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Burst37. 胸の代償
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「あの日、私たちはオテンバさんと分かれ、オーパイの神殿の中へと入っていきました。あの時は期待で胸が膨らんでいました。それがまさかこんなことになるなんて...」
「「「・・・」」」
サユリはその後の話を始めた。
・・・
「綺麗な建物だけど、なんもねぇなぁ...まあ、神殿なんてそんなもんかもしれねぇけどよぉ...」
「そうですね。かえって不気味な感じもしてきます」
ユメミルとサユリが神殿の奥に入ると、広い通路の先に扉が見えた。
前には女性が立っていた。神殿の入口にいた女性と同じくらいの年齢だろうか。
「いらっしゃいませ!よくぞおいでくださいました。ここから先は一人ずつ入っていただくことになります。いよいよ理想の胸が手に入りますよ!」
その女性は笑顔でそう言った。
「ダーリンからどうぞ!私、ここで待っています。いよいよですね!私はその胸が好きだったのですがもう見納め...でも気にしないでください!私はどんな胸でもダーリンが好きです!それにダーリンが笑顔になってくれるのが一番うれしい!!」
「ハニー...そうだな。ここまで来たんだ!お互い理想の胸を手に入れようぜ!そして...いや、ここから先は全てが終わった後に言うつもりだ!じゃあな!待ってな!」
そう言うと、ユメミルは扉の先に消えていった。
しばらく後、扉の前の女性から声が掛けられた。
「次はあなたの番です。どうぞ、お入りください」
「えっ!でもまだダーリンが出てきていません...」
「あの方は既に帰られました。どうぞ」
「帰ったって...私を置いて?そんなはずありません!ダーリンに会わせてください!」
「そうは言われましても...中に入れば分かっていただけると思います」
女性は『ユメミルはもう帰った』の一点張りだ。
サユリは仕方なく、扉の中に入ることにした。
「お邪魔します...」
サユリは緊張しながら扉の中に入る。
すると、そこは大きな広間で、奥に高い祭壇があり、その前に一人の老婆が立っていた。
「ダーリン!!」
サユリはユメミルを探す。しかし、どこにも見当たらなかった。
「あの、先程、ここに入ってきた人は...」
サユリは祭壇前の老婆に聞く。
「もう帰った。出口はまた別にある」
老婆は淡々と答えた。
「私も終わればそこから出るのですか?」
「そうじゃ」
「じゃあ、そこでまた会えますね」
サユリはやっと落ち着いたようだ。
「どうだかな...」
老婆は小声で意味深なことをつぶやいた。
「して、お主は胸をどう変えたいのじゃ?」
老婆が本題に入ってきた。
「えっと、今はEカップなのですがCカップに変えていただきたいかと...」
サユリが答えると、
「ならば二つの絆を代償としてもらうが構わぬか?」
「絆...といいますと?」
サユリは意味が分からなかったので聞いてみた。
「文字通り、人と人との繋がりじゃ。友情のこともあれば愛情のこともある...お主は...うむ。二つの友情と一つの愛情を持っておるな!そのうち、二つを差し出すのじゃ」
「二つの友情と一つの愛情...もしや友情というのはダーリンとオテンバさん...そして愛情というのは...」
「そうじゃ、そのうち、二つを差し出すのじゃ」
「差し出すとどうなるのですか?」
サユリは聞く。
「その絆は無かったことになる。友情であれば当人に会っても親愛の情はわいてこない。愛情であれば愛しいとは思わなくなる」
「そんなことが有り得るのですか?過去の記憶をたどれば昔、好きだったことは思い出せるはず!」
「友情や愛情の記憶は書き換えられるか忘れ去られる。お主たちほどの強い絆であれば共に過ごした記憶は全て消去されるであろう...思い出して辛い思いをすることもない...」
