひかるお嬢様が戦闘員を人工的に作ろうとしているらしいぞ!)
「チィー?」(じゃあ、俺たちは?)
「チィー!」(お払い箱に決まってるじゃないか!)
「チィー...」(そんな!またニートに逆戻り...)
「チィー...」(ここの飯、美味かったのに...)
「チィー?」(どうするよ?)
「チィー!」(何とかやる気見せて、そんな人工の奴なんかに負けないとこ見せないと!)
「チィー...」(そうだな。面倒だが仕方ないか...)
チッカーたちがこそこそ話をしていた。
・・・
翌日、
「ひかる。どうだったの?例の件は?」
すみれが興味深そうに聞く。
「残念ですが、まだ発展途上ですわ。簡単な命令を繰り返し行うことしかできませんの」
「そう。まあ、いいんじゃない。なんだかんだ言って私、チッカー好きよ!」
「そうですわね。普段の雑用もありますし、もともとチッカーには残ってもらうつもりでしたわ。ただ、戦闘の負担を減らせると思いまして...」
「そうね。皆、痛い思いしてるものね。でもそうなるとやる気の問題が...」
「そうなのですわ。セリシール様も気にしておられたし、何とかしたいのですが...」
「えっ、セリシール様に会ったの?いつ?」
「あっ、そろそろ戦闘の時間ですわ。行かなくては!」
「質問に答えなさいよ~~~!!」
そして、その日の戦闘では、
「チィー!」(お前なんかマテラス様が出るまでもない!)
「チィー!」(俺たちの本気を見せてやる!)
「チィー!」(生まれ変わった俺たちの力、受けてみろ!!)
「なんで、こいつらこんなにやる気あるわけ...」
チッカーが異常にやる気を出していた。
「え~~~ん。倒しても倒しても立ち上がってくる!魔力が持たないよ~~~!!」
いつもの調子で大魔法を連発したセリシールは魔力切れのピンチに陥るのだった...
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
皇太后(おかあ)様におまかせ!〜皇帝陛下の純愛探し〜
菰野るり
キャラ文芸
皇帝陛下はお年頃。
まわりは縁談を持ってくるが、どんな美人にもなびかない。
なんでも、3年前に一度だけ出逢った忘れられない女性がいるのだとか。手がかりはなし。そんな中、皇太后は自ら街に出て息子の嫁探しをすることに!
この物語の皇太后の名は雲泪(ユンレイ)、皇帝の名は堯舜(ヤオシュン)です。つまり【後宮物語〜身代わり宮女は皇帝陛下に溺愛されます⁉︎〜】の続編です。しかし、こちらから読んでも楽しめます‼︎どちらから読んでも違う感覚で楽しめる⁉︎こちらはポジティブなラブコメです。
我が家の家庭内順位は姫、犬、おっさんの順の様だがおかしい俺は家主だぞそんなの絶対に認めないからそんな目で俺を見るな
ミドリ
キャラ文芸
【奨励賞受賞作品です】
少し昔の下北沢を舞台に繰り広げられるおっさんが妖の闘争に巻き込まれる現代ファンタジー。
次々と増える居候におっさんの財布はいつまで耐えられるのか。
姫様に喋る犬、白蛇にイケメンまで来てしまって部屋はもうぎゅうぎゅう。
笑いあり涙ありのほのぼの時折ドキドキ溺愛ストーリー。ただのおっさん、三種の神器を手にバトルだって体に鞭打って頑張ります。
なろう・ノベプラ・カクヨムにて掲載中
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
世界的名探偵 青井七瀬と大福係!~幽霊事件、ありえません!~
ミラ
キャラ文芸
派遣OL3年目の心葉は、ブラックな職場で薄給の中、妹に仕送りをして借金生活に追われていた。そんな時、趣味でやっていた大福販売サイトが大炎上。
「幽霊に呪われた大福事件」に発展してしまう。困惑する心葉のもとに「その幽霊事件、私に解かせてください」と常連の青井から連絡が入る。
世界的名探偵だという青井は事件を華麗に解決してみせ、なんと超絶好待遇の「大福係」への就職を心葉に打診?!青井専属の大福係として、心葉の1ヶ月間の試用期間が始まった!
次々に起こる幽霊事件の中、心葉が秘密にする「霊視の力」×青井の「推理力」で
幽霊事件の真相に隠れた、幽霊の想いを紐解いていく──!
「この世に、幽霊事件なんてありえません」
幽霊事件を絶対に許さない超偏屈探偵・青木と、幽霊が視える大福係の
ゆるバディ×ほっこり幽霊ライトミステリー!
戦国姫 (せんごくき)
メマリー
キャラ文芸
戦国最強の武将と謳われた上杉謙信は女の子だった⁈
不思議な力をもって生まれた虎千代(のちの上杉謙信)は鬼の子として忌み嫌われて育った。
虎千代の師である天室光育の勧めにより、虎千代の中に巣食う悪鬼を払わんと妖刀「鬼斬り丸」の力を借りようする。
鬼斬り丸を手に入れるために困難な旅が始まる。
虎千代の旅のお供に選ばれたのが天才忍者と名高い加当段蔵だった。
旅を通して虎千代に魅かれていく段蔵。
天界を揺るがす戦話(いくさばなし)が今ここに降臨せしめん!!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
引きこもりアラフォーはポツンと一軒家でイモつくりをはじめます
ジャン・幸田
キャラ文芸
アラフォー世代で引きこもりの村瀬は住まいを奪われホームレスになるところを救われた! それは山奥のポツンと一軒家で生活するという依頼だった。条件はヘンテコなイモの栽培!
そのイモ自体はなんの変哲もないものだったが、なぜか村瀬の一軒家には物の怪たちが集まるようになった! 一体全体なんなんだ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる