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Episode 51. ジークのお話(前編)
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「「・・・」」
マリーとローズがギルドの一室でジークを待っている。
二人とも緊張しているのか会話がない。
サタンとの戦いから3日後。大事な話があるということでジークに呼び出された。
<ガチャ!>
部屋のドアが開く。
そしてゆっくりとジークが中に入ってきた。
対面の椅子に座る。
そして、徐に口を開いた。
「おめでとう!!二人は英雄に叙されることになったよ!!」
「やった!!」
「・・・」
大喜びのローズと微妙な顔で黙っているマリー。
対照的な二人の反応だった。
「おや?マリー君はうれしくないのかね?」
ジークがそんなマリーを見て言う。
「わ、私。そんな大したことしてないし...」
マリーは謙遜してそう言うが、
「なに言ってるの?!サタンの魔法を完全に封じたじゃない!!それにあのエアボールもサタンに隙を作ってくれたわ!!マリーがいなきゃ、サタンを撃退できなかった!!」
ローズがマリーの手柄を言い立てると、
「それは私も同意見だ!!マリー君は英雄の名に値する!!だから王様にも進言したんだ!!」
ジークもマリーを褒め上げた。
「...そうかな?...」
マリーが少し、その気になってくると、
「そうだよ!それに英雄になると冒険をする上で、便利なことがたくさんある!!ローズ君と行動を共にするのならマリー君も持っておいた方がいい!!」
ジークがそう言って、マリーの背中を押した。
「どんな便利なことがあるんですか?」
ローズが興味深げに聞くと、
「英雄は国の宝!また、英雄になると下賜される英雄の証は王権の証だ!!よって、国内での完全な移動の自由が保証される!」
「それって!!」
ジークの言葉にローズが食いつくと、
「そうだ!検問や関所などで足止めされることがない!また、古代の遺跡やドラゴンの巣などの危険で立ち入り禁止の場所にも出入りできるようになる!」
「やった!!冒険の幅が広がるし、強い敵とも戦える!!『英雄』ってすごいのね!!」
ジークが詳しく説明すると、ローズは大興奮で声を上げた。
「それだけじゃない!!英雄は人類の宝でもある!よって国境の移動も簡易な手続きで出来るようになるし、他国でもほぼ、国内と同じ移動の自由が認められている!!」
ジークがさらにメリットを述べていくと、
「すごい!!将来は他の国にも行ってみたいと思ってるの!!...夢みたいだわ!!」
ローズが目を輝かせてそう言った。
「...そうだね。ローズちゃんがそうしたいのなら、私も英雄になっておいた方がいいよね!じゃないと...置いてかれる!!」
マリーが悲愴な声でそう言うと、
「もう!!マリーが英雄じゃなくても置いていったりしないわよ!!それに英雄になれるって決まったんだから!!だからもっと胸を張って!!」
そこまで言ったローズだったが、マリーの胸に目をやると、
「...あ、あんまり人前じゃ張らない方がいいかも!」
と、赤くなって慌てて訂正した。
「??変なローズちゃん!!...分かった!私、英雄になる!!」
少し首を傾げたマリーだったが、どうやら覚悟を決めたようだった。
「よし!では急だが、明日、王城でその為の儀式がある!!すまんが準備してくれるか?」
ジークが二人の様子を見てそう言うと、
「明日?!随分、急なんですね?!」
マリーが驚いたように言う。
「ああ!王様が一刻も早く、新たな英雄に会いたいそうでな!...よろしく頼む!」
そう言って、ジークが頭を下げた。
「ジークさんが気にすることないわ!!そんなの早い方がいいわよ!!ねぇ!マリー?!」
ローズが言うが、
「...王様が会いたいのはローズちゃんじゃ...」
そう寂しげに口にしたマリーに、
「なに言ってるの!!マリーの可愛さを見たら王様でもメロメロになっちゃうわよ!!...いつも言ってるけど、もっと自分に自信を持って!!」
ローズが笑ってそう言う。
「・・・」
しかし、なぜかジークは黙り込んだままだった。
そして、ジークから当日の説明が始まる。
「明日は、朝から私と一緒に王城に行ってもらう。服装は正装が基本だが、冒険者なのでいつもの格好でいい!」
「朝からか...でもジークさんが一緒っていうのは安心ね!」
ローズが答えるが、
「・・・」
マリーがじっとローズのドレスの裾を見ている。
「ど、どうしたの?!」
ローズが赤くなって思わず裾を引っ張るが、
「ゴ、ゴメン!!変なこと考えてたわけじゃないの!!...その...ローズちゃんの、短いから見えちゃわないかなって...」
マリーが慌ててそう答えると、
「ああ!そういう事ね!!...心配してくれてありがとう。でも大丈夫よ!!見えないようにいつも行動してるから!」
ローズは納得という表情でそう言う。
「そ、そうだよね!いつもあんなに激しく動いてるのに見えないんだもん!!今回も大丈夫...」
そう笑顔で言うマリーに、
「えっ?!いつも見てるの?!」
ローズが恥ずかしそうに聞くと、
「ち、ち、違うよ!!その...えっと...」
マリーは返事に困ってしまう。するとローズは、
「あっ!もしかして誰かに見られるのが心配とか?...大丈夫よ!マリー以外には見せないから!!」
その言葉に、
「ゴホン!!」
ジークが咳ばらいをする。
二人は赤くなって黙り込んでしまった。
「とにかく、午前中は担当官との打ち合わせだ!!その際、決めてもらいたいことが二つある!!」
ジークはその場の空気を変えるかのように淡々と説明を再開した。
「二つ?」
ローズが聞くと、
「ああ!まずは『二つ名』だ!!」
ジークが最初の一つを答えた。
「『二つ名』ってジークさんの『ドラゴンスレイヤー』とか、ミランダさんの『融通無碍』とかですか?」
マリーが質問する。すると、ジークは頷いて、
「そうだ!出来るだけ自分の特徴を表すものがいい!明日までに考えておいてくれ!!」
その言葉に、
「難しいなぁ...ローズちゃんはいろいろありそうだけど...」
マリーが困ったような顔をするが、
「なら、あたしが考えてあげる!!あたしはマリーのいいところいっぱい知ってるから!!マリーはあたしのを考えて!!」
ローズがそう言ってくれた。するとジークも、
「うむ!他人から見た客観的な印象の方が良いことも多い!それがいいだろう!!」
と言って頷いた。
「分かった!ローズちゃんの『二つ名』かぁ...カッコいいのつけてあげるね!!」
それを聞いていたマリーはそう言って微笑むのだった。
「次は『英雄の証』のデザインだ!!これは特に決まりはないが、いつも持ち歩くものなので装飾品がいいだろう!」
ジークが決めないといけない事の二つ目を口にする。
「装飾品かぁ...ローズちゃんとお揃いとかでもいいのかな...」
マリーが頬を染めながらそう言うと、
「それ、いいかも!!後で二人で考えましょ!!」
ローズも賛成してくれる。
「もちろん、同じものでもいい!特に個人を特定できる必要はないからね!それに二人は一緒に行動するから特に問題視されないだろう!」
ジークも『それでいい』と言ってくれた。
「うん!!」
マリーが顔をほころばせながら頷くと、ローズは、
(マリーとお揃い...そういうのもいいわね!!どうして今まで気づかなかったのかしら?...も、もちろん、友達としてよ!け、決して恋人ってわけじゃ...って何考えてるの!あたし!!)
そんな事を心の中で考えて、思わず頭を横に振ってしまうのだった。
「??」
マリーが不思議そうな顔をしているが、
「それでその後は?!」
ローズは誤魔化すようにジークにその後の予定を聞くのだった。
マリーとローズがギルドの一室でジークを待っている。
二人とも緊張しているのか会話がない。
サタンとの戦いから3日後。大事な話があるということでジークに呼び出された。
<ガチャ!>
部屋のドアが開く。
そしてゆっくりとジークが中に入ってきた。
対面の椅子に座る。
そして、徐に口を開いた。
「おめでとう!!二人は英雄に叙されることになったよ!!」
「やった!!」
「・・・」
大喜びのローズと微妙な顔で黙っているマリー。
対照的な二人の反応だった。
「おや?マリー君はうれしくないのかね?」
ジークがそんなマリーを見て言う。
「わ、私。そんな大したことしてないし...」
マリーは謙遜してそう言うが、
「なに言ってるの?!サタンの魔法を完全に封じたじゃない!!それにあのエアボールもサタンに隙を作ってくれたわ!!マリーがいなきゃ、サタンを撃退できなかった!!」
ローズがマリーの手柄を言い立てると、
「それは私も同意見だ!!マリー君は英雄の名に値する!!だから王様にも進言したんだ!!」
ジークもマリーを褒め上げた。
「...そうかな?...」
マリーが少し、その気になってくると、
「そうだよ!それに英雄になると冒険をする上で、便利なことがたくさんある!!ローズ君と行動を共にするのならマリー君も持っておいた方がいい!!」
ジークがそう言って、マリーの背中を押した。
「どんな便利なことがあるんですか?」
ローズが興味深げに聞くと、
「英雄は国の宝!また、英雄になると下賜される英雄の証は王権の証だ!!よって、国内での完全な移動の自由が保証される!」
「それって!!」
ジークの言葉にローズが食いつくと、
「そうだ!検問や関所などで足止めされることがない!また、古代の遺跡やドラゴンの巣などの危険で立ち入り禁止の場所にも出入りできるようになる!」
「やった!!冒険の幅が広がるし、強い敵とも戦える!!『英雄』ってすごいのね!!」
ジークが詳しく説明すると、ローズは大興奮で声を上げた。
「それだけじゃない!!英雄は人類の宝でもある!よって国境の移動も簡易な手続きで出来るようになるし、他国でもほぼ、国内と同じ移動の自由が認められている!!」
ジークがさらにメリットを述べていくと、
「すごい!!将来は他の国にも行ってみたいと思ってるの!!...夢みたいだわ!!」
ローズが目を輝かせてそう言った。
「...そうだね。ローズちゃんがそうしたいのなら、私も英雄になっておいた方がいいよね!じゃないと...置いてかれる!!」
マリーが悲愴な声でそう言うと、
「もう!!マリーが英雄じゃなくても置いていったりしないわよ!!それに英雄になれるって決まったんだから!!だからもっと胸を張って!!」
そこまで言ったローズだったが、マリーの胸に目をやると、
「...あ、あんまり人前じゃ張らない方がいいかも!」
と、赤くなって慌てて訂正した。
「??変なローズちゃん!!...分かった!私、英雄になる!!」
少し首を傾げたマリーだったが、どうやら覚悟を決めたようだった。
「よし!では急だが、明日、王城でその為の儀式がある!!すまんが準備してくれるか?」
ジークが二人の様子を見てそう言うと、
「明日?!随分、急なんですね?!」
マリーが驚いたように言う。
「ああ!王様が一刻も早く、新たな英雄に会いたいそうでな!...よろしく頼む!」
そう言って、ジークが頭を下げた。
「ジークさんが気にすることないわ!!そんなの早い方がいいわよ!!ねぇ!マリー?!」
ローズが言うが、
「...王様が会いたいのはローズちゃんじゃ...」
そう寂しげに口にしたマリーに、
「なに言ってるの!!マリーの可愛さを見たら王様でもメロメロになっちゃうわよ!!...いつも言ってるけど、もっと自分に自信を持って!!」
ローズが笑ってそう言う。
「・・・」
しかし、なぜかジークは黙り込んだままだった。
そして、ジークから当日の説明が始まる。
「明日は、朝から私と一緒に王城に行ってもらう。服装は正装が基本だが、冒険者なのでいつもの格好でいい!」
「朝からか...でもジークさんが一緒っていうのは安心ね!」
ローズが答えるが、
「・・・」
マリーがじっとローズのドレスの裾を見ている。
「ど、どうしたの?!」
ローズが赤くなって思わず裾を引っ張るが、
「ゴ、ゴメン!!変なこと考えてたわけじゃないの!!...その...ローズちゃんの、短いから見えちゃわないかなって...」
マリーが慌ててそう答えると、
「ああ!そういう事ね!!...心配してくれてありがとう。でも大丈夫よ!!見えないようにいつも行動してるから!」
ローズは納得という表情でそう言う。
「そ、そうだよね!いつもあんなに激しく動いてるのに見えないんだもん!!今回も大丈夫...」
そう笑顔で言うマリーに、
「えっ?!いつも見てるの?!」
ローズが恥ずかしそうに聞くと、
「ち、ち、違うよ!!その...えっと...」
マリーは返事に困ってしまう。するとローズは、
「あっ!もしかして誰かに見られるのが心配とか?...大丈夫よ!マリー以外には見せないから!!」
その言葉に、
「ゴホン!!」
ジークが咳ばらいをする。
二人は赤くなって黙り込んでしまった。
「とにかく、午前中は担当官との打ち合わせだ!!その際、決めてもらいたいことが二つある!!」
ジークはその場の空気を変えるかのように淡々と説明を再開した。
「二つ?」
ローズが聞くと、
「ああ!まずは『二つ名』だ!!」
ジークが最初の一つを答えた。
「『二つ名』ってジークさんの『ドラゴンスレイヤー』とか、ミランダさんの『融通無碍』とかですか?」
マリーが質問する。すると、ジークは頷いて、
「そうだ!出来るだけ自分の特徴を表すものがいい!明日までに考えておいてくれ!!」
その言葉に、
「難しいなぁ...ローズちゃんはいろいろありそうだけど...」
マリーが困ったような顔をするが、
「なら、あたしが考えてあげる!!あたしはマリーのいいところいっぱい知ってるから!!マリーはあたしのを考えて!!」
ローズがそう言ってくれた。するとジークも、
「うむ!他人から見た客観的な印象の方が良いことも多い!それがいいだろう!!」
と言って頷いた。
「分かった!ローズちゃんの『二つ名』かぁ...カッコいいのつけてあげるね!!」
それを聞いていたマリーはそう言って微笑むのだった。
「次は『英雄の証』のデザインだ!!これは特に決まりはないが、いつも持ち歩くものなので装飾品がいいだろう!」
ジークが決めないといけない事の二つ目を口にする。
「装飾品かぁ...ローズちゃんとお揃いとかでもいいのかな...」
マリーが頬を染めながらそう言うと、
「それ、いいかも!!後で二人で考えましょ!!」
ローズも賛成してくれる。
「もちろん、同じものでもいい!特に個人を特定できる必要はないからね!それに二人は一緒に行動するから特に問題視されないだろう!」
ジークも『それでいい』と言ってくれた。
「うん!!」
マリーが顔をほころばせながら頷くと、ローズは、
(マリーとお揃い...そういうのもいいわね!!どうして今まで気づかなかったのかしら?...も、もちろん、友達としてよ!け、決して恋人ってわけじゃ...って何考えてるの!あたし!!)
そんな事を心の中で考えて、思わず頭を横に振ってしまうのだった。
「??」
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「それでその後は?!」
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