「そんな!!」
「ダーリンは、先程入ってきた人は絆を差し出したのですか?」
「『かなり抵抗したので、お主たちと出会ってからの記憶の全てを消す羽目になった』とだけ答えておこう...」
「そんな!!」
「して、お主はどうするのじゃ?どうせ相手は覚えておらぬ。絆を差し出して願いを叶えるほうが苦しまなくて済むと思うがのう...」
「馬鹿にしないでください!今すぐ私をダーリンの元に帰して!!」
「本当にそれで良いのか?忘れるよりも辛い未来が待っておるかもしれぬぞ?」
「ダーリンの事を!オテンバさんの事を忘れるより辛い事はありません!早く!ダーリンが行ってしまわないうちに!!」
「...そうか...本当は無理にでも絆を奪いたいところじゃがそれはできぬ...最後にもう一度聞く。『地獄が待っておるぞ』それでも構わぬか?」
「早く帰して!ダーリンが!ダーリンが!」
「...仕方ないのう...では帰るがよい。きっと後悔することになるぞ...」
次の瞬間、サユリの体が光り、気がついた時にはとある街の中にいた。
「ダーリン!」
サユリは急いでユメミルを探す。
しかし、どこにも見当たらない。代わりにオテンバがいた。
「ダーリンはどこ?!胸はどうだった?!記憶は?!」
藁にも縋る思いでオテンバに聞く。
ユメミルが自分たちとの絆を差し出す訳がない。
「ちょっと、落ち着きなさい!ユメミルの胸は大きくなってたわよ。Cカップくらいかしら...でもブツブツ言いながらどこか行っちゃって...あら、あなた胸を小さくしてもらったんじゃないの?」
サユリの最後の希望は打ち砕かれた。
「そんな...ダーリ~~~ン!!」
サユリはオテンバの指さしている方向にユメミルを求めて走る。
「ちょっと!ユメミル連れてここに戻ってくるのよ~~!!」
その言葉はサユリには届かなかった。
それからサユリは街の外へと向かってフラフラと歩いているユメミルを見つけた。
「ダーリン!」
しかし、ユメミルは振り向かない。そのまま街の外に出ようとする。
「ユメミル!」
サユリはユメミルの前に飛び出し、名前を呼んだ。しかし、
「しっ!その名は口にするな!どうしてその名を知ったか知らないが、『ヤクーザ家』では無闇に名前を人に教えない!『ヤクーザのお嬢さん』って言うんだ!...っていうかお前誰だ?」
ユメミルはオーパイの老婆が言ったように、記憶が無くなっているようだった。
「サユリよ!将来を約束したじゃない!!」
「はっ?!何、寝ぼけたことを...って、くっ!胸が痛い!なんで!」
ユメミルは苦しそうにその場にうずくまってしまった。
「ダーリン!大丈夫?!オテンバさんの所に戻りましょ!」
「来るな!お前の顔を見ると...声を聞くと...胸が掻きむしられるように痛い!来るな!!」
そう言うと、ユメミルは街の外へと駆け出していった。
サユリは急いで追いかける。
「来るな!」
「待って!」
「来るな!」
「待って!」
そのまま二人はユメミルの故郷、『ヤクーザ村』まで走っていった。
サユリはそのままヤクーザ村で三日を過ごした。
何度もヤクーザ家を訪れたが、
「お嬢様はお前とはお会いにならない」
と門前払いされた。
そして三日目、偶然、表に出てきたユメミルに声を掛けると、
「お願いだ!もう来ないでくれ!お前の顔を見ると、お前の声を聞くと、胸が引き裂かれるんだ!!このままではきっとお前を殺してしまう!それだけは何故かしたくないんだ!!」
そう言って、涙ながらに訴えた。
「ダーリン...」
「あの日以来、あたいの心にはぽっかり穴があいているんだ...きっとお前が関係しているんだろう...でもこの三日間、思い出そうとして地獄の苦しみを味わった...もう、そっとしておいてくれ...これ以上、苦しんだらお前かあたいのどちらかが死ぬ...」
「・・・」
その日を境にヤクーザ村からサユリの姿は消えた...
・・・
「それから私はニホンノ帝国に帰り、ここでユメミルを待ち続けているのです...いつか記憶を取り戻すと信じて...」
サユリの目には涙が浮かんでいた。
「サユリさん...」
オトメたち三人の目にも涙が。
「これでお分かりでしょう。オーパイでは理想の胸の代わりに大切な人との絆を要求するのです。決して関わってはなりません!」
サユリは諭すように言った。
「「「・・・」」」
しばらくその場に沈黙が訪れる。
「それでも私はオーパイへ行きたい!オトメ!師匠!ついてきてくれないか!」
沈黙を破ったのはグレースだった。
「「「・・・」」」
サユリはその後の話を始めた。
・・・
「綺麗な建物だけど、なんもねぇなぁ...まあ、神殿なんてそんなもんかもしれねぇけどよぉ...」
「そうですね。かえって不気味な感じもしてきます」
ユメミルとサユリが神殿の奥に入ると、広い通路の先に扉が見えた。
前には女性が立っていた。神殿の入口にいた女性と同じくらいの年齢だろうか。
「いらっしゃいませ!よくぞおいでくださいました。ここから先は一人ずつ入っていただくことになります。いよいよ理想の胸が手に入りますよ!」
その女性は笑顔でそう言った。
「ダーリンからどうぞ!私、ここで待っています。いよいよですね!私はその胸が好きだったのですがもう見納め...でも気にしないでください!私はどんな胸でもダーリンが好きです!それにダーリンが笑顔になってくれるのが一番うれしい!!」
「ハニー...そうだな。ここまで来たんだ!お互い理想の胸を手に入れようぜ!そして...いや、ここから先は全てが終わった後に言うつもりだ!じゃあな!待ってな!」
そう言うと、ユメミルは扉の先に消えていった。
しばらく後、扉の前の女性から声が掛けられた。
「次はあなたの番です。どうぞ、お入りください」
「えっ!でもまだダーリンが出てきていません...」
「あの方は既に帰られました。どうぞ」
「帰ったって...私を置いて?そんなはずありません!ダーリンに会わせてください!」
「そうは言われましても...中に入れば分かっていただけると思います」
女性は『ユメミルはもう帰った』の一点張りだ。
サユリは仕方なく、扉の中に入ることにした。
「お邪魔します...」
サユリは緊張しながら扉の中に入る。
すると、そこは大きな広間で、奥に高い祭壇があり、その前に一人の老婆が立っていた。
「ダーリン!!」
サユリはユメミルを探す。しかし、どこにも見当たらなかった。
「あの、先程、ここに入ってきた人は...」
サユリは祭壇前の老婆に聞く。
「もう帰った。出口はまた別にある」
老婆は淡々と答えた。
「私も終わればそこから出るのですか?」
「そうじゃ」
「じゃあ、そこでまた会えますね」
サユリはやっと落ち着いたようだ。
「どうだかな...」
老婆は小声で意味深なことをつぶやいた。
「して、お主は胸をどう変えたいのじゃ?」
老婆が本題に入ってきた。
「えっと、今はEカップなのですがCカップに変えていただきたいかと...」
サユリが答えると、
「ならば二つの絆を代償としてもらうが構わぬか?」
「絆...といいますと?」
サユリは意味が分からなかったので聞いてみた。
「文字通り、人と人との繋がりじゃ。友情のこともあれば愛情のこともある...お主は...うむ。二つの友情と一つの愛情を持っておるな!そのうち、二つを差し出すのじゃ」
「二つの友情と一つの愛情...もしや友情というのはダーリンとオテンバさん...そして愛情というのは...」
「そうじゃ、そのうち、二つを差し出すのじゃ」
「差し出すとどうなるのですか?」
サユリは聞く。
「その絆は無かったことになる。友情であれば当人に会っても親愛の情はわいてこない。愛情であれば愛しいとは思わなくなる」
「そんなことが有り得るのですか?過去の記憶をたどれば昔、好きだったことは思い出せるはず!」
「友情や愛情の記憶は書き換えられるか忘れ去られる。お主たちほどの強い絆であれば共に過ごした記憶は全て消去されるであろう...思い出して辛い思いをすることもない...」
「そんな!!」
「ダーリンは、先程入ってきた人は絆を差し出したのですか?」
「『かなり抵抗したので、お主たちと出会ってからの記憶の全てを消す羽目になった』とだけ答えておこう...」
「そんな!!」
「して、お主はどうするのじゃ?どうせ相手は覚えておらぬ。絆を差し出して願いを叶えるほうが苦しまなくて済むと思うがのう...」
「馬鹿にしないでください!今すぐ私をダーリンの元に帰して!!」
「本当にそれで良いのか?忘れるよりも辛い未来が待っておるかもしれぬぞ?」
「ダーリンの事を!オテンバさんの事を忘れるより辛い事はありません!早く!ダーリンが行ってしまわないうちに!!」
「...そうか...本当は無理にでも絆を奪いたいところじゃがそれはできぬ...最後にもう一度聞く。『地獄が待っておるぞ』それでも構わぬか?」
「早く帰して!ダーリンが!ダーリンが!」
「...仕方ないのう...では帰るがよい。きっと後悔することになるぞ...」
次の瞬間、サユリの体が光り、気がついた時にはとある街の中にいた。
「ダーリン!」
サユリは急いでユメミルを探す。
しかし、どこにも見当たらない。代わりにオテンバがいた。
「ダーリンはどこ?!胸はどうだった?!記憶は?!」
藁にも縋る思いでオテンバに聞く。
ユメミルが自分たちとの絆を差し出す訳がない。
「ちょっと、落ち着きなさい!ユメミルの胸は大きくなってたわよ。Cカップくらいかしら...でもブツブツ言いながらどこか行っちゃって...あら、あなた胸を小さくしてもらったんじゃないの?」
サユリの最後の希望は打ち砕かれた。
「そんな...ダーリ~~~ン!!」
サユリはオテンバの指さしている方向にユメミルを求めて走る。
「ちょっと!ユメミル連れてここに戻ってくるのよ~~!!」
その言葉はサユリには届かなかった。
それからサユリは街の外へと向かってフラフラと歩いているユメミルを見つけた。
「ダーリン!」
しかし、ユメミルは振り向かない。そのまま街の外に出ようとする。
「ユメミル!」
サユリはユメミルの前に飛び出し、名前を呼んだ。しかし、
「しっ!その名は口にするな!どうしてその名を知ったか知らないが、『ヤクーザ家』では無闇に名前を人に教えない!『ヤクーザのお嬢さん』って言うんだ!...っていうかお前誰だ?」
ユメミルはオーパイの老婆が言ったように、記憶が無くなっているようだった。
「サユリよ!将来を約束したじゃない!!」
「はっ?!何、寝ぼけたことを...って、くっ!胸が痛い!なんで!」
ユメミルは苦しそうにその場にうずくまってしまった。
「ダーリン!大丈夫?!オテンバさんの所に戻りましょ!」
「来るな!お前の顔を見ると...声を聞くと...胸が掻きむしられるように痛い!来るな!!」
そう言うと、ユメミルは街の外へと駆け出していった。
サユリは急いで追いかける。
「来るな!」
「待って!」
「来るな!」
「待って!」
そのまま二人はユメミルの故郷、『ヤクーザ村』まで走っていった。
サユリはそのままヤクーザ村で三日を過ごした。
何度もヤクーザ家を訪れたが、
「お嬢様はお前とはお会いにならない」
と門前払いされた。
そして三日目、偶然、表に出てきたユメミルに声を掛けると、
「お願いだ!もう来ないでくれ!お前の顔を見ると、お前の声を聞くと、胸が引き裂かれるんだ!!このままではきっとお前を殺してしまう!それだけは何故かしたくないんだ!!」
そう言って、涙ながらに訴えた。
「ダーリン...」
「あの日以来、あたいの心にはぽっかり穴があいているんだ...きっとお前が関係しているんだろう...でもこの三日間、思い出そうとして地獄の苦しみを味わった...もう、そっとしておいてくれ...これ以上、苦しんだらお前かあたいのどちらかが死ぬ...」
「・・・」
その日を境にヤクーザ村からサユリの姿は消えた...
・・・
「それから私はニホンノ帝国に帰り、ここでユメミルを待ち続けているのです...いつか記憶を取り戻すと信じて...」
サユリの目には涙が浮かんでいた。
「サユリさん...」
オトメたち三人の目にも涙が。
「これでお分かりでしょう。オーパイでは理想の胸の代わりに大切な人との絆を要求するのです。決して関わってはなりません!」
サユリは諭すように言った。
「「「・・・」」」
しばらくその場に沈黙が訪れる。
「それでも私はオーパイへ行きたい!オトメ!師匠!ついてきてくれないか!」
沈黙を破ったのはグレースだった。
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